りーむおうこく
列強のパーパルディアからは小国扱いされるが、非列強国としてはワイバーンと竜騎士で構成された竜騎士団やそれらを運用するための竜母艦隊を保有するなど
第三文明圏では最強クラスの実力を持つ。パーパルディアに阻まれながらも軍需産業に力を入れていたのが大きい。そのため過去には
先進11ヵ国世界会議にも出席した経験がある。
この国がフィルアデス大陸における文明圏と文明圏外の境界となっており、北の
マオ王国には優越感を、南のパーパルディア皇国には劣等感を抱く複雑な国民性。
日本との戦闘で皇国軍が半壊状態に陥ると、パーパルディア本土の利権・領土の奪取と新兵器の実戦テストを目的として、パーパルディア皇国の敗北に乗ずる形で
73ヶ国連合軍側に参戦。地方都市アルーニ(パーパルディア本国の最北端にして防衛拠点)を占領し、聖都パールネウスまで迫る。しかし、日本とパーパルディア皇国との講和が成立。日本からの停戦呼びかけを受けて撤退。新兵器の威力を確認する成果を得ただけで終わった。
戦後は、周囲を日本の友好国とそれなりの軍事強国に取り囲まれる結果となり、領土拡大は事実上不可能となっている。
この時点での
バンクスは宰相の忠告に耳を貸すなど比較的まともな人物であったが、73ヶ国連合軍側に派遣した
ワイバーン部隊による同士討ち、および連絡将校役の
カルマの失言から73ヶ国連合軍側からの不興を買うことになった。一方で、日本政府もハイエナ的なやり口に閉口しており、外交面ではかなりのしこりを作ったと言える。
エモール王国へ日本が外交使節団を派遣した際にも鉢合わせており、その際は日本を文明圏外国家と見なして侮蔑的な発言を飛ばしていたが、『
空間の占い』で
古の魔法帝国対策には日本が不可欠という結果が出ていたため、ついさっき侮った相手がエモール王国のVIP待遇を受ける場面を目撃する羽目になった。
日本とパーパルディア皇国の戦争後、しばらくは何も無かった。しかし、
グラ・バルカス帝国が皇太子
グラ・カバル捕縛に対する報復として、日本本土攻撃を企んだことから歯車が狂いだす。
独立を認めるのと引き換えに、グラ・バルカス帝国の前線基地を国内に設置することを要求されたのである。
この要求を受け入れる事は、グラ・バルカス帝国と戦争中であるすべての国、日本に加えて
ムーおよび
神聖ミリシアル帝国をも敵に回す事を意味した。
国王は苦悩しつつも、大将軍
リバルの進言を容れ、
- 空港と港湾施設のグラ・バルカス帝国への引き渡し
- ムー外交官の国外退去
- 日本とムーの資産凍結
を行い、グラ・バルカス帝国の軍門に下ることを決意する。
ここまでならグラ・バルカス帝国の圧力に屈しただけであり、まだ同情の余地があった。しかし、この期に及んでも
バンクスは領土拡張政策を捨てておらず、宰相のかつての忠告を忘れたのか、あわよくばグラ・バルカス帝国から早期に技術供与を受けて、フィルアデス大陸の国々を植民地化し、グラ・バルカス帝国に破れた後の日本をも支配しようと目論む。
ところが結果として、動きを察知した神聖ミリシアル帝国から、「グラ・バルカス軍の受け入れに関する是正を要求する。なおかつ貴国に駐留するグラ・バルカス軍が他国を攻撃した場合、貴国に宣戦布告する」と一方的に通告されてしまった。
この想定外の事態はバンクスを大いに悩ませるが、今さらの方針転換はグラ・バルカス帝国に報復されるため不可能。選択の余地は無く、もし帝国が対日戦に敗れれば国が滅びかねない状況に陥る。
追い打ちをかけるようにグラ・バルカス帝国より、日本や
デュロへの攻撃に自国の軍事力を全力出撃させよという要請まで来る(日本攻撃のための
先遣隊が壊滅したので、陽動にするため)。デュロへの攻撃はパーパルディア皇国までも敵に回す行為であり、文字通りの一蓮托生で世界を敵に回してしまう。
こうしてリーム王国は、皮肉にも『分析ミスによる誤判断が原因で日本を敵に回す』という、かつてのパーパルディア皇国と同じ過ちを犯し、日本と、以前の自分達とは逆の立場となった皇国の攻撃により、壊滅的敗北の運命を辿ってしまった。
その後の動向は不明だが、首脳陣が全滅したことで無政府状態になっていると考えられる。さらに列強の怒りを買ったことで文明国からも転落した可能性が高い。
リーム王国の人物
リーム王国の地理
ヒルキガ
リーム王国王都。
セルコ城等が存在する王国の中枢だったが、グラ・バルカス帝国への日本による攻撃により基地と王城は崩壊。
さらにはパーパルディア皇国からの報復攻撃により炎の海に包まれた。
・グラ・バルカス帝国軍前進基地
上記の経緯で建設されたグラ・バルカス帝国軍の基地。司令官は
ムルノウ。
レーダーサイトや高射砲、防空壕等が配備されており、リーム王国首脳陣に絶対的な自信を植え付けていた。
…が、日本の、
F-2による攻撃で一瞬で無力化され、
BP-3Cによる爆撃により破壊された。
・セルコ城
リーム王国の王城。城名は書籍版より。
歴代の王の居城であり、国家の中枢。
内部はきらびやかに装飾された、歴史ある古城…だったのだが、グラ・バルカス帝国により通信用アンテナが設置されていたのが運の尽き。
電波の発信を探知した日本により敵軍基地と見做され攻撃目標に設定され、BP-3Cによる爆撃により国王バンクスをはじめとする王族や臣下共々あっさり潰された。
※既存の[[コメント]]に返信する場合、返信したいコメントの左側にチェックを入れて下さい。
過去のコメント
ここを編集
〔最終更新日:2024年09月13日〕
最終更新:2024年09月13日 03:15