ぱーぱるでぃあこうこく
首都は国土南部の海に面した皇都エストシラント。人口およそ7,000万。
皇帝を頂点とした絶対君主制国家で、国政は皇帝
ルディアスと軍最高司令官
アルデ、議長、皇国の各主要機関の局長達が出席する帝前会議で決定される。
皇帝ルディアスが絶対権力を持つ反面で、各機関にも様々な権限が与えられ、権限内であれば独自に行動を起こすことも可能。
技術力は産業革命直前のヨーロッパを少し強化した程度。産業は第三次産業、特に研究開発に力を入れており、第一次・第二次産業は属領にまかせている。
列強国なだけあって、その国家機構も大きい。詳細は
パーパルディア皇国の国家機関を参照。
第三文明圏最強国で圏内とその周辺国を大きく引き離す国力と軍事力を有するが、五大列強の中では第四位と中〜下位に位置する実力で、上位列強と戦える国力はない。ただし、パーパルディア皇室は皇国による世界支配を夢見ており、いずれは列強第一位の
神聖ミリシアル帝国とも戦うつもりでいた。
実際の所、あくまで裏設定ではあるが現皇帝ルディアスが"大臣相当"の地位でいたならば、『今頃は神聖ミリシアルと同等』とされており、技術力そのものは格段に劣るが『風神の涙の技術的限界を見極めて試作型艦載魔導エンジンの試作する』『木造とはいえ、造船技術の粋を極めた装甲船や100m超の大型船を生み出す』と基礎的な工業力は産業革命後の地球ヨーロッパ諸国に並ぶ水準。
コミカライズ版ではちぐはぐな技術体系も相まって、現代迫撃砲同様な設計の携行
魔導砲や
リントヴルム運搬用の外洋航行可能な
ビーチング式強襲揚陸艇など、「
19世紀の大英帝国も真っ青になるほど(by防衛装備庁職員)」という評価が決して誇張ではない有様である。
前身は
アルタラス王国ほどの領土だった「パールネウス共和国」で、北からの侵略に抵抗して周辺国を支配した結果、
文明国5ヵ国と
文明圏外国67ヵ国を属領として支配する巨大な列強国に成長した。他国を圧倒した最大の要因は、
地竜の使役に成功したこととされる。
ところが、他国を支配した結果さらなる軍事力が必要となり、軍を維持するために大量の
魔石と物資が必要となり、それを手に入れるためさらに侵略をくり返すしか無くなるという、悪循環に陥ることになった。
この10年以上にわたって凄まじい拡張政策をとっており、周辺国に理不尽な要求を繰り返しては、拒否されると問答無用で侵略・征服を行う。属領すべてを恐怖で支配しているため、常に『舐められまい』としている。そのためか、無駄にかつ異常にプライドが高く他国からは「
プライドの塊」と評される。
「自国と対等の立場を認めるのは列強国のみで、他の国には
文明国・
文明圏外国を問わず、自国の国民に対する治外法権を認めさせる」という態度が、この国の傲慢さを物語る。
それらの影響で、皇帝の政策を都合良く利用して甘い汁を吸う輩が増え、皇帝の指示以上に横暴を働く者が多く、国内を徐々に蝕んでいる。特に統治機構の腐敗が酷く、属領に圧政を敷いていた。
これらの不正は、気づいた者も皇帝の処罰を恐れて黙認する為正確な情報が伝わらず、皇帝の判断を大幅に誤らせていた。
属領の疲弊を無視した急激な領土拡大政策や強権支配により、占領地では皇国に対する怨嗟の声が溢れている。
しかし、国内の重鎮の中でパーパルディア国内の問題点や限界に気づいて行動しようとしていたのは第3外務局長
カイオスくらいであり、他の政府関係者は問題にしないか楽観的に見ていた。
フェン王国への侵攻を日本に退けられ、現場の人間は日本の脅威度を理解する。しかし組織が大きすぎたため情報が上手く伝わらず、上層部は日本の国力について都合のいい解釈をする。その結果、皇族の
レミールに外交を委ねることとなり、後述の致命的失策へと繋がっていく。
フェン王国のニシノミヤコを占領した際、レミールが日本に対して日本人観光客203名を人質に、パーパルディア皇国への絶対隷属を要求。日本側が人質の解放を要求すると、レミールは「蛮族が皇国に要求するだと?!」と激昂、人質全員を惨殺した。
この「蛮族の振る舞いとしか言いようの無い行為」に当然ながら日本側は激怒し、即戦争状態へと突入。フェン王国との戦争に介入され、フェン王国侵攻軍は
自衛隊によって壊滅(
フェン王国の戦い)。この大敗北に、パーパルディア皇帝
ルディアスはレミールの進言を容れ、「日本民族を一人残らず皆殺しにする」という
殲滅戦を公式に宣言。
しかし、その後の戦闘も
見るも無残な一方的惨敗を繰り返し、海軍力の9割以上を喪失、皇国本土も軍事・工業施設に大規模な空爆を受け60万に達する戦死者を出すなど、急速に軍事力を消耗。
しかも、再独立したアルタラス王国のルミエス女王の呼び掛け(という名の扇動)で全属領が反乱を起こし、パーパルディアの第三文明圏に対する支配体制が崩壊。さらに本国が
73ヶ国連合軍(属領反乱軍)と
リーム王国の侵攻を受け、主要都市アルーニが陥落。
この時点で、属領を取り戻す戦力と国力はすでに無く、
共和国時代まで領土は後退し列強の座から転落。過去の努力の大半が無駄になったばかりか、第一次・第二次産業を属領任せにしていた事が災いし、穀倉地帯の喪失により本国で餓死者を出す恐れすら生じるなど
亡国の縁にまで追い詰められる。
だが、第3外務局長
カイオスが日本政府と密約の上でクーデターを起こし、日本と講和(
実質的には条件付き降伏)を結ぶ。日本からの呼びかけにより旧属領とも停戦し、本国のみはどうにか存続。国家が消滅する事態だけは辛うじて回避した。
終戦後は、
日本や
一部の旧属領からの食糧支援を受けているようである。
戦後は、事実上日本の属国となり、他の列強国からは『実質的に終わった国』と見なされている模様。
ただし、大きく国力を落としたとはいえ、
レイフォルの様に首都が焼け野原になるぐらいに国力がなくなったわけではなく、準列強と言われる
リーム王国が今なお恐れるぐらいには戦力は残されている。
現在では、独立したが国家運営が上手くいっていない元属領を各国平等の元で権利を保証した上で州として迎え入れており、
事実上の合衆国になっている。カイオスの政策によって国際的な信用も回復してきており、生まれ変わったとする見方が多くなってきている。そして更なる信用回復の為に
クルセイリース大聖王国の侵攻に対して
シルカーク王国へ軍を送ることを決定した。
主な地名一覧
傘下組織
登場人物一覧
皇族関係者
政府関係者
- 外交関係者
- エルト - 第1外務局長
- リウス - 第2外務局長
- カイオス - 第3外務局長
- ハンス - 第1外務局次長
- シラン - 第1外務局下位列強担当
- ニソール - 第1外務局職員
- タール - 第3外務局東部担当部長
- バルコ - 第3外務局東部島国担当課長
- ニコルス - 第3外務局東部島国担当係長
- メンソル - 第3外務局群島担当主任
- カスト - 在アルタラス大使、第3外務局所属
- ライタ - 第3外務局窓口勤務員
軍関係者
その他
- シルガイア - 海軍本部の臨時職員。バルスの同窓生
登場する主な兵器
竜
艦
その他
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〔最終更新日:2023年11月19日〕
最終更新:2023年11月19日 14:32