アットウィキロゴ
kairakunoza @ ウィキ
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

kairakunoza @ ウィキ

かがみん☆スランプ(前編)

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
「……はぁ」
 溜め息をひとつ吐いて、左手に持っていたシャーペンを開いたノートの上に転がす。
 時計を見ると、11時を少し過ぎていた。
 机に向かって既に2時間半。それだけの時間を使って解いた数式はたったの2問。
「…………」
 清々しいほどに白いノートに左の頬をくっつけて、解くべき問題が山積みの参考書を睨む。
「はぁ~……」
 そしてまた溜め息をひとつ。今度は肺の中の空気を全て押し出すくらいに盛大に。
 頭の中では、またもや悶々とした想像が繰り広げられる。それに抵抗しようと数式との闘いを始めても、私の敗北が決定しているのはノートを見れば明らかだろう。
「…………」
 お風呂にでも入ろうか、と考えるがそんな気力は無く、三点リーダの使いすぎだ、とツッコミを入れる余裕も無い。
 今日の私はおかしい。いや、正確には今日の昼休み、あの話を聞いてからの私はおかしい。
 ……峰岸。全部あいつのせいだ。
 やり場のない理不尽な苛立ちを覚えながら、私は回想を始める。


─ かがみん☆スランプ ─






 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 昼休み。私は自分のクラスで日下部、峰岸と一緒にお弁当を食べていた。
 珍しくB組のあの3人と一緒ではないのは、日下部の強引な勧誘があったからなのだがここでは割愛させていただく。
──というかこの作者、昼休み大好きだな。昼休みしか書けないのか?
ひいらぎぃ、なんか言ったか?」
「別になんでもないわよ」
「なんかブツブツ言ってた気ぃすんだけどなー。でさーあやの、やっぱ初めてって痛いのか?」
 心の声が出てしまっていたらしい、気をつけないと──っておい!
「な、なななんて話してんのよ!?」
「んー、やっぱりちょっと痛かったかな? でもひとつになれたっていう感動のほうが──」
「ちょ、普通に返事してんじゃないわよ!」
「ひーらぎ、うるさいぞ。メシ食ってんだから静かにしろよぅ」
 え、なにその反応? 私がおかしいの?
「柊ちゃん、過剰に反応しすぎだよ」
 峰岸が諭すように言う。私、ちょっとパニック。
「いや、いやいやいやでも、まだそういうのって早いんじゃ」
 それを聞いた二人は顔を見合わせて、衝撃的なことを口にしやがった。
「そんなことないと思うけどなぁ?」
「それにこんな話、別にしちゃいけないわけでもねーだろ」
 日下部はそう言って、私の後ろのあたりを箸で指した。
 私のすぐ後ろではC組で一番の規模を誇る女子グループが輪になって弁当をつついている。大袈裟な笑い声が休憩時間の始めから響いていた。
 神経を背後に集中させて、会話の盗み聞きを試みる。




「でさー、どうだったの? 例の先輩」
「それがさー聞いてよ、あの先輩やたら前戯長くてー」
「うん」
「それでさ、私言ったの。『指はもういいから』って。そしたらさー」
「うんうん」
「すっげぇ悲しそうな顔で『もう入れてんだけど』って言われて」
 あははは、と笑い声が聞こえる。笑えるかっつの。
「え、マジで? みたいな。もー萎えちゃって大変で──」

 ふぅ、と溜め息を吐いてみる。日下部が「な?」とニヤケ顔を向けてきやがった。
「柊ちゃんは純粋だから」
「あんたたちが穢れてんのよ」
 そう言い返してはみるが、なにかスッキリしないモヤモヤしたものが胸の奥に渦巻くのを感じる。
それが「不安」なのだと気付くのに、さほど時間はかからなかった。
 峰岸は日下部にせがまれて、体験談を語り始めた。卑猥な表現は伏せてはいるが、想像はできるくらいの代物で──
 聞いている私のモヤモヤは、少しずつ肥大していく。


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 『彼氏』が私の部屋のベッドに腰掛けている。
 付き合い始めて……そうね、2ヶ月くらいかな。
「かがみ」
 優しく、私の名前を呼ぶ。付き合う前は「柊」と呼んでいたのに、下の名前で……
 その些細な変化を嬉しく思いながら、それでも何故か素直になれず、「なによ?」と返事をする。
「なぁ……いいだろ?」
 なにが、なんて訊くほど空気が読めない訳じゃない。そんなの言われなくてもわかっている。
 無言で隣に座る。きっと私の頬は真っ赤になっている筈だ。──目を合わせることが、できない。
 『彼氏』は私の肩を抱いて、ゆっくりと、唇を……




「あーもうっ!」
 机に突っ伏したまま、髪の毛をグシャグシャ掻き乱す。そうやって考えていたことを霧散させてから、何度目かの溜め息を吐く。
 回想が、いつの間にか妄想になっていた。今日の私を変にさせている妄想。
 顔もわからない『彼氏』にあんなことやこんなことをされて、そして、その……私の、初めてを……
「って、だから違うってば!」
 もうなにが違うのかもわからないが、とりあえずそう叫んでみる。
 本格的に私はおかしいようだ。ノートを退かして、ひんやりとした机におでこをくっつけてみる。
 原因はわかっている。今日の昼休みの一連の出来事と、峰岸のあの赤裸々な体験談だ。
 あれから私の頭の中はずっとこんな調子で、胸の中にはモヤモヤした不安が居座り続けている。
 不安の正体は、「私は遅れているんじゃないか」ということ。同級生があんな会話を平然としている傍ら、私は赤くなる頬を隠すことしかできない。
 そしてその不安が、おかしな妄想の背中を後押しして、頭の中は常にピンク一色。
「これじゃまるで、変態みたいじゃない……」
 更に困ったことに、頭と身体は直結しているもので、厄介なことに身体の方はその妄想を嫌がってはいないようなのだ。
 下半身に、鈍く切ない痛みのようなものがじんじんと響いている。こいつもなかなかの強敵で、闘い続けて既に1時間が経過する。
「どうすりゃいいってのよ、もう」
 少し熱っぽいのは風邪のせいじゃないはずだ。頭の中と下半身以外は至って正常なのだから。
「…………」
 やっぱり、あれしかないのかな。
 何度かその結論には行き着いたものの、実行できずにいた、あれ。
 好奇心はあったし、この状況を打破するにはそれが一番に思えたものの、どうなってしまうのかわからない恐怖でなかなか手の出なかった、あれ。
「神様、勇気をくださいっ」
 自慰をする前に神に祈ったのは私が初めてかもしれないな、とふと思いつつ、スカートの中へ手を差し入れる。




「うわ、熱い……」
 まだ誰にも許したことのない、自分でも殆ど触れることはないそこを、下着の上から恐る恐る、撫でる。
 幾度となく繰り返す妄想のおかげで、私のそこは既に熱く、濡れていた。
 椅子から腰を浮かせて、下着を下ろす。そこを見るのが怖くて、すぐに机に突っ伏して、火照った頬を冷やす。
 指先で探るように、熱いそこを弄ってみる。さすがに指を入れる勇気は無く、穴の周りを指で辿る。
「……あんまり、気持ちよくないわね」
 触れる箇所を変えながら、そう呟いてみる。ゾクゾクとした快感はあるものの、この程度か、と肩透かしを食らった気分だった。
「指……入れてみ、ぅひゃあっ!」
 そこの、一番おへそに近いところにある突起。それに触れた瞬間、身体がびくっと痙攣して、頓狂な声を上げてしまった。
「え……なに、これぇ……」
 指の腹でそこをぐっと押し上げてみる。
「ぃ、やぁ……んぁっ」
 背筋と首筋に、ゾクゾクと快感が駆け上がってくるのを感じる。
「止められ、ない、よぉ……」
 左手でそこを摘まんで、くりくりと弄りながら、快感に身を任せる。いつの間にか右手は乳房を揉んでいた。
 はっ、はっ、はっ、という荒く断続的な呼吸で、机が曇っていくのを視界に捉えながら、まるで犬みたいだな、とふと思う。
 その背徳的な想像が、快感を加速させてしまう。
「あ、んぁ、ダメ、もう、だめぇ……っ」
 もう自分がなにをしているのか、なにを言っているのか、何もわからない。
 ただ、快感だけが──愛しい。
「イク……イっちゃう、よぉっ」
 押し寄せてくる快感の津波に、どうにでもなれ、と身を投げかけた、その時。
 ガチャ。
「お姉ちゃん、宿題終わっ……た……」
 津波と血の気が、サーっと引くのがわかった。
 参考書とノートを抱えて、私の部屋を開けた状態でフリーズしているつかさに掛ける言葉を、火照った頭は導き出してくれるだろうか。

(つづく)













コメントフォーム

名前:
コメント:
  • アウチッ!!!!!
    つかさ来ちまったwww -- 美霊☆ (2008-05-15 23:03:02)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー