このページでは、かつて
ブログで話題になった本編中の小ネタや伏線らしきもの、今後の展開予想や設定に関する考察などを取り上げていく。
あくまで
公式設定と直接の関係はないので、誤解の無いようお願いしたい。
注意:以下、重大なネタバレや執筆者の独自考察が多分に含まれます。閲覧の際はこれらを十分にご留意ください。
考察
魔帝の兵器について
◇航空機-(
天の浮舟も参照)
本編での直接の描写は「音速を超える」のみ。他は推測するしかない。
推進力:魔光呪発式空気圧縮放射エンジン。これは確定。
武装:
誘導魔光弾/
魔光機銃の装備は確実と見られている。これまでの傾向からすると、これらの魔力も推進エンジンと同じところから持ってきていると思われる。
レーダー:電波レーダーの可能性が高い。魔力レーダーと併用している可能性もあり。両方なし…はさすがに考えにくい。
原動力:普通に考えれば
魔石で稼働する魔力エンジンだが、
光翼人の魔力量はすさまじいので
パイロットが燃料でも不思議ではないという意見もある。
◇陸戦兵器
カルアミーク王国では
戦車のようなものが掘り出されている。しかし魔王が戦車を見て鉄竜と呼び魔帝の兵器を結びつけていないので戦車ではない可能性が高い。
二足歩行する人型兵器もあるようで、
魔王ノスグーラがレプリカを作り出している。また汎用人型兵器という装着者の魔力量で性能が変わるパワードアーマが存在する。
◇艦船
魔力を出さない物体を探知する魔導電磁レーダーと各種誘導魔光弾を装備しているらしい。
人工衛星について
打ち上げ:新世界の惑星は巨大であり、そのせいでロケットの打ち上げ可能重量が大幅に低下している。
ブログコメント欄での研究によると、H-ⅡA/Bでは
1.7t程度しか打ち上げられないと推測されている。
この問題を解決するべく、現実のものより大型化した
H3ロケット開発された。
しかし、その後の打ち上げで「一定高度を過ぎると重力加速度が弱まる」という現象が起き、結果的にペイロード問題は解消された。
(
人工衛星(日本)も参照)
機能:本編では「
魔帝復活の要」とだけ記されているが、魔帝の技術水準からするとGPSや監視機能もついていると思われる。
耐久性:少なくとも魔帝復活システムは
数万年経っても稼働しており、この点は日本を超える技術があることがわかる。これについては「時空遅延式保管魔法」が使用されているとの説などが唱えられているが詳細は不明。
星の内部
転移した惑星は、星のサイズに対して重力が異常に小さい。計算上の平均密度は2.2g/㎝
3程度(大体の目安)で
岩塩並みということになるが、これは岩石惑星としてはあり得ない数値。花崗岩やアルミニウムですら比重2.7g/㎝
3である。
鉄のコアを持つ地球の密度が約5.5g/㎝
3、ほぼ岩石で出来ている月が約3.3g/㎝
3であることからこの惑星の計算上の密度がいかに低いか理解できるだろう。
本編でも
「内部がスカスカなのだろうか」と記され、一部読者の間ではいわゆる
地底世界の存在について論じられているらしい。確かに
パ皇編にて「大地から魔力があふれ出ている」地域もあるとの記述がされているので、あくまで可能性の域を出ないが地中に何かがあるという説は有力かも。
ムー
ムーとの国交開設に際し、同国が
かつて地球に存在していたことが判明。その時に日本側の使節が「
同一次元にあった星かは不明ですがおそらくあなた方が昔いた…」などと発言している。
別次元地球国家襲来…などの説も一時は浮上した(みのろう氏により否定)。さすがにこれはあり得ないとしても、この発言には何かしら意味があると思われるので何が起こるのか期待できる。
太陽神の使いがらみだろうか?
チグハグな技術
チグハグと言うが、それはかつて列強と呼ばれた国家、そして今は先進国と呼ばれる国家によって開発された技術体系を、後進の国家も模倣していてある程度統一がとれている地球の常識に囚われているから。特に
農業中心の貧乏国家だったにも関わらず、産業革命を迎えていた西欧を50年ほどのビハインドから、途中蹴躓きながらも1世紀かからず追いつき、今は追われる立場となったチート国家があるとか、むしろこの世界の住民の方が激しく理解に苦しむだろう。
実際地球でもまったくないわけではない。
「英国面」とかいうパワーワードができたのも彼の国の技術に対する取り組みが他国と明らかに違うからである。
人のことは言えないとか言うな。また、東西冷戦崩壊前は、アメリカ陣営もソ連陣営もお互い相手の技術体系を探って「なんじゃこれ……」となることは少なからずあった。
特にわかりやすいのがムー。基礎技術力がかなり高いにも関わらず、海軍の戦艦が日露戦争レベルの設計思想で建造されているのは、要するに
日本海海戦やドレッドノート・ショックを受けていないため。逆に技術的には自国より水準が下のはずの国がワイバーンを航空戦力として運用しているため、急いで対抗手段を用意しなければならず、結果として航空機の登場とその短期間での進化に繋がり、その恩恵で内燃機関の技術が飛躍的に向上し、自動車の普及に繋がった……と、地球の歴史を基に考察すると、ある程度理解できるのである。
かつて侵攻した圏外文明国はどうなったのか?
圏外文明国の紹介の際にかつて圏外文明国が文明圏に侵攻し大厄災を引き起こしたことが語られた。しかし圏外文明圏の国名と撃退後の結末は現時点では語られていない。もう既に滅びた可能性もあるが、ここでは侵攻した圏外文明圏の末裔が存在するとして二つ仮説を考察してみる。
一つ目の仮説は
中央法王国の
ファルタス提督の一族であるラ・バーン家が圏外文明国の末裔という仮説である。ラ・バーン家は遥か昔にミリシエント大陸を征服しようとして世界の敵として戦争の末に失脚している。ラ・バーン家が文明圏の外から来た勢力なら侵攻してきた圏外文明圏の説明と合致するので、可能性は高いように思える。ただしラ・バーン家が敗北したのは戦士数人に族長が負けたことが原因というのから察するに、ラ・バーン家が猛威を奮った時代はまだ個人の実力が物を言うような原始的な時代だったと思われるため、今のような文明圏という概念すらも無かった可能性が高い。そのような時代の勢力を圏外文明圏と呼ぶかは怪しい所がある。
二つ目の仮説は
イネルティア王国が圏外文明圏の末裔という可能性である。この国は第二文明圏外に属する国家だが、文明圏外国としては不自然なまでに高い技術力を持っており、明らかに並みの文明国どころか一部の準列強をも上回っている。なのにも関わらず文明圏外という不当な扱いを受けている。このためイネルティア王国はかつて侵攻して敗北したことで、牙を抜かれて文明圏外国に落とされ近年になって圏外文明国の頃の技術を復活させ発展させることで、文明圏外国としては不釣り合いの高い技術を持つ国家になったと考えると一定の説得はあるように思える。ただし仮に圏外文明圏だとしたら大厄災と呼ばれるまでの惨事を引き起こした国を発展の余地を残して放置するのかといった疑問もある。
どっちにせよ二つとも仮説の域を出ないため、本編でこのエピソードが語られるまで真相は判明しないと思われる。
上位列強の物量
列強の中で上位列強に位置付けられる
ムー国と
神聖ミリシアル帝国の軍隊の物量は技術水準が近い
グラ・バルカス帝国の軍隊と比べると見劣りする程度の規模しかない。これは国力で劣るから....ではなく平和ボケしていたからだと思われる。例えばムーは転移してから近年までは虎視眈々と領土を狙われ続けていたが、近代国家になってからは圧倒的技術格差と融和姿勢で周辺国との友好関係が深まったことで、国境線に二線級の少数部隊を配備するだけで十分なレベルまで緊張状態が解けており極めて平和な状態だった。ミ帝が手を出してこない以上は同格と戦うような事態は起こりえないので、第一次世界大戦前後のような軍拡はする必要性が一切なかった。これはミ帝も同じで近辺で屈指の軍事国家すらもパ皇と同程度の技術しか持っておらず、地方隊と戦っても相手にならないほどの技術格差があったため軍拡の必要性を感じられる状況ではなかった。このように第一文明圏と第二文明圏に限ってはグラ・バルカス帝国が侵攻してくるまでは、極めて平和だったと推測できるため両者ともに切羽詰まった状態ではなかった。仮に何かがあって両国が
パーパルディア皇国並みの軍拡をしていた場合は、グラ・バルカス帝国に迫るか場合によっては匹敵するようなレベルの物量の軍隊を作ることは、両国の人口が1億を超えているのを考えれば十二分に可能だったと思われる。もしこのレベルの軍拡が実現した場合はグラ・バルカス帝国は
日本国が本格的に参戦する前から苦しい戦いを強いられたと考えられる。
魔帝の復活は信じられていなかった?
今や三大文明圏では確定事項となっている魔帝復活だが、魔王の捨て台詞と
空間の占いの結果が出るまでは迷信と思う国や半信半疑の国ばかりだった可能性がある。
まず本気で対策をするなら人類の最終防衛ラインで太陽神の使者が召喚されたロデニウス大陸などに調査団を出して場合によっては列強で管理するぐらいはやりそうだが、本編では辺境の大陸としか見られておらず、パーパルディア皇国の国家戦略局が権力争いの道具として目をつけられていた程度だった。またトーパ王国に関しても
世界の扉が当時の人類の技術では不可能なオーパーツであることぐらいは、軽く調べたらわかりそうだが列強は見向きもしなかった。
また国家転移自体も日本が力を見せるまでは出鱈目と言われ続けており、ムーの転移ですら神話と認識されムー以外では信じられていなかった。
このため三大文明圏では一番魔帝を理解しているはずのミ帝でも現実味を持てていなかった節があり近年の怒涛の出来事の連続でようやく魔帝の復活が現実の事だと各国は確信できたと思われる。
小ネタ
転移時の現象
第1巻において、日本と魔帝は転移時にそれぞれ特殊な現象が発生する事が判明した。
日本の場合は夜が一瞬昼間のように明るくなり、逆に魔帝が復活する時は昼間が夜のように暗くなる。これは日本が光、魔帝が闇である事を暗示しているものと思われる。
戦闘力
人類の平均的な兵士=10
殲滅者装備の銃兵=500
求国者装備の銃兵=5000
ゴブリン=2
ゴブリンロード=10
オーク=100
オークキング=1000
鬼人族=5000
サフィーネ=1000
ジャスティード=1000
重騎士(防御力)=3000
岡(89式小銃装備)=10000
岡(ナイフのみ)=500
スワウロ(合金盾装備)=9000
スワウロ(合金盾なし)=4000
日本国=∞
ただし戦闘力1000のジャスティードが戦闘力5000の鬼人族に多少の運が絡んだとはいえ勝利しているため、あくまで目安で戦闘力では表示されない強さはあると思われる。
神の性質と相性
神にはお互いの性質で相性があるらしく、火と農耕は相性が悪く、太陽と農耕は相性が良いらしい。この関連性を辿ることで、事象の理由がある程度は分かるとのこと。
誤記/誤植
みのろう氏、編集氏は極めて厳しいスケジュールの中我々のために作業を進めてくださっています。以下のような些細な失敗をむやみに批判、中傷するのは絶対にやめましょう。
- 一巻
- 三巻
- 「旧世界」が「1日世界」に。
魔法の少尉かな?
- 魔導師キャンディーが日本を認知したのは1640年だが、巻末資料では1641年となっている。
- 五巻
- 第4護衛隊軍旗艦は「かが」だが、一度「ひゅうが」となっている。
- 六巻
- Web版では10式戦車が空洞山脈の戦いでAPFSDSとHEAT-MPを使用していたのが、書籍の当該部分では何故か10式が本来搭載していないHEAT弾と通常弾になっている。しかもHEAT弾の効果がAPFSDSと混合されてしまっている。どうやら編集サイドのミスだったらしい。
いずれも現在は修正されている。そのうち初版発行の本にはプレミアがつくかもしれない。
- コミック第32話23P(コミックス7巻53P)
- Web初掲載時の1コマ目、トーパ王国・トルメスにあるエレイの勤める店の所在地が「ミサイヤ」になっている。正しくは「ミナイサ」。
- こちらはコミックス収録時に修正済。
(順次加筆をお願いします)
- ムー対アトランティスは誰か書いて欲しいですね。ライディーン対アトランジャー見たいですから(笑)。 -- 名無しさん (2018-01-02 08:34:00)
- 魔帝が使っていた「僕の星」に監視衛星があったのはほぼ確定だが生き残っている惑星にこの機能があるかは不明。復活ビーコン以外に耐久性は必要なかったかもしれない。長寿命の多機能衛星がコスパ良いのであれば残っているかも -- 名無しさん (2018-01-03 12:28:51)
- ファンタジーで軽い鉱物といえばミスリルだけど、 -- 名無しさん (2018-03-27 01:48:15)
- 途中で送信してしまった…ファンタジーで軽い鉱物といえばミスリルだけど、星の内部がその手のファンタジー系物質で満たされてるとかなら密度の問題はなんとかなる…のか? -- 名無しさん (2018-03-27 01:50:34)
- 惑星内部は空洞じゃないかな、ルーディ・ラッカーの空洞地球みたくちゃんと内部は無重力で。外側に居住するタイプのダイソン球殻でもいいけど、地球の2.5倍じゃダイソン球殻としては小さすぎると思う。ま、内側居住ダイソン球に比べれば外側居住ダイソン球はそれでも小さいんだろうけどね。 -- 名無しさん (2018-07-12 13:27:16)
- ナイフ装備岡強すぎだろ… -- 名無しさん (2020-09-03 17:09:18)
- 転移した惑星の密度が地球と同じなら重力どうなるのか計算して -- 愚か者 (2021-03-24 21:03:43)
- ↑途中で送信してしまった 転移した惑星の密度が地球と同じなら重力どうなるのか計算してみたら密度が同じなら重力は2.5倍だと知った愚か者です。 -- 2重に愚か者 (2021-03-24 21:05:51)
- 残っている魔帝の僕の星に監視機能ついてないの?ついてそうなのに…(ついてたら復活後の侵略が多少楽になるだろうから蛮族が何億年かかっても進化する訳ないとか考えない限りつけてそう。) -- 名梨さん (2023-02-26 15:11:32)
- ナイフ装備でも人類の平均的な兵士の50倍…50倍!? -- 名無しさん (2024-01-09 22:36:50)
最終更新:2024年02月09日 12:48