“二代目超人間”マドモアゼル・シエンヌは苦戦をしていた。
彼女が駆る『狂犬客(クルイ・ケン・キャク)』の左腕は、
ギガント28号にへし折られ…!
彼女自身もギガント28号の“逆一本背負い”の衝撃により、
万全な状態とは言い難いからだ。
そ
れ
で
も
!
シエンヌ!
「不利は承知!1vs3を乗り切って見せる!!」
対
し
!
“南アフリカの剛腕”イクマ=トルベルナ!!
「あの犬顔の機体!ギガント28号との戦闘により、大きくダメージを被(こうむ)った!!」
更
に
は
!
“とってもペケペケペケェーなスラムの男(ガイ)”エモンド=アマド!!
「今ならペケペケペケェーってな感じにやっつける事が出来るぜ、アヒィ!!」
そ
し
て
!
“モノホンのゴリラ”コングマン!!
「ウッホー!!」
ッ
ッ
地球側!3機もまた余裕は無い!
この好機!逃す訳にはいかない!!
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
「キィスト!マドモアゼル!!」
「手助けに来たぜぇ!!」
ッ
ッ
ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド
そう、それは“彼”の救援であった!!
そ
の
名
も
!
“エキセントリック・マスター・フルーティー”ッ!!
『マスク・ド・サンキスト"ザボン"』であるッ!!
ヴ
ァ
ン
!
シエンヌ!
「ザボン!正直助かるぞ!!」
ザボン!
「キィース!この3機!討ち取ってやろうぜ!!」
シエンヌ!!
「了解だ!!」
片
や
!
“南アフリカの剛腕”イクマ=トルベルナが駆る!
全長30m!体重250tの!!『ゴールド・ラッシュ』ッ!!
“モノホンのゴリラ”コングマンが駆る!
全長35m!体重300tの!!『ドラミング・A・GOGO!』ッ!!
“とってもペケペケペケェーなスラムの男(ガイ)”エモンド=アマドが駆る!
全長20m!体重120tの!!『ダークラビット』ッ!!
対
し
!
“二代目超人間”マドモアゼル・シエンヌが駆る!
全長45m!体重460tの!!『狂犬客(クルイ・ケン・キャク)』ッ!!
“エキセントリック・マスター・フルーティー”マスク・ド・サンキスト"ザボン"が駆る!
全長・体重、共に標準サイズの!!『シェルボーイ(Shell Boy)』ッ!!
計5機がぶつかり合った!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○クロガネの賛歌 第8章 “激戦!クロガネの咆哮”
第 1 1 話 「 決 着 ! 3 v s 2 ! ! 」
エモンドは仲間2機に通信を入れる。
「一番小柄な俺の機体が一番小回りが利く。」
「まずは、敵2機を分断させるぜ?」
イクマが応える。
「頼むぞ、エモンド!」
コングマン。
「ウッホー!」
エモンド!
「それじゃあ行くかい、ペペペのペケェー!!」
ッ
ッ
エモンドが駆るダークラビットは、小型バネ仕掛けを“収縮”させる!!
ッ
ッ
エモンド!
「ヒヒャヒャヒャイ!!兎を舐めるなぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!」
ッ
ッ
ダ ギ ュ ォ オ オ オ ! !
ッ
ッ
ダークラビットは、敵機目掛けって跳ね進む!!
シュタン!(右!!)
シュタン!(左!!)
シュタン!(右!!)
シュタン!(左!!)
ッ
ッ
左右に動きながら、ドンドンと接近をして行く!!
ッ
ッ
シエンヌ!
「く、万全な状態なら張り合える速度だが、現状じゃちょっと厳しいな…!」
ッ
ッ
ザボン!
「キィスト!…狙いはどっちだ?」
ッ
ッ
エモンドはダークラビットで、2機の間に突っ込む!!
「シャァァァァラァォォォオオオオオ オ オ オ オ ! ! 」
ッ
ッ
シエンヌ!
「狙いは分断か!」
ッ
ッ
ザボン!
「初めて会った時から思ってたぜ!コイツの動きは厄介だ、キィース!!」
ッ
ッ
コングマンが『ドラミング・A・GOGO!』で『狂犬客』に突っ込む!!
「ウッホッホッホッホッホッホッホッホッホ!!」
ッ
ッ
イクマは『ゴールド・ラッシュ』で『シェルボーイ』に突っ込む!!
「再戦だ!行くぞぉぉぉおおおおお!!」
ッ
ッ
エモンドは『ダークラビット』の体勢を反転させ『シェルボーイ』へと向かう!!
「俺もアンタとは再戦だぜ?今度は逃がさねぇぞ、アヒィ!!」
ッ
ッ
先とは違う形ではあるが、再び、1vs1、1vs2の状態となった!!
ザボンは劣勢であった。
ローラーで上手く距離を取り、無反動砲で攻撃を仕掛けていたが…!
ッ
ッ
イクマ!
「VERY!!キレテナーイ!!!」
ガ
ゴ
ゥ
!
砲弾はゴールド・ラッシュの拳で薙(な)ぎ払われ…!
そ
の
隙
を
!
エモンド!
「ヒャヒャヒョイ!兎が詰め寄るぜぇー!!」
ブ
ォ
!
サバット仕込みの鋭いミドルキックが…!!
ガ
ギ
ィ
!
HITする!!
ッ
ッ
ザボン!
「ガードこそすれど、何度も喰らうとヤベェな。」
だ
が
!
「そのコンビネーションなら、手の打ち様があるぜ。」
P
i
P
i
ザボンはシエンヌに通信を入れる。
コングマンはイケると思った!
1vs3でこの犬顔の機体と戦った時は、
何と強い事かと思った。
し
か
し
!
今は左腕が折れ、速度だって落ちている。
これなら、1体でもイケる!!
事
実
!
コングマン!!
「ウゥ…ッ!ホォォォオオオオオ!!」
ボ
ッ
!
ドラミング・A・GOGO!のゴリラキックだ!!
狂犬客の脚部目掛けてローキックが放たれた!!
ヒ
ュ
オ
ン
!
風を切りそのローは!!
ゴ
ギ
ャ
!
狂犬客の脚部へと命中する!!
ッ
ッ
シエンヌ!
「片腕なのが痛いな…。上部の攻撃に対応しきれない。」
「かと言って上部に集中すると、今みたいに足をやられる。」
「このゴリラ顔の機体…。想像以上に厄介だ…!」
P
i
P
i
ザボンから通信が入る。
「キィスト!マドモアゼル!!」
「次にダークラビットが突っ込む時に手助けをして欲しい!!」
シエンヌ。
「あいにくこっちが手助けして欲しいトコだ。余裕は無い。」
ザボン。
「その機体には『アレ』があるだろう?」
「『アレ』をカウンターで入れれば、ダークラビットは終わる。」
「そうすりゃ、話は大分変って来るぜ。」
シエンヌ。
「なるほど…な。了解した。」
「タイミングをしくじるなよ?ザボン??」
ザボン。
「ま、そん時はそん時だ。」
「それじゃ頼むぜ、マドモアゼル!」
ギ
ャ
ル
ル
!
ローラーで…!
ギ
ャ
ル
ル
!
位置を合わせ!
ジ
ャ
キ
!
無反動砲を構える!
ッ
ッ
ザボン!
「さ、突っ込んで来いよ、ダークラビット!!」
ド
ッ
コ
ゥ
!
シェルボーイはゴールド・ラッシュ目掛けて、無反動砲を発射する!
ッ
ッ
イクマ!
「何度撃とうと同じ事だ!!」
「 H A A A U H ! ! 」
ガ
ゴ
ゥ
!
ゴールド・ラッシュは拳で砲弾を薙(な)ぎ払う…!
そ
の
隙
を
!
エモンド!
「ヒヒャイ!位置が近いぜぇ!!」
「真空飛び膝蹴りだ、アヒィーッ!!」
ド
ッ
ヒ
ュ
ォ
ウ
!
ダークラビット必殺の真空飛び膝蹴りが!
今
!
グィィィィィィン!!
!
?
シェルボーイが仰向けに、のけぞり返って回避する!
そ
し
て
!
「 D ・ F ・ S、エ ネ ル ギ ー 解 放 ッッッ !!!!!! 」
シェルボーイの後方に位置合わせを行っていた、
狂犬客が此処まで戦闘により機体内に
内蔵された“バネ仕掛け床”に蓄積した、
エネルギーを解放させる!!
ッ
ッ
ドッグォォォオオ オ オ オ オ ! !
ッ
ッ
狂犬客はダークラビット目掛けて突っ込む!!
ッ
ッ
シ エ ン ヌ !
「 四 次 元 ・ ク ロ ス ・ カ ウ ン タ ー ! ! 」
ッ
ッ
ド ッ ゴ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! !
ッ
ッ
狂犬客の拳が、ダークラビットの胴体にHITし!!
ッ
ッ
グ ッ ッ オ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! !
ッ
ッ
ダークラビットはふっ飛ばされる!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
エモンドは意識朦朧(もうろう)の中…。
「ダークラビットが突っ込むエネルギーと…。」
「犬顔の機体の突っ込むエネルギーが合わさってのカウンターかい…。」
「ダークラビットが硬くなけりゃあ、コクピットごと潰されてたな…。」
「だが衝撃がデケェ…。全身打撲ってヤツか。運が良いんだか悪いんだか…。」
そ
う
呟
き
!
ガ ク … ッ !
エモンドは気絶した!!
ッ
ッ
イクマが叫ぶ!
「エモンドォー!!…く、同志エモンドよ!お前の分も戦うぞ!!」
グ
ォ
!
ゴールド・ラッシュが突っ込む!!
ッ
ッ
ザボン!
「キィスト!タッグってのは1+1を3にも4にもすると言うが事実はそうじゃねぇ!!」
「いかに『2vs1』で戦うかだ!その有利な状況が勝機を生み出す!!」
シエンヌ!
「突っ込んでくるとはこれ幸いだ!行くぞ、ザボン!!」
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
ギャルルルルルルルルルルルルルルルル!!
空中を前転回転しながら、狂犬客目掛けて跳び込む機体が1機!!
そ
の
名
も
!
“モノホンのゴリラ”コングマンが駆る!『ドラミング・A・GOGO!』ッ!!
ッ
ッ
コングマンは思考する!
異星人達よ!エモンドへのコンビネーション見事であった!
だが、異星人達よ!このコングマンをフリーにしたのは大きなミスであったな!!
あるのだよ、大技が!そいつで一気に犬顔の機体を仕留める!!
ッ
ッ
コングマンが雄叫ぶ!!
「 ウ ッ ホ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ ! ! ! 」
そ
し
て
放
た
れ
る
は
!
『 大 回 転 ・ 足 し っ ぺ 』で あ る ッ ! !
ド ” ッ ” ッ ” ッ ” ツ ” ツ ” ツ ”ギ ”
ギ”ャ” ァ”ァ” ア” ア” ア” ン” ア” ン”
ア ” ン ” ア ” ア ” ァ”ア”ァ”ア”ァ” ン ” ア ” ァ ” ン ” ア ”
ン ” ァ ” ァ ” ァ”ア”ア”ァ” ン ”ン ” ゥ ” ァ ” ァ ” ッ ッ ! ! !
空中で前転回転した勢いを利用し、
浴びせ蹴りの要領で、踵落とし気味に、
足しっぺをブチかます!!
そ
の
破
壊
力
と
は
!
?
シエンヌ!
「く…!何とか頭部命中は回避した…!!」
だ
が
!
「右腕が肩から“もげて”しまった…!」
「両腕が使えないのは洒落になんないな…!!」
ザボン!
「キィース!マドモアゼル!!」
ザボンがシエンヌを気にした、その一瞬!
ッ
ッ
「VERY!!キレテナーイ!!!」
ッ
ッ
ゴールド・ラッシュが間合いに入る!!
そ
し
て
!
ゴールド・ラッシュは突きの連打を始めるッ!!
ッ
ッ
「ベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリ!!」
「ベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリ!!」
「ベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリ!!」
「ベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリ!!」
「ベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリ!!」
「ベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリ!!」
ッ
ッ
嵐だ!嵐だ!拳の嵐だ!!右だ!左だ!真正面だ!!
シェルボーイもガードをするが…!!
ッ
ッ
ザボン!
「キィスト!ガードしきれねぇ!!」
ッ
ッ
拳の暴風雨が、徐々に!徐々にシェルボーイを破壊していく!!
ッ
ッ
ザボン!
「(機を見計らって、仰向けローラー回避するしかねぇな…!)」
ッ
ッ
上部のガードを甘くし…!上部に攻撃を集中させた…!!
今
ッ
!
ガ ッ ッ シ ィ ン ! !
ッ
ッ
「 V E R Y ! ! キ レ テ ナ ー イ ! ! ! 」
ッ
ッ
ド ッ ッ ッ ギ ャ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ン ン ン ! !
ゴールド・ラッシュ渾身のローキックが、シェルボーイの左膝関節に入った!!
ッ
ッ
イクマ!
「狙っていたのだよ!仰向けになるその時をな!!」
「機体にダメージが蓄積された状態で、カウンター気味にローが入った。」
と
な
れ
ば
!
メ ボ ギ ィ … … ッ ! !
シェルボーイの左脚が関節から折れた!!
ッ
ッ
ザボン!
「キィース!やっちまった!!」
「マドモアゼル!撤退するぜ!!」
ッ
ッ
シエンヌ!
「いや、今の状態じゃ、Queen(クイーン)が不利になる。」
「ここは一つ、俺に金色の機体を任せてくれ。」
ザ
ッ
!
狂犬客がゴールド・ラッシュの前に立ちふさがる!!
ッ
ッ
イクマ!
「両腕を不自由とする中!その闘志!!敬意を表するッ!!」
「全力を持って、倒してくれようッ!行くぞぉぉぉおおおおお!!」
ッ
ッ
ゴールド・ラッシュが狂犬客へと突っ込む!
そ
の
瞬
間
で
あ
っ
た
!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
平成の時代!喧嘩に明け暮れた高校時代送った、1人の不良(ろくでなし)が居た!!
東京都武蔵野市の吉祥寺にある帝拳高校に通う彼は『 東 京 四 天 王 の 一 人 』と謳(うた)われたッ!!
卒業後、世界6階級制覇を狙うプロボクサーとして、その剛腕を振るったその男が・・・ッ!!
不良(ろくでなし)の時代!必殺の技の一つとして繰り出す『足技』が一つあったッ!!
踵(かかと)、または足の裏全体で、後方、または自分の体を回転し!!
後ろ向きにして前方にいる相手を ま っ す ぐ 蹴 る 蹴 り 技 ! ! !
そ の 蹴 り 技 こ そ が ッ ッ ! ! !
ッ
ッ
!
マドモワゼル・シエンヌッ!!
「 『 “ 四 次 元 ソ バ ッ ト ”ォォオオオオオオオオオオオオ ッ ! ! 』 」
ッ
ッ
!
ギ”ュ オ オ ォ”オ” オ”ォオ ォオ ォ オ
ォ”オ”ォ” オォ オ ォ” オ” オ” ル オ ル オ” ル” オ” ル オ ル
ォ”オ”オ”~~~~”オ”オ”ォオォオ ォ ォ ォ オ オ オオ オ オ オ ォォォォ”オ”オ”オ”オ”オ”
オ”ォ”オ”ッ”ッ~~~ッッッッ”~”~”~~~~ ツ ツ ツ ツ ツ” ツ” ~” ~”~~~ ~ ッ ッ ! ! !
ッ
ッ
!
ドッッッ ギャァァァ ァ ア ア ア ア ア アア
アアアアアアア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ン ! ! !
ー ふっ飛ばしたァ!ふっ飛ばしたァ!!ふっ飛ばしたァ!!
先に『四次元・クロス・カウンター』を叩き込み、軟弱になったゴールド・ラッシュの首を!!
狂犬客の右踵を、ゴールド・ラッシュの顔面に叩き込む事によって、ふっ飛ばしたぞぉぉおおおおおおおおおお!!!
ッ
ッ
イクマ!
「何と…!拳だけの攻撃をしていただけに想定外であった!!」
「この犬顔の機体!足技もかように見事に使いこなすとは…!!」
「下手に突っ込んだのが、仇(あだ)となり、カウンターになってしまったか…!!」
P
i
P
i
シエンヌは通信を入れる!
「地球の軍人。まだ、ゴリラ顔の機体が動けるが、どちらも満身創痍(そうい)だ。」
「ここは痛み分けといかないか?」
P
i
P
i
イクマは通信を返す!
「コングマンに全てを任し戦ったとしても、その隙に、俺とエモンドがトドメをさされる可能性があり…。」
「それは、俺達の戦力に著(いちじる)しいダメージを与える事になるか…。」
P
i
P
i
シエンヌ!
「納得いかないのはお互い様だ。今基地で鷲鼻のバトゥロ(親父)の手術をしている。」
「安全の為にも引きたくはない。だが、こうなった以上、後はQueenに任せるしかない。」
P
i
P
i
イクマ!
「ほう。手術の父を守る為とはな。異星人は粗暴な者ばかりと思っていた。」
P
i
P
i
シエンヌ!
「そっちにとっては侵略戦争の防衛をしている訳だからな。」
「そう思うのも仕方のない事だ。」
P
i
P
i
イクマ!
「この戦争。いつまで続く?手を引くつもりはないのか??」
P
i
P
i
シエンヌ!
「お偉いさんの考えなんて解らないさ。与えられた仕事をこなすだけさ。」
P
i
P
i
イクマ!
「そうか…。それは残念だ。」
「女人よ。君の名は?」
P
i
P
i
シエンヌ!
「マドモアゼル・シエンヌ。」
「アンタは?」
P
i
P
i
イクマ!
「イクマ=トルベルナ。南アフリカの大統領だ。」
P
i
P
i
シエンヌ!
「覚えとくよ。次があるなら、また全力で戦おう。」
P
i
P
i
イクマ!
「ああ。心得た。君のような戦士と戦えた事を誇りに思う。」
P
i
P
i
シエンヌ!
「ああ。俺もだ。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
地球側の機体。ゴールド・ラッシュとダークラビットは自由に動ける状態では無かった。
故にコングマンは、ドラミング・A・GOGO!で2機を担ぎ撤退をする。
コングマンはまだ戦えたが、この2機を守る事を最優先した。
イクマもまたそれを良しとした。
そしてアムステラ側…。
ザボン。
「見事に痛み分けに持ち込んだな。」
「ファンタスティックだったぜ、マドモアゼル。」
シエンヌ。
「一か八かのソバットだった。上手く行って良かったよ。」
ザボン。
「あとはMrs.Queen(ミセス・クイーン)に任せるだけか。」
シエンヌ。
「ああ。ギガント28号を倒してくれる事を祈ろう。」
そう言うと…。
2機は速(すみ)やかに撤退した。
ーーーーーー