のせかえ(スパロボ)

登録日:2025/06/08 Sun 13:30:00
更新日:2025/06/09 Mon 20:38:56NEW!
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ここでは、スーパーロボット大戦シリーズにおける「パイロットを別の機体に乗せる」機能について説明する。


なお、主人公機乗り換えなんて記事もあるように*1、ユーザー間では「乗り換え」という表記の方が完全に主流となっているのだが、
実際のゲーム中では「のせかえ」表記を使用していることが多く、近年はむしろこちらで統一されている傾向がある。


概要

スパロボシリーズでのユニットは機体とパイロットでパラメータが別々に設定されているのだが、パイロットを別の機体に乗せることでユニット性能を変えることができるシステム。
シリーズにおいては『第3次』から存在している由緒ある機能。

ただし、大前提として同じシリーズの機体のみが対象である。後述のように、初期の頃に長浜ロマンロボシリーズで脇役機が共有できたのが例外。
また、コン・バトラーライディーンユニコーンガンダムのように作中でパイロットや機体が固定されていた場合、原則的にのせかえの対象外である。
実際、多くのロボットアニメ、特にスーパーロボットはパイロットがそうそう乗り換えられるものではないので対応する作品は多くなく、近年では原作側でそういう遊び心が減りがちなのでやや影が薄くなってしまっている。
チートを利用して無茶苦茶なのせかえをした場合、ボイス関連がおかしくなるのでそういった楽しみをするプレイヤーもいる。なぜか妙にハマってる組み合わせもあったりするし…

しかし、近年では『スーパーロボット大戦DD』に版権を超えたのせかえイベント「クロッシング・パイロット」が実装されていた。
これにちなんだ機体まで実装されるなどロマンあふるる試みだったものの、かなり扱いが難しかったようだ。*2
また、のせかえしたはいいものの数年単位で放置されることになるわ*3機体とパイロットの相性は考慮されていないわ*4で長く付き合っていける、というわけではないのが残念なところ。


のせかえの利点

  • 強いパイロットを強い機体に乗せられる
単純ながら分かりやすい利点。エースボーナスや隠しフラグの為の撃墜数稼ぎが捗るのは有難い。
特にウィンキースパロボはその傾向が強く、弱い機体はどんどん使い捨てにしていくシステムであったことがうかがえる。
近年では極端な弱小ユニットは少なくなり数も減らされやすいことや主役機もちゃんと安定して強いことが多いので、やや影が薄くなってきている理由の一つ。

  • パイロットの相性がいい機体に変えられる
例えば、格闘のほうが得意なパイロットなのにデフォルト機体は最強武器が射撃というミスマッチがたまにある。
のせかえでそれらをフォローできるのである。
他にも適応地形が合わない、専用技やバリアの発動に特定の特殊技能が必要なので該当のパイロットに変える、幸運や覚醒などMAP兵器を使うのに有利な精神コマンドを持っているなども該当。

  • 専用技がない機体を他のパイロットに譲る
近年で増えてきた理由。
例を挙げればνガンダムにはアムロ専用の技がある一方で上位機のHi-νガンダムにはないため、あえてアムロはνに乗せてHi-νは他のパイロットに譲るというテクニック。
新旧主役機をそろえて活躍させるという絵的にも映える。

  • レベル上げができる
精神コマンドは強力だが、能力が低く戦闘に堪えないパイロットを育てることができる。
そういったパイロットを修理装置や補給装置もちに乗せれば安全にレベル上げができる。
シリーズによってはスペイザーやGディフェンサーにのせてサブパイロット扱いにして経験値だけもらうという使い方も可能。

  • 隠し要素対応
一部の隠し要素にはのせかえを前提としているものもある。
第二次スーパーロボット大戦αでHi-νガンダムを入手するには既にνガンダムが手に入っているにもかかわらず、原作再現としてリ・ガズィでサザビーと戦わなければならない。
逆に、原作再現等のため正規のパイロットが乗っていないと発生しないイベントもある。

  • 趣味
ある意味一番重要な理由。
普段目立たない脇役を主役機に乗せて大活躍させてみたり、あえて情けないMSに主役を載せて敵にぶつけてみたりと様々なシチュエーションを演出できる。
実はのせかえを駆使しないと聞けない戦闘ボイスというのも存外多いためそう言った楽しみ方もできる。
原作で乗っていた番組前半の主人公機に乗せるというロマンプレイもこの範疇に入るが、『EX』のリューネの章ではルートによってカミーユが離脱してジュドーが加入という状況もあり、
ラスボスがマップ兵器無効なのもあってΖガンダムにジュドーを乗せるという事が趣味と実用を兼ねる事になる。肝心のラスボスはそこまでする必要ないくらい雑魚だが。*5
もしくは、序盤で既に後継機に乗っているが、後継機の必殺技がLv制限で使えないので前半主人公機に乗せた方が攻略上有利というパターンもある。まぁ、結局後継機に最後は乗り換えしちゃうって事だけど

主なのせかえ可能なグループ

作中で「一時的にその人物にとってのデフォルト機に、他のキャラが代わって搭乗/引き継ぎ」を行った事例があり、そういう原作再現をした作品が主な対象。

■UCガンダム系(モビルスーツ・モビルアーマー)

シリーズでのせかえをもっとも活用されたグループであるといえる群。
作中でもアムロがガンキャノンに乗ったり、アポリーがZに乗って運んできたり、ジュドーが百式に乗り込んだりと、ウィンキースパロボ以前から多く見られている。
上記のように旧シリーズでは序盤は弱小MSを使わざるを得ない場面が多いためますます印象的。
メタスによる修理レベル上げ、MAP兵器持ちの百式やZZ、ニュータイプ専用技のファンネルなどのせかえの考えがいがあるグループ。
UCの後と明言されているためか、『∀』や『Gレコ』もこのグループとなる。
ただし、ユニコーンガンダムG-セルフは設定上専用であるためのせかえ不可。
バナージがのせかえ可能になるには『NT』設定で参戦した『30』まで待たねばならなかった。G-セルフは設定上アイーダやラライヤも搭乗可能だがやっぱり不可。
ちなみに『第4次』では主人公とヒロイン、『F』ではリアル系主人公とヒロインがのせかえ可能だった。

Gガンダム系(モビルファイター)

基本的に固定だが、作品によってドモンがゴッドガンダムとシャイニングガンダムのいずれかに乗り換え可能である。

ガンダムW系(モビルスーツ)

作中でもヒイロやゼクス、トロワ等が様々な機体に乗ったためか採用。
基本的に各パイロットが自分の機体の特性に合った能力をしているため、趣味の範囲なことが多いが、一部作品で改造すると超性能になるトーラスや頭一つ抜けて使いやすいことが多いデスサイズを使いまわしたりと出番がなくもない。
ちなみに『F完結編』ではアルトロンから五飛を下ろすと、五飛が二度と出撃できなくなるバグがある*6
また、作品によって乗り換えの範囲の差が大きく、『F』ではヒイロやゼクスらガンダムパイロット系のみが乗れるガンダムタイプとトールギスにノインだけが乗れる量産型MS*7と分かれ、『A』や『R』などでは完全に固定、『D』ではヒイロ達は全ての機体に乗れる一方でノインとヒルデは一部のMSのみ、αシリーズやZシリーズ、『X』では完全フリーとなっている。

ガンダムX系(モビルスーツ)

作中でジャミルガンダムDX入手前にGXディバイダーに2回、パトゥーリア戦でベルティゴに1回搭乗したことがあるためか採用。
こちらも基本的に各パイロットが自分の搭乗機の特性に合った能力をしている為、趣味の範囲としての乗り換えが行われる事が多い。
『α外伝』『R』でのみ、ガンダムX版GディフェンサーことGファルコンの合体バリエーションを幅広く選べるが、出撃枠事情も含みガロード搭乗DXとの合体が図抜けていることもあり、乗り換え談義はさほど盛んでない。
なお『Z』では原作におけるジャミルのライバル的ポジションであるランスローをガンダムXに乗せると、かつての自分の宿敵が乗っていた機体に自らが乗り込むという皮肉を戦闘台詞で口にするというちょっとした小ネタがある。
一部の武装は一部のパイロットしか使えないものの乗り換え自体は完全フリーである*8

ガンダムSEED系(モビルスーツ・モビルアーマー)

のせかえはできるが
  • フリーダムやデスティニーなどの主役級MSはキラやシンなどのデフォルトパイロット専用。
  • OS変更後のストライクやスカイグラスパーなどのナチュラル用の機体はムウなどのナチュラルのみ。
  • バスターやデュエル、バクゥ、インパルスなどのコーディネーター用の機体はディアッカなどのコーディネイターのみ。
  • ガンバレルやドラグーン持ちの機体はムウやプレアなどの空間認識能力のあるキャラのみ
と制約が多い。
余談だが『第3次α』では開発中はフリーダムやジャスティスものせかえ可能だったようでディアッカ達用のフルバースト時のカットインが没データに入ってたりする。

■マジンガー系(マジンガー・スペイザー)

原作でも兜甲児グレートに乗ったりダブルスペイザーに乗ったりしたのでその再現か。
ボスボロットの補給装置やビューナスAの修理装置を利用して安全にレベル上げができるため実用性は低くない。
グレンダイザーが参戦している場合は各種スペイザーも対象。
グレンダイザーと合体させることで精神コマンドのカスタマイズをある程度自由に行えるため、その点でも重要。

例外は防衛システムのあるグレンダイザーでデュークとマリア専用。
また、OVA版や『真マジンガー』設定の場合はのせかえに制限があったり不可能になったりする。

■ゲッターロボ系

『A』などでは一人載り用に改造したゲッターをムサシやミチルが載ることができる。
パイロットがいまいちなことが多いが、これを利用しないと使用できない合体攻撃もあることもあるので枠に余裕があればか。

真ゲッターロボゲッターロボGのように主役系ゲッターが複数手に入る場合はゲッターチーム単位でのせかえ可能。
特に『D』では真ドラゴンと真ゲッターに號達のチームと竜馬たちのチームをのせかえることができた。
自分でゲッターチームを編成して戦いたいという場合は『ゲッターロボ大決戦!』もよろしく!

聖戦士ダンバイン系(オーラバトラー)

作中で主人公機乗り換えが明確に行われた枠。
基本的にビルバインショウの組み合わせが最強であることや合体攻撃などの関係で趣味以外ではそこまで世話にならないグループ。
例外はサーバインなどのビルバインに並ぶ機体が出た場合で、その場合はビルバインをマーベルやトッドに渡すこととなる。
『T』ではヴェルビンにもビルバインにもショウ専用技があるため、のせかえに悩むことに。
また、チャム達妖精をのせかえさせてサブパイロットにできる要素もある。

重戦機エルガイム系(ヘビーメタル)

流れとしては上記のダンバインを継ぐ。こちらも最強がマーク2とダバの組み合わせがほぼ鉄板。
サブキャラをエルガイムやヌーベルディザードに乗せる際やギャブレー君のバッシュを奪う場合に。
こちらもリリスを任意のヘビーメタルに載せ替えられる。
『第4次』ではなぜかマジンガーシリーズに登場するミケーネ帝国の将軍たちもこの系列だった。

マクロス系(バルキリー)

基本的にバルキリーの性能が似たり寄ったりであることから影が薄いグループ。
隠し機体のアーマードバルキリーやエクスカリバーが手に入る場合はそちらにのせかえる際に。
L』ではクランの精神コマンドを活かすために敢えてミシェル見殺しにするケースが多発した。
操縦体系やそもそもの用途が大きく異なるYF-21やファイアーボンバーの機体などはのせかえ不可。

■長浜ロマンロボ系

勇者ライディーン』のブルーガーがコープランダー隊の神宮寺、麗、マリのうちで乗り換え可能だが、誰かが余る場合もある。
『第3次』で『超電磁ロボ コン・バトラーV』に1話だけ出てきたロボット、ガルガンチュワと、その色替えのスパロボオリジナルメカ、パンダグリュエルが登場。
本来のパイロットにして開発者のピカデリー博士は登場しないのだが、なぜかコープランダー隊がのせかえ可能。長浜監督繋がり?
ただし、精神コマンド要因が出せると考えれば、意外と実用性はあったりする。
やはり監督繋がりか、『第4次』ではライディーンのブルーガーと『闘将ダイモス』のガルバーFX-Ⅱが相互に乗せ換え可能。
別作品のパイロットが垣根を越えてのせかえ出来るという点ではクロッシング・パイロットの先祖と言えなくもない。
『COMPACT』ではゾンネカイザーとギメリアにリヒテルとアイザムがそれぞれに乗り換え可能という珍しい事も。
三輪長官はいろんな作品の機体に乗ってくる。*9

■『ナデシコ』系

Xエステバリスが入手可能な作品の場合、任意のエステバリスパイロットが搭乗可能。
各自のエステバリスは専用なので基本乗り換えできないが、『IMPACT』終盤のみアキト機やガイ機にユリカやジュンを乗せられる。勿論趣味の域。
『W』では終盤に合流するアカツキ・ナガレの搭乗するエステバリスIIが武装がライフルのみというしょぼすぎる仕様のためXエステバリスに載せ替えなければ活躍は厳しい。

■『フルメタル・パニック!』系(アーム・スレイブ)

基本的には複数の主役級機体を擁する宗介のみがアーバレスト、レーバテイン、クロスボウ、ボン太くんの間で乗り換えられることが多いが、『W』の2週目以降では敵の量産機をショップで購入可能で、宗介以外ものせかえ可能になる。
とはいえ、所詮は雑魚敵の使っていた機体。コダールやべへモスといった強力な機体は購入できないこともあり、実用性は皆無で完全に趣味の領域。
ちなみに、本作の原作者の賀東招二氏はスパロボでは改造した量産機にのせかえして使用するプレイスタイルであることをあとがきで言及している。

■『ザブングル』系(ウォーカーマシン)

作中に登場する殆どのウォーカーマシンが(現実の自動車に近いタイプとはいえ)複座式であり、作中でも多人数で乗り込む場面が結構あるためか、参戦すると大抵乗り換えが実装されている事が多い。
ザブングルが初参戦した『α外伝』ではザブングルやウォーカー・ギャリアといった二人乗りのWMに限って分離形態への乗り換えが可能(合体すると二人乗りになる)。
その後再参戦した『Z』では上述の二機から分離が削除されてしまったものの、その代わりとしてかメインとサブに別々のパイロットを自由に乗り換えさせる事ができるようになった。

この他、ガオガイガーとファイナルガオガイガーなど主役用の機体が複数手に入った場合にそれらを使い分ける際にものせかえがある。


のせかえられることの多い機体


ガンダムMk-Ⅱ

カミーユやエマが載ってくることの多い機体。
旧シリーズでは序盤にしては強い程度の性能が多くアムロあたりに回すことも。
しかし強い機体が来たら早々に乗り捨てられてしまう。
基本的には余ったサブキャラに回すことになるだろう。

重要なのは二人乗り仕様のスーパーガンダムに合体可能の作品があるということ。
長射程で援護役にするのも有用だが、二人乗りであるため非戦闘向けのパイロットを安全に育てられる。流石に後半は息切れする性能だがそれでも有用。

クロスボーン・ガンダムX1 フルクロス

正パイロットのトビアとの組み合わせは十分すぎるほど強いのだが、
「主人公機らしい高性能・高攻撃力、かつ最強武器がパイロットとニュータイプスキルを問わない」というVXT3部作ではかなり希少な特徴を持ち、
かつ、トビアはニュータイプであるため、フルクロスから下ろしても余ったNT向けMSに乗せれば無駄がないという理由からトビア以外のパイロットにあてがわれることが多い。
『V』『T』では誰もが夢想したであろう「キンケドゥ搭乗のフルクロス」がゲーム的にも強力なほか、
『X』では本人の高いステータスと「天才」スキルを活かせるクリムをあてがう乗せ換え、通称「フルクロスありがとうね!」が有名。
余ったトビアの扱いはキンケドゥが乗っていたスカルハートに戻されたり、『X』『T』では高確率で余るHi-νガンダム・サザビーに乗せられたりと様々。

ボスボロット

補給装置で安全にレベル上げができるほか、パイロットによって専用セリフが多く用意してあり趣味枠としても楽しめる。
甲児だと技名の途中で嚙んだり、鉄也だと技名をよく覚えていなかったりといろいろ笑わせてくれる。
攻撃力以外は下から数えた方が早めだが、他をパイロット性能で補えてしまう場合は繋ぎ枠となりうる。
ちなみにボスのおつきのヌケとムチャは作品によって扱いが異なり、『新』ではそれぞれが単独パイロット、『第2次α』『MX』等ではボスが乗り換えると一緒についてくる、『GC』や『J』等ではボスボロット固定のサブパイロットとなる。

マジンカイザー

嘘だろ!?と思うかもしれないが意外とある。
というのもマジンガーZに甲児専用技があることがあるから。
その場合はボスやシローが乗ることが多い。
とはいえ、甲児専用技を考慮してもなおカイザーで問題ない事もあるので、その場合はマジンガーZにボスが乗ったりする。
甲児専用技を目当てにマジンガーZに乗せ続けると、巻き添えで真ゲッターが使えなくなる場合もある*10のでそれを考慮すると結局カイザーで…みたいな場合もある
同様の理由は前述のようにHi-νガンダムでも起こりえる。

のせかえられることの多いパイロット

アムロ・レイ

νガンダムが来るのが遅いことが多く、それまでは自軍の中でも強力な機体を回されることが多い。

カミーユ・ビダン

自軍最強のニュータイプの一人だが、ウィンキー時代ではΖガンダムが「早く使用可能になるが、後半息切れする」、「攻撃力はそこそこあるが射程が短めで最強武器がバリアで防がれる」という調整のことが多かったため、後半はよくのせかえの対象になりやすかった。
のせかえ先としてはサザビーや量産型νなどファンネル搭載機か。
近年ではΖガンダムがかなり強化されたのでそのままでも十分以上に強力。

ルー・ルカ

原作ではΖガンダムを駆っていたが、スパロボでは大体カミーユが元気なのでリ・ガズィに乗っている。
カミーユより先にΖに乗ってくることもあるが、ジュドーにΖを借りられたり、後から来たカミーユに持ってかれたりと妙に不遇。
リ・ガズィのままでもいいが、ニュータイプなので量産型νなどに乗ればより活躍できる。

クリム・ニック

自称天才にして本当の天才。
本人は天才スキルもあって相当強いのだが、肝心のダハックがいまいちであるため、活用したいのならのせかえ推奨。
活用に特殊スキルがいらないかつ格闘向けであるX1フルクロスがよく対象に上がる。

トッド・ギネス

ショウのライバルの一人のアメリカ人。
大抵は隠しキャラで能力的にもショウに迫る強さだが、乗ってくる機体がいまいちなことが多いので活躍させるならのせかえることになる。
近作の『X』や『T』では、ビルバインの他サーバインやヴェルビンが候補となる。

■ボス&ヌケ&ムチャ

お荷物と思いきや、意外と活躍している変な奴らの司令塔トリオ。
カイザーが手に入った後に空いたマジンガーZに乗ったり、前述のとおり甲児に代わってカイザーに乗ったりできる。
精神コマンドは3人いることもあって優秀なことが多く、大抵は最初から援護防御を覚えているので盾として優秀。
強化パーツでバリアでもつけてやれば大抵の攻撃は弾いてくれる。

■グレース・マリア・フリード

デューク・フリードの妹でありフリード星の王女。
グレンダイザーに限らずマジンガー系のユニットに搭乗可能。
ステータスこそ主役級に劣るが特殊技能「超能力」を持つことで、スーパー系にしては安定した運用が可能。
『第3次』では他のマジンガーパイロットより宇宙適応が高いという特徴があり、宇宙戦となる終盤ではグレートマジンガーに乗せるプレイヤーが続出。『EX』で彼女がグレートに乗ってくるのはこのことを意識したネタと思われる。プロ涙目。
特に『64』では超能力バグに加えて甲児との恋愛補正、合体攻撃の参加資格もあるため、グレートマジンガーなどに乗せて活躍させられる。プロやっぱり涙目。
『MX』では壊れユニットTFOを最も活かせるパイロットの一人。

キンケドゥ・ナウ

宇宙海賊のワイルドな兄貴分。
原作でも引退後に「仕方ねぇ!少し借りるぜ!」などと言って主人公機をレンタルし大暴れしていたが、『V』『T』ではそれを原作再現するかのごとく他人の機体を海賊らしくいただいていくのがお約束と化している。

元主人公のニュータイプということもありそのステータスは非常に高いのだが、『V』では初期の乗機が中盤以降パワー不足になる量産型F91で能力を活かしづらいため、
機体が揃ってきたら量産型F91を捨ててより強力な機体に乗り換えさせるのはスパロボプレイヤーのお約束。
中盤はリディ離脱後に余るデルタプラスや、エースボーナスとは噛み合わないが、本来のパイロットであるハサウェイの能力値が物足りないのを補う意味を込めてΞガンダム
後半は弟分の乗っているX1フルクロスや、トビアをフルクロスから下ろしたくない場合にはバンシィ・ノルンなどが有力な乗り換え先候補。
『T』では『V』とは逆に初期からスカルハートに乗っている上に、有望な乗り換え先が少ないために『V』ほど積極的に機体交換はされないものの、
『V』同様のフルクロスへの乗り換えは『T』でも有効な他、ザクⅢ改に乗せてザクⅢ改の最強武器「サイコパワー」を最大射程7のP武器に魔改造する、なんてテクニックもある。
ただ、スパロボファンの間では「色んなガンダムをいただいていく人」とネタにされがちではあるし、乗り換えが強いのも確かなのだが、
キンケドゥのデフォルト搭乗機のスカルハート*11はフルクロスには及ばないものの格闘寄りのリアル系機体として十分強力で、「パイロット能力を活かすのに乗り換えが必須」というわけではない。

トビア・アロナクス

上記の通り、皆勤賞のVXT三部作でやたらと最強乗機であるX1フルクロスを取られがちな人。
『クロスボーン』シリーズ通しての主役格らしく強力なパイロットでありフルクロスとの相性も良いのだが、何分フルクロスの汎用性が高すぎて…
とはいえ、高レベルのニュータイプ技能を持つ優秀なパイロットである事には変わりなく、のせかえの選択肢自体は広い。特に余ったHi-νガンダムやサザビーを有効活用しようとすると真っ先に選択肢に挙がる。

OGシリーズにおいて

版権の都合がなく、設定的にも統一された技術が存在しているため、自由度の高いのせかえが可能。
特に『OGS』以降は専用ボイスが非常に多くその点でも楽しい。
近年の版権スパロボでは絶滅しかかっている戦闘機もよく出るシリーズなのだが、パイロットの方は当然ながら各々の人型乗機にイメージを寄せられているので、「人型兵器に交じって奮戦する戦闘機こそ燃え!!」な人は必然的にのせかえを熟慮することになる。
だが『OG2』以降はのせかえ不可の機体・パイロットが増えがちなため*12、ちょっとずつ影が薄くなりつつある。

パイロットの方も一部は一切のせかえ不可(マサキ等)だったり、乗り換えられる機体に制限がある。
アクセルはアンジュルグ以外のシャドウミラー関連の機体しか乗れない。
ゼンガーとリシュウ先生はグルンガスト系列しか乗れない。…リシュウ先生はともかく、ゼンガーがPTやAMに乗り換えできないというのも設定上はおかしい*13が、とにかくできない。
ヒューゴ&アクアはガルムレイドかサーベラス(並びにその後継機)のみ。ヒューゴはOG外伝でPTに乗っていたのだが、データ上アクアありきなのだろう。
『D』主人公は各々の専用機か二人乗りでフォルテギガスしか乗れない。

のせかえられることの多いパイロット

カイ・キタムラ

元教導隊の一人で、彼らの中ではカリスマ的な地味さを誇るラッシングダンディ。
この手のおじさんはイマイチな能力であることが多い…のだが、実はかなり優秀な能力。
あまり目立たないことが多いのは機体の量産型ゲシュペンストMK-IIが強くないから。
何に乗せても強いが、グルンガスト系列やアルブレード、Mk-IIタイプSがといったスーパー系の格闘機がお勧め。
『OG2』では最初から所持している熱血に特殊技能のアタッカー、『OGS』ではツイン精神の『魂』を持つので序盤のシナリオで撤退するボスを撃破しようとする際にはカイの乗ったグルンガストが欠かせない存在となる。
『OG外伝』ではデフォルト機として強力な量産型ゲシュペンストMk-II改が用意されたのでこれ一択。

カチーナ・タラスク

オクト小隊の小隊長で強気の金髪オッドアイ。シリーズ初期は戦闘機担当だった1人。
カイの逆で何に乗せてもパッとしない。OG1では序盤で覚える必中+熱血が頼み。
攻撃に関しては文句なしの能力だが避けないし耐えられないのが問題。作品によっては防御系の精神コマンドを全く覚えなかったことも。
もっとも相性がいいのはアルトアイゼンだが、合体攻撃を考えるとお勧めできない。
『OG』ならR-GUNやヴァルシオン改、それ以降はグルンガスト系列か。参式ならば追加でラッセルを乗せられるので足りない鉄壁が付けばまぁまぁ戦えるようになる。
そして『第二次OG』では統率を持ち攻撃面のエースとなり、ムーンデュエラーズでは「自身の機体を含む自部隊の赤い機体の移動力+1、与える最終ダメージ+5%」というエースボーナスを獲得。
破壊力を引き出すために何に乗せるか迷うくらいには地位が向上した。

ラーダ・バイラバン

ラッセル・バーグマン

インドお姉さんと地味男。本作のサポート枠。
ラーダは豊富なSP量+SP回復+貴重なサポート精神群を兼ね揃え、ラッセルは超低コストの応援の他、トップクラスの高防御で援護防御もこなせる。
OGシリーズは任意の機体に修理・補給機能を付けられるので、それぞれの特性に合わせた機体にのせよう。
というか脇役故にデフォ乗機が二線級の機体なのでのせかえ推奨。特にラーダのシュッツバルトは本人の能力と全く合っておらず、戦闘機に乗せた方がマシというレベル。
『第二次OG』あたりならラッセルは量産型ゲシュペンストMk-II改でもやってけるが、ラーダは出撃枠確保のために何処かのサブパイ枠にするのが薦められる。

■α主人公

『α』ではとんでもない能力を発揮した面々だが、意図して育てないと意外と微妙になりやすい。
使いたいのならグルンガスト系やヒュッケバイン系を回したいところ。
『OGS』以降は各々専用機が追加されたのでのせかえなくとも活躍可能。レオナにビルトビルガーLはバランスブレイカーとなるのは有名。
『OGMD』ではエクスバインエグゼクスバインで頑張りたい。

のせかえられることの多い機体

ヴァルシオン改

シャイン王女が乗せられていたものを回収したもの。
初代『OG』は機体が少ないので貴重な戦力。
能力が優秀なカチーナか精神コマンドが優秀なラーダが人気。

グルンガスト参式

『第二次OG』ではクスハ達の機体だが、彼女らが竜虎王に乗り換えた後は倉庫においてある。
そこそこの火力に二人乗りと放置しておくにはあまりに惜しい性能。
乗せる場合は恋愛補正などのかかる組み合わせにしたい。

ゲシュペンスト・ハーケン

マリオン博士が見つけたデータをもとに作り上げた機体。アシェン・ブレイデルがサブパイロットとしてついてくる。
能力的にはハーケン・ブロウニングがベストなのだが、特筆すべきは必殺技の「フェニックス・ショウダウン」。
なんと使用時にほとんどのパイロットに対してアシェンによる専用毒舌コメントがついているのである。
気になる人は試してみよう。
ちなみにハーケンはソウルゲインとアンジュルグ以外のシャドウミラー関連機体にのせかえられる。




追記・修正はパイロットを相性のいい機体にのせかえてからお願いします。

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最終更新:2025年06月09日 20:38

*1 まあ、あちらはプレイヤーが「乗せ換える」のではなく物語の中で「乗り換える」ことに関する記事なので、「乗り換え」なのは必然なのだが。

*2 スパロボを数多く手掛けた元プロデューサー寺田貴信氏も「やるかもしれないし、無いかもしれない。やっても年1回」と語っている。後に「クロッシング・パイロットR」として復刻後も「みんながクロッシング・パイロットの事を忘れた頃にやる」との姿勢を見せている。

*3 現在のところ同じクロッシングパイロットパーツが発生するのはウイングガンダムゼロリベリオンのみ

*4 命中と回避に長けたアムロを防御に長けたマジンガーZに載せたところで…

*5 そもそもEXのラスボスは他はリューネの章通常ラスボス含めて全員ビーム吸収を持っているので、ビームが効く時点で他より弱い。

*6 五飛のみ「乗り換え可能な機体」が設定されていないため。すでに乗っている分には問題にならないが、一度下ろすと乗せられる機体がなくなる訳である。

*7 ノインも乗り換えリストに出てくるが、彼女以外の量産型タイプの乗り換えパイロットはいない上に量産型MSもエアリーズ以外加入しないため、実質乗り換え不可能

*8 やや特例としては『第二次Z 再世篇』でのGファルコンはそもそも単独ユニットとして加入せず、ガンダムDXの強化換装パーツ的な扱いにされてパイロットもパーラ固定だった。

*9 ただし、明確にパイロットとして搭乗したのはUCガンダム系のダブデのみ。

*10 専用技が正パイロットが乗ったマジンガーZ、グレートマジンガー、ゲッタードラゴンによる合体攻撃しかない作品もあるため。

*11 『V』ではフルクロス参戦後に量産型F91から乗り換え、『T』では参戦時からのデフォルト搭乗。

*12 当初はαシリーズに連なった面々が主流だったので統一感が強かったが、新規参戦は別のスパロボのオリジナル=設定の繋がりがないことが多いのが主な原因。

*13 ゼンガーはそもそもPT操縦用のOSのモーションパターン構築用のテストパイロット部隊の出身。つまりPTのパイロットとしては最古参にしてプロ中のプロである。あと、イベントでAMに乗った事もある。