○アムステラ基地 アフリカ大陸南部支部 ー 基地前 ー
身長184cm、体重113kg。鍛えられた体躯は人間というより大樹を思わせる外見。
サンキスト一族の象徴たる覆面は、夏ミカンの類を思わせる黄土色に近い色と肉厚な表皮を持つ。
サンキスト一族の象徴たる覆面は、夏ミカンの類を思わせる黄土色に近い色と肉厚な表皮を持つ。
その名も…!
マスク・ド・サンキスト"ザボン"
マスク・ド・サンキスト"ザボン"
そして搭乗する機体は『シェルボーイ(Shell Boy)』。
羅根(らこん)改・サンキスト仕様。とでも言おうか?
外見は羅甲寄りにアレンジされており、羅根特有に砲身(股間)を強調しない動き易いデザインに。
踵にローラーダッシュ装備追加で、機動力もUPされている。
また、DTS(ダイレクト・トレース・システム=操縦者の動きを機体に反映させるシステム)搭載機体でもある。
外見は羅甲寄りにアレンジされており、羅根特有に砲身(股間)を強調しない動き易いデザインに。
踵にローラーダッシュ装備追加で、機動力もUPされている。
また、DTS(ダイレクト・トレース・システム=操縦者の動きを機体に反映させるシステム)搭載機体でもある。
戦闘時、ザボンは他のサンキスト一族とは違い躊躇(ためら)わずに銃器も用いる。
愛用するのは、連射性が低くても破砕力の高いソリッドシューターの類。
愛用するのは、連射性が低くても破砕力の高いソリッドシューターの類。
近接間合いではサンキスト一族の特徴であるカポエイラ中心だが、
蹴りで牽制をしつつ、高震動ナイフを用いた手技も遠慮無しに使う。
両足の爪先にはヒートナイフが仕込まれており、ナイフ術による不意打ちも可能。
蹴りで牽制をしつつ、高震動ナイフを用いた手技も遠慮無しに使う。
両足の爪先にはヒートナイフが仕込まれており、ナイフ術による不意打ちも可能。
そして敵の上段~中段攻撃を見極め、ブリッジで回避した時が真骨頂!
回避と同時に羅根砲がカウンターで放たれるのだ!
回避と同時に羅根砲がカウンターで放たれるのだ!
それに加えて、手首にもローラーが仕込まれており、踵のローラーを合わせて四輪走行。
羅根砲の反動を活かしてブリッジしたまま高速離脱も可能である。
羅根砲の反動を活かしてブリッジしたまま高速離脱も可能である。
「キィスト!前線は旗色が悪いようですぜ『Mrs.Queen(ミセス・クイーン)』!!」
そう問われるは大柄な淑女(しゅくじょ)。
その名もQueenX(クイーンエックス)。
その名もQueenX(クイーンエックス)。
そんな彼女はサイボーグである。
眼こそ見えないが、優れた身体能力と、
良く効く耳と鼻をしている。
眼こそ見えないが、優れた身体能力と、
良く効く耳と鼻をしている。
搭乗機体はこれまたDTS搭載機体…!
『暴顛贅(アバレテンゼイ)』。
肉食恐竜型の操兵。全長50mの巨大機体である。
「Fum(フム)…。」
Queenはしばし考える。
そしてこう言う。
「援軍に行きたいトコロですが…。私の耳は確かに『敵空母の音』を捉えています。」
「恐らくは其処から『耐撃の百文字(ハンドレッド)』が『ギガント28号』と共に現れるのでしょう。」
「狙いは『この基地』でしょうが、私達がここにいる事と、
現在の戦闘状況を見て、まだ様子見と言ったトコロなのでしょうね。」
ザボン。
「対ギガント28号用の『アノ策』を考えるに…。」
「ギガント28号が現れる可能性が高い此処を、俺が離れるのは好ましくねぇか。」
と
言
い
た
い
ト
コ
ロ
だ
が
ザボンは、太い人差し指をピンと立てこう言う。
「一つに前線が勝ち得た場合、ギガント28号はあっちに現れるって事だ。」
「なら、俺が前線に出ている方がむしろ都合が良いって話になるって事さ。」
ザボンは続ける。
「そしてシェルボーイの機動力も大きいぜ。」
「ローラーを使った機動力は今から前線に行っても十分に戦闘に間に合うだろう。」
「1対3から2対3に。戦闘を有利に進められるって事になるな。」
そう言って再び上へと伸ばした2本の指を開き、勝利の証・Vサインを作るザボン。
Queen。
「Vサインですか。必勝と思えるのなら、その方が良いかも知れませんね。」
ザボン。
「キィスキスト。それじゃ俺は前線に向かわせてもらうぜ。」
ザボンは、シェルボーイを出発させる。
Queenは呟く。
「さて…。どう動きますかねぇ?」
「耐撃の百文字(ハンドレッド)。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○クロガネの賛歌 第8章 “激戦!クロガネの咆哮”
第 8 話 「 折 れ ぬ 意 志 ! 」
○アフリカ大陸南部大戦 ー 前線 ー
残る機体は3機と1機である。
まずは、アフリカ南部同盟!!
“南アフリカの剛腕”イクマ=トルベルナが駆る!
全長30m!体重250tの!!『ゴールド・ラッシュ』ッ!!
“モノホンのゴリラ”コングマンが駆る!
全長35m!体重300tの!!『ドラミング・A・GOGO!』ッ!!
“とってもペケペケペケェーなスラムの男(ガイ)”エモンド=アマドが駆る!
全長20m!体重120tの!!『ダークラビット』ッ!!
対し…!アムステラ!!
“二代目超人間”マドモアゼル・シエンヌが駆る!
全長45m!体重460tの!!『狂犬客(クルイ・ケン・キャク)』ッ!!
ッ
ッ
シエンヌは攻め切れずにいた。
どの敵機体も自分の機体よりは劣る。
しかし、どの機体も歴戦のパイロットである。
イクマはその経験。
コングマンはその野性。
エモンドはその奔放(ほんぽう)さ。
どれも攻め難かった。
そしてアフリカ南部同盟軍は、
自機より大きな相手をする事に対し、
脚部を狙った攻撃を功を奏していた。
イクマ!
「パンチではそっちに分があったようだが、俺はキックボクサー!」
「ローキックもまた得意としている!!」
エモンド!
「俺の機体は奴(やっこ)さんと比べて小柄だからな。」
「つまりは脚に攻撃が集中するって事さ、アヒィ!!」
コングマン!!
「ウッホォー!!」
コングマンもまた、その野性で感付き、
攻撃を下段へと集中させていた!!
ッ
ッ
シエンヌは不利を自覚する!
「四次元ボクシングは、全面の攻撃に対応した格闘術ではあるが、元がボクシング…!」
「下段に攻撃が集中し過ぎると、ちょっと拙(つたな)いな…!!」
さてどうするか?
シエンヌの狙いは変わらない!
「とにかく1機だ。連携を取られる以上、中々1機に攻撃を集中出来ないが、1機を倒せば局面は変化する!!」
ギュオ!!
狂犬客は3機の回りを円を描くように動く!
3機は一カ所にかたまる。
互い互い背を向き合う。
イクマ!
「敵の動きに惑わされない!」
エモンド!
「1機1機バラバラに行動させようって腹だろうが、そうは行かないぜ、ウヒョヒョウ!!」
コングマン!!
「ウホッホー!!」
コングマンもまた同じ気持ちである。
ッ
ッ
シエンヌは考察する!
「(ゴールド・ラッシュはローキックの技術が確立されている。)」
「(ダークラビットは大きさ的に攻撃が脚部に集中する。)」
「(この2機と打ち合いになったら、狂犬客の命とも言える運動性が失われる可能性が高い。)」
な
ら
ば
!
「狙いは『ドラミング・A・GOGO!』だ。」
ビ
ュ
ォ
オ
!
狂犬客は徐々に徐々に描く円を小さくする。
そうする事により、敵に誰を攻撃するか悟らせないのだ。
徐々に…!
徐々に…!!
今
ッ
!
「行っくぞぉぉおおおおおおおおお!!!」
ッ
ッ
シ ュ パ ァ ン ! !
ッ
ッ
ジャブである!最速の技だ!!
この技は早々回避が出来ない!!
な
の
で
!
コングマン!!
「ウホォーウ!!」
ッ
ッ
コングマンはドラミング・A・GOGO!の両腕で顔面をカバーする!!
被弾は覚悟!!だが顔面被弾だけ避ける!!
ッ
ッ
ド グ シ ャ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ! !
ッ
ッ
ドラミング・A・GOGO!は、狂犬客のジャブを受ける!!
ッ
ッ
シ ュ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ ! !
ッ
ッ
そして狂犬客はラッシュをかける!!
嵐だ!拳の弾幕だ!!拳が雨あられとドラミング・A・GOGO!を打つ!!
し
か
し
!
ドラミング・A・GOGO!は!コングマンは倒れない!!
完全に受け切ると誓ったその身!!
そう!コングマンは誓った!!
孤独だった自分を愛してくれた人間…!
国王ノサリマ・タハの為に戦おう!と!!
そう誓った!
誰に誓った?
己だ!己に誓った!!
このコングマン、国王の為になら、命だって惜しくは無い!!
そんな気概が、コングマンを倒れさせないのだ!!
ッ
ッ
シエンヌは!
「ク…!何て奴等だ!!」
その信念に一瞬、怯(ひる)んだ!!
そ
れ
が
隙
と
な
っ
た
!
ギ ッッッ シャァァァアアアアア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !
ッ
ッ
ゴールド・ラッシュのローキックが、狂犬客に脚部にHITする!!
ッ
ッ
シエンヌの!
「グ…ッ!!」
動きが止まる!!
ッ
ッ
エモンド!!
「畳みかけるぜ、ウヒョヒョウ!!」
ダッォォォォオオオオオオオオオオオオ!! (“小型バネ仕掛け”で、宙を跳ぶ!!)
「ぺぺぺのペケペケェー!!」
「“真空飛び膝蹴り”だ、アヒィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」
ッ
ッ
ドッッッッッッグシャァァァァァァアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
キック!キック!キックの鬼だ!!
狂犬客の顔面にダークラビットの飛び膝蹴りがHITする!!
シエンヌ!
「く、一瞬の過(あやま)ちで、ここまで攻められるモノか!!」
そ
し
て
!
ドラミング・A・GOGO!は、右足を高く突き上げる!!
その構え、かのK-1の鉄人、青い目の侍と称された
『アンディ・フグ』必殺の『踵落とし』の如く…!!
そ
う
!
それはゴリラだから出来る技!
ゴリラの足指関節によってのみ可能とする絶技!!
名
付
け
て
!
『 足 し っ ぺ 』で あ る ! !
ッ
ッ
ド ッ ッ ッ ギ ャ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ン ン ン ! !
哀れ狂犬客はその餌食(えじき)に…!
否
ァ
!
ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド
シエンヌ!
「装甲の厚い、狂犬客のこの拳…!!」
「それで防御する事により、何とか致命的なダメージは避けたぞ…!!」
そ
う
だ
!
「俺とて『鷲鼻のバトゥロ(親父)』が手術中なんだ!基地には絶対近づけさせない!!」
「 信 念 や 意 気 込 み な ら 、 こ っ ち だ っ て 負 け て な い ぞ ! ! 」
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
ギ ュ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! !
迫り来るはローラーの音!
ああ、それこそは!!
そう彼こそは!!
「キィスト!1対3ご苦労さんだぜ!!」
「加勢に来たぜ、マドモアゼル!!」
「俺はマスク・ド・サンキスト"ザボン"!!」
「そして愛機の『シェルボーイ(Shell Boy)』だ!!」
ッ
ッ
“エキセントリック・マスター・フルーティー”『マスク・ド・サンキスト"ザボン"』の登場だァー!!
エモンドはシェルボーイの登場に警戒する。
先にヤツとは交戦した(春休戦さん作『闇の血族と、血と闇の鉄騎』参照)。
ヤツのトリッキーかつ的確な戦術は厄介極まり無いと。
だからエモンドはこう言う。
「大統領。コングマン。ヤツは俺が戦う。」
「ヤツは初見ではやり難い難解さがありますぜ。」
「一度交戦した俺じゃなきゃあ厄介な相手だ。」
イクマ。
「いや、エモンド。ここは俺がやる。あの犬顔の機体には、パンチ技術があまり有効ではない。」
「また、さっきのローキックが当たったが故、今以上に下段の攻撃は警戒してくるだろう。」
「お前達2機と比べると速力に劣るゴールドラッシュだ。犬顔の機体に有効な攻撃が難しくなるならば…!」
「『俺』が、あのローラーの機体と戦うべきだ!!」
エモンド。
「気を付けてくだせぇ。ハマり易く抜け難い…それがヤツですぜぃ。」
イクマ。
「なぁに。この緑の地球を守る為…!負けはせぬさ!!」
イクマはゴールドラッシュを走らせた!!
ザボンはシエンヌに通信を入れる。
「キィス!よくもまぁ3機の特機相手にここまでやったモンだ!!」
シエンヌ。
「アンタ、ザボンだっけ?妙な機体に乗ってるな。」
ザボン。
「特注ってヤツでな。多方面に応用が効いて扱い易いぜ、キストキスト!」
シエンヌ。
「ま、助かった。2機は俺が相手する。どれか1機を相手してくれないか、ザボン。」
ザボン。
「既に相手さんが俺をご指名のようだぜ…!」
ザボンは向かってくるゴールドラッシュに、シェルボーイを走らせた!!
片や!
“南アフリカの剛腕”イクマ=トルベルナが駆る!
全長30m!体重250tの!!『ゴールド・ラッシュ』ッ!!
対し!
“エキセントリック・マスター・フルーティー”マスク・ド・サンキスト"ザボン"が駆る!
全長・体重、共にゴールド・ラッシュより小柄な!!『シェルボーイ(Shell Boy)』ッ!!
今ぞ、激突!!
ッ
ッ
ゴールドラッシュは遠距離兵器を持たぬ機体…!!
故に接近を試みる…!!!
ッ
ッ
シェルボーイはそんなゴールドラッシュを狙い撃つ!!
無反動砲ってヤツだ!!
「SHOT!!」
ド ッッ グォォオオオ オ オ オ ン ! !
砲弾がゴールドラッシュ目掛けぶっ飛んだァー!!
ッ
ッ
イクマ!
「 H A A A U H ! ! 」
ゴールドラッシュは、砲弾目掛けて右拳を振るう!!
ド グ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! !
ッ
ッ
そして、砲弾を破壊する!!
ッ
ッ
ザボン!
「“南アフリカの剛腕”ってのは伊達じゃねぇーな!」
「だが、真正面に勢い任せて接近されるよりはマシだな。」
「もう一発撃っとくぜ♪」
ド ッッ グォォオオオ オ オ オ ン ! !
再び砲弾がゴールドラッシュ目掛けぶっ飛んだァー!!
ッ
ッ
イクマ!
「何度でも同じ事だ!この拳!!この青い地球(ほし)の為にッ!!」
「 V E R Y ! ! キ レ テ ナ ー イ ! ! ! 」
意気揚々(いきようよう)!ゴールドラッシュは、砲弾目掛けて右拳を振るう!!
ド グ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! !
ッ
ッ
砲弾は破壊された!!
ッ
ッ
ザボン!
「アンタは二度も動きを止めた。」
「勢いを利用した攻撃はちと無理になるな、ゴールドラッシュ。」
「今度はこっちからから接近だぜ…!」
ギ ュ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! !
シェルボーイはローラーで接近をする!!
間
合
い
!
ザボン!
「 ポ ン テ イ ラ ッ ッ ッ ! ! ! 」
それ即ち、つま先で蹴り抜く、『カポエイラ』の『前蹴り』ッ!!
シェルボーイは間合いとなるや、起き上がり『前蹴り』を繰り出す!!
ッ
ッ
イクマ!
「ムゥン!!」
ゴールドラッシュは半身になり、前蹴りを回避し、
クロスカウンター気味に、顔面に拳を叩き込もうとする!!
だ
が
!
ザボンはその拳に合わせる!
いつの間にか高震動ナイフをシェルボーイが握っており、
そのナイフをゴールドラッシュの顔面に突き刺そうとする!!
刹
那
!
ヒ ュ ッ サ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ! ! !
どちらもその攻撃を回避する!首を傾ける事によって!!
ッ
ッ
ギ ュ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! !
ッ
ッ
シェルボーイはローラーで一旦間合いを離れる!!
ッ
ッ
ザボン!
「キィス!なかなか手強いヤツだぜ!!」
ッ
ッ
イクマ!
「俺は負けない!未来あるこの地球(ほし)の希望の為にもな!!」
ッ
ッ
二人の実力は伯仲(はくちゅう)していた…!!
その頃…!
エモンドが駆るダークラビットが飛び膝蹴りを仕掛ける!!
「ペケペケペケェー!!」
ゴッ!!
シエンヌが駆る狂犬客は拳でガードする!!
そ
こ
に
!
コングマン!!
「ウゥ…ッ!ホォォォオオオオオ!!」
ドラミング・A・GOGO!のゴリラキックだ!!
ボ ッ ! !
狂犬客の脚部目掛けてローキックが放たれた!!
ギ シ ャ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ! !
被
弾
!
だが狂犬客は足を上げ、
対ローキック用防御姿勢で、
ゴリラキックをガードしていた!!
ッ
ッ
シエンヌ!
「やはり2機なら大分楽だな。」
「脚部への攻撃数が減り、防御もし易いと言うモノだ!!」
よ
し
!
「一気に攻める!!」
ッ
ッ
ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!
ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!
ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!
ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!ヒュバ!
ッ
ッ
狂犬客が2機に、拳でラッシュをかける!!
ッ
ッ
エモンド!
「グ…!アヒィってヤツだぜ!!」
コングマン!!
「ウホゥ!!?」
2機は押されつつあった。
今まで1/3で済んだ狂犬客の攻撃が1/2になったのだ!!
それは…大きく不利になる事を意味していた!!
エモンドが呟く…!!
「コイツはじり貧かもな…!」
エモンドは冷や汗を掻く。
だ
が
!
エモンド!
「俺はフランスで…フランスの格闘技サバットで一旗挙げようと…!サバットスターになろうと志したが挫折した…!!」
「夢破れてレゼルヴェ国に戻った俺は、とってもペケペケペケェーな日々を送るだけになっちまった…!!」
「だがあの日!俺は『耐撃の百文字(オサ)』の『革命(コマンタレヴ・ラプソディ)』を見て変わったんだ!!」
「二度と諦めるかよ!!俺は自慢の我流サバットで侵略軍に立ち向かうんだッ!!ウヒョヒョヒョヒョヒョォォォォオオオオオオ オ オ オ オ ! ! 」
ッ
ッ
エモンドは折れない!!
ッ
ッ
コングマン!!
「ウホォォオオオオオオオオオオオオオオ!!」
コングマンもまた折れない!!
ッ
ッ
シエンヌ!
「何度でも立ち向かおうって腹か!」
「なら俺も全力で打ち倒すのみだ!!」
ッ
ッ
折れぬ者達がぶつかり合った!!
また一方…!
ゴールドラッシュvsシェルボーイ。実力は伯仲。
しかし、先に羅甲、そして狂犬客と戦っているゴールドラッシュにはダメージがあった。
それが徐々に徐々に大きな差となっていく…!
ザボン!
「真っ当に格闘術で相手していれば、アンタのが腕は上かもな。」
「しかし俺は真っ当にはやり合わないぜ。」
「キィース!キスキス!俺ァサンキスト一族としちゃ異端でねぇ。」
「ちっとも果実的(フルーティ)じゃ無ぇ。加工しなきゃ食えねぇのよ!」
対
し
!
イクマ!
「状況は不利だ。しかし!困難こそが打ち勝つ力を養うのだ!!」
「その力が発揮させるのは何時(いつ)だ?」
「 今 だ ッ ッ ッ ! ! ! 」
ッ
ッ
ザボンが有利に進めるが、イクマの心は折れずッ!!
ッ
ッ
ザボン!
「(キィス!熱血ってヤツかい!!)」
「(俺もまた『百文字を殺す』って目標があってな…!)」
「(一族の悲願ってヤツさ!だがそれ以上に…!!)」
「(伝聞だけでも百文字(ヤツ)は既に、俺の理想像でなぁ!!)」
ッ
ッ
ザボンは叫ぶ!!
ッ
ッ
「 M o s t K i l l s s !!(殺したい程、敬愛する。故に殺す!!)」
ッ
ッ
殺意!敬意!狂気!!
それがマスク・ド・サンキスト"ザボン"たる男ッ!!
それは…!強い信念であった!!
各人、意志と意志とを、ぶつけ合った!
誰もが負けたくなかった!
強い思いを秘め戦っていた!!
ああ…!そんな激闘もいつか決着が着くのか?
激戦だ…!激戦!クロガネの咆哮だ!!
誰かが勝ち、誰かが負ける。
誰かが生き残り、誰かが死に絶える。
そう言う場所…!
そう言った覚悟…!!
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
ズドォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!
何も無い青空から、鋼鉄の巨人が降り注ぐ!!
そして操者が、こう言う…!
「このまま戦い続ければ、3人の内、誰か…。」
「いいや、恐らく3人全員が死すであろう。」
「ならば、ワシが出るしかあるまい。」
「あべこべに、その2機を打ち倒してくれよう…ッ!!」
それは…!
無骨な鉄の塊と表するに相応しい『鋼鉄の巨人』。
鉄材をハンマーで持って整形に整形を重ねたかのような『顔面』をしている。
その頭部には金属の髪が植毛されている。長髪である。造形、オールにてバックだ。
その頭部には金属の髪が植毛されている。長髪である。造形、オールにてバックだ。
鉄板と鉄板とをつなぎ合わせ、緩やかな曲線が描かれた胸部。
肘から先と膝から先、そして腰回りもまた緩やかな曲線で描かれたぶ厚い鉄材『堅牢にて強固』。
肘から先と膝から先、そして腰回りもまた緩やかな曲線で描かれたぶ厚い鉄材『堅牢にて強固』。
肩部は楕円。イボのついた楕円の鉄材が、部位(肩のつなぎ目)を守る鎧と化す。
首、上腕、腹、大腿が鋼鉄蛇腹になっている。
首、上腕、腹、大腿が鋼鉄蛇腹になっている。
その肩上には黒衣を纏った大男が立っているッ!!
その機体こそは!
そのパイロットこそは!!
『ギガント28号』!そして『耐撃の百文字』である!!
ーーーーーー