入学からの付き合いである親友三人が開いてくれた誕生会は笑顔と共に終わり、
みなみ達は二組に分かれて別々の部屋で眠ることとなった。
隣の部屋にいるのはひよりとパティ、そして今みなみの隣で布団に入っているのは、
「今日は楽しかったね、みなみちゃん」
そう言って惜しげもなくみなみに笑顔を向けてくれるゆたか。
「なんだか私達のほうが盛り上がっちゃったみたいで」
「ううん、私も楽しかった」
プレゼントを貰ったり、みんなでゲームをしたり。
それは嬉しくて、楽しくて、けれどあっという間に過ぎてしまったひと時だった。
「今までで一番の誕生日だったかもしれない」
「本当?」
「うん、だって」
お父さん、お母さん、そしてひよりやパティには悪いけれど、
「ゆたかがお祝いしてくれたから」
「ええっ、な、なんだか照れるよう」
「でも、本当のことだから」
今日何度も見たゆたかの笑顔。
それを見る度にみなみの胸は大きく高鳴ってしまって。
それはゆたかにお祝いされて嬉しいんだなと思わせるには充分だった。
「えへへ……そう言ってもらえると嬉しいな。あのね、みなみちゃん」
「なぁに、ゆたか」
みなみ達は二組に分かれて別々の部屋で眠ることとなった。
隣の部屋にいるのはひよりとパティ、そして今みなみの隣で布団に入っているのは、
「今日は楽しかったね、みなみちゃん」
そう言って惜しげもなくみなみに笑顔を向けてくれるゆたか。
「なんだか私達のほうが盛り上がっちゃったみたいで」
「ううん、私も楽しかった」
プレゼントを貰ったり、みんなでゲームをしたり。
それは嬉しくて、楽しくて、けれどあっという間に過ぎてしまったひと時だった。
「今までで一番の誕生日だったかもしれない」
「本当?」
「うん、だって」
お父さん、お母さん、そしてひよりやパティには悪いけれど、
「ゆたかがお祝いしてくれたから」
「ええっ、な、なんだか照れるよう」
「でも、本当のことだから」
今日何度も見たゆたかの笑顔。
それを見る度にみなみの胸は大きく高鳴ってしまって。
それはゆたかにお祝いされて嬉しいんだなと思わせるには充分だった。
「えへへ……そう言ってもらえると嬉しいな。あのね、みなみちゃん」
「なぁに、ゆたか」
「大好きだよ」
ドクン。
まただ。胸がきゅうっとなる、この感じ。
みなみがゆたかの笑顔を見たときに起こる、不思議な症状。
けれど今のこれは、それまでのものとは比べ物にならないくらいの大きさだった。
「私、みなみちゃんに会えてよかった。みなみちゃんにいろんなことを教えてもらった。
だから私、みなみちゃんに感謝してるんだ」
ゆたかが言葉を紡ぐごとにみなみの胸の高鳴りは大きさを増していく。
決壊したダムのように血が心臓に流れ込んできて、
忙しなく動くそれは一向に止まってくれそうになかった。
「みなみちゃんに喜んでもらえたっていうことは、私の気持ちがみなみちゃんに届いたってことだよね。
良かった。それは、私のみなみちゃんへの気持ちだよ。
来年も、再来年も、そのまた次の年も、それから先何年も何十年も……。
こうやって、みなみちゃんのそばで私の気持ちを伝えられたらいいな」
「ゆたかっ……!」
ゆたかの言葉が終わると同時に、
みなみは愛しさのあまり胸が張り裂けそうになっている親友の名を呼んだ。
「ど、どうしたの、みなみちゃ……わわっ!」
そして側で寝ているその親友の腕を取り、
そのまま勢いに任せてその小さな体を自分のほうへと引き寄せた。
「ごめん、ゆたか……なんだか急に、胸がドキドキしちゃって。
それで、ゆたかの言葉を聞いていたら、ゆたかを抱きしめたくなって、それで」
みなみは衝動的にゆたかを抱き寄せてしまったが、
その衝動が治まった後も尚、ゆたかの体を離そうとはしなかった。
今ここでゆたかの体を離してしまうことは、みなみにとってひどく不安なことだったのだ。
「みなみちゃん、すごくドキドキしてる……」
心臓は相変わらずみなみを内側から激しく打ちつけ、
このままみなみの体を破いて外に飛び出してしまいそうだった。
「ごめん、変だよね、私……」
「ううん。気にしないで……でも、どうしよう、なんだか私までドキドキしてきちゃった」
体全体に伝わるドクドクという鼓動。
それに付随するかのように、密着したゆたかの体からもかすかな鼓動が伝わってくる。
「ゆたか……」
「みなみちゃん……」
追いつき、追い越し、一緒になって。
みなみはゆたかの鼓動を感じるにつれ、ゆたかが自分の中に入り込んでいるような気になった。
そんなことを考えると、どういうわけか体が熱くなっていった。
呼吸は次第に感覚を狭め、自分の耳ではっきり聞けるほどに荒く、深くなっていく。
それはゆたかも同じようだった。
耳元にゆたかの深い息がかかるとまた体が熱くなった。
熱くてどうしようもなくて、体をもぞもぞと動かすと、
ゆたかの肌の感触がパジャマ越しに伝わった。
頭がどうにかなってしまいそうだった。
自分とゆたかの息の音が耳を支配する。
それは部屋全体に響いているのではないかと思うくらい大きかった。
苦しいけれど、こうしていたい。
矛盾したおかしな頭は、そのうちもっとおかしな願望を抱いていた。
まただ。胸がきゅうっとなる、この感じ。
みなみがゆたかの笑顔を見たときに起こる、不思議な症状。
けれど今のこれは、それまでのものとは比べ物にならないくらいの大きさだった。
「私、みなみちゃんに会えてよかった。みなみちゃんにいろんなことを教えてもらった。
だから私、みなみちゃんに感謝してるんだ」
ゆたかが言葉を紡ぐごとにみなみの胸の高鳴りは大きさを増していく。
決壊したダムのように血が心臓に流れ込んできて、
忙しなく動くそれは一向に止まってくれそうになかった。
「みなみちゃんに喜んでもらえたっていうことは、私の気持ちがみなみちゃんに届いたってことだよね。
良かった。それは、私のみなみちゃんへの気持ちだよ。
来年も、再来年も、そのまた次の年も、それから先何年も何十年も……。
こうやって、みなみちゃんのそばで私の気持ちを伝えられたらいいな」
「ゆたかっ……!」
ゆたかの言葉が終わると同時に、
みなみは愛しさのあまり胸が張り裂けそうになっている親友の名を呼んだ。
「ど、どうしたの、みなみちゃ……わわっ!」
そして側で寝ているその親友の腕を取り、
そのまま勢いに任せてその小さな体を自分のほうへと引き寄せた。
「ごめん、ゆたか……なんだか急に、胸がドキドキしちゃって。
それで、ゆたかの言葉を聞いていたら、ゆたかを抱きしめたくなって、それで」
みなみは衝動的にゆたかを抱き寄せてしまったが、
その衝動が治まった後も尚、ゆたかの体を離そうとはしなかった。
今ここでゆたかの体を離してしまうことは、みなみにとってひどく不安なことだったのだ。
「みなみちゃん、すごくドキドキしてる……」
心臓は相変わらずみなみを内側から激しく打ちつけ、
このままみなみの体を破いて外に飛び出してしまいそうだった。
「ごめん、変だよね、私……」
「ううん。気にしないで……でも、どうしよう、なんだか私までドキドキしてきちゃった」
体全体に伝わるドクドクという鼓動。
それに付随するかのように、密着したゆたかの体からもかすかな鼓動が伝わってくる。
「ゆたか……」
「みなみちゃん……」
追いつき、追い越し、一緒になって。
みなみはゆたかの鼓動を感じるにつれ、ゆたかが自分の中に入り込んでいるような気になった。
そんなことを考えると、どういうわけか体が熱くなっていった。
呼吸は次第に感覚を狭め、自分の耳ではっきり聞けるほどに荒く、深くなっていく。
それはゆたかも同じようだった。
耳元にゆたかの深い息がかかるとまた体が熱くなった。
熱くてどうしようもなくて、体をもぞもぞと動かすと、
ゆたかの肌の感触がパジャマ越しに伝わった。
頭がどうにかなってしまいそうだった。
自分とゆたかの息の音が耳を支配する。
それは部屋全体に響いているのではないかと思うくらい大きかった。
苦しいけれど、こうしていたい。
矛盾したおかしな頭は、そのうちもっとおかしな願望を抱いていた。
――ゆたかに、キスがしたい。
みなみの頭は次第にそのことしか考えられなくなっていった。
でも、ゆたかにキスだなんて。
出来るわけがない。何を考えているのだろう。
ゆたかは友達で、しかも女の子なのに。
けれど、この抑えようのない気持ちはどうしたらいいのだろう。
キスしたい。
キスがしたい。
ゆたかにキスがしたい。
きっと次にゆたかの顔を見てしまえば、
みなみはこの思いをもう引っ込めることが出来なくなってしまうだろう。
しかしだからと言って、いつまでもこうしていられるわけではない。
いっそこのまま眠ってしまえればいいのだが、
こののぼせた頭を抑えて眠りにつくなど、今のみなみには出来ようはずもなかった。
一体、どうすれば――、
「み、みなみちゃん、苦しいよぅ」
思考の螺旋に陥りかけていたみなみはゆたかのその言葉を聞き、
いつのまにか腕に力が入ってしまっていたことに気がついた。
「ごめん、ゆたかっ……!」
みなみは慌てて体を離したが、
それによって今まで見えなかったゆたかの顔を見てしまうことになり――、
「……っ!!」
みなみの体はその場で硬直してしまった。
ほのかに上気したゆたかの顔は、
みなみの記憶していたゆたかのそれよりもずっと可愛く、艶っぽいものだった。
ゆたかはやや苦しそうに息をつき、みなみのほうを見つめている。
みなみの視線はもうほとんどゆたかの唇へと注がれていた。
今すぐにでもそれを奪ってしまいたかったが、
それをしなかったのは、みなみをかすかな理性が繋ぎとめていたからだった。
しかしその理性の糸はあまりに細く、何かの拍子にぷつりと切れてしまいそうだった。
心臓の音はいつからかドクドクからバクバクへと変わっていた。
唇からゆたかの目へと視線を移すとぱちりとゆたかと目が合い、
そしてまたみなみの胸は切なくきゅうと締め付けられていく。
もう、限界だった。
心の中でゆたかに謝りながら、みなみがその唇を近づけようとしたその時、
でも、ゆたかにキスだなんて。
出来るわけがない。何を考えているのだろう。
ゆたかは友達で、しかも女の子なのに。
けれど、この抑えようのない気持ちはどうしたらいいのだろう。
キスしたい。
キスがしたい。
ゆたかにキスがしたい。
きっと次にゆたかの顔を見てしまえば、
みなみはこの思いをもう引っ込めることが出来なくなってしまうだろう。
しかしだからと言って、いつまでもこうしていられるわけではない。
いっそこのまま眠ってしまえればいいのだが、
こののぼせた頭を抑えて眠りにつくなど、今のみなみには出来ようはずもなかった。
一体、どうすれば――、
「み、みなみちゃん、苦しいよぅ」
思考の螺旋に陥りかけていたみなみはゆたかのその言葉を聞き、
いつのまにか腕に力が入ってしまっていたことに気がついた。
「ごめん、ゆたかっ……!」
みなみは慌てて体を離したが、
それによって今まで見えなかったゆたかの顔を見てしまうことになり――、
「……っ!!」
みなみの体はその場で硬直してしまった。
ほのかに上気したゆたかの顔は、
みなみの記憶していたゆたかのそれよりもずっと可愛く、艶っぽいものだった。
ゆたかはやや苦しそうに息をつき、みなみのほうを見つめている。
みなみの視線はもうほとんどゆたかの唇へと注がれていた。
今すぐにでもそれを奪ってしまいたかったが、
それをしなかったのは、みなみをかすかな理性が繋ぎとめていたからだった。
しかしその理性の糸はあまりに細く、何かの拍子にぷつりと切れてしまいそうだった。
心臓の音はいつからかドクドクからバクバクへと変わっていた。
唇からゆたかの目へと視線を移すとぱちりとゆたかと目が合い、
そしてまたみなみの胸は切なくきゅうと締め付けられていく。
もう、限界だった。
心の中でゆたかに謝りながら、みなみがその唇を近づけようとしたその時、
「どう、する……?」
ゆたかが不意に口を開いた。
みなみはそれによってすんでのところでキスを思いとどまった。
そしてかすかに回る頭の中で、ゆたかの言葉が反復していった。
(どう、する……?)
ゆたかは確かにそう聞いた。
その問いかけは何かの判断をみなみに仰いでいるということは分かるのだが、
その何かがみなみには分からなかった。
いや、本当はもうほとんど見当はついているのだ。
みなみはそれによってすんでのところでキスを思いとどまった。
そしてかすかに回る頭の中で、ゆたかの言葉が反復していった。
(どう、する……?)
ゆたかは確かにそう聞いた。
その問いかけは何かの判断をみなみに仰いでいるということは分かるのだが、
その何かがみなみには分からなかった。
いや、本当はもうほとんど見当はついているのだ。
ゆたかは、みなみにキスするかどうかを聞いている。
ゆたかの目は相変わらずみなみを見つめているが、
言葉の真意はその目からは読み取れそうになかった。
しかし、この状況を考えると、みなみはそれしか思い当たる節はなかった。
みなみはそう期待する一方で、
まさかそんなことはあるはずない、とそれを信じられずにいた。
そんな都合のいい話、どこに転がっているだろうか。
みなみは一瞬こそ期待したものの、考えるほどにそれを否定する気持ちのほうが強くなっていった。
しかしその胸中は、ゆたかの次の一言で完全に覆されることとなった。
「私は……いいよ。だって、」
この場合の"いい"、には二種類の取り方があるが、今回に限ってはそうではなかった。
なぜならゆたかのその顔は優しい笑みをたたえており、
"OK"以外の意味は一切そこから読み取れそうになかったからだ。
(だって……だっての先は何があるの、ゆたか)
みなみはゆたかの言葉の先を恐れていた。
それは拒絶の言葉が出ることを恐れていたのではない。
ゆたかの次の言葉によって、自分の歯止めがきかなくなるような予感がしていたからだった。
果たして、みなみの予感は的中することとなる。
「だって、みなみちゃんだもん」
ぷつん、がらがら。
みなみは頭の中でそんな音を聞いた気がした。
その瞬間、みなみはゆたかの唇を塞いでいて――
言葉の真意はその目からは読み取れそうになかった。
しかし、この状況を考えると、みなみはそれしか思い当たる節はなかった。
みなみはそう期待する一方で、
まさかそんなことはあるはずない、とそれを信じられずにいた。
そんな都合のいい話、どこに転がっているだろうか。
みなみは一瞬こそ期待したものの、考えるほどにそれを否定する気持ちのほうが強くなっていった。
しかしその胸中は、ゆたかの次の一言で完全に覆されることとなった。
「私は……いいよ。だって、」
この場合の"いい"、には二種類の取り方があるが、今回に限ってはそうではなかった。
なぜならゆたかのその顔は優しい笑みをたたえており、
"OK"以外の意味は一切そこから読み取れそうになかったからだ。
(だって……だっての先は何があるの、ゆたか)
みなみはゆたかの言葉の先を恐れていた。
それは拒絶の言葉が出ることを恐れていたのではない。
ゆたかの次の言葉によって、自分の歯止めがきかなくなるような予感がしていたからだった。
果たして、みなみの予感は的中することとなる。
「だって、みなみちゃんだもん」
ぷつん、がらがら。
みなみは頭の中でそんな音を聞いた気がした。
その瞬間、みなみはゆたかの唇を塞いでいて――
止まらなかった。止められなかった。
みなみはキスの経験などなかったので、
自分の体の求めるまま、無我夢中でゆたかに口付けていた。
触れるだけでは自制できず、貪るように唇を沿わせ、
ゆたかの唇を吸ったり、舌で愛撫したりした。
ゆたかは最初こそ少し体を強張らせていたものの、
徐々に弛緩していき、次第にみなみに身を任せるようになっていった。
ゆたかの唇から漏れる切なげな声はみなみの情欲を一層かきたて、
呼吸をするのも忘れるほどゆたかに夢中にさせた。
みなみはキスの経験などなかったので、
自分の体の求めるまま、無我夢中でゆたかに口付けていた。
触れるだけでは自制できず、貪るように唇を沿わせ、
ゆたかの唇を吸ったり、舌で愛撫したりした。
ゆたかは最初こそ少し体を強張らせていたものの、
徐々に弛緩していき、次第にみなみに身を任せるようになっていった。
ゆたかの唇から漏れる切なげな声はみなみの情欲を一層かきたて、
呼吸をするのも忘れるほどゆたかに夢中にさせた。
ゆたかが欲しい。もっと、もっとゆたかを愛したい。
ああ、自分はゆたかのことをこんなにも愛おしく思っていたんだ。
みなみは思考の混沌の最中、ゆたかへの思いに気付く。
するとみなみはえも言われぬ感情の昂りに襲われ、
いてもたってもいられなくなり、ずっと触れ合っていたその唇を離した。
そして先ほどのようにぎゅっとゆたかを抱きしめ、ありったけの自分の感情を吐き出した。
みなみは思考の混沌の最中、ゆたかへの思いに気付く。
するとみなみはえも言われぬ感情の昂りに襲われ、
いてもたってもいられなくなり、ずっと触れ合っていたその唇を離した。
そして先ほどのようにぎゅっとゆたかを抱きしめ、ありったけの自分の感情を吐き出した。
「大好きっ…! 大好き、大好き、大好きっ!!」
ゆたかだけが聞くことを許されたその思いは、何度も何度も言の葉となった。
みなみがこんなにも誰かに感情を吐露するのは初めてだった。
それはみっともない光景だったかもしれない。
しかし、それでもみなみは伝え続けた。
こんなにも誰かを愛したいと思ったことはないから。
だから、伝えられるだけみなみはその思いを、愛しき親友に向けようと思ったのだ。
「ゆたか……離したくない。今だけは、私のわがままを聞いて」
みなみはゆたかが頬を染めた顔で小さく頷いたのを見止めると、再びゆたかに口付けた。
胸の内を吐露したことにより今度は少し落ち着いた頭でキスすることが出来たが、
唇の感触を味わっているうちに体が熱くなり、
段々と思考に自制がきかなくなってくるのをみなみは感じていた。
口を割ってみなみの熱を帯びた舌が入り込むとゆたかは体を震わせ、
みなみの口にくぐもったよがり声を大きく響かせた。
みなみがこんなにも誰かに感情を吐露するのは初めてだった。
それはみっともない光景だったかもしれない。
しかし、それでもみなみは伝え続けた。
こんなにも誰かを愛したいと思ったことはないから。
だから、伝えられるだけみなみはその思いを、愛しき親友に向けようと思ったのだ。
「ゆたか……離したくない。今だけは、私のわがままを聞いて」
みなみはゆたかが頬を染めた顔で小さく頷いたのを見止めると、再びゆたかに口付けた。
胸の内を吐露したことにより今度は少し落ち着いた頭でキスすることが出来たが、
唇の感触を味わっているうちに体が熱くなり、
段々と思考に自制がきかなくなってくるのをみなみは感じていた。
口を割ってみなみの熱を帯びた舌が入り込むとゆたかは体を震わせ、
みなみの口にくぐもったよがり声を大きく響かせた。
みなみの舌が口内で動くたびに、ゆたかはまだ幼さの残る可愛らしい声で、
しかし非常に官能的な声でそれに応えた。
あのゆたかが、自分のキスでこんなにも艶めかしい声を出している。
そのことはみなみをひどく興奮させていた。
いつしかゆたかも自分から舌を動かしており、
二人のどちらともつかない場所でみなみ達はいっそう激しく絡み合っていた。
みなみはゆたかとのキスに悦びを感じていたが、その一方で不安も感じていた。
ゆたかを欲しいと思う気持ちが、いつまでたっても治まらない。
それどころか、ゆたかと唇を重ねているとどんどんそれが増幅していく。
みなみはその不安を振り切ろうとするかのようにひと際大きくゆたかをよがらせた後、
唇を離し、ゆたかの肩のあたりに額をぎゅっと埋めた。
「ゆたか……どうしよう、私、自分が止めれらない。
これ以上したら、絶対にゆたかを傷つけてしまう。
でも、止めたくない、もっとしていたい…!! ゆたか…、私はどうすればいいの……?」
ゆたかを想う気持ちと、ゆたかを思いやる気持ちが交差し、ぐしゃぐしゃになる。
ゆたかはこんな自分を、情欲を抑えることが出来ない自分をどう思うだろうか。
いっそ嫌ってくれたら。そうすればゆたかを傷つけなくて済むのに。
みなみがそんなことまで考えていると、突然ゆたかの手がみなみの頭にふわりと触れた。
驚いて顔を上げると、ゆたかは「安心して」と書かれているような、優しい顔をしていた。
そして軽く口付けたかと思うと、体勢を変え、みなみの上に覆いかぶさった。
「心配しないで、みなみちゃん。私が落ち着けてあげる……」
ゆたかはそう言ったかと思うとみなみのパジャマのズボンに手をかけ、静かに下ろし始めた。
「ゆ、ゆたか……?」
「そのままでいて、みなみちゃん」
ゆたかはそのまま、みなみの下半身を露出させていく。
みなみはゆたかの手が足に触れるたびに押し倒してしまいたい衝動に駆られていたが、
ゆたかの言ったことを心の中で反復し、必死に堪えていた。
「ふ、あっ!」
突然、体中に今まで感じたことのない感覚が走ったのは、
ゆたかの手がみなみの下着に触れたときだった。
「ゆたか、何してっ……」
「大丈夫、大丈夫だから……」
ゆたかはそう言うが、みなみは初めての感覚に戸惑いを隠せなかった。
不意にゆたかに触れられたかと思えば、一瞬声が勝手に出るほどの何かに襲われた。
その何かはよく分からなかったが、みなみにはそれは一瞬だけでもとても気持ちの良いものに感じられた。
「みなみちゃん、ぐしょぐしょだね……、脱がしちゃっても、いい……?」
ゆたかにそう言われ、みなみは下着周りが濡れたように冷たくなっていることに気がついた。
少し恥ずかしかったが、そのままだと少し気持ちが悪そうだったので、みなみは小さく頷いた。
ゆたかに脱がされているとき、みなみは羞恥とともにかすかな期待を抱いていた。
もし、さっきのあの感覚が何度も続くのなら。
それは今からゆたかによってもたらされるのではないか、と。
ゆたかは下着を下ろし終わるとみなみの露になったそこに手を差しやった。
「痛かったりしたら、言ってね……」
そしてゆっくりとその小さな指を動かし始めた。
「あっ、ん……」
ゆたかに触られているところを中心に、またあの感覚が駆け抜けていく。
どんな風に触っているのかは分からないが、とても気持ちが良かった。
それはキスの気持ちよさとは全く違うもので。
「やっ、あっ、ゆたか、だめっ……、変になりそうっ……」
それはときに、不安さえも感じるものだった。
このままこの快感を受け続けたら自分はどうなってしまうのだろう。
何も考えられなくなって、体も動かせないようになってしまうのではないか。
そう思ってしまうほどにこの感覚はみなみの全身を支配していた。
「みなみちゃん、声、大きいかも……」
「ごめっ、ゆたか……ぁっ、んんっ……」
ゆたかに言われて片手で口を押さえても、
もう片方の手でシーツをぎゅっとつかんで堪えても。
我慢しているつもりなのに、勝手に声が出てしまう。
艶っぽさとは無縁の自分が、こんな声を出しているのは少し恥ずかしかった。
「ゆ、ゆたかっ、駄目、ぞくぞくして……変な感じ……」
ゆたかに撫でられている内にみなみは、
体の奥底からえも言われぬ何かが押し寄せてくる感覚に見舞われた。
それこそ、先ほどから感じていた不安の正体であると言ってよかった。
「心配しないで、みなみちゃん。そのまま楽にしていて」
ゆたかはそう言って、シーツを握りしめていたみなみの手を取った。
それだけのことだったのにみなみは何だか安心してしまい、
すると今度はどうしようもなくゆたかのことが愛しくなってしまって、
「ゆたかっ、キス、したい……」
ゆたかは愛撫を続けたまま、ゆっくりとみなみに近づいた。
そして唇が重なると、ゆたかは口を開けてみなみの口内へ舌を滑り込ませた。
その瞬間、みなみは自分の体が強い快感に飲み込まれていくのを感じた。
ゆたかの口の中へと嬌声を響かせ、体を仰け反らせた後、
みなみは全身どこも力が入らなくなり、ベッドの上に身を落とした。
「はぁっ、はぁっ……」
喋ろうにも息が乱れて声が出ず、また、頭もはっきりとしないせいで何も考えられなかった。
「みなみちゃん、大丈夫……?」
ゆたかの問いに辛うじて頷く力は残っていたらしく、みなみは小さく頭を縦に動かした。
「どう……? 少し落ち着いた、かな」
そういえば、ゆたかに触ってもらう前のあの胸が押しつぶされるような苦しみはもうなかった。
というか、途中からそれどころではなくなっていたのだが。
みなみがまた頷くと、ゆたかは安心した表情を浮かべた。
「良かった。お姉ちゃんのゲームが役に立ったかな……」
「?」
「え、ううん、な、なんでもないよっ、あは、あははっ……」
しかし非常に官能的な声でそれに応えた。
あのゆたかが、自分のキスでこんなにも艶めかしい声を出している。
そのことはみなみをひどく興奮させていた。
いつしかゆたかも自分から舌を動かしており、
二人のどちらともつかない場所でみなみ達はいっそう激しく絡み合っていた。
みなみはゆたかとのキスに悦びを感じていたが、その一方で不安も感じていた。
ゆたかを欲しいと思う気持ちが、いつまでたっても治まらない。
それどころか、ゆたかと唇を重ねているとどんどんそれが増幅していく。
みなみはその不安を振り切ろうとするかのようにひと際大きくゆたかをよがらせた後、
唇を離し、ゆたかの肩のあたりに額をぎゅっと埋めた。
「ゆたか……どうしよう、私、自分が止めれらない。
これ以上したら、絶対にゆたかを傷つけてしまう。
でも、止めたくない、もっとしていたい…!! ゆたか…、私はどうすればいいの……?」
ゆたかを想う気持ちと、ゆたかを思いやる気持ちが交差し、ぐしゃぐしゃになる。
ゆたかはこんな自分を、情欲を抑えることが出来ない自分をどう思うだろうか。
いっそ嫌ってくれたら。そうすればゆたかを傷つけなくて済むのに。
みなみがそんなことまで考えていると、突然ゆたかの手がみなみの頭にふわりと触れた。
驚いて顔を上げると、ゆたかは「安心して」と書かれているような、優しい顔をしていた。
そして軽く口付けたかと思うと、体勢を変え、みなみの上に覆いかぶさった。
「心配しないで、みなみちゃん。私が落ち着けてあげる……」
ゆたかはそう言ったかと思うとみなみのパジャマのズボンに手をかけ、静かに下ろし始めた。
「ゆ、ゆたか……?」
「そのままでいて、みなみちゃん」
ゆたかはそのまま、みなみの下半身を露出させていく。
みなみはゆたかの手が足に触れるたびに押し倒してしまいたい衝動に駆られていたが、
ゆたかの言ったことを心の中で反復し、必死に堪えていた。
「ふ、あっ!」
突然、体中に今まで感じたことのない感覚が走ったのは、
ゆたかの手がみなみの下着に触れたときだった。
「ゆたか、何してっ……」
「大丈夫、大丈夫だから……」
ゆたかはそう言うが、みなみは初めての感覚に戸惑いを隠せなかった。
不意にゆたかに触れられたかと思えば、一瞬声が勝手に出るほどの何かに襲われた。
その何かはよく分からなかったが、みなみにはそれは一瞬だけでもとても気持ちの良いものに感じられた。
「みなみちゃん、ぐしょぐしょだね……、脱がしちゃっても、いい……?」
ゆたかにそう言われ、みなみは下着周りが濡れたように冷たくなっていることに気がついた。
少し恥ずかしかったが、そのままだと少し気持ちが悪そうだったので、みなみは小さく頷いた。
ゆたかに脱がされているとき、みなみは羞恥とともにかすかな期待を抱いていた。
もし、さっきのあの感覚が何度も続くのなら。
それは今からゆたかによってもたらされるのではないか、と。
ゆたかは下着を下ろし終わるとみなみの露になったそこに手を差しやった。
「痛かったりしたら、言ってね……」
そしてゆっくりとその小さな指を動かし始めた。
「あっ、ん……」
ゆたかに触られているところを中心に、またあの感覚が駆け抜けていく。
どんな風に触っているのかは分からないが、とても気持ちが良かった。
それはキスの気持ちよさとは全く違うもので。
「やっ、あっ、ゆたか、だめっ……、変になりそうっ……」
それはときに、不安さえも感じるものだった。
このままこの快感を受け続けたら自分はどうなってしまうのだろう。
何も考えられなくなって、体も動かせないようになってしまうのではないか。
そう思ってしまうほどにこの感覚はみなみの全身を支配していた。
「みなみちゃん、声、大きいかも……」
「ごめっ、ゆたか……ぁっ、んんっ……」
ゆたかに言われて片手で口を押さえても、
もう片方の手でシーツをぎゅっとつかんで堪えても。
我慢しているつもりなのに、勝手に声が出てしまう。
艶っぽさとは無縁の自分が、こんな声を出しているのは少し恥ずかしかった。
「ゆ、ゆたかっ、駄目、ぞくぞくして……変な感じ……」
ゆたかに撫でられている内にみなみは、
体の奥底からえも言われぬ何かが押し寄せてくる感覚に見舞われた。
それこそ、先ほどから感じていた不安の正体であると言ってよかった。
「心配しないで、みなみちゃん。そのまま楽にしていて」
ゆたかはそう言って、シーツを握りしめていたみなみの手を取った。
それだけのことだったのにみなみは何だか安心してしまい、
すると今度はどうしようもなくゆたかのことが愛しくなってしまって、
「ゆたかっ、キス、したい……」
ゆたかは愛撫を続けたまま、ゆっくりとみなみに近づいた。
そして唇が重なると、ゆたかは口を開けてみなみの口内へ舌を滑り込ませた。
その瞬間、みなみは自分の体が強い快感に飲み込まれていくのを感じた。
ゆたかの口の中へと嬌声を響かせ、体を仰け反らせた後、
みなみは全身どこも力が入らなくなり、ベッドの上に身を落とした。
「はぁっ、はぁっ……」
喋ろうにも息が乱れて声が出ず、また、頭もはっきりとしないせいで何も考えられなかった。
「みなみちゃん、大丈夫……?」
ゆたかの問いに辛うじて頷く力は残っていたらしく、みなみは小さく頭を縦に動かした。
「どう……? 少し落ち着いた、かな」
そういえば、ゆたかに触ってもらう前のあの胸が押しつぶされるような苦しみはもうなかった。
というか、途中からそれどころではなくなっていたのだが。
みなみがまた頷くと、ゆたかは安心した表情を浮かべた。
「良かった。お姉ちゃんのゲームが役に立ったかな……」
「?」
「え、ううん、な、なんでもないよっ、あは、あははっ……」
みなみは絶頂からややあって体も少し自由がきくようになったので、
ゆたかをまた抱き寄せるために体を起こそうと足を動かした。
すると山になったひざが丁度ゆたかの足の間に入ってしまったようで、
ゆたかは突然の刺激に「ひゃっ」と可愛らしい声をあげた。
みなみはその様子に悪戯心のようなものを芽生えさせ、
そのまま膝をぐりぐりとゆたかの秘所に押し付けた。
「やっ、あうぅ……駄目っ、みなみちゃんっ」
ゆたかはみなみの膝の上で上手くバランス取れず、
そこから抜けようとしてもなかなか抜けられないようだった。
それをいいことにみなみはさらに膝を動かし、ゆたかのそこを刺激し続けた。
すると最初こそゆたかは抵抗していたものの、徐々にその抵抗も弱まり、
ついには完全にみなみのおもちゃのようになってしまった。
「はぁっ、はぅぅ……気持ちいいよぅ……」
みなみは下着とパジャマ越しにもゆたかのそこがひどく濡れてきていることが分かった。
「ゆたかも、ぐしょぐしょ……」
「い、言わないでよぉ~……あうぅ……」
ゆたかは恥じらいながらもみなみに抗おうとせず、
完全に快楽の虜になってしまったようだった。
そのうちみなみの愛撫だけでは物足りなくなったのか、
自分からみなみの膝の上で腰を振って快楽を求めていた。
「あっ、あっ、はぁぁっ……や、止まんないよぅ……」
虚ろな瞳で口を半開きにしながら喘ぐ様は、
いつもの無垢なゆたかからは想像も出来ないほど官能的だった。
みなみはその様子に一旦は治まっていた情欲がまた自分の中から湧き出てくるのを感じ、
ゆたかが喘ぐことに不思議な悦びを覚えていた。
「ん、ん、あっ、あっ、も、駄目っ……気持ち良いぃ……」
ゆたかはよがった声でそう言った後、前後に激しく腰を振り始め、
そしてびくんと大きく跳ねたあと、小さく体を震わせながらみなみの上へと崩れていった。
ゆたかをまた抱き寄せるために体を起こそうと足を動かした。
すると山になったひざが丁度ゆたかの足の間に入ってしまったようで、
ゆたかは突然の刺激に「ひゃっ」と可愛らしい声をあげた。
みなみはその様子に悪戯心のようなものを芽生えさせ、
そのまま膝をぐりぐりとゆたかの秘所に押し付けた。
「やっ、あうぅ……駄目っ、みなみちゃんっ」
ゆたかはみなみの膝の上で上手くバランス取れず、
そこから抜けようとしてもなかなか抜けられないようだった。
それをいいことにみなみはさらに膝を動かし、ゆたかのそこを刺激し続けた。
すると最初こそゆたかは抵抗していたものの、徐々にその抵抗も弱まり、
ついには完全にみなみのおもちゃのようになってしまった。
「はぁっ、はぅぅ……気持ちいいよぅ……」
みなみは下着とパジャマ越しにもゆたかのそこがひどく濡れてきていることが分かった。
「ゆたかも、ぐしょぐしょ……」
「い、言わないでよぉ~……あうぅ……」
ゆたかは恥じらいながらもみなみに抗おうとせず、
完全に快楽の虜になってしまったようだった。
そのうちみなみの愛撫だけでは物足りなくなったのか、
自分からみなみの膝の上で腰を振って快楽を求めていた。
「あっ、あっ、はぁぁっ……や、止まんないよぅ……」
虚ろな瞳で口を半開きにしながら喘ぐ様は、
いつもの無垢なゆたかからは想像も出来ないほど官能的だった。
みなみはその様子に一旦は治まっていた情欲がまた自分の中から湧き出てくるのを感じ、
ゆたかが喘ぐことに不思議な悦びを覚えていた。
「ん、ん、あっ、あっ、も、駄目っ……気持ち良いぃ……」
ゆたかはよがった声でそう言った後、前後に激しく腰を振り始め、
そしてびくんと大きく跳ねたあと、小さく体を震わせながらみなみの上へと崩れていった。
「みなみちゃん、おはよぅ~……」
「ゆたか……、うん、おはよう……」
明けて十三日。
みなみ達は昨夜の疲れがまだ残っているのか、少々だるそうに朝の挨拶をした。
結局あの後みなみ達はすっかり盛りがついてしまい、二回、三回と体を重ねてしまったのだ。
おかげでパジャマ、下着はすっかりびしょ濡れ、シーツも乱れ放題で、
後で気付かれないうちに洗濯機に放り込むしかないようだった。
しかしそんな憂いも、今日からみなみはゆたかの顔を見れば吹き飛んでしまうのだ。
「あのね、みなみちゃん」
「なぁに、ゆたか」
「大好き。何か順番が前後しちゃったみたいだけど、私、みなみちゃんのこと大好きだからね」
「ふふっ、その言葉なら、もうとっくにもらったよ、ゆたか」
「ええっ、あ、あのときのはほら、その、そういう意味じゃないっていうか、その」
「ううん、一緒。どんな意味でも、"好き"ならそれで良い。
私達が一緒にいるのに、"好き"以上の理由も、それ以下の理由も必要ないよ」
そう、そんなことはどうだっていい。
お互いのことを好きでいる限り、みなみ達はいつまでも一緒なのだから。
「みなみちゃん……うん、そうだね! ふふっ、みなみちゃん、大好きだよ」
「うん、私も、ゆたかのことが大好き。田村さん達が待っているかも……、急ごっか」
「うんっ」
「ゆたか……、うん、おはよう……」
明けて十三日。
みなみ達は昨夜の疲れがまだ残っているのか、少々だるそうに朝の挨拶をした。
結局あの後みなみ達はすっかり盛りがついてしまい、二回、三回と体を重ねてしまったのだ。
おかげでパジャマ、下着はすっかりびしょ濡れ、シーツも乱れ放題で、
後で気付かれないうちに洗濯機に放り込むしかないようだった。
しかしそんな憂いも、今日からみなみはゆたかの顔を見れば吹き飛んでしまうのだ。
「あのね、みなみちゃん」
「なぁに、ゆたか」
「大好き。何か順番が前後しちゃったみたいだけど、私、みなみちゃんのこと大好きだからね」
「ふふっ、その言葉なら、もうとっくにもらったよ、ゆたか」
「ええっ、あ、あのときのはほら、その、そういう意味じゃないっていうか、その」
「ううん、一緒。どんな意味でも、"好き"ならそれで良い。
私達が一緒にいるのに、"好き"以上の理由も、それ以下の理由も必要ないよ」
そう、そんなことはどうだっていい。
お互いのことを好きでいる限り、みなみ達はいつまでも一緒なのだから。
「みなみちゃん……うん、そうだね! ふふっ、みなみちゃん、大好きだよ」
「うん、私も、ゆたかのことが大好き。田村さん達が待っているかも……、急ごっか」
「うんっ」
二人の歩む道は、先が見えないほどにずっとまっすぐ続いている。
今日もその一歩を踏みだすために、その先にどんな障害があろうとも二人で乗り越えていけるように、
今日もその一歩を踏みだすために、その先にどんな障害があろうとも二人で乗り越えていけるように、
みなみ達は手に手をとって、一緒にドアを引く。
おまけ
「あ、パティちゃん、おはよう~」
「おはよう、パティ……」
「Good morning、ミナミ、ユタカ♪」
「あれ、田村さんは?」
「(ガチャッ) おはよ~……、小早川さん……、岩崎さん……」
「ど、どうしたの、田村さん、なんだか、やつれてるみたいだけど……」
「いやーね~……、昨日の夜ちょーっとどーもーな獣に襲われたというかー、なんというかー……川*´ ヮ`)」
「おはよう、パティ……」
「Good morning、ミナミ、ユタカ♪」
「あれ、田村さんは?」
「(ガチャッ) おはよ~……、小早川さん……、岩崎さん……」
「ど、どうしたの、田村さん、なんだか、やつれてるみたいだけど……」
「いやーね~……、昨日の夜ちょーっとどーもーな獣に襲われたというかー、なんというかー……川*´ ヮ`)」