私はリヒャルト・クラウス少佐だ!この度の話に話を始まる前に当たって一つ注意点がある!!
この話は私が『サイボーグ化』する前!つまりはギガハウンドが『作成、爆破される前』と言う事だ!!
この話は私が『サイボーグ化』する前!つまりはギガハウンドが『作成、爆破される前』と言う事だ!!
ようは8型が作られる前と言う事だな。高性能な量産機が作られる前じゃあないと、色々話がおかしくなると言う事だ!!
で は 始 め よ う ! !
オ ー ス ト リ ア の 科 学 は 世 界 一 ィ ィ ィ ィ ィ ィ ! ! !
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○クロガネの賛歌 第5章 “オーストリアよ、こんにちは”
第 1 話 「 ビ ス ケ ッ ト カ デ ン ツ 」
○リヒャルト・クラウス邸 居間 テレビの前
再び『リヒャルト・クラウス』だ!
そう言えば自己紹介が遅れたな!!
そう言えば自己紹介が遅れたな!!
私の名は『リヒャルト・クラウス』ッ!
オーストリア軍人!
祖国を愛する純然たる愛国者であーるッ!
オーストリア軍人!
祖国を愛する純然たる愛国者であーるッ!
その分、他国には厳しいぞ?
陸軍最強の戦車乗りとも言われておるな。
陸軍最強の戦車乗りとも言われておるな。
そんな私だが、今日は休暇だ。
愛娘『アニー』と一緒に、
子供向け番組『ビスケットカデンツ』を視聴する予定だ。
子供向け番組『ビスケットカデンツ』を視聴する予定だ。
アニーは11歳になるが、この子供番組が大好きである。
誰だぁ~?子供っぽくって萌え~と言う輩は??
そんな輩にアニーはやらんぞぉ~!!フン!!!
誰だぁ~?子供っぽくって萌え~と言う輩は??
そんな輩にアニーはやらんぞぉ~!!フン!!!
その番組に出てくる
『ジークフリート=フォン=ラビット』
と言うマスコットキャラクター!!
『ジークフリート=フォン=ラビット』
と言うマスコットキャラクター!!
それがすこぶる大人気でな!アニーもそれが大好きなのだ!!
その人気は凄いぞぅ~?オーストリアはモチロンの事、
ヨーロッパ圏の子供達に無類の人気を誇っているのだからな。
その人気は凄いぞぅ~?オーストリアはモチロンの事、
ヨーロッパ圏の子供達に無類の人気を誇っているのだからな。
その人気の理由も凄い!
番組内では毎回その鍛えられた筋肉で、偉そうな態度の中国拳法家や
マナーのなってないカスどもを ジ ャ ガ っ て い く ! !
マナーのなってないカスどもを ジ ャ ガ っ て い く ! !
そこに子供達は痺れる憧れるのだ!!
ジャガるとは頭部など、身体の上部から圧力をかけ、
ぺしゃんこにすること。または、されること。を指す。
ぺしゃんこにすること。または、されること。を指す。
つまりそれだけの剛力を誇ると言う訳だな!!
番組で一番人気コーナーもジーク関連だ!
ジークが様々な格闘技やスポーツに挑戦する「ジークチャレンジ」!!
これが熱い!!同コーナーではヒマラヤ登頂などの偉業も成し遂げているぞ!!
ジークが様々な格闘技やスポーツに挑戦する「ジークチャレンジ」!!
これが熱い!!同コーナーではヒマラヤ登頂などの偉業も成し遂げているぞ!!
うーん、このオーストリアが誇るジーク!!
何とも素晴らしいモノじゃあないかァー!!
何とも素晴らしいモノじゃあないかァー!!
こうして説明するだけで『スカァ!』とするぜぇー!!
「パパー!始まるよー!!」
金髪の少女アニーが、父・リヒャルトを呼ぶ。
「おぉー!アニーよぉぉぉ!!今行くよぉぉおおおおおおお!!」
では私はビスケットカデンツを見るとするぞぉー!!
今日はいきなり『ジークチャレンジ』からか。
『レゼルヴェ国の真の首相・耐撃の百文字』と共演だとぅ?
フン!どこの国の者か知らんが、ジークと共演とは偉そうな野郎だ!
今日はいきなり『ジークチャレンジ』からか。
『レゼルヴェ国の真の首相・耐撃の百文字』と共演だとぅ?
フン!どこの国の者か知らんが、ジークと共演とは偉そうな野郎だ!
一つジャガって欲しいモンだな!フン!!
と、そう思っていたらぶったまげたぞ、コラァー!!?
「 な ・ 何 ィ ィ ィ ィ ィ ィ ー ! ! ? 」
私は仰天をした!!
○オーストリア とある街角
『ジークフリート=フォン=ラビット』だ。
気軽に『ジーク』と呼んでくれだピョン。
気軽に『ジーク』と呼んでくれだピョン。
今日のビスケットカデンツは、街角からお届けするぞ。
黒服の大男。『レゼルヴェ国の真の首相・耐撃の百文字』がゲストだ。
黒服の大男。『レゼルヴェ国の真の首相・耐撃の百文字』がゲストだ。
そのゲストがこう言う。
「昔から、お前のジャガる姿が大好きでな。この番組に出たいと思っていた。」
「それでオーストリア大統領『ルドルフ=ポルガー』氏に出演を打診したら、こうして叶ったと言う訳だ。」
「今日はよろしく頼むぞ。ジーク。」
私はこう答える。
「気軽に…。ジークと呼ぶなピョン。」
「真の首相か何だかは知らぬが…。私の流儀は知っているな?」
百文字が答える。
「無論。偉そうな態度の中国拳法家等は“ジャガられる”のであろう?」
そして百文字が両腕を広げて、手をパーにして構える。
「“手四つ”である。力比べをしようではないか…!」
「力が足りぬ者は“ジャガられる事”になる…!!」
ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド
私は笑いを堪えながら、低い声でこう言う。
「イヤなんだか…。すっかり気を使わせてしまったね。」
「まぁ…私の手四つなぞ通用するはずもないが…。」
「せっかくのチャンスだ、お言葉に甘えさせてもらう。」
ガ
シ
ィ
!
私は百文字の両手を握り締め、こう言い放つ…!!
「 バ カ だ ぜ ア ン タ ッッッ ! ! ! ! 」
ッ
ッ
ゴ ッッッ ワァァアアアアア ア ア ア
アア ア ア ア ア アアアアアアア ! ! !
力(りき)!力(りき)!力(りき)を入れるッ!!
さしものこれには耐撃の百文字も…!!?
否
ァ
!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
百文字が呟く。
「五分であるな…!」
「流石は『ジークフリート=フォン=ラビット』ッ!!」
私は驚き…。いや、むしろ歓喜した。
これ程の漢(おとこ)が居たとは…!!
これ程の漢(おとこ)が居たとは…!!
『レゼルヴェ国の真の首相・耐撃の百文字』ッ!!
面白い漢だッッ!!
そ の 時 で あ っ た ! !
「 キ ャ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! 」
女 性 の 悲 鳴 が 響 き 渡 っ た ! !
○オーストリア とある街角の近くの建物
女性が悲鳴を挙げていた!30ぐらいの女性だ!!
その理由はすぐに解った!!
その理由はすぐに解った!!
「へっへっへ!金持って来い!食い物持って来い!!」
建物の窓の近く。子供に刃物をあてる男性と。
「助けてママァァァァアアアアア!!!」
それに恐怖する幼女が居たからだ。
悲鳴を挙げる女性は幼女の母親なのだろう…。
ジークと百文字の手四つで、緊張感溢れるTV撮影が、
一転して人質を取る強盗で、緊張感溢れる現場へと変わった!!
一転して人質を取る強盗で、緊張感溢れる現場へと変わった!!
ジークは百文字から手を離しこう言う。
「何てヤツだピョン!こうなれば私が!!」
百文字。
「待てジーク!」
ジーク。
「気軽にジークと呼ぶなピョン!」
百文字は続ける。
「知名度の高いお前が動いては返って騒ぎが大きくなる。」
「ここはワシに任せよ。」
ジークは問う。
「どうする気だピョン?」
百文字は歩きながら。
「こうする。」
百文字が向かう先には、看板をペンキで塗る男性の姿があった。
「おい、オヤジ。このペンキの色は『黒』であるな?」
男性は答える。
「へ・へい。その通りで。」
そう聞くよ、百文字はコートを脱ぎ…。
ビリ…!!
裂け目を入れる。
ジークは驚く。
「マスコットにとって、トランクスやタイツ、ボディースーツなどのコスチュームは、
命とも言えるくらい大切な物。それを破ってしまうとは…!!」
バシャ!!
そして百文字はコートをペンキに浸す!!
バサ!!
そして着ると!!
ジーク!!
「な…なんだ!あれは牧師の格好じゃあないかピョン!!」
そしてこう言う!!
「そうか!他の者なら、犯人を刺激するかも知れんが、
神の使いである牧師なら、強盗も気を許してしまうモノだ!!」
「 何 と 言 う 、 冷 静 で 、
的 確 な 、 判 断 力 な の だ ! ! 」
百文字。
「ついでに、食べ物も買っていくぞ。釣りは要らん。」
と、食べ物を買い。
ト…。 ト…。 ト…。
と、強盗の居る建物に近づいていく。
強盗が叫ぶ!
「待てい!そこから一歩でも動けば幼女の命はねえぞ!!」
百文字が答える。
「私は牧師です。
貴方に食べ物を持ってきました。」
強盗がこう言う。
「よおし通れ!!」
「グヘヘヘ…!
神の使いである牧師様の言う事だ。
信用しても良いだろう。」
ジーク。
「第一関門突破だピョン。」
強盗が建物から出て、百文字に近づく。
そしてこう言う。
「ちょっと待ってもらおうか。
まだ安心ならねえ…。」
強盗は百文字にボディチェックをする。
その時であった!!
ハ
ラ
リ
!
百文字の胸元が肌蹴る!!
其処には発達した大胸筋が!!
強盗!!
「フフ…牧師様。
えらく筋肉が発達していらっしゃる。
どこで鍛えられたんですかい?」
ッ
ッ
!
「 て め え !
“ マ ッ チ ョ マ ン ”だ な ッ ! ! 」
バ
レ
た
!
強盗!!
「 刺 し 殺 し て や る ! 」
強盗は持ってる刃物で百文字の脇腹を!!
グ
サ
!
強盗!!
「 グ サ ァ ー ! !
グ サ ! グ サ ! グ サ ー ! !
死 ん だ 死 ん だ ウ ェ ー イ ! ! 」
強盗は百文字の脇腹に刃物を突き刺したァー!!
そ
の
時
!
幼女!!
「うわぁーん!ママー!!」
幼女が逃げる!!
強盗!
「うお!コラ!待て!幼女!!」
ガ
シ
ィ
!
強盗は両肩を掴まれる!
誰にだって?
当然『百文字』にである!!
百文字はこう言う!!
「貴様は『ビスケットカデンツ』を見た事があるか?
ビスケットカデンツ。それはオーストリアが製作している『子供向けのその番組』の事を云う。」
「そして、これが・・・。
偉そうな態度をする中国拳法家や、マナーのなってないカスどもの駆逐をする、
マスコットが『 ジ ー ク 』が得意とする『 ム エ チ ャ カ ー 殺 し ッ ッ ! ! ! 』
ーーーーーー 馬 鹿 だ ぜ 、 ア ン タ ッ ッ ! ! ! ーーーーーー
ゴ” キ” ュ” ッ ッ ! ! ! ( ジ ャ ガ っ た ッ ッ ! ! ! )
ゴ” キ” ュ” ッ ッ ! ! ! ( ジ ャ ガ っ た ッ ッ ! ! ! )
ゴ” ッッッ キ” ュ”ウ”ウ”ウ”ウ”ゥゥ ウ ウ ウ ッ ッ ! ! ! ( ジ ャ ガ っ た ァ ァアア ア ア ッ ッ ! ! ! )
百文字は、その豪力にて!
射手を『 ジ グ ザ ク に、 押 し 潰 し た 』の で あ る ッ ッ ! ! !
強盗は瀕死の重傷を負う。其処にジークが拍手をしながら現れる。
「やるなぁアンタ。見惚れたよ。今度一緒に立禅をやらんか?」
百文字。
「これで良いのだろう?
ジークフリート=フォン=ラビット??」
ジークは照れながらこう言う。
「気軽に『ジーク』って呼んでくれピョン。」
そ
し
て
!
ガ シ ィ ! !
固 い ・ ・ ・ ! !
固 い 握 手 を す る“ 二 人 の 姿 ”が あ っ た ! !
ッ
ッ
☆ビスケットカデンツ主題歌
『 ジャガってしまえ 』
なやみを、かかえてしまったら
そこでたちどまらず
いっぽふみだしてみよう
きりむすぶ
たちのしたこそ
じごくなれ
ふみこみ
みれば
あとはごくらく
かべなんて
ジャガってしまえ
じんせいとは
ゆうきのさんか
ビスケッケッ ビスケッケッ
ビスケットットッ カッデンツ
ビスケッケッ ビスケッケッ
ビスケットットッ カッデンツ
○リヒャルト・クラウス邸 居間 テレビの前
金髪の少女アニーが叫ぶ!!
「なんじゃこりゃぁぁぁああああああああああああ!!!」
「パパァァァァ、一体これ、どゆ事ぉぉおおおおおおおおおお!!!!!」
パパこと、リヒャルトは焦る!!
「知らんんんんんんんんん!知らんぞ、アニィィィィイイイイイイ!!!」
「だが!だがルドルフ=ポルガー大統領のお力で、
あのデカイ男が出演したのは確かのようだぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
アニーがスマホを弄りながらこう言う。
「キィィィ!大絶賛よ、今回のビスケットカデンツゥゥゥウウウウ!!」
「よその国の人が出演したって言うのに、どゆ事ぉぉおおおおおおおおお!!!!」
リヒャルトは憤る!!
「ぬわにぃいいい!大絶賛だとぉぉおおおおおおおお!!」
「今(こ)ぉぉん回!ジークは大して活躍しとらんじゃあないかぁぁぁあああああ!!!」
「許すまじぃぃぃ!許すまじ、耐撃の百文字ぃぃぃいいいいいいい!!」
そして二人で叫ぶ!!
「「きぃぃぃいいいいいいいいいいい い い い い い いい いい い ! ! ! ! 」 」
そう…二人は。
親子仲良く、今回のビスケットカデンツを嘆いた。
しかし二人の感想とは裏腹に、
レゼルヴェ国の真の首相・耐撃の百文字が
出演したこの回は“神回”とされ、
百文字の名はヨーロッパ全土に置いて有名になった。
ーーーーーー