レミール

「レミール」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
レミール」を以下のとおり復元します。
&setpagename(レミール)&font(b,#555){れみーる}
----
&color(red){”本項は過去に凍結したことがあります”}
編集をする際は悪役への敬意を持ってお願いします。
----
[[パーパルディア皇国]]の皇族。外務局監査室所属。
銀髪の美女((書籍第2巻230ページ。「体の線が細く」と記述されているが、同巻巻頭カラー挿絵や第3巻表紙を見る限り、かなりグラマラスな体型に見える))。年齢は20代後半((書籍第2巻220ページ。Web版では「開戦」の回))。
当初、日本との外交窓口は第3外務局が担当していたが、第3外務局が行っていた対日本"弱腰外交"への不満から、自らの音頭で外交権を第1外務局へと移管させる。
皇帝[[ルディアス]]の傍らで世界の支配者の妃・万民の母・世界の女王となることを夢見ていた。
性格は非常に高慢、かつ独善的で、第3外務局局長[[カイオス]]曰く、狂犬レミール((書籍第3巻84頁))。

狂犬の所以は、彼女が文明圏外国相手には、常にみせしめに数十~数百人を処刑する癖を持つため。
日本に対しても、相手が絶対に飲めない条件を突きつけ、それに日本国外交官[[朝田]]らが難色を示すと、[[フェン王国]]侵攻の際に捕えた日本人観光客203名の命を盾に、拒否権なしの絶対服従を要求。朝田らが人質の解放を要求すると、「蛮族が皇国に要求するだと!」と逆上して''全員を惨殺させ''、その様子を見せつける暴挙を行う。
彼女の思想としては、''「見せしめという最小の犠牲で相手の心を折り、戦争を回避させ、弱小国を皇国の怒りという滅亡から救う慈悲」''であった((書籍第3巻290頁))。彼女はこれを教育・躾けと考えていた。
もちろんこの行いは、自らを圧倒的上位とし、相手の生殺与奪を含む全権を握っているという絶対的な差別意識からくるものであり、日本に対しても「[[文明圏外の小国>文明圏外国]]」と侮っていたがゆえに取れた行動であった((列強や文明圏の国々も大なり小なり下位国に対する差別意識はあったが、統治手法の関係でパーパルディア皇国全体の差別意識が強く、その中でもレミールは殊更強かった))。

しかしいざ戦争が始まると、[[フェン王国の戦い]]に続き、[[アルタラス島の戦い]]でも皇国軍は一方的に惨敗。
[[日本軍>自衛隊]]が[[飛行機械>F-2]]を使用していると知った彼女は、「[[ムー]]が日本に兵器を輸出して、対皇国の代理戦争をやらせている」と推察。ムーの大使[[ムーゲ]]を呼び付け、詰問する。
しかし、ムーゲから「日本はムーよりも高度な科学文明を持ち、[[神聖ミリシアル帝国]]より強い」超列強国であることを知らされた。
以降、とんでもない相手に喧嘩を売ってしまったことを後悔し、皇国が日本に蹂躙される悪夢を見るなど、精神的に追い詰められていく。

日本の攻撃でパーパルディアの陸海空戦力はほぼ壊滅。直後に全属領が一斉蜂起して[[73ヶ国連合軍]]を結成。パーパルディア本国に侵攻。さらに[[リーム王国]]が連合軍を支援。軍事力と国力のほとんどを失った皇国にこれを抑えるすべは無く((陸軍の残存戦力は、日本の攻撃に備えるため皇都周辺から動かせなかった))、亡国寸前まで追い詰められる。
彼女は自分の「世界の女王になる」夢が完全に潰えたこと、このままでは破滅するしか無いことを思い知らされた。

カイオスによるクーデターの発生直後、処刑を恐れて逃亡を図るも路地裏で[[シルガイア]]に発見される。目撃者をナイフで躊躇無く殺そうとするも反撃され、あえなく捕縛。日本に引き渡された。

日本との講和後、日本人虐殺の重要参考人として特別刑務所に収監された彼女は、訪れた朝田に敵意を向け「列強が蛮族を殺した程度で、皇族たる自分をこのような目に遭わせるのは許されない。私が死刑を命じて死んだのはただの平民だろう」と怒りをぶつける。
朝田の「人を数でしか計れないのか(要約)」という叱責に涙するも、「何が間違っていたのか…」と理解できず((書籍第3巻290頁))、結局彼女の反省は''「皇国より強大な日本の国力を見抜けず、安易に戦争に走らせ、皇国を実質的滅亡へと導いた」''ことだけであった。

皇国が100年たっても追いつけないほどの日本の圧倒的発展度を護送車の中から見た彼女は、最初から勝ち目は無く、''日本人観光客を殺させた時点で自分の破滅は決まっていた''残酷な現実を突き付けられ、激しい自責と後悔、絶望に苦しむことになる。
日本連行後は東京拘置所にて拘留中。処遇は皇国新政府と協議中であり、廊下から聞こえる足音に怯える日々を送っている。
新聞は渡されるらしく、世界情勢は正確に把握している。

**一連の凶行の理由
まず、彼女が台頭し始めた10年前の皇国は拡大政策を始めたばかりで、今と比べると軍事力は劣っており、文明国を屈服させるには相応の犠牲が出ること、それによる戦闘の激化で戦後の人的資源が減ることが問題視されていた。
その為、高慢な性格なりに双方の犠牲に心を痛めていた彼女が考えたのが、''上記の数十~数百人規模の集落全員を惨殺し、相手を恐怖に陥れる事で降伏を選択させ、結果的に双方の人的被害を最小限に抑える''という方法だった。
これを戦争中のエドリン国で試行した結果、大成功を収めた為、皇国は以降この方法を多用して領土の拡大を推し進めていった。これで自分の考えが正しいと結論した彼女は、以後も同じ方法を多用して外交を推し進めていった。
しかし恐怖に依存した支配は脆く、皇国に屈服しない存在に対しては、皇国内および周辺国に与える恐怖を維持しようとして過激な方策をエスカレートさせることとなった。

**結局どういう人物なのか?
高慢で悪い意味で感情的なのは確かだが、行動自体は自分の正義に準じている。自分の考えが上手く行ってしまい、それを否定する相手も出来事も起きなかった事と、立場上平民を数で判断していた為に道を誤ったと取れなくもない。
実際、監獄で[[朝田]]に自分のしたことを突き付けられて、過ちに気づいており((多少ずれているが、自分の行動故に失敗したと言う感覚はあるようだ))、真性の外道では無いと思われる。環境が違っていたり、正義が否定されることが起きていれば、違う未来があったかも知れない。
ただし、他国の平民を殺させることに、心の痛みは感じていなかったと思われる。また「フェン王国の戦いの際、日本軍を一兵残らず殺そうとする」「皇帝ルディアスに、日本人皆殺しを進言する」など、祖国の敵を殺すことに快感を覚えていたこともほぼ間違いない。

**その後……
公式でも多分再登場はしないと言われていたが、5巻の法人特典でなんと再登場した。
[[天使の実]]を服用した[[シエリア]]の夢に登場し、シエリアと会話をする。
言動から刺が無くなっており、[[文明圏外]]の出身である[[イーネ]]と打ち解けたり、自分の行いが極悪非道だったと自覚していたりと本編からは考えられないほど穏やかになっている。
また、ミリシリアルの魔導戦艦のスペックと海戦((バルチスタ沖大海戦の事と思われる))の結果を元にグラ・バルカスの戦力を正確に分析するなど、本編では見せなかった知的な面を見せている。
シエリアには夢の中とはいえ自由を与えてくれた((この時点で収監3年目であり、裁判が続いている模様))ことに感謝しつつも、帝国が敗北することと、シエリアがトカゲの尻尾切りにあうことを警告し、別の生き方を探す事を勧めた。
夢から覚める前に、二人との別れを惜しみつつもシエリアに語った「貴様は……同じ過ちを犯すな」は非常に重みのある言葉だった。

#table_color(#aae){}
|~&big(){関連項目}|
|&bold(){[[登場人物]]}|[[パーパルディア皇国]]|[[ルディアス]]|
----
''※既存のコメントに返信する場合、返信したいコメントの左側にチェックを入れて下さい。''
[[過去のコメント>コメント/レミール]]
#pcomment(reply,enableurl,20)

&link_edit(text=ここを編集,page=レミール)
〔最終更新日:&date(j)〕

復元してよろしいですか?