ウルトラマサイ 最終話
【エピローグ1・傭兵団・ブレイブ】
「ネイはブラック・クロス?それとも宇宙人?」
敵部隊の撤退への決定力となり、今作戦で一番の功績を上げたネイキッド・サンキスト。
試験終了から五日後、彼は相棒のマルー・ロディムにマッサージしてもらっている
最中突然組み倒されてしまった。
試験終了から五日後、彼は相棒のマルー・ロディムにマッサージしてもらっている
最中突然組み倒されてしまった。
「ベルンさんに見せて貰った動画をマルーは思い出したよ。お前の最後の突きの前の構えは
動画で見た『出禁のルルミー』のと同じだったよ。アムステラ側の武術何で使えるよ?」
動画で見た『出禁のルルミー』のと同じだったよ。アムステラ側の武術何で使えるよ?」
【ルルミー出禁事件】ルルミー・ハイドラゴンが修斗大会でアムステラ人と発覚し
あわや大惨事となりかけた事件。以来修斗イベントが行われるスタジアムでは
ルルミー禁止の張り紙を見かける様になった。
あわや大惨事となりかけた事件。以来修斗イベントが行われるスタジアムでは
ルルミー禁止の張り紙を見かける様になった。
「マ、マルーさんちょっと」
「キリキリ吐いて楽になるといいよ。さよならネイ、スパイ告発の金一封でマルーは
部屋に女の子沢山呼んでウハウハしてやるよ。4Pというのを一度やってみたいよ」
「無理ですよ、僕は無実ですから!」
「のおゎ!こら動くな抵抗するなら、痛い痛い、うん。マルーは話聞いてやるのよ」
「キリキリ吐いて楽になるといいよ。さよならネイ、スパイ告発の金一封でマルーは
部屋に女の子沢山呼んでウハウハしてやるよ。4Pというのを一度やってみたいよ」
「無理ですよ、僕は無実ですから!」
「のおゎ!こら動くな抵抗するなら、痛い痛い、うん。マルーは話聞いてやるのよ」
膝でマルーの身体を跳ね上げ、体勢を入れ替えてから説明をする。
オーストラリアにはアムステラ人の協力者がいてその人から藤宮流の基礎を習った事、
もし、自分を疑うのならジュン隊長かシリング刑事に聞けば身元を保証してくれるから
告発しても無駄な事、男1女3での4Pはほぼ完全にAV用のシチュエーションであり、
実際にやると3人同時は体力も手足も足りないから必ず一人余って興ざめする事。
オーストラリアにはアムステラ人の協力者がいてその人から藤宮流の基礎を習った事、
もし、自分を疑うのならジュン隊長かシリング刑事に聞けば身元を保証してくれるから
告発しても無駄な事、男1女3での4Pはほぼ完全にAV用のシチュエーションであり、
実際にやると3人同時は体力も手足も足りないから必ず一人余って興ざめする事。
全てを聞いたマルーはガクリと膝を付きさめざめと涙した。
「うー、マルーは悲しいよ。今マルーの心は相棒を疑ってしまった事と金一封が貰えない事と
4Pの幻想が破壊された事が2:3:4ぐらいの割合で渦巻いてるのよ。ゴメン」
「謝罪しつつも、女>金>僕ですか」
「うん、マルー自分に嘘付けない。だから今回の敵撃退の報酬は二分割じゃなくって
ネイが全部貰っていいよ」
「そういうのは出来ないです。オシリスのルール的にも」
「じゃあ、今度呼ぶ女の子ネイにもサービスさせるよ!マルーの地元にあった
飲み屋の踊り子でアイスちゃんといって…」
「オシリスでそれ専用のサービスしている女性以外部屋に入れるのはやめたほうがいいですよ
どこの誰がブラッククロスか分からない時代ですし」
「ダ・ガー酒店のアイスちゃんはいい子よ!問題無いよ。今度ネイにも紹介してやるよ」
「…隊長早く戻って来てくれないかなあ」
「ジュン隊長は今新入りに説明中よ」
「それは知ってます。あの試験にいた彼らか…あ、試験と言えば」
4Pの幻想が破壊された事が2:3:4ぐらいの割合で渦巻いてるのよ。ゴメン」
「謝罪しつつも、女>金>僕ですか」
「うん、マルー自分に嘘付けない。だから今回の敵撃退の報酬は二分割じゃなくって
ネイが全部貰っていいよ」
「そういうのは出来ないです。オシリスのルール的にも」
「じゃあ、今度呼ぶ女の子ネイにもサービスさせるよ!マルーの地元にあった
飲み屋の踊り子でアイスちゃんといって…」
「オシリスでそれ専用のサービスしている女性以外部屋に入れるのはやめたほうがいいですよ
どこの誰がブラッククロスか分からない時代ですし」
「ダ・ガー酒店のアイスちゃんはいい子よ!問題無いよ。今度ネイにも紹介してやるよ」
「…隊長早く戻って来てくれないかなあ」
「ジュン隊長は今新入りに説明中よ」
「それは知ってます。あの試験にいた彼らか…あ、試験と言えば」
ネイはふと思い出す。そういえばあの試験には行方知らずになった自分の父に似た人が居た様な。
他人のそら似と思っていたが可能性はゼロではない。ネイはダメ元で彼に会うのを試みる事にした。
他人のそら似と思っていたが可能性はゼロではない。ネイはダメ元で彼に会うのを試みる事にした。
「マルーさん、ちょっと確認したい事が出来たので外行ってきます」
「ご飯までには帰ってくるのよー」
「ご飯までには帰ってくるのよー」
直ぐにレゼルヴェ試験本部に問い合わせみたものの、返事はネイの期待したものではなかった。
「ウォルテガさんですか?最終試験前に同室の不合格者と一緒に部屋を引き払っており、
現在の居場所はこちらでは把握していません」
「…そうですか」
現在の居場所はこちらでは把握していません」
「…そうですか」
ネイは肩を落とし部屋へと帰っていった。
◇◇◇
【エピローグ2・インド勢力・フェミリア】
耐撃の百文字という男を知る者は二つに別れる。彼の強さを愛するか、それとも憎むか。
フェミリア・ハーゼンもやはり例外ではない。アムステラとの戦いを終え帰還した彼と
話をしたいというフェミリアの表情を見てルイ・ヌーヴォーは彼女の抱えた思いを見抜いていた。
フェミリア・ハーゼンもやはり例外ではない。アムステラとの戦いを終え帰還した彼と
話をしたいというフェミリアの表情を見てルイ・ヌーヴォーは彼女の抱えた思いを見抜いていた。
「戦いが終わったばかりでレディと二人でいるのだろう、今会いに行くのは辞めておきたまえ」
「ほんの二、三確認したいことがあるだけです。直ぐに済ませますので道を開けてください」
「多分それは私が代わりに答えられる事だよ。ヴァルル君の死について問いただしたいのだろう?」
「…っ、わかりますか」
「これでもアフリカの覇権争いを生き延びてきたからね。情報を揃え
顔を見れば相手の欲する事は大体わかるのだよ」
「ほんの二、三確認したいことがあるだけです。直ぐに済ませますので道を開けてください」
「多分それは私が代わりに答えられる事だよ。ヴァルル君の死について問いただしたいのだろう?」
「…っ、わかりますか」
「これでもアフリカの覇権争いを生き延びてきたからね。情報を揃え
顔を見れば相手の欲する事は大体わかるのだよ」
全然違う。フェミリアが聞きたいのはギガントの足の治療中に見えたビジョンについて、
百文字がネール・マッハの事を知っているかである。
何も知らないルイ・ヌーヴォーの静止に苛立ちを覚えるフェミリア、だが彼が続ける言葉は
真実からは遠いが道理には適ってはいた。
百文字がネール・マッハの事を知っているかである。
何も知らないルイ・ヌーヴォーの静止に苛立ちを覚えるフェミリア、だが彼が続ける言葉は
真実からは遠いが道理には適ってはいた。
「君は百文字から当時の話を聞いて、そしてどうするつもりだね?」
「それは…私にもわかりません」
「ならば心の中の整理が着くまでは聞くのは辞めておきたまえ。もし、本人から話を聞けば
君は怒りと共に彼に飛びかかるかもしれない。それは我が国にもインドにも望まれぬ結末だ」
「わ、私は」
「それは…私にもわかりません」
「ならば心の中の整理が着くまでは聞くのは辞めておきたまえ。もし、本人から話を聞けば
君は怒りと共に彼に飛びかかるかもしれない。それは我が国にもインドにも望まれぬ結末だ」
「わ、私は」
そんな事しませんよ、とは言い切れ無かった。百文字が師匠達の仇であり、それを知った時
果たして己はどう動くのか。野望を止めてくれた事への感謝か、家族を奪った事への復讐か、
お互いの立場を守るため動かずにいるか。
ベストなのは三番目の選択肢、『不動である事』。いや、それ以前にネールの事を問いたださない
という選択が最善である。ネールの件を聞くことで百文字側が自分を消そうとする可能性も
無いとは言い切れない。それに気づけたのはルイ・ヌーヴォーがこうして止めてくれたからだ。
果たして己はどう動くのか。野望を止めてくれた事への感謝か、家族を奪った事への復讐か、
お互いの立場を守るため動かずにいるか。
ベストなのは三番目の選択肢、『不動である事』。いや、それ以前にネールの事を問いたださない
という選択が最善である。ネールの件を聞くことで百文字側が自分を消そうとする可能性も
無いとは言い切れない。それに気づけたのはルイ・ヌーヴォーがこうして止めてくれたからだ。
「もし、君の中で憎しみが抑えきれなくなったらまず私の所に来なさい。
この国の防衛の任務でヴァルルは亡くなったのだ、百文字よりも私に責任がある」
「ご忠告ありがとうございます、ルイ主席。この戦争が落ち着くまでは私の思いは
胸にしまっておく事にします。それでは」
この国の防衛の任務でヴァルルは亡くなったのだ、百文字よりも私に責任がある」
「ご忠告ありがとうございます、ルイ主席。この戦争が落ち着くまでは私の思いは
胸にしまっておく事にします。それでは」
フェミリアは一礼をして部屋を出る。ヴァルルの仇討ちなどという気持ちは
持ってはいなかったが、説明するほどややこしくなるし、勘違いからの助言とはいえ
大分気持ちが和らいだ。
持ってはいなかったが、説明するほどややこしくなるし、勘違いからの助言とはいえ
大分気持ちが和らいだ。
(耐撃の百文字、貴方がマハンを連れ去り師匠を殺した犯人の一味なのかはまだ分からない。
でもアムステラとの戦いが続く内は貴方が背負う国民達に免じて味方でいてあげるわ。
まあ、私が見たビジョンが只の妄想であればいいんだけど)
でもアムステラとの戦いが続く内は貴方が背負う国民達に免じて味方でいてあげるわ。
まあ、私が見たビジョンが只の妄想であればいいんだけど)
「帰った様だ」
耐撃の百文字の超聴力は遠く離れたルイ・ヌーヴォーの執務室の会話も拾っていた。
「私達の所には今回は来ないの?」
「ウム。しかし呼吸と心音の乱れ、そして会話の流れを推察すると
恐らくはワシらと彼女の家族との関係についてはおおよそ気づいておるな」
「もし今日戦う事になっていたらどうしていた、ハンドレッド?」
「今戦えばインドとの関係もオシリスとの関係もご破産だ。
そうなればこのレゼルヴェは立ち行かなくなる。だが、ワシは彼女が戦いを望むならば
それを避けることは出来なかったであろう」
「そうね、貴方はそういう男よハンドレッド。今回はルイに感謝しなきゃね」
「ウム。しかし呼吸と心音の乱れ、そして会話の流れを推察すると
恐らくはワシらと彼女の家族との関係についてはおおよそ気づいておるな」
「もし今日戦う事になっていたらどうしていた、ハンドレッド?」
「今戦えばインドとの関係もオシリスとの関係もご破産だ。
そうなればこのレゼルヴェは立ち行かなくなる。だが、ワシは彼女が戦いを望むならば
それを避けることは出来なかったであろう」
「そうね、貴方はそういう男よハンドレッド。今回はルイに感謝しなきゃね」
◇◇◇
【エピローグ3・アフリカアムステラ基地・サスーケ】
床に両手を付き、逆立ちの体勢でトワイスは相手の出方を待つ。
「そこか」
両足を独楽の様に回転させ、何も見えない空間からの蹴りをパワーレガースで受け止める。
ガキィガキィガキィン!
トワイスの足と見えない攻撃がぶつかる事数度、レガースに傷が刻まれていくが
トワイスの肉体には汗が浮かぶのみで血は一滴も流なかった。
トワイスの肉体には汗が浮かぶのみで血は一滴も流なかった。
「ここまでにしようか。これ以上は無傷で済ませる自信がないからな」
「手合わせ感謝する」
「手合わせ感謝する」
不可視の戦士『名無しのルーキー』との三分に及ぶ組手を終えたトワイスに
すぐさまタオルを持ったグーチェが駆けつけた。
すぐさまタオルを持ったグーチェが駆けつけた。
「イヤイヤイヤイヤ、おかしいってあんた!!」
「何がだ?」
「な・ん・で、トワイス快王にはアイツの場所がわかるんですかっての!
私だって同じ部屋にいるかどうか程度にしか分からないのに!
それと何故カポエイラ!?」
「何も特別な事はしていない、目を凝らせばちゃんと位置はわかる様になっている」
「へえ、それは興味深いね。どうやって場所を知ったんだい?」
「何がだ?」
「な・ん・で、トワイス快王にはアイツの場所がわかるんですかっての!
私だって同じ部屋にいるかどうか程度にしか分からないのに!
それと何故カポエイラ!?」
「何も特別な事はしていない、目を凝らせばちゃんと位置はわかる様になっている」
「へえ、それは興味深いね。どうやって場所を知ったんだい?」
見えない相手を見ればわかると言うトワイスにグーチェだけでなく名無しのルーキー本人も
興味を惹かれ会話に参加する。
興味を惹かれ会話に参加する。
「最初に言っておくが、これは前もって相手が透明のサイボーグだと言われたから
出来た手段だ。こうやって逆立ちして視線を床に這わせるだろ?」
「ふむふむ」「ほーほー」
「透明でも相手の両足は床に立っている。ならば床の反発具合で静止位置を、
室内の空調の風のゆらぎで移動方向と速度がわかる。後は間合いに入ったら
パワーレガースで防御するだけ。こちらから攻めることは出来ないが対応するの
なら難しくはない」
「成程、相手から見えないとはいえ飛び込む際のステップにもう一工夫必要だな」
「うん、それ人間技じゃないから。まだまだ遠いなー、快王」
出来た手段だ。こうやって逆立ちして視線を床に這わせるだろ?」
「ふむふむ」「ほーほー」
「透明でも相手の両足は床に立っている。ならば床の反発具合で静止位置を、
室内の空調の風のゆらぎで移動方向と速度がわかる。後は間合いに入ったら
パワーレガースで防御するだけ。こちらから攻めることは出来ないが対応するの
なら難しくはない」
「成程、相手から見えないとはいえ飛び込む際のステップにもう一工夫必要だな」
「うん、それ人間技じゃないから。まだまだ遠いなー、快王」
そんな人外達の話を聞きながら部屋の隅でジト目で睨む男がいた。
今回の作戦の大部分をトワイスにぶっ潰される形になったサスーケである。
彼は両脇に二人のサンキストを従え苦々しい表情で愚痴をこぼす。
今回の作戦の大部分をトワイスにぶっ潰される形になったサスーケである。
彼は両脇に二人のサンキストを従え苦々しい表情で愚痴をこぼす。
「くそっ、散々地球側の味方して、そんで百文字との戦いをスルーして
ノコノコこっち来たあの小僧が何で打ち解けとるんじゃい」
ノコノコこっち来たあの小僧が何で打ち解けとるんじゃい」
トワイスのやっちゃった事の酷さはどう見ても明らか。
だが、それを指摘出来る人物はサスーケ本人を含めこの基地には存在しなかった。
トワイスの失敗を暴くならば、必ず彼はその原因をアフリカ南部基地からの情報を
鵜呑みにしたからと言い訳するだろう。トワイスを糾弾すると漏れなくあの
レッドスーツの指揮官殿の数々の無能とそれをカモフラージュしようとした
自分達の行為も明るみに出てしまう。
だが、それを指摘出来る人物はサスーケ本人を含めこの基地には存在しなかった。
トワイスの失敗を暴くならば、必ず彼はその原因をアフリカ南部基地からの情報を
鵜呑みにしたからと言い訳するだろう。トワイスを糾弾すると漏れなくあの
レッドスーツの指揮官殿の数々の無能とそれをカモフラージュしようとした
自分達の行為も明るみに出てしまう。
「ぐぐっぐ、ぐむー!ぐむー!絶対あの小僧、俺らが不用意に動けん事知って
ワザと識別ミスしたに違いないんじゃー!ぐむー!幸い向こうもこっちを
追求できる立場に無いからBダッシュパンチはされずにおるが…ぐむー!」
ワザと識別ミスしたに違いないんじゃー!ぐむー!幸い向こうもこっちを
追求できる立場に無いからBダッシュパンチはされずにおるが…ぐむー!」
ギギギギと歯ぎしりしながら悔しがるサスーケ。
こういう時放置すると矛先が向かうのはティニークだ。
ティニークは八つ当たりで殴られる前に彼なりにフォローの言葉を考え発言する。
こういう時放置すると矛先が向かうのはティニークだ。
ティニークは八つ当たりで殴られる前に彼なりにフォローの言葉を考え発言する。
「ま、まあまあ。結果としてバトゥロさんと耐撃との戦いのお膳立てが
上手くいったって事で。あの不確定戦力を倒せたのは我々にもプラスかなって」
「何をヘラヘラしとるんじゃティニーク!お前の手柄丸ごと奴のせいで
無くなったんじゃぞ!というか、お前いい加減そのマスク脱いで返してやれ」
「はーい」
上手くいったって事で。あの不確定戦力を倒せたのは我々にもプラスかなって」
「何をヘラヘラしとるんじゃティニーク!お前の手柄丸ごと奴のせいで
無くなったんじゃぞ!というか、お前いい加減そのマスク脱いで返してやれ」
「はーい」
帰還後かぶりっぱなしだった灰色のサンキストマスクを脱ぎ、
マスク・ド・サンキスト・パラディン(偽)はロイヤルナイツのティニークへと戻る。
マスク・ド・サンキスト・パラディン(偽)はロイヤルナイツのティニークへと戻る。
「はい、パラディンさん。覆面返します」
「ごっつあんでーす!どすこーいどすこーい!」
「…あんたもええ加減それ脱げや」
「ごっつあんでーす!どすこーいどすこーい!」
「…あんたもええ加減それ脱げや」
ティニークから覆面を受け取った相撲取りはサスーケの言葉に従い変装を解除する。
背中のジッパーを下ろし肉襦袢から二回り小さい、それでも巨漢といっていい肉体が
現れ、灰色の覆面を被る。
アマチュア相撲戦士肉ノ山はマスク・ド・サンキスト・パラディン(真)へと戻る。
背中のジッパーを下ろし肉襦袢から二回り小さい、それでも巨漢といっていい肉体が
現れ、灰色の覆面を被る。
アマチュア相撲戦士肉ノ山はマスク・ド・サンキスト・パラディン(真)へと戻る。
「我々の戦闘準備の間諜報ご苦労であった。パラディン(真)よ」
「どうも…。実は報告しておきたい事が一つ」
「どうも…。実は報告しておきたい事が一つ」
パラディンの表情は暗い。今まで暑苦しい肉襦袢と特殊メイクをしていた息苦しさを
考慮しても顔色が相当悪い。
考慮しても顔色が相当悪い。
「どうしたんじゃお主?」
「潜入先で…、息子と再会しました。幸い向こうは他に興味が行っていたようで
こちらには気づいていませんでしたが」
「え?それっていい事じゃないんですか?」
「あほう!こやつの息子の話は以前お前もリノアから聞いとるじゃろがい!」
「アリガトウゴザイマスッ!!」
「潜入先で…、息子と再会しました。幸い向こうは他に興味が行っていたようで
こちらには気づいていませんでしたが」
「え?それっていい事じゃないんですか?」
「あほう!こやつの息子の話は以前お前もリノアから聞いとるじゃろがい!」
「アリガトウゴザイマスッ!!」
事情を知らず見当違いの質問をするティニークの顔面をサスーケの拳が打つ。
作戦前までパラディンは自分の息子はオーストラリアの刑務所最奥に
閉じ込められていると思っていたのだ。
それがどういうわけかサンキストを名乗りかなりの腕のパイロットになって
自分の目の前に。最終試験で煙幕を抜けた先にて肉薄した時はもう罪悪感とか
正体気づかれてるんじゃないかという恐怖とかでいっぱいいっぱいだったという。
作戦前までパラディンは自分の息子はオーストラリアの刑務所最奥に
閉じ込められていると思っていたのだ。
それがどういうわけかサンキストを名乗りかなりの腕のパイロットになって
自分の目の前に。最終試験で煙幕を抜けた先にて肉薄した時はもう罪悪感とか
正体気づかれてるんじゃないかという恐怖とかでいっぱいいっぱいだったという。
「いやー、人に歴史ありですねサスーケ様」
「お前はもう黙っとれ。で、傭兵になった息子さんと戦う可能性も出てきた
わけじゃがお主としては今後どうする気なんじゃ、パラディン?」
「私の仕事に変わりはありません。寧ろ息子と戦う可能性があるのならば
今まで以上にアムステラの早期勝利にこの微力を注ぐ覚悟です」
「ブラッククロス以外ではその口調、そして徹底した合理主義、
実にサンキストらしくないのお、お主は。まあそういうのは俺の好みだがな」
「お前はもう黙っとれ。で、傭兵になった息子さんと戦う可能性も出てきた
わけじゃがお主としては今後どうする気なんじゃ、パラディン?」
「私の仕事に変わりはありません。寧ろ息子と戦う可能性があるのならば
今まで以上にアムステラの早期勝利にこの微力を注ぐ覚悟です」
「ブラッククロス以外ではその口調、そして徹底した合理主義、
実にサンキストらしくないのお、お主は。まあそういうのは俺の好みだがな」
本当に、自分の周りは色んな奴が通って行く。
ブラッククロスとアムステラ、命令系統の表と裏、本星の貴族と辺境生まれの庶民、
サスーケという存在は彼らにとって都合の良い橋渡し役である。
必要に応じておべっかを使い武勇を見せ賄賂を忍ばせティニークをどつく。
そうして生きてきた彼はいつしかその人脈を使い天下を取れると錯覚していた事もあった。
ブラッククロスとアムステラ、命令系統の表と裏、本星の貴族と辺境生まれの庶民、
サスーケという存在は彼らにとって都合の良い橋渡し役である。
必要に応じておべっかを使い武勇を見せ賄賂を忍ばせティニークをどつく。
そうして生きてきた彼はいつしかその人脈を使い天下を取れると錯覚していた事もあった。
(じゃが、橋渡しというものは所詮交通手段。自分の意思では勝手に動けぬものよ。
リノアとグーチェが左遷された時、俺は何とかそれに気づく事が出来た)
リノアとグーチェが左遷された時、俺は何とかそれに気づく事が出来た)
もし地球との戦いが始まるまでヒルデ派ユリウス派両方にいい顔しながら
自分の勢力を広げ続けていたら―、トワイスの兄と姉の顔が浮かび
サスーケの背中に寒気が走った。
自分の勢力を広げ続けていたら―、トワイスの兄と姉の顔が浮かび
サスーケの背中に寒気が走った。
(守備将軍トゥルース・ケブレの子にして十年後の元帥候補とも呼ばれていた
あの二人ですらユリウス様の保持する裏の勢力によって消されたのだ。俺など…
あー、ユリウス様寄りになっといて本当に大正解!アムステラ全土を裏から支配する
なんて夢捨てて大正解じゃ!)
あの二人ですらユリウス様の保持する裏の勢力によって消されたのだ。俺など…
あー、ユリウス様寄りになっといて本当に大正解!アムステラ全土を裏から支配する
なんて夢捨てて大正解じゃ!)
サスーケは再度トワイスを見る。守備将軍があの事件以降権力闘争から身を引いたのは
最後の子であるトワイスを守る為だったのだろう。
最後の子であるトワイスを守る為だったのだろう。
(だとするなら尚更奴の失敗を追求出来んわ。俺の行為の結果最後の子まで失われたとなれば
あの温厚な老人は修羅と化し俺を叩き潰すじゃろう)
あの温厚な老人は修羅と化し俺を叩き潰すじゃろう)
「サスーケ様、サスケー様」
物思いにふけるサスーケの肩をポンポン叩くものがいる。ティニークだ。
「なんじゃい」
「さっきトワイス快王に『何で百文字との勝負回避してこの基地に来たんですか』
って聞いてみたけれど良く分からない答えが帰ってきたんですよ」
「何て言ってた?」
「『奴と私の攻撃が重なり合った瞬間、彼が真に戦うべき人物の姿が脳裏に映った。
男の約束に水を差すのは私の騎士道に反する』ってさ。トワイス快王って
ここに来るまで鷲鼻のバトゥロの目的なんて知らなかったはずだから
嘘を付くならもっと別の事を言うはずです。
耐撃の百文字って体内に全自動回想イベント発生装置でも内臓してるのですかね、
どう思いますサスーケ様?」
「んなもん知るかぁ!」
「アリガトウゴザイマス!」
「さっきトワイス快王に『何で百文字との勝負回避してこの基地に来たんですか』
って聞いてみたけれど良く分からない答えが帰ってきたんですよ」
「何て言ってた?」
「『奴と私の攻撃が重なり合った瞬間、彼が真に戦うべき人物の姿が脳裏に映った。
男の約束に水を差すのは私の騎士道に反する』ってさ。トワイス快王って
ここに来るまで鷲鼻のバトゥロの目的なんて知らなかったはずだから
嘘を付くならもっと別の事を言うはずです。
耐撃の百文字って体内に全自動回想イベント発生装置でも内臓してるのですかね、
どう思いますサスーケ様?」
「んなもん知るかぁ!」
「アリガトウゴザイマス!」
サスーケのBダッシュパンチがティニークの顔面を捉えた。
◇◇◇
【エピローグ4・勢力不明・ムチャウ】
チューチュー、ドゲシッ。
「みょん!」
一体何が全体どうなってこうなったのか。
ムチャウは自分が寝ていた部屋に戻った直後、乳首に再度吸い付いてくる
ジュダを叩き落とし考える。
が、ここがどこかすら分からない自分には一つの仮説すら浮かばなかった。
ムチャウは自分が寝ていた部屋に戻った直後、乳首に再度吸い付いてくる
ジュダを叩き落とし考える。
が、ここがどこかすら分からない自分には一つの仮説すら浮かばなかった。
仕方が無いのでジュダ、は信用出来ないからトイレから戻る時に合流したアーティに
全部聞こうとした時、来客三名が扉を開けた。それはムチャウのよく知る人物だった。
全部聞こうとした時、来客三名が扉を開けた。それはムチャウのよく知る人物だった。
「この度、ご愁傷さまです」
「ブブラカ、それは亡くなった時の挨拶と教えたじゃろが、見てみい」
「あ、ムチャウだった人、起きてる」
「んーまあ、命があって何よりだブラザー!まずは試験お疲れさん!」
「ブブラカ、それは亡くなった時の挨拶と教えたじゃろが、見てみい」
「あ、ムチャウだった人、起きてる」
「んーまあ、命があって何よりだブラザー!まずは試験お疲れさん!」
共に試験に挑戦したブブラカとバッド、そしてウォルテガだった。
だが、バッド以外の二人は出会った時と違い黒いスーツを着ており
ウォルテガの頭にはトレードマークのバイキングヘルムも装着されていない。
ムチャウの混乱はピークに達した。バッド以外の出会った人達及び自分が全て
別物になってしまっている。
だが、バッド以外の二人は出会った時と違い黒いスーツを着ており
ウォルテガの頭にはトレードマークのバイキングヘルムも装着されていない。
ムチャウの混乱はピークに達した。バッド以外の出会った人達及び自分が全て
別物になってしまっている。
「お、おいバッド。これは本当に現実なのか?アタイの周りの人間が皆別人に」
「その気持ちはわかる。落ち着いて話聞いてくれ。
まずウォルテガさんだが、実は彼の正体は」
「ブラッククロスに仕えるサンキスト一族だったんだみょん!!
そしてここはブラッククロスの実験場であの戦いの後私達三人は
このサンキストに拉致されてここに収容されたんだ!」
「な、なんだってー!」
「その気持ちはわかる。落ち着いて話聞いてくれ。
まずウォルテガさんだが、実は彼の正体は」
「ブラッククロスに仕えるサンキスト一族だったんだみょん!!
そしてここはブラッククロスの実験場であの戦いの後私達三人は
このサンキストに拉致されてここに収容されたんだ!」
「な、なんだってー!」
ブラッククロス、世界をまたに掛けるその悪名はムチャウも知っていた。
まさか、一緒に試験に挑んだ彼がそこの一員だったなんて嘘だと思いたい。
まさか、一緒に試験に挑んだ彼がそこの一員だったなんて嘘だと思いたい。
「勝手に話捏造して割り込んでんじゃねえ!本気にされるだろ!」
「今作最大のミスディレクションでしたみょーん!!!!」
「今作最大のミスディレクションでしたみょーん!!!!」
バッドパンチアンドみょんインザスカイ。
嘘だった。ムチャウはホッと胸をなで下ろす。
嘘だった。ムチャウはホッと胸をなで下ろす。
「話戻すぞ、ウォルテガさんはパイロット志望でここに来たわけじゃなかったんだ」
「バッドの言う通りじゃ、詳しくはこれを見てくれ」
「バッドの言う通りじゃ、詳しくはこれを見てくれ」
ウォルテガが差し出した名刺には『ウォルイーノ総合冠婚葬祭社代表ウォルテガ』
と書かれてあった。
と書かれてあった。
「かんこんそうさい?」
「結婚式や葬式の場所を提供し、式の進行を行う業務じゃ。
お主の故郷にも祈祷師はおるじゃろ?ワシはそれを生業にしておる。
この度の試験にはレゼルヴェで事業を行う為、市民の需要を調べる為に参加したんじゃ」
「何で船乗りなんて嘘ついてたんだ?」
「パイロット試験に葬儀屋が市場調査目的で参加した何て言ってみい、
最初の面接で失格じゃ。幸い若い頃は本当に船乗りしておったから
そっちの肩書きで無事に潜り込めた。じゃが、ブブラカに正体気づかれてな、
いっその事ウチで働かないかと誘ってこうなった」
「俺、今は社長と、イーノ副社長に色々教えてもらっている。最終試験、応援いけなくて、ごめん」
「いや、別に気にしてない。それでイーノってもしかして最終試験まで残った
タラコ唇のイタリア人の事か?」
「うん」
「結婚式や葬式の場所を提供し、式の進行を行う業務じゃ。
お主の故郷にも祈祷師はおるじゃろ?ワシはそれを生業にしておる。
この度の試験にはレゼルヴェで事業を行う為、市民の需要を調べる為に参加したんじゃ」
「何で船乗りなんて嘘ついてたんだ?」
「パイロット試験に葬儀屋が市場調査目的で参加した何て言ってみい、
最初の面接で失格じゃ。幸い若い頃は本当に船乗りしておったから
そっちの肩書きで無事に潜り込めた。じゃが、ブブラカに正体気づかれてな、
いっその事ウチで働かないかと誘ってこうなった」
「俺、今は社長と、イーノ副社長に色々教えてもらっている。最終試験、応援いけなくて、ごめん」
「いや、別に気にしてない。それでイーノってもしかして最終試験まで残った
タラコ唇のイタリア人の事か?」
「うん」
最終試験でそれなりに戦える様に見えたあのイタリア人。
ウォルテガが妻と連絡を取り合うと言ってメールしていた相手は彼だった。
そう言われてみれば宗教家っぽく見えるし、ヘタリア騎士にしては武器の選択に違和感があった。
ウォルテガが妻と連絡を取り合うと言ってメールしていた相手は彼だった。
そう言われてみれば宗教家っぽく見えるし、ヘタリア騎士にしては武器の選択に違和感があった。
「で、だ。これが最終試験の結果なんだが」
バッドはポケットから4つ折りにした用紙を取り出し広げる。
最終試験に参加したメンバーの総合順位がそこに書かれてあった。
最終試験に参加したメンバーの総合順位がそこに書かれてあった。
1位:アーティ(辞退)
2位:ムチャウ(辞退)
3位:ジュダ(辞退)
4位:肉ノ山(辞退)
5位:イーノ(辞退)
6位:バッドロー(合格)
7位:リンパー(合格)
8位:ニョポポン(合格)
9位:エペトット(不合格)
2位:ムチャウ(辞退)
3位:ジュダ(辞退)
4位:肉ノ山(辞退)
5位:イーノ(辞退)
6位:バッドロー(合格)
7位:リンパー(合格)
8位:ニョポポン(合格)
9位:エペトット(不合格)
「上が軒並み辞退して、それもあってか俺はパイロット候補試験に合格した!!
これも同室だった皆の協力のおかげだ!ありがとうお前ら!」
「おめでとうバッド」
これも同室だった皆の協力のおかげだ!ありがとうお前ら!」
「おめでとうバッド」
素直にパチパチと拍手を送るムチャウ。上位の辞退という幸運もあったが、
彼の適正の高さと機転は傍で見ていたムチャウも評価していた。
彼の適正の高さと機転は傍で見ていたムチャウも評価していた。
「それにしても試験上位が一斉に辞退なんて試験官達はもうやってられない気分だろうな」
「お前の名前もそこに入ってるけどな」
「本当だ、え?え?」
「お前の名前もそこに入ってるけどな」
「本当だ、え?え?」
ランキング表を二度見してムチャウようやく状況に気づく。
五日間寝ている間に勝手にパイロット試験合格を辞退した事になっているという事実に。
五日間寝ている間に勝手にパイロット試験合格を辞退した事になっているという事実に。
「何でアタイが」
その時、扉がコンコンとノックされる。謎がまだ解けないまま新たな来客である。
「ムチャウ君が目覚めたと聞いて来ました。入っていいですか?」
「あ、はい」
「あ、はい」
扉を開けると、そこにはバズーカを構えた中年女が立っていた。
「ムチャウくん、おーはようございまーす!!!!!!!!」
轟音と共にバズーカから発射されたドライアイスの煙幕が部屋に充満し、
バズーカを構えた女以外の全員がその場に転倒する。
バズーカを構えた女以外の全員がその場に転倒する。
「はいっ、掴みはオッケー。初めまして、いや会うのは試験から二回目かな?
O.M.Sのジュン・Gです」
「ゲホゲホっ、なんなんだあんた」
「早速ですが君の疑問に答えよう、君はそこにいる女体化した二名と一緒にオシリス社の
傭兵に採用されたのでレゼルヴェのパイロットは辞退となったのです。
桁違い借金仲間が増えるよ、やったねマルーちゃん!」
「借金って何だよ、アタイはだれかから金を借りた記憶なんてないぞ。なあお前ら?」
O.M.Sのジュン・Gです」
「ゲホゲホっ、なんなんだあんた」
「早速ですが君の疑問に答えよう、君はそこにいる女体化した二名と一緒にオシリス社の
傭兵に採用されたのでレゼルヴェのパイロットは辞退となったのです。
桁違い借金仲間が増えるよ、やったねマルーちゃん!」
「借金って何だよ、アタイはだれかから金を借りた記憶なんてないぞ。なあお前ら?」
アーティとジュダに同意を求める、が、二人ともばつが悪そうに目を背けるだけで
ムチャウの主張に追随してくれない。
ムチャウの主張に追随してくれない。
「ま、まさか本当に借金が?」
「胸に手を当ててよーく思い出して見よう、さあムチャウ君、君はどこで借金したかな?
シャッキングタイムスタート!あ、今のはシンキングタイムと借金を掛けたギャグでね」
「胸に手を当ててよーく思い出して見よう、さあムチャウ君、君はどこで借金したかな?
シャッキングタイムスタート!あ、今のはシンキングタイムと借金を掛けたギャグでね」
中年のギャグは無視するが彼女に従い胸に手を置き考える。
自分のおっぱいの柔らかさを堪能しながら回想している内にウルトラマサイに取り込まれた
時の事が徐々に思い出された。
自分のおっぱいの柔らかさを堪能しながら回想している内にウルトラマサイに取り込まれた
時の事が徐々に思い出された。
「そうか、あの時のあれとかこれとか―――!」
「修斗7機、レゼルヴェ秘蔵の戦闘機、倉庫番の軍曹の精神的トラウマ治療費、
ギガントの燃料の半分近く、そして軍事行為妨害への賠償、君達にはとても払えない
でしょうから我々オシリス社が代わりにレゼルヴェに支払いをしてあげたのです。
故に君達の身柄は私達が自由にしていいのです!ドヤァ」
「そ、そんな理屈が通ってたまるか!アタイはレゼルヴェの人達に槍の研究を
してもらわないといけないんだ!…槍どこだ?」
「修斗7機、レゼルヴェ秘蔵の戦闘機、倉庫番の軍曹の精神的トラウマ治療費、
ギガントの燃料の半分近く、そして軍事行為妨害への賠償、君達にはとても払えない
でしょうから我々オシリス社が代わりにレゼルヴェに支払いをしてあげたのです。
故に君達の身柄は私達が自由にしていいのです!ドヤァ」
「そ、そんな理屈が通ってたまるか!アタイはレゼルヴェの人達に槍の研究を
してもらわないといけないんだ!…槍どこだ?」
ムチャウが今までパニックですっかり忘れていた槍の事を頭に思い浮かべた途端、
右腕にチクリと痛みが走った。
右腕にチクリと痛みが走った。
「痛っ」
右肘の辺りから痛みが広がり、そこを見ると皮膚が裂け白い骨が飛び出して来ていた。
「うああっ、何、何これっ!」
肘の切れ目から飛び出した骨はみるみるうちに伸び続け、
肘から抜け落ちて床に転がった。骨が抜けた後痛みはぴたりとおさまり、
傷口も完全に塞がっていた。腕に手を当てて動作を確認するが骨が抜けたにも
関わらず何の不自由も無く右腕は可動する。
肘から抜け落ちて床に転がった。骨が抜けた後痛みはぴたりとおさまり、
傷口も完全に塞がっていた。腕に手を当てて動作を確認するが骨が抜けたにも
関わらず何の不自由も無く右腕は可動する。
落ちたそれを確認すると骨とは違う物質だったと気づく。
それは自分の使っていた槍に似た形状をしていた。だが、槍にしては長さがかなり足りない。
床に落ちたこれは槍の柄後ろ半分ぐらいの長さしか無かった。
それは自分の使っていた槍に似た形状をしていた。だが、槍にしては長さがかなり足りない。
床に落ちたこれは槍の柄後ろ半分ぐらいの長さしか無かった。
「これは槍、なのか?」
「んがぁぁぁぁ!!俺の腕がぁ!!」
「わーん、お尻がヴァルル様に酒の勢いで掘られた時ぐらい痛いー!」
「アーティ、ジュダ、お前らもか!」
「んがぁぁぁぁ!!俺の腕がぁ!!」
「わーん、お尻がヴァルル様に酒の勢いで掘られた時ぐらい痛いー!」
「アーティ、ジュダ、お前らもか!」
ムチャウの身体から槍の一部の排出が終わった直後、今度は残り二人が苦しみだした。
アーティの左肘の先から同じように槍の柄が、ジュダの尻の割れ目の間からは
槍の穂先が排出された。
アーティの左肘の先から同じように槍の柄が、ジュダの尻の割れ目の間からは
槍の穂先が排出された。
「ジュダ、お前の出し方は汚い」
「アナル違うみょん!多分尾てい骨の辺りから出たと思う」
「アナル違うみょん!多分尾てい骨の辺りから出たと思う」
三人が排出した槍のパーツは床を転がり、意思を持っているかの様にくっついて一つになった。
「槍が、出てきてしまった」
三人は完成した槍をじっと見つめる。
当時その場にいたブブラカは後にこう語った。
「あの時の三人、俺がイケナイ薬、ハマった時、みたいな顔してた」と。
当時その場にいたブブラカは後にこう語った。
「あの時の三人、俺がイケナイ薬、ハマった時、みたいな顔してた」と。
「ムチャウ、レゼルヴェに危機をもたらしてしまったあの槍と同じものなのかこれは?」
「知らん」
「試してみればいい」
「そうだな、そうしよう」
「知らん」
「試してみればいい」
「そうだな、そうしよう」
何かに取り付かれた様にムチャウは槍を拾い掲げ、アーティとジュダはムチャウの傍に寄り添う。
「ちょ、あんたら!」
危険に気づいたジュンが止めようとするが間に合わなかった。
「マー!サー!イー!」
マサイの戦士ムチャウ・ザイネン24歳、彼は二人の仲間と共に
オシリスの借金傭兵となった。これからの彼は変異した身体を隅々まで調べられ
毎日の様に実験されるのだろう。取り敢えず槍を研究機関に調べてもらうという
当初の目的はこれで達成だ。病院の天井を突き破ったウルトラマサイの顔を
アフリカの日差しが照らす。これも借金に追加。
オシリスの借金傭兵となった。これからの彼は変異した身体を隅々まで調べられ
毎日の様に実験されるのだろう。取り敢えず槍を研究機関に調べてもらうという
当初の目的はこれで達成だ。病院の天井を突き破ったウルトラマサイの顔を
アフリカの日差しが照らす。これも借金に追加。