神取鷹久 - いまさらP3考察 @ Wiki

かんどりたかひさ
CV:山野井仁(女神異聞録ペルソナ)･小杉十郎太(CDドラマ版･ペルソナ2罰)
年齢:28歳(女神異聞録ペルソナ当時)・31歳?(ペルソナ2罰当時)
※上記設定およびCVは、女神異聞録ペルソナ･ペルソナ2罰、および直後に発表されたCDドラマのものに準拠する。

公式

P3の前年代作に当たる「女神異聞録ペルソナ」「ペルソナ2罰」の登場人物。パーティメンバーの1人城戸玲司とは異母兄弟に当たる。
聖エルミン学園のOBであり、在学当時は生徒会長を務めていた。その後、オックスフォード大学に進み、現在は「南条コンツェルン」をも凌ぐ巨大企業複合体「佐伯コングロマリット」が立ち上げた新企業「佐伯エレクトロニクス&バイオロジカル&エネルギー・コーポレーション」、通称「SEBEC」社の御影支社長を弱冠20代で勤めている。一言で言えば天才の超エリート。

ロシアの天才科学者ニコライ博士を初めとする高名な研究者達を招聘して空間転送装置デヴァ･システムの開発に着手していた際、園村麻希の理想の世界とシステムが繋がった偶然をきっかけとして、現実を侵食する心の力を利用した人類の掌握を画策。その影響で、御影町はプラズマ障壁で覆われた異界となってしまう。
主人公達がSEBECビルに乗り込んだ際には部下に命じて主人公達を殺害しようとするが失敗、更にニコライ博士が己の贖罪として神取との心中を目論みシステムを暴走させた為、主人公達同様に麻希の理想の世界に転送される。

白い服の少女･まいが持っていたコンパクトを奪い取り、現実世界にデヴァ･ユガと呼ばれる城を呼び出し、そこに移り世界中の人々を洗脳し滅ぼそうとした。
しかしデヴァ･ユガに転移した主人公達が神取の部屋で見たものは、全能に等しい力を手にしながらも、その心は虚しさと孤独に満たされた彼の姿だった。
そしてそんな神取との戦いに突入した際に、彼は己のペルソナ･ニャルラトホテプに乗っ取られ、魔人・ゴッドカンドリに変化して更なる戦いを挑むも、主人公達の前に敗れ去る。
戦いの後は自分の弱さを認め、主人公達に2つの世界の真実を語り息絶えた。

ペルソナ2罰では新世塾に噂の素体として目をつけられ、「神条久鷹」と名乗る怪人物として蘇って表向き須藤竜蔵の秘書を務めつつ、JSMやXシリーズ、プチ・デヴァ等超常的な技術を彼らにもたらすことになる。
これらのオカルトじみた精神工学技術は、如何に天才とは言え本来は企業経営家である彼の専門外の筈だったのだが、噂の力によって様々な学術論文の執筆やシステム構築までこなせるようになっていた。
JOKERに取り憑かれた人間から穢れを集める為の施設「理学研究所」にて、南条圭は彼と再びまみえることとなる。因みにPSP版「PERSONA2罰」の追加シナリオでは、南条らの脱出後、周防達哉と一戦を交えている。
しかし一度ニャルラトホテプに魅入られた人間である彼は、ニャルラトホテプの存在とその目的を認識しており、あえて南条・達哉達の障壁になる役を演じていた節もあった。
「光には光の、影には影の役割がある」と、影は単に受け入れ乗り越えるべき障害ではなく、それ自体として意義を肯定されるべきものであるという観点を達哉達に示唆したのは彼である。
竜蔵の命令で、望龍術士の石神千鶴と共に海底遺跡にある封印を解き放ち、そこで彼らを追ってきた天野舞耶･南条圭らに最後の決戦を挑む。
戦いの後、達哉らに激励とも取れる言葉を遺し、最期まで彼といる事を選んだ千鶴と寄り添いながら、崩れゆく海底遺跡と共に海の底に消えた。

非公式

金子一馬はインタビューで、罰で現れた神取は異聞録の神取本人ではなく神取としての自我と記憶を植え付けられたニャルラトホテプの一部であるとも取れる発言をしている。
(実際、噂の現実化を以ってしても彼以外に死者の復活が為された例はなく、他に具現化された死者達はいずれもかつての本人ではなく、ニャルラトホテプの化身として顕れている)