“ジ・ハンドレッド”耐撃の百文字が駆る!
全長50m!体重550tの!!『ギガント28号』ッ!!
ッ
ッ
“元QX団総帥”QueenX(クイーンエックス)が駆る!
全長50m!体重550tの!!『暴顛贅(アバレテンゼイ)』ッ!!
ッ
ッ
ギガント28号の操縦方法は『リモート・コントロール』だ!
サイボーグ・耐撃の百文字の、脳に埋め込まれた脳波コントローラーで動き、またギガント28号独自の判断で動く!!
そんなギガント28号を耐撃の百文字は、ギガント28号の肩上から操る!!
サイボーグ・耐撃の百文字の、脳に埋め込まれた脳波コントローラーで動き、またギガント28号独自の判断で動く!!
そんなギガント28号を耐撃の百文字は、ギガント28号の肩上から操る!!
暴顛贅はDTS(ダイレクト・トレース・システム=操縦者の動きを機体に反映させるシステム)を反映させているロボットだ!
肉食恐竜型の巨大操兵である!高い格闘能力を持つサイボーグ・QueenXの力相まって恐ろしいまでの戦闘能力を誇る!!
肉食恐竜型の巨大操兵である!高い格闘能力を持つサイボーグ・QueenXの力相まって恐ろしいまでの戦闘能力を誇る!!
ッ
ッ
グ・・・ッ!
互いが!
ググ・・・ッ!
互いの首と腕を絡め合い!
グググ・・・ッ!!
ロックアップの体勢を取っている!
ッ
ッ
百文字!!
「力は互の角…!ならば…ッッ!!」
Queen!!
「ラフファイトでしょ!!」
ゴ
ワ
ッ
ギ
ィ
!
ギガント28号と暴顛贅!
共に、敵者の腹部に膝蹴りをぶち込んだ!!
ッ
ッ
百文字!!
「グ…ッ!!」
Queen!!
「同じ手ですか…!!」
その衝撃により、ギガント28号と暴顛贅は、
ロックアップを外し少し離れる…ッ!!
ッ
ッ
百文字!!
「ならば次も…ッ!!」
Queen!!
「同じ手でしょッ!!」
そう言うと、ギガント28号と暴顛贅は…ッ!!
ッ
ッ
ゴッワキィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!
互いの額を打ちて!打ちて!打ち据えまくったぁぁぁぁぁあああああ!!!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○クロガネの賛歌 第8章 “激戦!クロガネの咆哮”
第 1 2 話 「 耐 撃 の 百 文 字 v s Q u e e n X 」
額と額を打ち据え合った、ギガント28号と暴顛贅…ッ!
そ
の
体
勢
で
!
ガシィ!!
両
の
手
を
!
ガシィ!!
掴
み
合
う
!
ギ…!ギギ…!!
力
を
込
め
る
!
ギリ…!ギリリ…!!
両
機
体
引
か
ず
!
百文字!!
「ギガントよ!一歩たりとて引くなッ!!」
ギガント!!
「ア”タ”リ”キ”シ”ャ”リ”キ”ッ!!」
Queen!!
「HA!HA!HA!ブリキに缶切りでしょッ!!」
ッ
ッ
しかし!Queenの威勢とは裏腹に…!!
ジリ…!ジリリ…!!
暴顛贅は徐々に押される!!
だ
が
ッ
!
百文字!!
「ヌゥ…!バネ仕掛けの数がモノを言うか…!!」
Queen!!
「そうです…!尾のバネ仕掛けを利用しました…!!」
「これなら完全に不利になる事無く、バネ仕掛けを収縮できますからね…!!」
で
は
解
き
放
ち
ま
す
か
!
Queen!!
「 尻尾的突撃故似敵倒 ( テ イ ル ・ ズ ゥ ー ム ・ ス プ リ ン ガ ー ) ! ! ! 」
ダ ギ ュ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! !
尻尾だァー!!尾に蓄積されたバネ仕掛けの収縮を 解 き て 放 つ ッ ! ! !
ダ ズ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ン ! ! !
暴顛贅はギガント28号を押して倒したツ!!
百文字!
「グッ…!!」
百文字はギガント28号の髪を掴み、転落を避ける!!
グ
ォ
オ
オ
オ
!
暴顛贅は動き素早く、ギガント28号の右腕を、
“腕ひしぎ逆十字固め”の体勢へ持って行くッ!!
だ
が
!
百文字!
「ギガントよ!後転をし、Queenのクラッチから抜け出るのだ!!」
ギガント!!
「エ”ス”ケ”ー”プ”!!」
グ
ィ
ン
!
ギガント28号は後転をする!
そ
の
回
転
力
に
よ
り
!
Queen!!
「Mu…!クラッチが外れましたか。」
そして、ギガントは!!
グ
ィ
ィ
ィ
ン
!
後転からそのまま立ち上がり!!
ッ
ッ
百文字!!
「レスラーへの賛歌 その16ッ!!」
「ワシは捧ぐるッ!
『破壊王』と呼ばれた、爆殺シューターへと、
こ の 『 水 面 蹴 り 』を ォ ー ッ ッ ! ! ! 」
- 『水面蹴り(すいめん・げり)』
身体を沈み込ませ地を這うように、回転しながら相手に脚払いをかける。
相手が技を仕掛けてきたのをかわして、カウンターで見舞うことも多く、
“破壊王”『橋本真也』は、この技でたびたび形勢を逆転してきた。
相手が技を仕掛けてきたのをかわして、カウンターで見舞うことも多く、
“破壊王”『橋本真也』は、この技でたびたび形勢を逆転してきた。
ッ
ッ
ズンッ!! (ギガントは身を沈ませるッ!!)
ズズン!! (そして次の“刹那”)
グルルルルルルルルルルルルルウルルッ
ルアアアアアアアアア ア ア ア アア ア ア ア ! ! ! !
地を這う様に体を回転ッ!!脚払いを仕掛けた!!
ッ
ッ
Queen!!
「やりますね!しかし、そちらは後転をし、一度距離をとった!」
「この距離なら回避が出来ます!!」
グ
ォ
オ
オ
ン
!
暴顛贅は迫り来る水面蹴りを前に、
間一髪、バク宙をする事で回避する!!
ド
ズ
ン
!
暴顛贅は着地し!
続
け
様
!
Queen!
「Spin Fall(スピン・フォール)!!」
暴顛贅は飛び上がり、
回転カカト落としを繰り出す!!
ッ
ッ
百文字!
「跳び上がれ、ギガントォー!!」
ギガント!
「ト”ビ”マ”ス”!”ト”ビ”マ”ス”!”!”」
Queen!
「ワァ~オ!何でこぉ~なるの!?っと言ったトコロでしょうか?」
「暴顛贅より更に高く跳び上がる事により、回避をしましたね。」
ッ
ッ
百文字!
「レスラーへの賛歌 その19ッ!!」
「ワシは捧げるッ!
『世界の巨人』と呼ばれた『東洋の巨人』へと
こ の “ 脳 天 唐 竹 割 り ”を ! ! 」
- 『脳天唐竹割り(のうてんからたけわり)』
馬場の師匠でもあった力道山が得意としていた空手チョップの応用技。
相手の脳天に垂直にチョップを振り下ろす。
特徴としては手刀の指の部分ではなく、手の付け根の骨で叩く。
相手の脳天に垂直にチョップを振り下ろす。
特徴としては手刀の指の部分ではなく、手の付け根の骨で叩く。
1963年、馬場が遠征中に泊まった旅館で、鴨居に頭をぶつけた時の激しい痛みから技を閃き、
力道山に「敵の脳天に手刀を放とうと思うんですが」と相談したところ、「危険な技だ。相手が死んでしまうぞ」と制止されていたが、
1965年のディック・ザ・ブルーザー戦で、初対戦でブルーザーのタフガイぶりにあきれた馬場が「ブルーザーならまあ死なんだろう」と解禁したという。
力道山に「敵の脳天に手刀を放とうと思うんですが」と相談したところ、「危険な技だ。相手が死んでしまうぞ」と制止されていたが、
1965年のディック・ザ・ブルーザー戦で、初対戦でブルーザーのタフガイぶりにあきれた馬場が「ブルーザーならまあ死なんだろう」と解禁したという。
ッ
ッ
ギガント!
「『ア”ッ”ポ”ォ”ォ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”ッ ッ ! !』」
ッ
ッ
キュッッッバァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
(ギガント28号が暴顛贅に手刀を振り下ろすッ!!)
し
か
し
!
ギュルルルルルルルルルルル!!
暴顛贅は前転をし、脳天唐竹割りを回避する!!
ド
ズ
ン
!
ギガント28号は目標を失って、やや後方に着地し、
その場で足を揃(そろ)えながら、前転しそうな勢いでバランスを崩す!
そ
し
て
Queen!
「HA!HA!HA!!バックを取ったでしょ!!」
ガ
シ
ィ
!
暴顛贅はギガントの後ろから、腰回りを掴む!!
そ
し
て
こ
う
言
う
!
Queen!
「バックドロップ・リアル!!」
ッ
ッ
暴顛贅はギガントを、己の後方に叩き付けた!!
ドッッッッ ズゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウン!!!
轟音鳴り響く!!
これにはさしものギガント28号も…!?
か
に
見
え
た
が
!
?
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
百文字!
「投げるその前に、その機体を尾を掴んだ。おかげでダメージは軽減出来たようだ…!」
Queen!
「バランスを崩したかと思えばこれが狙いでしたか…!!」
「暴顛贅が前転で後ろに回り込んだ時には、既に掴んでいたでしょ!!」
ッ
ッ
百文字!
「ギガントよ!尻尾を掴んだまま、強引に立ち上がれ!!」
ギガント!
「グ”ギ”ャ”ォ”ォ”ォ”オ”オ”オ”オ”ーッ ッ ! ! 」
ッ
ッ
Queen!
「いいえ!クラッチを外さなければ、そうそう不利な体勢にはなりませんよ!!」
ッ
ッ
百文字!
「解らぬか、Queenよ!」
「ギガントの鋼鉄製の髪の毛が絡み合いッ!」
「『猫じゃらしの要領』で“ 脱 出 可 能 ”である事を!!」
ッ
ッ
Queen!
「モンゴルマンですか、貴方は!?」
ド
ッ
ビ
ュ
オ
!
ギガントが暴顛贅のクラッチから脱出しながら跳び上がるッ!!
ガ
シ
ィ
!
そして、暴顛贅の尾を両手で掴む!!
ッ
ッ
百文字!
「ギガントよ!少々変則ではあるが!!」
「賛歌のへの序章! ボ デ ィ ス ラ ム で あ る ッ ! ! 」
ギガント!
「ワ”カ”モ”ト”イ”ッ”テ”ツ”ッッ!!」
ッ
ッ
ギガント28号はッ!!
空中から暴顛贅を大地へと叩き付ける!!
ッ
ッ
ドッッッッ!!!
ズゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウン!!!
轟音!轟音!轟音(ゴウオ)ォォォォォン!!
轟音鳴り響くゥゥゥゥウウウウウウウウウウ!!
これには流石のQueenのダメージを負った!!
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
Queen!
「グ…このフラッシュバック…!思い出されます…まるであの時…!!」
「巨大な物体を、高速度で持って“叩きつけられた”かの様な
『 全 身 打 撲 』を 伴 う 『 瀕 死 の 重 傷 』を負った時のような…!!」
“ッ”
“ッ”
百文字!
「Queen!まさか、記憶が…!!」
ッ
ッ
Queen!
「少し…。少し、私の記憶が刺激されました。私がサイボーグとなる前に大怪我を負った事があります。」
「あの時、百文字(ハンドレッド)。君に救助された私は3つの令を下しました。」
「一つは『自分(QueenX)をサイボーグとして甦(よみがえ)らす事』。」
「二つは『それまでの全権はドクトル・ベイベーに預ける事』。」
「そして、もう一つ…。」
ッ
ッ
「『QX団に仇為した“黒兎”を仕留める事』。」
ッ
ッ
百文字!
「『黒兎』。その名も『蹂躙のミミー』…!!」
ッ
ッ
Queen!
「ほう…。そのような名でしたか、あの巨大でファンシーなウサギを操るゴスロリウサ耳女性の名は。」
ッ
ッ
百文字!
「Queenよ、思い出すのだ!そのサイボーグ手術の最中、Queen(総帥)は記憶を…!!」
ッ
ッ
Queen!
「思い出したのはここまでです。そしてそれは何も変わらない事を意味します。」
「甦った記憶の中で、全権をベイベーに任せた事は、彼への信頼を意味しますからね。」
ッ
ッ
百文字!
「何を言うか、Queen!今まで失った記憶があった事が、記憶の操作をされている、何よりの証拠であろう!!」
ッ
ッ
Queen!
「確かにそうかも知れません。
しかし、ベイベーは己が身を牢に繋がれた状態で、
私に惑星オオウを救う事で、その身を救う事を命令しました。」
「それは『信頼と言う名の“絆”』があってできる事です。
だから私は『 ベ イ ベ ー を 信 じ ま す ! ! 』 」
ッ
ッ
百文字!
「オオウ…!オオウだと!それはかつてワシとレディが目指した“惑星(ほし)”ッ!!」
ッ
ッ
Queen!
「ほう…。興味深い話ですね。ですが、今は戦闘中。お互い口を慎みましょう。」
ッ
ッ
百文字!
「よかろう…!!Queenよ、貴様を倒し色々喋ってもらうぞ!!」
ッ
ッ
Queen!
「いいでしょう。私を倒せたらね。」
百文字とQueenは戦闘を再開した!!
- アムステラ基地 アフリカ大陸南部支部 『 手術室 ー オペ・ルーム ー 』
「動けまちゅか?バトゥロくん??」
“世にも奇妙な鋼鉄の赤ん坊”ドクトル・ベイベーは手術を終えたバトゥロに話しかける。
「はい、ベイベー様。今まで不調が嘘の様です。体の軽さを感じます。」
バトゥロと呼ばれる者…。“エイグロン”鷲鼻のバトゥロはそう答えた。
ベイベー。
「今まで心臓が無かった訳でちゅからね。」
「それでも車椅子で移動するぐらい動けるのは“脅威”に値しまちゅよ、バトゥロくん。」
バトゥロ。
「しかし、指揮を取れる程度の回復は出来ませんでした。」
「ベイベー様の帰還中、全権を任せられた者として申し訳無く思います。」
ベイベー。
「それで失ったモノは大きいかも知れまちぇぬ。」
「しかし、それで、ボギヂオくんが成長できた。」
「悪い事ばかりではありまちぇぬよ。」
バトゥロ。
「勿体なきお言葉です。ドクトル・ベイベー様。」
ベイベー。
「さて、バトゥロくん。」
「回復となれば、早速にも『百文字(ハンドレッド)』と言いたいトコロでちゅが…。」
バトゥロ。
「『百文字(ハンドレッド)』は私の“終生のライバル”。」
「討つとなれば、すぐにでも行きましょう。」
ベイベー。
「しかし、今はQueenが応戦していまちゅ。」
「君(チミ)の性格上、2vs1は行わないでちょう。」
バトゥロ。
「はい。願わくは闘争。そして誇り高き決着。」
ベイベー。
「そもそも君(チミ)がボクに協力した理由もそこからでちゅからねぇ。」
バトゥロ。
「この地球。何もかもが、アムステラの意のままになろうとしている。しかし、そんな中。」
「『百文字(ハンドレッド)』との“決着”だけはこの手で付けたいと思っています。」
「それが私の最大の望み。」
ベイベー。
「ちかち…。」
バトゥロ。
「…?」
ベイベー。
「君(ちみ)には守るべき人(ちと)が出来た。」
バトゥロ。
「…!」
ベイベー。
「その名は『マドモアゼル・シエンヌ』。」
バトゥロ。
「…。はい。」
ベイベー。
「君(ちみ)は彼女を『娘』のように想っている。」
バトゥロ。
「その通りです。」
ベイベー。
「彼女と生きて行くにはアムステラの名の元に戦い、そして勝ち得て行くしかありまちぇぬ。」
バトゥロ。
「と、言う事になりますな。」
ベイベー。
「ならば、バトゥロくん。君は『二人掛かりでも“百文字(ハンドレッド)を倒さねばなりまちぇぬ!!』」
バトゥロ。
「…ッ!!」
ベイベー。
「シエンヌくんは、手術中の君(ちみ)を守る為に、戦場へと向かいまちたよ?」
「バトゥロくん。君(ちみ)も彼女を守る為なら、戦場へと向かうべきではありまちぇぬかな??」
バトゥロ。
「それは…!」
ベイベー。
「バトゥロくん。難しく考える事はありまちぇん。」
「『ボクらは皆、生まれてくる惑星を間違えた“迷いの子等”』。」
「アムステラ神聖帝国。その為に戦う事が迷いから解き放たれるのでちゅ。」
「さぁ、バトゥロくん…!!」
ッ
ッ
「 戦 っ て く る の で ち ゅ よ 、 バ ト ゥ ロ く ん ッ ! ! 」
バトゥロは…。
「…。」
迷いの中に居た。
だが、答えはすでに出ていた。
シエンヌの為ならば…。
その気持ちは百文字(ハンドレッド)との決着以上に…!
彼が彼足りえる事となっていたからだッ!!
ーーーーーー