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あなたのかがみ 第0話

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だれでも歓迎! 編集
柊家には代々、由緒正しき儀式かあった。
「かがみ、あなたの名前はね----」
 7歳の、最後の七五三の夜にお母さんが----
「人の心を、映す"鏡"になる力があるから、"かがみ"なのよ」
 生まれ落ちたその瞬間に、得た----持っていた"力"を教えてくれる
そんなおまじないみたいな"儀式"。

 嘘みたいな、本当の話。

 朝。
 目覚めて最初にする事は、妹----つかさが寝坊してないかどうかの心配。
 こんな日曜日の朝にまで神経が及んでるんだから、私は相当毒されている。
 双子の妹----柊つかさに。

「お姉ちゃん、起きてるー?」
 そうして"まったく、習慣てのは恐ろしいもんだわ"と、
苦笑いを浮かべた時、ドアの向こうからそんな声が聞こえた。
 日曜日。
 そう、今日は日曜日なんだよ、つかさ。
 サンデイ。
 そうなのよ。名探偵でも金色でもなく、無常を知るサンデイなのよ。
 あぁ、だからなのか。
 だけど、とうとう幻聴がしたのだ。こんなに空気が澄んだ11月の朝に----
 ……早起きすりゃそりゃあ気分は良いわよ。だけどつかさに限っては違う!
 雨の日も風の日も、日曜日となれば惰眠を貪って、目が覚めたら夕方でした。
 なんて日曜日の神様に
「お前もうのび太だよ、のび太」
なんて、なんとなく遠回しで切れ味の良い皮肉を言われるくらいに
"休日を無駄にする天才"のような妹なのよ!
 Sheep,Sheep……OH!my Sheepよ! カーステレオで寝息を録音した
テープでも流してまた眠ってしまえば良い!
 夢の中なら無限ループも怖くないわよ。
……だけどだけど、そんな惰眠伝説が……それが、
今、打ち破られようとしている。
 ……夜明け前の街は確かに動き始めていたのね!
 そうなのね、つよし! いや、つかさ!

「お姉ちゃーん、まだ寝てるのー?」
 長い独り言だった。
 そんな私の静かな感動はドアノブの向こうまで届くはずもなく----
案外、人の想いってこんなもんよね。内容云々じゃなくて。
「お姉ちゃーん、私はのび太じゃないよー?」
 ----届いてんじゃん。めっちゃ届いてんじゃん。
日曜日の神様の仕業か? そうなのか!?
 って言うかそこじゃないだろう否定するのは。

 あぁ、でも私もそのつもりだった。
 目覚めれば最初にあなたを迎えに行くつもりだった。
 日曜日だからっていつまでも寝てちゃダメよ----
なんてもっともらしい言い訳が必要なくなっただけ、今日は良い日だ。
 さぁ、いい加減に今日を始めよう。
 世にも奇妙な程、珍しい日曜の朝の原因は後にして。

 「はーい、起きてるわよ、どうしたの?」
 そんな私は鏡、柊かがみ。いつも誰かを反射して、反芻して、
映し出して、その気になって、独りよがりなただの姉。
 たった一人しかいないあなたのかがみ。

「んーとね、なんか目が覚めちゃって。えへへ。
お姉ちゃんは起きてるかなぁと思ったの」

 そう言ってドアを開けたのは司、柊つかさ。こんな私を支配して、
抱擁して、解き放って、癒してくれる、女神のような只の妹。
 たった一人しかいないわたしのつかさ。

 私たちの物語は----こんな日曜日の朝みたいな青天の霹靂に始まり、
 7歳のあの夜----そんな青天の霹靂で終わる。

 ともあれ、今日が素敵な日曜日になるだろう----そう思えたのは、
 小さい頃はドラミちゃんに憧れてたなぁ----
 なんて無邪気に笑う、あなたの笑顔を映したからかしら?

 私は鏡、柊かがみ。
 たった一人しかいないあなたのかがみ。



















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コメント:
  • ふむふむ、、、 -- 名無しさん (2010-06-13 14:23:59)
  • 無常を知るサンデイェイェイww -- 名無しさん (2009-01-23 02:57:01)

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