公式情報
投手が打線の中核を担うチーム。投手が打てる穴の無い打線が組めるが、DH制同様に継投・代打の
タイミングが難しく今までにない選手起用が求められる場面もある。
一番=ファーストは“琉球の韋駄天”浪越(27)。昨期は膝の故障を押し隠しながら2桁盗塁をマークするも、
怪我を隠蔽した刑罰降格が取り沙汰される。結局、昨期の活躍に免じてめでたく開幕戦を一軍で迎えるこ
とになった。俊足と同時にホームランも狙える長打力も併せ持っている。
二番=サードは広角打法のスイッチヒッター土倉(28)。確実なバントでチャンスを広げ、得点のお膳立て。
予測不可能な意外なヒットを打つこともある。
三番=ライトの飛鳥(29)が3番に定着したのはつい昨期だがフォーム変更が功を奏し潜在する打撃力が開眼、
チーム屈指のアベレージヒッターに成長した。右打ちは3番としてはやや不向きだが、弱点を補う打撃力で打点
を上げる。
四番=エース=選手会長の二足わらじで新シーズンを迎える“琉球の毘沙門天”ことサウスポーの八柳(32)。
投げては落差のあるフォークで三振また三振とテンポ良く打ち取り、打っては持ち前のパワーでアーチを量産
する。ダリーグ史上初の4番・エースとしてその名をとどろかせるのも時間の問題である。
五番=レフトには若手成長株の瀬戸口(23)が据わる。やや確実性には欠けるもののファーストも守ることができ、
江森と篠原に足で勝っている。微妙とされる86の中で頭一つ抜きん出ることができそうだ。
六番=センターは“アンブレラ”曽我(38)。あだ名に偽りはなく、まさに雨傘の如くヒットゾーンを覆い隠す
守備が人気。打撃は弱そうだが巧打と長打が並び、このゲームの仕様上では意外と打てる能力となっている。
七番=セカンドで開幕を迎えたのはユーティリティプレーヤーの奥泉(34)。いぶし銀の守備で首脳陣の信頼を
勝ち得たが、ルックスはファンに「ブサかわ系」と勝手に分類され不服をあらわにしている。
八番=キャッチャーはキャプテンの岩佐(26)。捕手として特別秀でた能力を持っているわけではないが、
替えの捕手が居ないベンチ事情からすっかりレギュラーに馴染んでいる。
九番=ショートは強肩を買われたルーキー浅岡(23)。ベテランの背中を追いながらレベルアップを図る。
打撃はとっても悪い。
控え捕手の稲田(30)は手堅い打撃と強肩が自慢だが、リードは悪く守備も緩慢なためあまり活躍の機会が貰えて
いない。
控え二塁手の荒金(27)は弱肩だが選球眼の良さに定評があり、打撃力に難のある二遊間レギュラーを脅かす存在
になりつつある。
昨期まで正二塁手だった牧(36)は打撃力こそ浅岡に勝るものの、ショートは守れないため代走・守備固めでの
出場に留まると予想される。
キューバの国内リーグで盗塁王に輝いた実績を持つカトルラ(31)は過去に亡命を経験しており、波乱の半生を
歩んできた。「逃げ足が速いんだ」と本人が胸を張るように、やや不足する機動力の要としてフル回転を誓う。
隼・柳沢を尊敬してやまない田苗(21)は柳沢に追随すべく左打ちに矯正。その結果、主砲候補とされた長打力が
著しく失われ開幕はベンチで迎えることになった。
俊足強肩強打のスイッチヒッター・煤谷(32)も不備のある瀬戸口に変わってスタメンを張る機会が多くなるだろう。
ベネズエラが生んだ“孤高の球拾い”デルガド(39)は打撃と守備の酷さがネタにされているが、実はチーム一の
強肩でありヒットは許せど進塁は許さない絶妙なバランスで一軍に生き残っている。
巧打がなく、打撃の期待値は低い。
控え投手もエース同様に打撃能力の高い選手が揃う。
八柳同様に投打で活躍するコロンビアンのバレンシア(27)は、投手能力は八柳ほど高くないものの長打力は高く、
クリーンナップとしてより望ましい打撃力をもつ。
先発3番手の中津川(33)はノビのある直球と一級品のフォークで振り遅れを誘う守備専門の投手。
投手能力はチーム一だが、打撃力は最低で代打を出されることが多い。
リリーフの尾高(25)は投手能力ではチーム最低だが、打撃面はヒ・巧・足でチームトップの実力を誇る選手。
一番=ピッチャー構想が噂されたこともあったが、投手能力が低いことからきっぱり否定された。
抑えの行武(28)は投手能力は低いが、打撃力はチーム最高と認められておりファーストを守りつつ打席に立つ機会も
あった。見るに堪えぬ守備で月間ワーストナインなど数々の不名誉を受けたため、今は投手としての役割に専念
しているようだ。
実評価
投手にはトップクラスの打撃力をもつ選手が多いものの、それ以外の野手はやや攻撃力不足で大量得点が難しく、
代打のタイミングも考える必要がある。どこまで守備を犠牲にできるかが焦点となる。
内野は適正8止まりで堅いとは言えないが、外野はそこそこのレベルにある。捕手は稲田ではセーフティーを許す
場面も多く、選手層は象並に薄い。
平均6.5。足8以上が七人、7も五人居て極端に遅いのは二人ほどなので★に限りなく近い★となる。
とはいえ岩佐、田苗は念のためゲッツーに警戒したほうがいいだろう。
エース八柳は打ってもコンスタントにホームランが狙え、投手としても象・森川の上位互換で非の打ち所が無い。
基本的に八柳の完投が定石と云える。中津川はさらに能力が高いが、打撃力は皆無で完投は難しい。
捕手・遊撃手の替えが利きにくいこと。代打が出しにくく、控えの野手を活用しにくいことなどを考えると、
選手層は厚いとは云えない。それでも全員それぞれ違った使い道のある選手が揃っているので、状況に応じた柔軟な
采配ができるプレーヤーなら、勝利への布石として有効な活用法を見つけ出せるだろう。
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