自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

外伝的短編『球体信仰』あとがきと補足

最終更新:

Turo428

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だれでも歓迎! 編集
437 :303 ◆CFYEo93rhU:2011/01/03(月) 21:15:32 ID:Cud/Uc9k0
    皆様、あけましておめでとうございます。
    今年も宜しくお願いします

    東大陸編(リンド王国が中心)の続編は、順調とは言い難いですがせこせこと書いております。
    まだ投下可能な段階に無いので、場繋ぎとして外伝的な短編を投下してみます。

440 :303 ◆CFYEo93rhU:2011/01/03(月) 21:19:22 ID:Cud/Uc9k0
    以上です。

    『オーパーツ』として紹介される事もある、コスタリカの石球の話に着想を得ました。
    『オーパーツ(アーティファクト)』って、ちょっとF世界ちっくな単語だと思います。

    年明け一発目のネタが、こんなお目汚しですみません。
    でも、これが私から皆様への『お年玉』という事なのです!

458 :303 ◆CFYEo93rhU:2011/01/09(日) 12:11:23 ID:Cud/Uc9k0
    毎度の事ですが、感想や意見をありがとうございます。


    >>441
    >>442

    やっぱり、そういう思いつきはありますか。
    多分、この世界において皇国が転移して来なくても、真球職人が機械産業の下支えをする、「モノ作り立国」の一翼として重宝されていたでしょう。
    一部の本当に高度な真球職人は、皇国や現代日本人も驚愕するような精度の「真球」を作るかもしれません。
    それこそ、そのままベアリングに使える精度の。
    現代日本や世界を支える「町工場のおっちゃんの凄い技術」の立ち位置です。

    「弾丸職人」というプライドや「職人ギルド」というシステムの絡む問題はあるかと思いますが、皇国転移後の世界においても、皇国やF世界の産業発展のため、「ベアリング職人」として生計を立てる「真球職人」も出ては来るでしょう。
    少数生産で事足りてきた職人が、皇国や、元世界における米国のような「大量生産」というシステムに対応できるかどうか、ですね。

    多分、「真球職人」維持や育成の意味でも「真球美術館」は必要なんですよ!

>>444

応援ありがとうございます。
が、どれくらいの期間続けられるか分かりません。

多分、今書いている東大陸編の続編が決着したら、それで本編については『完』という事になると思います。
あとは、あるとすれば付随する外伝的な短編を投下する事があるかもしれないくらいで、今は本編の完結に向けて頑張って行きたいと思います。
本編の間にも、今回のような場繋ぎ的な短編もあるかと思いますが、新年明けたし、さすがに今年中には終わらせたいなぁ……。

459 :303 ◆CFYEo93rhU:2011/01/09(日) 12:11:57 ID:Cud/Uc9k0
    >>445

    > ±5%なら初期三八式の精度より高かったりして。

    確かに、±5%以内の精度が完全に確保されているなら大したものですが、さすがにそこまでは。

    銃を造るのは、「王立工房(王室御用達)」、「銃器製造が産業の村(ギルドに加盟)」のような所と、
    「個人経営の銃職人(ギルドに加盟)」、「なんちゃって銃職人(ギルドに非加盟)」があります。
    そのうち、前者の三つに関しては、王家や軍からの信用問題もある(いい加減な製品を造って
    ばかりだと見限られて、次から仕事が来なくなる)上、長年のノウハウや技量もあるので、
    そこまで悲惨な製品は造らないし、下手やってしまっても自主的な品質検査で撥ねます。
    だから、軍に納入される段階でその程度の誤差で収まっているだけで、
    実際は10%とかの誤差が出てしまったものが排除されているだけです。
    それでも、誤差2%程度はどうしてもありますし、偶に間違って5%以上の無視できない誤差の物が納入される事はあります。
    大体、1/40シクル(0.5mm)~1/32シクル(0.625mm)未満の精度の保証をしているのが「職人の技術」です。勘と経験です。

    問題なのは「なんちゃって職人」で、戦時に大量に銃や弾や火薬を欲する軍に、劣悪な品質の物を売って、一儲けしてトンズラする人。
    儲けのチャンスを逃すまいと、職人の弟子がまだ技術的に未熟なのに勝手に独立して造ったりとか、職人の下で修行せずに猿真似で造ったりとか。
    彼等の多くはギルド非加盟。つまり品質が保証されないのに、安いからとか、数が足りないから何でもいいから、という理由で「安物買いの銭失い」をします。

    まあ、弾丸の場合は多少狂っていても問題は無いんですが、銃本体の部品精度や互換性ですね。
    これが狂ってくると「正しい精度の弾丸」を装填出来なかったり、「正しい精度のネジ」が合わなかったりします。
    で、「なんちゃって職人」は、傍目にはちゃんとしてそうな銃を造るけれど、「独自規格」だったり
    「規定量の火薬で撃ってみたら、初弾で尾栓が破裂」とか、そういうモノが潜んでいます。

    でも、王立工房やギルド公認の品質の保証された職人や工房も、そんなにはありませんので、
    急に大量に増産が必要となっても対応出来ないし、無理に対応するならやはり品質は落ちます。
    だから、大きな戦争で武器の需要が増えると「なんちゃって職人」が急に蔓延り出して、そのせいで現場が混乱するのが常です。

    「弾丸職人の作った弾丸を、ちゃんと撃てるのが良い銃」というような、倒錯した品質評価方法もあるくらいです。
    特に近衛用の銃なら、寸法を測って分解結合をして、規定の装薬量で「弾丸職人の弾丸」を試射して合否判定。
    そういう面では、弾丸職人も役に立ってると言えば立ってましたね。
    「滑らか過ぎる弾丸」をちゃんと撃って所定の距離で命中精度が得られるという事が、何よりの品質保証です。


    >>446

    流体力学の話になると思うのですが、野球ボールだとかゴルフボールから、縫い目やディンプルを
    無くしてつるつるの理想的な球体にすると、飛距離が落ちるし弾道も不安定になるという事らしいです。
    特に200メートル以上を飛ばすゴルフボールの場合、全く同じ素材、同じ重量でもディンプルを無くすだけで目に見えて
    飛距離が変わって来るらしいので、弾丸職人の「飛距離を伸ばして弾道を安定させる」という意図には、全く逆効果だと……。

    と、こういう理解で話を進めたのですが、もしかしたら私自身、勘違いしている(弾丸職人は正しかった)かもしれません。

460 :303 ◆CFYEo93rhU:2011/01/09(日) 12:12:39 ID:Cud/Uc9k0
    >>447

    再就職というか、技術を生かす場は「芸術分野」に限らず「実用分野」にもあるでしょう。
    ただ、「弾丸職人」として全否定された彼等の何割が、そこから立ち直って行けるか……。


    >>448
    >>450

    ベアリングも、量産前提なら皇国製の機械で作った方が良いでしょう。
    真球職人の工房は、大量受注して大量生産するシステムではないですからね。
    特注品生産のような「職人の技を生かした皇国との先端技術の共同研究」こそ、「技術者としての尊厳」を失う事無く生きる道かもしれません。


    >>449

    そこまで来ると、真球職人だけの手に負えないような。
    木や石、銅、鉛、鉄等を主に球体に加工していた職人が、近代的な鋼鉄だとか合金を加工出来ますかね。

    弾道ミサイルは本体やロケットエンジン、再突入体と小型核弾頭のどれもが高い技術力が必要で、
    史実の冷戦のように米ソが死に物狂いで開発競争するでもないと、それほどの物が造られるかどうか。
    フォン・ブラウンもコロリョフも居ない世界ですので、尚更。元世界ではドイツもソ連も敵でしたから、史実に無い米国との交流の反面、ドイツとの交流は薄いはずです。

    「原爆」自体は開発されたとしても、F世界に皇国軍の戦略爆撃機を迎撃する手段はありません(事前に皇国軍の飛行場を叩くのも困難)ので、皇国がF世界に“慣れちゃう”と、戦略爆撃機の開発だけで満足しちゃうかも。
    B-52のようなジェット爆撃機に空中給油機でも付ければ、皇国軍は事実上F世界のどこでも妨害無く原爆を落とせる訳ですから……「弾道ミサイル」という発想が出て来るかどうか。
    発想があっても、射程距離300km~500km程度で弾頭重量1t程度の弾道弾を使うくらいなら、普通の爆撃機使った方が良くね? という事になりそうで、費用対効果的に。

    史実のドイツの報復兵器1号程度の巡航ミサイルすら、F世界の既存兵器(飛竜や対空砲)ではまず迎撃不能です。
    なので、平成時代になっても戦略爆撃機に誘導爆弾や空対地巡航ミサイルを搭載するとか、巡潜型とか潜特型のような大型潜水艦に艦対地巡航ミサイルを搭載して沿岸攻撃させるとか、その程度に留まりそうな予感があります。

    皇国陸軍には「遠く離れたモスクワを直接爆撃したい」という“願望”はありますから、弾道ミサイル開発の可能性ゼロとは言えないですが。
    あるいは、“弾道弾”ではなくて純粋に「人工衛星を打ち上げるため」とか「月を目指すため」という用途なら、“高性能のロケット開発”自体はあるかもしれません。


    >>453

    真球職人は、球の重心について無頓着とは言わないですが、何よりも「見た目の美しさ(完全な球形で表面が滑らか)」を重視します。
    対象物が単一素材で構成されているという前提で「見た目が美しければ、物理的にも理想に近づくはず」という、思い込みと言いましょうか。


    >>456

    「真球投げ」というか、球体全般を投げる競技はありますね。投げるものは石球や青銅球、鉄球が多く、飛距離や精確性を競います。
    ハンドボール投げや砲丸投げのように素手で投げるのと、ハンマー投げのように道具を使って投げるのがあります。
    大きく重い球を遠くに投げるのは「力量の証」で、小さい球を投石紐などで投げるのは「技量の証」。
    F世界の現代では、実戦で投石戦が行われる事は少ないですが、弓や剣の達人とは別に、投球の達人も武芸者としてそれなりの地位があります。
    投石兵として熟達しているかどうかは別としても、町や村での平民同士の喧嘩レベルとか、正規軍に対する農民兵でも使いやすい武器なので、そういう場面では現代でも現役兵器です。

    サッカーやラグビーのような球技としては、石の投げ合いや蹴り合いは危ないですから、動物の革や内臓などを使った球を使います。

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