“耐撃の百文字(オサ)”のガチを目撃する事・・・。
それはレゼルヴェ国民にとって・・・『 最 高 の“栄 誉( ス テ イ タ ス )”』
“エモンド・アマド”は、じっと見つめる。
機動マシン(ダークラビット)の中から。“耐撃の百文字(オサ)”のガチを!!
“レディ・ミィラ”は再び『匕首(小刀)』を抜いた。
そして、座して殴り合う2人を見つめる・・・。
そう。この気持ちに変わりは無い。
“百文字”敗れる時、自分もまた死す時・・・。
レディ・ミィラじっと見つめる。百文字を信じ、じっと勝利を待っている。
殴り合いであった。
殴り合いであった。
ビシ! (一撃を放つ!)
バシ! (一撃で揺らぐ!)
ドカ!!(一撃は強くなる!!)
どちらがより勝ちたいのか・・?
それが勝敗を分けるであろう。
それが勝敗を分けるであろう。
二者存分に拳を打ち抜いている・・・ッ!!
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○クロガネの賛歌・第4章
ー ギ ガ ン ト 破 壊 指 令 ー 爆 熱 ! 巨 大 ロ ボ ッ ト 編
第12話「 拳 乱 豪 華 ッ ! ! 」
率直な殴り合いであった。
拳と拳。腕と腕。勢いを付けて殴りつける。
技術秘技の無い、問答無用の“男の拳骨”・・・ッ!!
2人はただただ強くに殴りつけていた。
より強く!より強く!より強く!より強く!!
より強く!より強く!より強く!より強く!!
己の持つ『勝ちたい』と言うエネルギーを一滴残らず絞り出すのだ!!
絞れ!絞れ!絞れ!まだ出る!まだ出る!まだ出る!まだ出る!!
絞れ!絞れ!絞れ!まだ出る!まだ出る!まだ出る!まだ出る!!
もうこれで精一杯だと感じる瞬間、すぐさまに『負けたくない』と言う感情が沸き上がって来る!!
ー 頭で考える。 ー 心で考える。 ー 目で考える。
ー 鼻で考える。 ー 口で考える。
ー 顎で考える。 ー 顔で考える。 ー 首で考える。
ー 肩で考える。 ー 腕で考える。
ー 肘で考える。 ー 拳で考える。 ー 指で考える。
ー 掌で考える。 ー 胸で考える。
ー 腹で考える。 ー 腰で考える。 ー 股で考える。
ー 竿で考える。 ー 玉で考える。
ー 膝で考える。 ー 脛で考える。 ー 足で考える。
そう五体で考える。五体で感じている。
どんな痛みが沸き上がろうと。もう止めようと感じようと。
それを上回る『勝ちたい』と言う感情が。『負けたくない』と言う欲望が沸き上がってくる!!
殴る!殴る!殴る!
肉で殴る!鉄で殴る!!
肉!肉!肉!肉!
鉄!鉄!鉄!鉄!
思考が純化をし、己と言う個体が肉と鉄のみで構成されている錯覚を覚える!!
そう、肉だ!そう、鉄だ!!肉と鉄で構成されるから『サイボーグ』だッ!!
そう、肉だ!そう、鉄だ!!肉と鉄で構成されるから『サイボーグ』だッ!!
こ れ が サ イ ボ ー グ が 殴 り 合 う と 言 う 事 だ ! !
こ れ が 肉 と 鋼 鉄 の 結 晶 共 が 殴 り 合 う と 言 う 事 だ ! !
両者!一歩も引かずに殴り合い続ける!!
キィン!
- 。
キィン!
- 。
両者共に妙な信号が流れ始めた。
肉と鉄。そして鉄たるは『レアメタル・スターシルバー』の・・・その特性!
頑健にてディモールト強固ッ!
そして『ガソリンを循環させる事』により『NERVE(ナーヴ=神経)』に近い性質を持つ特性がッッ!!
一つの奇跡を!両者の感情が!両者の記憶を、拳を通して共有し始めた!!
そうだ!何故戦いの道を選ぶに至ったのか?
そうだ!何故QX団のサイボーグになったのか?
そうだ!何故QX団が滅亡したのか?
どうして今、こんなにも殴り合っているのか?
両者は瞬間理解した!!
ああ・・そうだったのだッ。
耐撃はクラスメイトが自殺をした時、イジメを見て見ぬフリをした自分を許せずに戦いの道を選んだ。
鷲鼻は天涯孤独の中、そんな状況でも真っ直ぐに生きる為に戦いの道を選んだ。
耐撃は養父の影響を受け、戦う力を養って行った。
鷲鼻は気の良い爺さんに見込まれて、戦う力を養って行った。
耐撃は養父の死によって、自分を無力と挫折した。
鷲鼻は犯された初恋の人が悩む姿を見、自分を無力と挫折した。
耐撃は妻のおかげで、再び戦うと決意した。
鷲鼻は死別した初恋の人の子供の為に、より強く生き抜く事を決意した。
耐撃は地下プロレスの、絶対王者として君臨をした。
鷲鼻は世界ボクシング団体(WBG)の、不敗の王者として君臨をした。
耐撃は地下プロレス最期の日によって、生きる場を失った。
鷲鼻は娘を殺したヴァルルを許せずに闇の世界に生きる身となった。
そしてQX団・・・!!
アフリカ大陸南部を拠点とし、「世界を我が手」にを合言葉にどれ程の悪事に手を染めてきた事か。
耐撃は多くの人間を殺し屠った。
鷲鼻もまた多くの人間を殺し屠った。
耐撃はQX団No.1のサイボーグウォーリアと評された。
鷲鼻はQX団No.2のサイボーグウォーリアと評された。
そんな2人は誓いを立てた。そう、死合う事を。
世界でたった二人だけ、レアメタル・スターシルバーの体躯を持つ身。
どっちが強いのか?そのシンプルなテーマに目を逸らす事が出来なかったからである。
しかしQX団が滅びた・・・。
耐撃は滅ぼした者を許さなかった。
鷲鼻は滅ぼした者と道を共にした。
耐撃は地球を守る者となった。
鷲鼻は地球を侵略する者となった。
そして、今、2人は殴り合っている・・・!!
なぁ鷲鼻の。
なぁ耐撃の。
強いなお主は。
強いな貴殿は。
だが、ワシの方が強い。そう思っている。
だが、私の方が強い。そう思っている。
あ と ど れ く ら い 殴 り 合 え る の か ?
あ と ど れ く ら い で、大 地 に 伏 す の か ?
ッ
ッ
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
ドグシャ!
引かない!両者引かない!!
殴る。殴る。殴る。殴り続ける。
お互いもうボロボロだ。泥の様で居て、甘いまどろみが両者を誘う。
もう良いじゃないか。お前は頑張った。もうそれで良いじゃないか・・・。
そう言った言葉を撥(は)ね退けて、2人は殴り合い続けている。
2人を支えるモノは何か?
意地?
絆?
譲れないモノの重さ?
負けたくないから?
勝ちたいから?
そのどれでもであり、そのどれでも無い気がする・・・。
目の前にヤツが居て、立ちて向かう自分が居る。
強いて言うなら、それが理由か。
ヤツが居るから止められないんだ。
ヤツが居るから。そうヤツが居るからだ。
長きに渡って殴りに渡った我が終生のライバルよ・・・!!
お互い出しきれるモノは出しきった。
お互い、もう何も出せやしないであろう。
次の一撃。次の一撃にて勝負を決するのだ。
注ぎ込めるモノは全部注ぎ込め!!
勝ちたい事!
負けたくない事!
背負うモノの為!!
終生のライバルの為!!
注ぎ込めるモノは全部、注ぎ込んだかァー!!?
この一撃で全てを決してやる!!!
ッ ッ ッ
ッ ッ ッ
ッ ッ ッ
「 『 うぉぉぉおおおおおおお お お お お お お お おお お お
おお お お お お お お お お お お お お お お お お お
おお お お お お お おお お お お お お お お お ! ! ! !
おお お お お お お お お おお お お お お お お おお お お お お お お お お お お お お お ! ! ! ! 』 」
・
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・
・
・
・
・
ッ
ッ
!
ド ” ッ ” ッ ” ド ” ッ ” ッ ” ッ ”ッ ”
ッ”ッ” ド”オ” オ” オ” オ” ォ” ォ” ォ”
オ ” オ ” ッ ” ッ ” ド”ォ”グ”オ”ォ” シ ” ャ ” ァ ” ァ ” ァ ”
ア ” ァ ” ァ ” ァ”ア”ア”ァ” ア ”ア ” ァ ” ア ” ア ” ッ ッ ! ! !
ッ
ッ
ー 繰り出されるは・・・!
全力の拳・・・!!
ッ
ッ
ド サ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ !!
ッ
ッ
ー 一方が倒れた。
もう一方がそれを見下ろす。
ッ
ッ
ー 立っている者は『耐撃の百文字』であった。
勝者は『耐撃の百文字であった。
ヒュゥゥゥウウウウウウーーーーーーーー!! (一陣の風が吹く)
「レディよ。」
百文字がレディ・ミィラを呼ぶ。
「解ったわ、ハンドレッド。」
レディ・ミィラは百文字の側により・・・。
ズキュゥゥゥゥゥウウウウウウンン!! (再び百文字と同化した。)
そして百文字は、鷲鼻のバトゥロの側に寄り。
「ムン・・・!!」
グショアアアアアアアアアアアア!!! (百文字はバトゥロの胸部を引き裂き・・・!!)
ガシュア・・・!! (バトゥロの『心臓』を抜き取った。)
「(後は私が同化させるわ。ハンドレッド。)」
ズキュゥゥゥゥゥウウウウウウンン!!(心臓は百文字の腕から吸収され、胸部のボロボロの心臓と同化をする。)
そして百文字はこう言い放つ。
「介錯するぞ、鷲鼻の。」
「お前は紛れもなくワシの終生のライバルであった。」
鷲鼻のバトゥロは・・・。
「・・・・・・・・・・・・・。」
答えない。
ググ・・・グ・・・!! (百文字が拳を振り上げた!!)
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
ムクリ・・・!!
バトゥロがムクリと立ち上がる!!
そして何も無い空間が火花を散らしながら、こう言う!!
「させはしない・・・。」
「先の投げ技で、コクピット内にて激しく打ちつけられて、ボロボロのこの身だが・・・!!」
「一つだけ生きながらえ、逃げ得る術(すべ)がある。」
そう!マドモワゼル・シアンヌがこう言い放つ!!
「それは“俺の心臓”だ。」
「超人間の力をフル活動させ、2人分の血液(ガソリン)を循環させる!!」
ッ
ッ
ブシャァァァアアアアアアア!!!
マドモアゼル・シエンヌ自分の傷口から、管(くだ)を引っ張りだし!!
ッ
ッ
ガ・・・ショオオオオ!!!
そして、鉄部を圧接させ、己の管(くだ)とバトゥロの管とを“無理矢理接合させる”!!
ッ
ッ
ドクン・・・!!ドクン・・・!!
瞬間、シエンヌはバトゥロの心臓と成り得・・・!!
「ム・・・ゥ・・・・。」
バトゥロが気が付く!
そしてバトゥロがこう言い放つ!!
「どうやら・・・。」
「私の死に場所は此処では無い様だな・・・。」
ッ
ッ
「走り抜けるぞ、シエンヌ・・・!!」
ッ
ッ
「 『 加 速 装 置 ! ! 』 」
ッ
ッ
ヒュゥゥゥウウウウウウーーーーーーーー!! (再び一陣の風が吹いた)
ッ
ッ
シエンヌ(何も無い空間)はバトゥロと共に、本当に此処に居なくなった。
勝負は引き分け・・・。
こうして長い夜に、終止符が打たれた。
ーーーーーー