夜の王(ELDEN RING)

登録日:2025/06/08 Sun 13:37:25
更新日:2025/07/01 Tue 13:59:58NEW!
所要時間:約 14 分で読めます





※本項目は重大なネタバレを含みます


夜の王(Nightlords)とは、『エルデンリング ナイトレイン』に登場するボスの総称。

●概要


破砕戦争による世界の破壊の後、狭間の地を侵食する夜と共に現れた存在。

円卓の巫女はこれを「災害」と評しており、出現する度にリムベルドの地は荒らされ、このままではやがて世界は滅ぶとされている。
いずれも人智を超越した強大な力を有しており、巫女は「姿無き主の声」に従って夜渡りの戦士達を召喚して戦いを挑んでいるが、
もはや記憶も定かではなくなるほどの時をかけてなお、討伐には至っていない。
これら全ての夜の王を倒す事が、『ナイトレイン』における目標である。

撃破報酬で入手できる遺物「夜」のテキストを見るとその背景を考察できる内容となっているが、中には彼らもまた夜に蝕まれた被害者であると思しき内容が書かれている。
一部エンジョイ勢もいるとか言われるけど

●常夜の王

7体の夜の王の強化個体。巷では「歴戦王」と言われることも
それぞれ1体ずつが1週間の期間限定で登場する。
参加条件は該当の夜の王を撃破している事なので、全クリア後でなくとも参加可能。
共通の特徴として、開始時点でHPを半分削った時点で突入する第2形態に変化した状態から始まる事。が、これに関しては通常の個体から性能に変化はない。
特筆すべきは、こちらもやはりHPをある程度削ると「第3形態」とでも呼べるものに変化する事。
行動パターンが大幅に変化し、これまで以上に苛烈な攻撃を次々に繰り出してくる。

見事撃破に成功すると、新たな交換素材として「王の証」が入手できる。
円卓城外の片隅にひっそりと置かれた「コレクターの看板」*1のカタログから新しい各夜渡りの盃や遺物と交換できる。強力な遺物が揃っているので是非入手しておきたい。
各常夜の王の初回撃破時には確定で25個が、以降は5〜7個が報酬として手に入る。そして25個を毎回もらえると勘違いして無駄遣いするのは誰もが通る道

●夜の王


・三つ首の獣 【夜の獣、グラディウス】



影より現れる複足の獣
獲物を狩るための鎖剣を背中に携え
多頭の牙の間からあふれる炎が揺らぐ

複数の影に襲われるなら
聖なる光が「狩り」を阻むだろう

ケルベロスの如く三つの頭と、四本の前脚と二本の後脚を持った異形の狼。
その身の丈と同じほどの長さはある鎖に繋がれた巨剣を背負っており、それを身を捩らせながら自在に操り、
口からは炎を吐き出して全てを薙ぎ払い、焼き尽くす。
また、自らの身を影と成すように、三匹の狼に分裂して夜渡りの戦士達に襲いかかる。

最初に戦うことになる夜の王であり、こいつを倒さないと他の王に挑めないので、Demon's Soulsにおけるファランクスのようなポジションだが、
その強さはマルギットと肩を並べていいくらい段違い。*2
2日目までの敵とは比較にならないほどの大規模な攻撃の数々や高い体力、そしてこちらの数的優位を打ち砕く分裂によって、
このゲームにおける大ボスたる、夜の王の強大さをプレイヤーに強く知らしめることとなった。
発売直後はそのあまりの強さに、シリーズ経験者も含めて多くのプレイヤーの心を折り砕くフロム恒例の洗礼を浴びせた。
弱点は聖属性で、属性付きの武器や祈祷で攻撃を重ねると怯みが発生し、一定時間攻撃力と防御力にデバフがかかる。
なお現在の撃破率はガスコイン神父を上回っている。

撃破で固有遺物「獣の夜」が手に入る。攻撃命中時にスタミナが微量回復するシンプルながら強力な効果を持ち、特に手数武器が得意なレディには嬉しい効果。
また、初期武器に火属性付与の効果があるため「夜の識、グノスター」「夜の霞、カリゴ」の攻略に役立つ。


生まれながらにして三つ首だった狼は
異形にして群れから迫害され
しかし生き延びる熱を帯びていた

ある雨の夜、その牙で剣を奪い取ると
男は怯えず、狼を抱き寄せた
以来、狼は剣を離さず、男のそばにあった

・喰らいつく顎 【夜の爵、エデレ】



肥大した顎を持つ黒い巨体
雷を宿す捻じれた体と、すり潰す異様な歯が
余すことなく平らげていく。

その歩みを止めたくば
毒を食らわせるべきである


顔がねじ曲がり、あたかも縦に裂けたような大口を持つ黒い巨竜。
口の中には歪に生え並んだ歯があり、これであらゆる物をすり潰し、食らう。
体には常に紫色の雷が帯電しており、獲物に食らいつくと共に放電し、広範囲に迸らせる。
弱点は毒属性で、発症すると毒を嘔吐するようなモーションを取ってしばらく動きが止まるが、
すぐに解毒されて本来受けるはずの継続ダメージは受けない。
恩恵もそれほど大きくはないため、あまり武器の属性にこだわる必要はない。
出撃欄の順番的には2番目に配置されているが、強力な掴み属性の攻撃や広範囲かつ高火力の落雷など
序盤に戦うには余りある強さを誇り、グラディウスをようやく討伐したプレイヤーを阻む壁として立ちはだかる。

撃破で固有遺物「爵の夜」が手に入る。特徴である掴み攻撃を意識してか、すべて致命の一撃関連の効果でまとめられている。

ちなみに爵の字が使われているためこいつの見た目でどこが伯爵とか爵位持ってるイメージなんだ?という意味ではなく
爵は訓読みで"さかずき"とも読み古代中国の青銅製酒器を指していたためその酒器と大きな顎を重ねて表現したと思われる。

+ 常夜の王、エデレ
第1弾の常夜の王。
これまでは比較的鈍重なモーションが多かったが、第3形態への移行時には瞬間移動のように飛び回った後、多段ヒットする強力な放電を繰り出しながら竜巻の壁を生成する。
竜巻発生時に近くにいると通常の放電攻撃同様、大ダメージと一定時間の強力なスリップダメージに加え竜巻の外側には夜の雨のようなダメージフィールドが形成される。竜巻の壁発生後、周囲に霊脈が生まれるので霊脈ジャンプを使用して竜巻を飛び越えエデレの居る内側へと避難が必要。竜巻の壁は一定時間で消えるが、それまでは内側の狭い空間で戦うこととなる。
またターゲッティングとランダムパターンを織り交ぜながら降り注ぐ落雷も非常に厄介で、くらうと無敵時間の無いよろけを発生させてくるため、動きを封じられたうえでさらに強力な攻撃を重ねられる危険性が跳ね上がっている。

弱点は相変わらず毒属性ではあるものの、特殊モーションによる怯みも発生しなくなっており、蓄積はしやすいが奪えるダメージもそれほど多くはなく、むしろ氷結や腐敗などの方が有効打になりやすい。
竜特効の武器なら噛みつきによる拘束を瞬時に剥す事が出来るようになる。事故を大幅に減らせるので1本は入手しておきたいが、それらの武器は総じてレアリティが高くドロップを狙うのは困難。
もし山嶺の地変が発生しているなら、麓にいる飛竜とトロルから確定入手できる竜特効のパッシブを持っておくとよいだろう。


古い島の捕食者の頂点にあった竜は
雄大で、生命の神秘と呼ぶに相応しかった

だが、空が青く泣いてからは全てを失った
食らうものはなく、飢えは狂いをもたらす
やがて、終わりの無い貪欲に塗り潰された

●知性の蟲 【夜の識、グノスター】



空を飛ぶ翅と地を這う鋏
降り注ぐ魔光は逃げ場を奪い
立ち竦む者は鋏の餌食とされる

吸い込んだ蛾毒は、やがて宿主を食らうだろう
自らで振り払えぬ寄生虫として


白い翅を持つ蛾と巨大な鋏を持つ黒い蠍の二体一組の王。フロム版セルタス
翅が空を飛び回りながら鱗粉のように魔光を放ち、獲物が動きを止めたところを鋏が仕留めるコンビネーションで戦う。
常に空中を飛び回る翅は近距離武器では手が出しにくいため、基本的には鋏を相手取って戦うことになる。
翅は魔法による遠距離攻撃が主体となるため三人全員で鋏と相対すと二正面作戦になり、危険となる。
それを避けるために回避に自信がある一人が翅に張り付き魔法攻撃を引き受けて残りのメンバーがその間に鋏に集中しよう。
HPが減ると鋏の上に翅が乗り込み、さらに強力な攻撃を繰り出すが、引き換えに的が一つに絞られるので戦いやすくもなる。
弱点は炎属性だが、炎の通りが良いのは翅の方だけなので注意。翅と蠍合体後もロックオンを用いない手動のターゲティングや広範囲の炎攻撃を翅の体側に当てれば大きくHPを削れる。

襲撃イベントにも登場し、姿を隠してルーンとレベルを奪う蟲を大量発生させる。小さな羽虫の柱が飛び去る方角へ向かうと本体が発見でき、倒すと稀に大量のルーンを得られる恩寵を得る。
放置すると甚大な被害が出る上、討伐メリットが難易度に対して莫大なので、発生次第、すぐに倒しに向かいたい。

撃破で固有遺物「識の夜」が手に入る。初期武器に毒付与と毒/腐敗発生で攻撃力アップと自己完結しておりレディや執行者とは相性が良い。
また、毒が弱点の「夜の爵、エデレ」の攻略にも役立つ。


識とは、仏教において五蘊と言われる「物事を見極め、知り分ける」という意味を持つ言葉である。
彼らの呼び名である「知性の蟲」も合わせて、本能で生きる昆虫には似つかわしくないとも思えるが
時に虫とは、人間の常識では測れない生態や知恵を見せることさえあるものである。


秘境の森は、砂漠に蝕まれつつあった
通り過ぎた恵みが潤いをもたらすと
森を離れるものたちの姿があった

滅びを避けるには、進化こそが求められる
蟲たちの、長い旅の始まりであった

●兆し 【深海の夜、マリス】



空を漂う得体の知れぬ存在
周囲を海と為し、あまねく命と溶け合う
それはまるで夢路のようである

戦士たちよ、用心するといい
敵はいつも目の前にあるとは限らない


空中を漂う巨大なプランクトンのような姿の王。
風景に溶け込むことで周囲を自身のテリトリーである深海のように変え
その中を泳ぎながらクラゲのような分身や水飛沫で攻撃を仕掛けたり
地面から触手を生やして近づくものを殴打する。
また、空気を取り込んで眠気を発生させる。
眠りに落ちるとスリップダメージと共に行動不能に陥ってしまう非常に危険な状態となるため
すぐに遠くへ退避するか、弱点の雷属性や攻撃型のアーツを叩き込んで阻止しよう。

グノスター以上に地上に降りてこないので鉄の目以外では手が出せないと思われるが
定期的に放ってくるクラゲを爆発する前に倒すのが近距離武器でダメージを与える鍵となる。
このクラゲを倒す事でマリスに向かってエネルギーのような物が逆流していき、ダメージを蓄積させられる仕組みとなっている。
重ねればダウンも奪えるので、捌ききれずにダメージを受けてしまわない程度に迎撃しよう。

襲撃イベントにも登場。
内容は通常通りマリスと戦うオーソドックスなもので、能力も3日目に戦うものより弱くなっている。
倒すと聖杯瓶でHPとFPが両方回復する恩寵を得られる。
他2つのような特殊なギミックが無く攻略しやすいイベントではあるが、その分、恩恵は小さい。
但し、このゲームにはFP回復のための青瓶が存在しないため、知力Aのレディや信仰Sの復讐者はこのイベントをクリアすると積極的に魔法と祈祷が使えるようになるのでありがたいイベントになり得る。

撃破で固有遺物「深海の夜」が手に入る。腐りづらい最大HP増加にアイテムと聖杯瓶を範囲化する効果が両方ついており生存力強化に特化した性能。
人海戦術が得意な復讐者とは特に相性が良い。


揺蕩う古生物は、初めて興味を自覚した
ただ周囲と交じり合い、漂流するだけだった
自身に、目を覚まさせる刺激に

交わった夜の味は、あまりにも孤独で
とてつもなく広大であった

●調律の魔物 【夜の魔、リブラ】



人の真似事をする奇妙な山羊頭
怪しげな錬金術を操るとされ
紛い物の黄金は正気を失わせ、狂気へ誘う

だが狂気をもたらす者は
同じく狂気に飲み込まれるものである

山羊の頭に筋骨隆々の人の体を持つ悪魔。
最初は黒い外套をまとった商人に扮しており、話しかけると夜渡りの戦士達に取引を持ちかける。
選択できる取引内容はランダムな上、ほとんどの取引も得られるものに対してデメリットが大きいので基本は非推奨だが、
唯一「状態異常の耐性が大幅に上昇する代わりにスタミナの最大値が低下する」というものはリブラ戦で大幅に有利になるため、出現した場合は是非選択したい。
一定時間が経過、もしくは無視して3回殴りかかると戦闘が開始する。

狂い火の祈祷を操るが、自身も発狂に対する耐性が低く、
こちらから狂い火を浴びせるとプレイヤーと同様に目を抑えて苦しみだし、HPが一定量減る。
しかし、その後に文字通り発狂して地面を両腕で殴打しながら暴れ始める。
モーション自体は単調だが威力は桁違いなので確実に回避できるようにしよう。
また、祈祷と共に地面に散らばる黄金に触れると、説明文とは逆に蓄積した発狂ゲージが下がる。
適宜拾いながら正気を保ちつつ戦おう。

現状では標準的に狂い火の属性を持つ近接武器は「ヴァイクの戦槍」と「指紋石の盾」のみであり、狂い火の祈祷も種類が少なく自分に発狂が蓄積する癖の強い仕様であるため、慣れないうちは属性にこだわらず自分の使いやすい武器を素直に使った方が良い。逆にノクラテオの武器複製等を駆使して全員でヴァイクの戦槍を持ち込めた日には、戦技を連打するだけでボスも味方も皆で発狂のお祭り状態になる。
また弱点表記こそないが聖属性が非常に通りがよく、発狂武器を用意できなくとも効率よくダメージを与えられる。

攻撃手段は主に左手の杖による殴打、魔法陣展開からの結晶射撃や足元を狙う爆発など動き自体は単調。
しかしどの距離も対応している上、突然ワープしてプレイヤーに近づいてから爆発させることもあるため、特に隠者と鉄の目は常時回避の準備をしておきたい。
あぐらをかいてからバリアを纏い、周囲に魔法陣を展開させると強化状態に入る詠唱が始まり、完了するとリブラの防御力が一定時間上昇し、結晶射撃が強化される。
詠唱を阻止するにはバリアを破壊する、もしくは魔法陣を全部壊すの二択。
しかし魔法陣はそれぞれ離れている上数が多く、バリアは攻撃系アーツや無頼漢の強化スキルでしか破壊できないため、意思疎通のできない野良では阻止するのも一苦労。
また発狂の大ダメージに対して対策の手段は乏しく、常に激しい結晶射撃や足元爆発に気を取られるためダウンした味方を蘇生するのもままならず、ギミックへの理解が他ボスよりも重要などの要素から、現在では夜の王屈指の難敵という声が高い。


襲撃イベントでは、永続的にHPを一定割合低下させる呪いを発生させる。
やはり商人に扮しており、大量のルーンを支払えば呪いを解くことができ
さらにその対価として複数の選択肢から1つだけ報酬を得られる。
こちらはデメリットのない強力な物ばかりなので、状況に応じて好きなものを選ぼう。
加えて、所持ルーンが多ければ多いほど攻撃力が高まる恩寵を得られる。
会話をせずに3回攻撃してしまうと敵対して取引も受けられない。歩いて発動する系のスキルを取得していると大惨事に。
能力も3日目に準ずる強さなので、素直にルーンを支払うのが吉。
時々、雨の収縮が始まっているのにその安全地帯の範囲外に現れるという嫌がらせとしか思えないような出現の仕方をして呪いが解けずに不利を背負わされるという事態も発生していたが
さすがに理不尽すぎたためか後のアップデートで改善された。

撃破で固有遺物「魔の夜」が手に入る。商人からの購入が大幅割引される他、ジェスチャー「あぐら」で発狂蓄積を行って任意で発狂でき、発狂でFP持続回復が得られるというなんとも癖の強すぎる性能を持つ。
癖が強すぎて夜の王の遺物の中でもトップクラスに扱いが難しいが、状態異常の解除でバフが得られる執行者のアビリティを任意で発動することには使える。切腹でいいとか言わない。


悪魔は公平さに執着していた
あらゆるものを高次元へと押し上げるには
高め合い、向上が必要だった

夜は、全てを飲み込む
ならば、それこそが公平ではないか
山羊の目は、暗がりを見つめていた

●闇駆ける狩人 【夜光の騎士、フルゴール】



戦いに明け暮れた古き人馬
仕えた神々への信仰を今なお絶やさず
夜にありながら神聖な力を振るう

ある伝承では、威光を放つ神々は
雷鳴が轟くとその姿を隠したという


巨大な槍を携えた半人半馬の騎士。
信仰の力である聖なる光と手にした槍を振るって戦うが、HPが減ると失われた左腕から影のような手を伸ばしてこちらを絡め取ってくる。
槍と光による直線的で素早い攻撃と、影の手による変則的でトリッキーな攻撃の緩急は慣れないうちは苦戦必至。
戦場を縦横無尽に駆けながらの突進、地面から無数の光の柱を発生させるなど、広範囲に渡って激しく攻撃と移動を繰り返すため、近距離武器では捕捉することさえ一苦労。
移動中も攻撃を加えられる鉄の目を編成するのはもはやマストレベルである。
弱点は雷属性で、大技を繰り出す前の詠唱中に雷を浴びせると攻撃を中断出来るため、弱点を突く事の恩恵が特に大きい。
というか、弱点をつけないと難易度が爆上がりするボスの筆頭格なので、安定した攻略のために対応の属性武器、雷脂や壺、雷が発生するパッシブなどを必ずひとつは入手しておきたい。

撃破で固有遺物「狩人の夜」が手に入る。スタミナ増加にカウンター関連の能力が2つと盾と刺突武器を持つことが多い守護者とは相性が良い。

+ 常夜の王 フルゴール
2番目に実装された常夜の王。
第3形態移行時は突如ふらつく様にゆっくりと歩きだし、天から注がれた光と共に黒い触腕だった左腕が新たに生え変わり本来?の姿に。
この形態になると超巨大な光の両刃剣を振り回す行動と光の弓矢を用いた行動が追加され、基本的にこれらをメインとして使うようになる。
光の両刃剣は範囲が広くフルゴールの後ろにいても攻撃が当たるほど。また1度ヒットすると物凄い手数と仰け反りでこちらの行動が阻害されゴリゴリと体力を削られていく。攻撃の予兆が見えたらスタミナ管理と回避の準備をしておこう。
弓矢による主な攻撃は上空に向けて撃つアローレインと直接対象へ目掛けて発射する攻撃の2パターン。前者は放たれた後フルゴールを中心に夜渡りへ一定時間追尾するように空から矢が降り続ける。そのため、無理に近くで攻撃を続けていると矢の雨によって一気に体力を持っていかれる。後者は単純な射撃だが隙が小さく、油断してると結構当たる上に痛い。特に前者のアローレインを撃つかと思ったら射撃してきたというようなことが起こりがちなので要観察。

そして第3形態の大技は祖霊ステップ上空へ駆けていき、ターゲットとした対象へ向けて渾身の矢を放つ。
着弾すると高威力・広範囲の大爆発が起きるので、狙われた夜渡りは空中で立ち止まったタイミングで猛ダッシュで今いる地点から離れ、他のメンバーも狙われた夜渡りには近づかないようにしたい。



神々の僕であった勇敢な戦士は
背後から左腕を切り落とされる
振り向いたフルゴールは絶望した

同じ死地を歩んだ仲間たちが
神々を信じられなくなっていたことに

●霧の裂け目 【夜の霞、カリゴ】



霧の中に潜む先史時代の竜
冷たい霞が覆う巨影の双眸が
歴史の潮目に現れたとされる

その冷たさは、生命にある熱を
いともたやすく奪い去るだろう

氷嵐を操る飛竜。
後述する夜の解説から性別は雌。
エデレがかなり歪なフォルムだったのに対し、こちらは正統派なフロムデザインの竜。
広範囲の氷のブレスを吐いたり周囲に冷気の霧を発生させるのはもちろん、飛翔した後に空を凍らせてその破片を降り注がせるという、
これまでの冷気を操るボスの中でも最大クラスの規模の攻撃を仕掛けてくる。
更に、攻撃後に地面に生える霜柱は触れると凍結が蓄積していく。
踏み続けると接近した時にあと一押しで凍結してしまうなどの極めて危険な状況になるため、なるべく避けて立ち回りたい。
弱点は当然ながら炎属性。攻撃し続けると炎で弱体化するので、こちらも是非持ち込みを推奨したい。*3

撃破で固有遺物「霞の夜」が手に入る。初期武器に戦技「冷気の霧」をつけて凍傷をつけられるようにし、凍傷ダメージ強化と凍傷発生時に短時間の透明化を得られる。
グノスター同様に自己完結した能力が魅力で、透明化中に他の敵を凍傷させればチェインを狙えるため複数の敵を相手取る状況と相性が良く、特に数の暴力に悩まされがちなソロ攻略では役立つ。


幻峰に身を潜めていた彼女は
変わりゆく世界をその目で記憶していた
そして、異彩を放つ天変地異のひとつに
目を向けると、翼を広げ飛び立った

それがもたらす功罪を
世界に与える影響を知るために

+ 以下、ラスボスに関わる重要なネタバレ注意

●夜を象る者



果てなき夜の先、おぼろに見えた人影
それは夜の始まりであり、世界の敵である

導きは指し示す
原初の夜の王、その足跡が続く場所へ

●夜の輪郭

全身が包帯のようなもので覆われ、夜渡りの戦士達より一回り大きい程度の人間の姿をしている。
他の王より遥かに小さいため拍子抜けしそうになるが、背にした大剣による攻撃はそれを感じさせない絶大な威力を誇る。
弱点は聖属性で、攻撃を浴びせ続けると簡単に怯む上に、素の強靭も高くはないので
特大武器両手持ちによるジャンプ攻撃でも簡単に体勢を崩す。


HPを0まで削り切れば、夜の輪郭は倒れ伏す。
……しかし、夜の輪郭から黒い霧が噴き出すと、周囲は夜の暗闇に包まれる。

その彼方から現れたのは……




●夜の王、ナメレス

夜を生み出す元凶にして本作のラスボス。
体を覆っていた布が取り払われ、王冠のついた甲冑を身に纏った騎士が姿を現す。
攻撃方法は変わらず大剣を使用してくるが、剣を地面に突き立ててから放つ夜を含んだ爆発や
目にも止まらない速さの遠距離まで届く突きなど、先程とは機動力、攻撃範囲、火力が桁違いになる。

また、夜の闇を生み出しながら標的を追尾する無数の光弾を放つ、空を大剣で切り裂くと共に、対応した属性を大剣にエンチャントしつつ
戦場一帯にその属性の爆発を引き起こすなど、まさに規格外の力を見せつけてくる。

これまでのボスは1人に狙いを付けると背中がガラ空きになる場合もあったが
ナメレスは凄まじい攻撃範囲でその隙をことごとくカバーしてくるため、他のプレイヤーにターゲットが向いたからと
安易に背中を深追いするのは極めて危険な行為である。
近距離攻撃をする場合は自分がターゲットでなくても、どの攻撃にこちらが技を差し込めるのか良く観察しながら戦おう。
遠距離から攻撃する手段を持っていない場合は無理に攻めようとせずに様子を見るのも重要となる。
大技は回避タイミングの難しい高威力広範囲攻撃だが、ガードすると逆に不利になるような多段ヒットする物は少ないので、慣れないうちは大人しく盾を持ち込むかアーツの無敵時間で回避すると大幅に被害を軽減できる。

弱点が聖属性である事、聖属性の攻撃がかさむと特殊なモーションで体勢を崩す点は夜の輪郭と同じ。

撃破すると「夜の王のルーン」を入手し、物語はエンディングへと向かう。
また、固有遺物「王の夜」が手に入る。武器変更にフォーカスした効果で纏まっており、定期的に武器を持ち替えることでバフが得られる効果となっており中々に癖が強い。

「ナメレス」という名前から「Nameless」(無名)を連想してダクソ3プレイヤーのフロム脳を刺激している。


その国は滅びた
英雄を相手取り、誰一人敵わなかった
騎士だった男もまた、屍の山に埋もれる

やがて目覚め、這いずり出ると
何一つ守れぬまま、男はただ生き残った
そして、世界を呪った

大雨の降りしきる、真夜中だった



「さあ、祝うのは追記・修正を成してからだ」
「長かったこの編集を、終わらせよう」

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最終更新:2025年07月01日 13:59

*1 1度触れないとファストトラベルが出来ないので自力で探す必要がある。

*2 ちなみに『ナイトレイン』ではチュートリアルでマルギットが登場している。

*3 特に追跡者専用遺物アビリティに大剣限定ながらスキル発動時に追加攻撃を行うことができ同時に火炎エンチャントも付けられるため是非とも運用したいところ