全身の衝撃により身動きが取れない、
QueenX(クイーンエックス)は耳にしている…。
QueenX(クイーンエックス)は耳にしている…。
“ジ・ハンドレッド”耐撃の百文字と…!
“世にも奇妙な鋼鉄の赤ん坊”ドクトル・ベイベーとの…!
死をも隣り合わせる“舌戦(ぜっせん)劇”を…!!
ッ
ッ
戦闘になれば死闘となろう!
相討つ可能性がある死闘だ!!
ッ
ッ
今、ドクトル・ベイベーが死ねば、
アフリカ南部侵略軍は大打撃を受ける事となる。
策略を生み出すその頭脳。
操兵とサイボーグを産み出す、その技術。
どちらも得難いモノだ。
ッ
ッ
死んではならない人材である…!
ッ
ッ
それは対する百文字もまた同じ…!
アフリカ南部同盟最強の戦力。
同盟軍をまとめるカリスマ的存在。
これもまた、どちらも得難いモノだ。
ッ
ッ
死んではならない人材である…!
ッ
ッ
緊張感が走る。
どうでるか?
どうなるのか?
ギリギリ。
限界の中での“停戦協定”が今行われる。
・
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○クロガネの賛歌 第8章 “激戦!クロガネの咆哮”
最 終 話 「 停 戦 協 定 。 」
“成の程。貴様の言葉も一理ある。”
先に百文字が応えた言葉である。
ベイベーの言葉も一理ある。
百文字は国のTOPである。
命の賭け時があろう。
戦いはまだまだ続くのであるから。
嘘ではない。
し
か
し
ここまでもつれた恨みがある。
その感情に任せたい気持ちもある。
そ
れ
と
同
時
に
冷静な判断をしなければならないのも事実である。
板挟み。まずは話を聞かねばならない。
そう思い、百文字はこう言い放つ。
「停戦協定だと?」
「貴様等、アムステラ軍が、地球を去ると言うのか?」
まず、出方をうかがう。
その言葉の本意は何なのか?
ベイベーは答える。
「その前に一つ、百文字(ハンドレッド)。」
「チミに大きな情報を与えまちょう。」
百文字。
「と、言うと?」
ベイベー。
「このアフリカ南部に『第2陣の軍』が向かっておりまちゅ。」
「今起こっている戦闘の勝敗がどうなろうとでちゅ。」
「ボク達の部隊はこの戦闘に入る前から既にボロボロでございまちたからね。」
ベイベーは続ける。
「と、なれば、百文字(ハンドレッド)。」
「チミ達の軍は、すぐにでも立て直しが必要となってくるでちょう。」
「ボク達と戦闘をしているヒマはないので、ございまちゅ。」
そしてベイベーはこう言い放つ。
「故に『停戦協定』でございまちゅ。」
「ボク達の部隊は、その軍と入れ替わりを言い渡されておりまちゅ。」
「ここでボク達と戦う事で、チミ達が有利に運ぶ事柄は何もありまちぇん。」
「ここで手打ちと致しまちぇんか?Mr.百文字(ハンドレッド)??」
百文字はこう返す。
「それで?その『第2陣の軍』とやらは何時来るのだ??」
ベイベー。
「それはお答えできまちぇん。仲間を売る事になりまちゅからね。」
「しかし一つ言うのなら…。この基地にはやってきまちぇん。」
「この基地はもうチミ達に存在がバレてしまっていまちゅからね。」
百文字。
「基地ならベイベー。貴様がQX団を裏切った時、既にバレていたのではないか?」
ベイベー。
「確かに使うとなれば、元QX団基地たる現基地でちたでちょうね。」
「けれども『基地は一つではありまちぇん』。それは何ら不思議では無い事ではありまちぇんか?」
百文字。
「『第2陣の軍』の規模は?」
ベイベー。
「それもお答えはできまちぇん。言うならば…。」
「今回の敗戦を視野に入れたモノとなるでちょうね。」
百文字。
「入れ替わりと言ったが、貴様等ボギヂオ部隊は星へ帰るのか?」
ベイベー。
「ボギヂオくんがそれを望まないでちょうね。」
「彼はすこぶる燃えていまちゅ。その事柄が上の判断にどう影響するか…?」
「それは今は解らない話になりまちゅ。」
百文字。
「仮にまたこのアフリカ南部を担当をする事になるのならば、今叩くのが得策ではないのか?」
ベイベー。
「可能性はありまちゅ。しかし低いでちょう。」
「ギガント28号には部隊をボロボロにされまちたからね。」
「再び当てると言うのは愚策と言えるでちょうから。」
百文字。
「では質問を変えよう。貴様等部隊は停戦するとどうなるのだ?」
ベイベー。
「この基地を捨て逃げ出しまちゅ。」
「チミ達の目的はこの基地を叩く事にあるのでちょう?」
「その目的を果たす事になり、そちらにとっても大きな事柄になるでちょう。」
百文字。
「ワシ等の追撃は考えぬのか?」
ベイベー。
「逃走は『空母』を使いまちゅ。」
「そちらの空戦力。2機の特機が撤退している今、逃げる事はそう難しくはありまちぇん。」
百文字。
「用意は周到を言う訳か。」
ベイベー。
「Mr.百文字(ハンドレッド)。チミさえ停戦協定を結んでくれるならでちゅがね。」
百文字は思考する。
ドクトル・ベイベーは本気で逃げる気なのであろう。
基地も落とせるであろう、この現状。
継戦が難しい、この状態。
その言葉に乗るのが正しい判断なのであろう。
百文字はこう言い放つ。
「いいだろう。ワシ等にとっても有益である協定だ。」
ベイベー。
「そう言ってもらい、有難い限りでございまちゅ。」
百文字。
「だが、一つ飲んでもらう事がある。」
ベイベー。
「と、言うと?」
百文字。
「QX団製サイボーグ…。」
「QX団七十七のサイボーグを解放して貰おう。」
「動力停止をさせたままなのか…?」
「それとも何らかの理由で動けぬのか?」
「これまでの戦闘の最中、全く動きが無いのを不思議に思うておる。」
ベイベー。
「それに関しては辛い事を言わなければなりまちぇぬ。」
百文字。
「何?」
ベイベー。
「QX団七十七のサイボーグは…。」
「 死 に ま ち た 。 」
百文字。
「何だと!」
ベイベー。
「“毒針”アクートの策略で…。」
「実行犯“闘売女(バトルビッチ)”ズレアバーシャの手により…。」
「 全 員 射 殺 さ れ た の で ち ゅ … ! ! 」
百文字。
「ふざけるな、ドクトル・ベイベー!!」
ベイベー。
「この件に関してはボクも手痛い事柄と言わざるをえまちぇぬ…。」
「出来る事なら百文字(ハンドレッド)…。」
「チミの手で、アクートを討って欲しい。」
「チミが戦った事がある相手でちゅ。巨大なムカデの様な機体でございまちゅ…。」
百文字。
「ズレアバーシャと共に戦闘を仕掛けて来た機体か。」
「確かに卑怯な手を使う者であった。」
「良いだろう、そのアクートとか言う者。」
「必ずやワシの手で屠(ほふ)り葬(ほうむ)ってみせよう。」
ベイベー。
「他には何かありまちゅか?」
百文字。
「“魔妖香酋長(プカハンタ)”、“銀装隠密(オレグレイ・カレロフ)”、“企業戦機(ジャック・ダグラス)”、
“邪曲家(ダークフーゴー)”、“教授(エロイ・エチャノバ・アイザック)”、“柔装甲(マハン・ガン)”。」
「この6名も、アクートによって殺されたのか?」
ベイベー。
「その6名に関しては詳しくは教えられまちぇぬ。」
「しかし『デスロイド』と呼ばれる者が殺害をした…。」
「そうとだけお伝えしまちょう。」
百文字。
「デスロイド。」
ベイベー。
「言えるのはそれだけでちゅ。」
百文字。
「いいだろう。デスロイド。覚えておこう。」
ベイベー。
「他には?」
百文字。
「QueenXを返して貰おう。」
「Queenは貴様に裏切られた。」
「だのに貴様と共に居る。それは許せぬ事柄だ。」
ベイベー。
「そう来まちたか…。しかし、少し調子に乗り過ぎではございまちぇぬか?」
「ボクはこれ以上、部隊のダメージが出る事を避けたいと思っているから、この話を持ち出しまちた。」
「Queenは欠く事の出来ぬ戦力でございまちゅ。その事柄は飲めまちぇぬ。」
百文字。
「例え、ここで戦闘になろうともか?」
ベイベー。
「Mr.百文字(ハンドレッド)。」
「ここでの戦闘は、チミ達にとって、これから来る『第2陣の軍』との戦闘に大きく支障をきたしまちゅ。」
「ここらが、手の打ちどころではございまちぇぬか?」
百文字。
「仕方あるまい。ならば、ワシはこれ以上言う事は無い。」
「結ぼうではないか。停戦協定をな。」
ベイベー。
「有難く思いまちゅ。Mr.百文字(ジ・ハンドレッド)。」
そう言うと、ベイベーは…。
鷲鼻のバトゥロが乗る鷲蘆鋼人(シュウロコウジン)と。
Queenが乗る暴顛贅(アバレテンゼイ)を背負い…。
ドズン…。
ドズン…。
と。
その場を去って行った。
数時間後、基地から空母が飛んで行った。
それは基地から去った事を意味する。
この激戦の終結を意味するのであった。
しかし、遠くない未来!
再びこのアフリカ南部の地で、
大きな激戦が行われよう!!
その激戦地に全長50mを誇る巨大ロボットが其処に居る!!
ッ
ッ
そ の 名 は ! !
ッ
ッ
「 ギ ガ ン ト 2 8 号 ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! 」
ッ
ッ
そ し て ギ ガ ン ト は 応 え る ! !
ッ
ッ
「 グ ” ギ ” ャ ” ォ ” オ ” オ ” オ ” オ ” オ ” ! ! ! 」
ッ
ッ
ギ ガ ン ト は 戦 う !
こ の 緑 の 青 い 星 !
地 球 に 平 和 が 戻 る そ の 日 ま で ! !
ッ
ッ
行 け ! ギ ガ ン ト 2 8 号 ! !
戦 え ! 耐 撃 の 百 文 字 ! !
ッ
ッ
戦 い は ま だ 、 こ れ か ら も ! !
ッ
ッ
続 く の だ か ら … ! !
ーーーーーー
激戦!クロガネの咆哮……。