A 種類と適応
小項目
- 止血,凝固,結紮,クリッピング,硬化療法,切開,切除,拡張,ステント留置,照射,レーザー,異物除去,内視鏡下手術
102G35
消化管内視鏡による治療が適応となるのはどれか。2つ選べ。
a 食道静脈瘤
b 胃悪性リンパ腫
c 進行大腸癌
d 総胆管結石
e 胆嚢結石
○ a
× b
× c
○ d
× e
正解 ad
102G56
45歳の男性。吐血のため搬入された。今朝から吐血を2回認めた。意識は清明。体温36.7℃。脈拍 120/分,整。血圧 76/42mmHg。眼瞼結膜に軽度の貧血を認める。心窩部に軽度の圧痛を認める。筋性防御を認めない。緊急で行った胃内視鏡写真を別に示す。

内視鏡治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 結紮
b 硬化療法
c 粘膜切除
d クリッピング
e エタノール局注
× a
× b
× c
○ d
○ e
正解 de
101H46
62歳の男性。夕食後,突然吐血し搬入された。35歳時の交通外傷時に輸血を受けた。5年前に健康診断で肝障害を指摘された。意識は清明。顔面蒼白。脈拍 100/分,整。血圧 90/60mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。静脈路確保後に行った緊急上部消化管内視鏡検査の食道写真を別に示す。

処置として最も適切なのはどれか。
a ヒスタミンH2受容体拮抗薬投与
b トロンビン液噴霧
c アドレナリン局注
d 内視鏡的結紮術
e 肝動脈塞栓術
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
診断 食道静脈瘤出血
100G106
内視鏡治療の適応でないのはどれか。
a 食道静脈瘤
b 出血性胃潰瘍
c 大腸ポリープ
d 偽膜性腸炎
e 総胆管結石
○ a
○ b
○ c
× d
○ e
正解 d
99F47
66歳の男性。呼吸困難を主訴に救急車で来院した。2か月前から体重減少と嚥下困難とに気付いていた。1か月前から痰を伴わない咳嗽と喘鳴を伴う呼吸困難とが出現し,次第に増強し,不穏状態となってきた。20歳ころから日本酒1日5合の飲酒歴と1日30本の喫煙歴とがある。呼吸数 28/分。脈拍 104/分,不整。血圧 180/90mmHg。頸部の聴診でwheezesを聴取する。胸部エックス線写真では気管の右方への著しい圧排と高度の狭窄とを認める。
気管支鏡下の処置で最も適切なのはどれか。
a 喀痰吸引
b 光化学療法
c ステント挿入
d レーザー焼灼
e エタノール注入
× a
× b
○ c
× d
× e
正解 c
診断 食道癌による気管の圧排,狭窄
99F48
2歳6か月の男児。咳と発熱とが続くため来院した。3日前,アーモンドを食べながら遊んでいて急にむせた。それ以来,咳が続いている。2日前から発熱がみられる。体温 38.7℃。呼吸数 32/分。脈拍 96/分,整。心雑音はない。右肺にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 428万,Hb 12.7g/dl,白血球 18300,血小板 36万。CRP 4.8mg/dl。胸部エックス線写真を別に示す。

対応として適切なのはどれか。
a 経過観察
b 背部叩打
c 酸素投与
d 抗菌薬投与
e 気管支鏡
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
診断 右下葉気管支異物(アーモンド誤嚥)による肺炎