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パオフゥ

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ぱおふぅ
CV:中田譲治
身長:177cm
体重:63kg
血液型:AB型
生年月日:1967年6月13日(ペルソナ2当時32歳)
星座:双子座
※ただし、上記設定およびCVは、ペルソナ2罪、および罰の公式プロフィールによるもの。

公式

P3の前年代作に当たる「ペルソナ2罪」および「ペルソナ2罰」の登場人物。
ペルソナ2罪では「噂屋」の一人として、ネットカフェからアクセスできるサイトでのみコンタクトが取れた存在だが、ペルソナ2罰ではパーティーメンバーに昇格。
擁するペルソナのアルカナは「刑死者(吊るされた男)」。
ギリシャ神話の叙事詩「オデュッセイア」の主人公で「長き冒険の旅」を意味する「オデッセイ」の語源ともなった*1智将・オデュッセウスを初期ペルソナとし、最終的には人類に炎を齎した文明神・プロメテウス、ウガリット神話に登場する死の神・モトをペルソナとする。

P3の世界観から10年前、這い寄る混沌・ニャルラトホテプの策謀から逃れるために周防達哉達が作り出した「こちら側」と呼ばれる世界において、町を恐怖に陥れていた「JOKER呪い」に巻き込まれた天野舞耶と接触し、利害の一致から行動を共にしたことで、ニャルラトホテプが張り巡らせた策謀の蜘蛛の巣に踏み入ることとなる。

表向き盗聴バスター*2を営む傍ら、町に蠢く噂を収集する「噂屋」としての顔を持つなど、裏事情に多く通じている。
盗聴バスターという職業上盗聴にも通暁しており、劇中では須藤竜蔵の電話を盗聴している。本人曰く「携帯や公衆電話にはお手上げだ」との事だが、固定電話が当時主流だったことを鑑みると快挙ともいえる。
「パオフゥ」という名は中国語で「復讐」を意味する語だが、その名は偽名。
本名は「嵯峨薫(さがかおる)」といい、かつては物語の舞台となった都市・珠閒瑠市の地検に所属して特捜検事を務めていた。
しかし、ペルソナ2の登場人物らと浅からぬ因縁を持つ政治家・須藤竜蔵と癒着関係にあった台湾マフィア・天道連(ティエン=タオ=リェン)を捜査している過程で組織の殺し屋である云豹(ユンパオ)に逆に襲撃され、相棒の浅井美樹を失い、死の狭間でペルソナ能力に覚醒する。
その後、数年を台湾で廃人同然に過ごすが、竜蔵が総理大臣にまで手を伸ばそうとしているのを知り、名前と身元を偽って帰国。盗聴バスターを営む傍ら竜蔵の身辺を調査し始める。

そんな過酷きわまる現実を生き抜いてきたが故か、表向きの彼の姿は斜に構えた皮肉屋。
ペルソナ能力についても只の道具と言い切り、むしろ「相棒1人も助けられない能力」との思いから、嫌悪の感情を抱いていた。
しかし、そうした自虐的な姿は、己を苛む無力感を誤魔化すための仮面。
心の内には今もなお不正や悪徳を憎む強い義憤の心が滾っており、「運命」という言葉を弄するニャルラトホテプの悪意に満ちた嘲笑と皮肉に対しても「同じことしか言えねぇのか」と切り返す強さを秘めている。
そうした正義感の強さは、例えば、芹沢うららを詐欺にかけておきながら欠片も反省を見せない結婚詐欺師、牧村洋一に鉄拳を喰らわせるシーンなどで垣間見える。
また、今は亡き山岡翁への南条圭の想いを汲み取って直前までの非礼を素直に詫びたり、「スニーク」こと富樫署長の死に際して「命がけで過去の罪を償った本物の漢」として哀悼を示すなど、自らのせいで相棒を失った過去ゆえか、斜に構えた態度と裏腹に死者に対する敬意は人一倍強い。
実は、「罪」の世界では防空壕で達哉が見た夢の中で、「酔っ払った青年」として幼い日の達哉達と一瞬すれ違っており(当時大学4年生で、最難関と言える検事の試験に学生時代に合格し、痛飲していたとの事)、その時の彼の姿を見て淳がつぶやいた言葉が、「こちら側」で達哉もパオフゥに対して思う所があった事、そして全てが終わり「向こう側」へ帰る達哉に向けてパオフゥが発した言葉の伏線になっている。

ニャルラトホテプを退けた後は盗聴バスターや噂屋から足を洗い、その後はマンサーチャーとして活動している模様。
何かとちょっかいをかけては衝突していたうららを新たな相棒として迎えたようだ。

趣味は野球観戦(半神ジャガーズの熱烈なファン)、飲酒、喫煙。
あまり知られていないが、彼が用いる攻撃方法は指の力でコインなどの金属を弾いて撃ち出す、「指弾」という中国拳法の技法。
本人曰く「チャカよりも速い」とのことで、達哉によるとその錬度は「ペルソナよりも有り得ない」レベルらしい。

「ペルソナ3」との接点

P3において、6月13日に巌戸台分寮内のテレビに登場するレポーターのトリッシュ?が「サングラスと腰まで伸びた長髪のいかついおじさん」として、彼らしき人物にインタビューしている様子が見られる。


パオフゥ・ネタ/考察

  • 元・特捜検事という設定について
検察は、捜査権を有してはいるものの、基本的には公訴機関としての役割が主になっている。
その検察にあって、地検特捜部は「現職議員の汚職(背任行為)」「大企業の経済犯罪」等の強権的かつ大規模な知能犯罪の捜査を担当する、花形にして異色の部署。警察では捜査二課が管轄する分野であり、検察の捜査権は捜査二課に優越するものではないが、地検特捜部は、この分野については一般に警察以上のスペシャリストとして認知されている。
メタな話になるが、パオフゥの元・特捜検事設定は、捜査の最前線に立つ超エリート像として適当であり、尚且つ現職の閣僚である敵の首魁、須藤竜蔵との直接的な因縁を自然に作り出せるためだと思われる。
おそらく、竜蔵の出馬選挙区の地検として、汚職疑惑の捜査に動いたのだろう。とは言え、東京地検でもない一地方検察の特捜検事が独自に閣僚の内偵捜査を進めるのは、越権行為でこそないもののかなりの勇み足ではある。
東京地検か、せめて所属する珠閒瑠地検と組織的な連携を図れていれば、竜蔵と言えどあそこまで直接的な排除手段は取れなかったはずで、それは野心や功名心に駆られてスタンドプレーに走ったパオフゥの落ち度だろう。彼が影との対決において「最も許せないのは、己を過信して勝手に突っ走った自分だ」と叫んだのも、それを自覚していたからこそである。
なお、特捜部がある地検は東京・大阪・名古屋の3か所のみで、それ以外の地検では特捜部と公安検察を兼ねた特別刑事部(特刑部)が設置されている。なので、廃工場で克哉が嵯峨のかつての身分を告げる際も「珠閒瑠地検特別捜査部」ではなく「珠閒瑠地検特別刑事部」と言っている。考証がわりと細かい。
加えて、現実の地検は北海道を除きいずれも都府県庁所在地に設置されている。珠閒瑠市は当然ながらペルソナ2の世界のみに存在する架空の都市だが、地形や地区名等から横浜市がモデルであることは容易に推察できるので、或いはこの世界では横浜市の代わりに珠閒瑠市が神奈川県の県庁所在地として存在しているのかもしれない。(ゲーム中の表記や設定資料集では珠閒瑠市は××県にある政令指定都市となっている)

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注釈

*1 アトラス繋がりだと『世界樹の迷宮』シリーズの海外版でのタイトル『Etrian Odyssey(エトリアン・オデッセイ)』の由来でもある

*2 ゲーム発売当時の2000年、盗聴被害は表沙汰にならない事が多くても被害件数が増えていた事の現れか