バトルロワイアル - Invented Hell - @ ウィキ

Liber AL vel Legis -THE WORLD REVOLVING-

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kyogokurowa

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■ ■ ■

――すげぇ。すげぇぞあのベルベットって女。マジかよ、マジで到達しやがったのかよ!
いや、まだそうだとは決まったわけじゃねぇ。だが、こんなの見せられて落ち着いていられるか!


――『愚者の最も確かな証拠は、自説を固守して興奮することである。』
――と、言いたいところだけど、どうやらそれ以上のようだね、あれは。


――ああ、俺がくたばった時の、あの一方通行が出しやがったあの黒い翼だ。あれと同じかは未だ分かんねぇが……こいつぁ……。

――何か心当たりでもあるのかい?
――俺ら、と言うよりもこの学園都市での能力者の到達点。能力者の開発っつー分野での最終目標地点。それを俺たち学園都市の連中は神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くものって呼んでいる。


――それで、そのSYSTEMと彼女が何の関係が?
――あれの一歩手前かもしれねぇんだよ、今のベルベットってやつはよ。


時を少しだけ前に戻そう。
世界が一瞬だけモノクロへと変貌した正体不明の事象。
それを体験した時点で、ブチャラティはこの騒乱への介入を覚悟した。

嫌な予感、と言うやつだろうか。
第六感とも、虫の知らせともいうべき危機感が鳴り響いていた。
今後の未来を左右する、最悪の運命への分岐点。
それを阻止するには遅すぎるのかもしれない。
だが最悪の結末を防ぐことなら出来るかもしれない。

その決意のもと、ブチャラティ達は混沌の渦中へと突貫する。
ちなみにフレンダはごねた、当然のことであるが。

それとは別に、桜川九郎はある予感を感じていた。
件の未来予知とは別種の、単純曖昧な予感であるが。
この先出会うであろう何かの、それに対する、決定的な何かを。


―――さて、話が圧してまいりますので、彼らが駆けつける前の動向は此処までにして。
"今"を再開すると致しましょう。



■ ■ ■



「また、余計なのが来たようね。」

魔王は既に眼下のブチャラティ達を凝視している。
もう少しであの偽物を殺せるところだったのに。
狛犬の最後の足掻きが余計な邪魔者を引き寄せたと。
途端に苛立っていく。思考が僅かに曇る。
気に入らない、その白い色が。あの男を思い出させるようで。
既に偽物はファスナーの内へと回収され、そのファスナーも最初から何もなかったかのように消えている。

「邪魔しないで。」
「残念だがそうは行かんな。お前達が何を企んでいるかは俺には分からん。だが、こんな小さい子供をここまで苦しめたお前が、碌でもない女だということは確かということだ。」

どす黒い邪悪な感情の波濤を受けてなお、ブチャラティは揺るがない。
だが、初めて認識して確かに解った事は。あれは恐るべき『邪悪』である事。
『外道』と限りなく近く。穢れと言う影に包まれ、その影を自在に操作するこの現世に君臨せし破壊の魔王。

「だったらどうするの? そいつを渡さないっていうのなら容赦はしないわ。……ああ、抵抗しても良いわよ。どうせ無駄な足掻きになるんだから。」

魔王にとって、彼らが挑んでくるのならそれでいいと、正直どうでも良かった。
まだ自らの力には未知の部分が多い。打ち合い程度に分析や練習を行いたかった魂胆もある。
それは一種の力に目覚めた魔王の慢心や余裕ともいうべき感情が一因でもある。

「……フッ。」
「何がおかしいのかしら。」

魔王の圧を前に、ブチャラティは不敵に笑っている。
まるで見覚えのあるような笑みで。

「良いことを教えてやる。ゲス野郎のやることはな、何をやっても、最後にはしくじるんだよ。」
「―――世迷い言を。」

この時、魔王は初めて眉を顰ませた。
この私がゲスだと? ゲスはあいつらを、私から■■■を奪った■■■■■■ただ一人!
そう心の内で叫び、ブチャラティを睨む。
純粋な憤怒が新たな波濤となりて空間を揺らす。
滲み出る穢れが魔王の怒りに同調し、空気を震わせる。

「殺す。そして壊す、お前のその企み諸共。」

業魔手が大きな鉤爪へと変貌し、ブチャラティに向ける。
何か行動を起こせば、直ぐ様切り裂けるように。
だが、そんな危機一髪の状況に陥っても、ブチャラティは優位を保つ、余裕を保ったまま。何故なら――

「残念だが、俺『たち』の作戦は既に完了している。」

そう、既に風は吹き終わった後なのだから。
ブチャラティの不可解な宣言の直後、後方に連結されていた5両が唐突に連結解除。
それと同時期に列車の最後尾が大爆発を皮切りに、まるで導火線のごとく残された5両の内4両の真下も連続して爆発。結果浮かび上がった5両はまるで龍の如き不規則な動き魔王へと襲いかかる。

「なぁ!?」

その奇想天外過ぎる出来事に思わず魔王も衝撃を隠せず、その結果大幅に初動が遅れ、爆発の反動で空を飛んだ列車5両の重量を叩きつけられる結果に。

「こん……のぉぉぉぉっ!!!!」

だがそこは災禍の魔王。5両分の重量を大幅に押されながらも受け止め、遥か遠くへと投げ飛ばした。
しかし、既にブチャラティの姿はいなかった。

「……あいつ!? いや、その前にあの偽物は何処に……!?」

魔王は気づくべきだった。
何故5両目だけが爆発されなかったのか。
そしてそもそもブチャラティが立っていたのは5両目の屋根。

「arrivederci」

遠目で、ブチャラティとその仲間たちの姿が見えた。
自分が投げ飛ばした、列車の上に。
そして、列車を抜けて落下する様に、スティッキー・フィンガーズによって真下に開けられた穴よりブチャラティたちは落下した。
それ以降は、ベルベットには追えなかった。そして見ることも出来なかった。
魔王が投げた方向など、魔王自身も我武者羅に投げた事で魔王本人も覚えていなかった。
当のブチャラティたちが吹き飛ぶ列車よりパラシュートでゆっくり降下し無事着地したことに気づかないまま。

「―――ブローノ・ブチャラティぃぃぃぃっっ!」

獲物をみすみす取り逃がし、挙げ句手玉に取られた。
既に誰もいない飛行する列車に向けて先程の『邪竜咆吼』を発射。列車は赤黒い爆発を上げ、汚い花火となって霧散する。
結局のところ、これはただの八つ当たりに過ぎず。

「殺す! お前だけは、必ず殺すぅぅぅぅ!!!」

全ての元凶であるブローノ・ブチャラティへ、喉がはち切れんばかりの憎悪を叫ぶ、ただそれだけしか魔王には出来なかった。


電車の大爆発のトリックは以下の通り。

フレンダが『アイテム』アジトで回収していたその他諸々の支給品。
取り敢えず爆発物の類だとして人形爆弾と同じように使えるかと、兎に角集めれるだけ集めまくった大量のばくだんいし。それを車両4つに満遍なく配置。
多少はスティッキー・フィンガーズを用いて『浮いて飛びやすく』はしたが、ここまで上手く行ったのは予想以上の正解であった。
この脱出劇におけるMVPはフレンダである。本人にとっては間違いなく不本意ではあったのだが。


○ ○ ○

「……ベルベット。」

全てが終わった。三両のみが残り未だ正常に走る無限列車。
翼を収め、天を見上げ立ち尽くす魔王――ベルベットに対し、夾竹桃が漸く話しかける。
夾竹桃も麦野沈利もブチャラティの姿だけは、あのやり取りの内で確認できた。
どちらにしろ、魔王の脅威を理解しているのだから、何れ敵対する事になるのは確定となったのだ。

「……ああ、あんた達ね。」
「……貴女に何があったかは知らないけれど、一体何があったの? 麦野の憶測だと、絶対能力者になった、とかだけれど。」
「……絶対能力者、ね。」

心ここにあらず、というわけではない。ただ、ポッカリと心に空洞が出来た様に、ただ呆然と立っていたようにもに見えていた。
何かしら激情しているのかという夾竹桃の予測は外れたわけだが、それはそれで別段困らないので良いのだが。何か思い出したように、ベルベットが口を開ける。

「……少し、休ませてもらうわ。流石に疲れた。それに、この力はまだ発展の余地がある。」
「麦野は先に休んでるわ。色々考え事をしてるらしいから。」

あの後、麦野は夾竹桃に呼ばれてある手伝いをした後、「ちょっと一人にさせて欲しい」と良い、勝手に別の車両に休みに行ったとのこと。

「ああ、そう……。で、あんたはどうするのよ?」
「私はちょっと……あの子で、ね。」

そう告げた夾竹桃は、身を翻し先頭車両へと行こうとする。
あの子と言うのは未だ気を失っているムネチカ。麦野に手伝ってもらい先頭車両へと運んでいたのだ。

「待ちなさい。」
「……。」

ベルベットに呼び止められて、夾竹桃が足を止める。

「もう私はベルベットじゃない。これからは魔王。魔王ベルセリアって呼んでくれると助かるわね。」
「……そう。後で麦野にもそう伝えておくわ。じゃあこれからもよろしくね。ベルセリア。」

そう言い残し、夾竹桃は今度こそ去っていく。
一人取り残さたベルベットは、さっきまでと変わらず空を見上げて。

「……?」

赤かった。まるであの緋の夜の如き。その視界は真っ赤に染まっていた。
だが、すぐにそれは正常へと戻り。
ただの幻覚だと、そう割り切ることにしたのだ。

祝え、最悪最凶の魔王の誕生を。
新たなる能力者の生誕を。
ましてや異界の理同士を複合させた大いなる未知。
彼女の異能に名を付けるならば―――。
『災禍顕現』、この名前こそ相応しいであろう。



○ ○ ○

目を覚ませば、列車の中。
傷の方は塞がっているものの、未だ身体は痛む。
己の体は荒縄で拘束されていて、今の消耗では抜け出すことすらままならない。
それ以上に、今でも小生の目に焼き付いている、あの絶望が。

「ライフィセット、殿……。」

小生は守れなかった。あの少年を。
聖上の時と同じく、何も出来ず、何も成せず。
ただ小生のすること全てが、無意味であると叩きつけられ。

これでは本当に只の役立たずではないか。
誰も守れず、何が八柱将か。

己が情けなさに涙が流れそうになる。
己の無力さに打ちひしがれそうになる。

これからどうすればいいのか。
あの少年すら守れなかった今の小生に、生きる価値なぞあるのか。

「……随分暗い顔をしているじゃないの。」

奥の扉をゆっくりと開いて、黒衣装の少女、夾竹桃が小生の前に現れる。
恐らく、その時点で我慢がならなかったのだろう、耐えられなかったのだろう、小生は。

「貴様が……貴様のせいで……」

打ち震える程の、己ですら可笑しいと思えるほどの憎しみを込めて。

「貴様が、貴様のせいで……ライフィセットが……あの少年は……!」

ただ、叫んだ。たとえそれが只の八つ当たりに過ぎないと。
己が行動が結果として引き起こした業だとしても。
叫ばずに、吐き出さずにいられなかった。

「許さぬ……例え小生が地獄へ落ちようとも、貴様を殺す。必ず、……必ず、だ……。」

言い詰まる。八つ当たりだと、わかっているからか。言葉が途切れてしまう。
そんな小生の心情を見抜いて、夾竹桃はただ不気味に笑った。

「……可哀想に。苦しかったのね、悲しかったのね。誰も守れないで、ただ無様に抗って、何も残せなかったのね。」

それは、嘲りだったのか、心からの言葉だったのか、小生にはわからなかった。
でも、気の所為か、夾竹桃のその瞳は、悲しそうに見えてしまう。
だが、すぐにその瞳は忌まわしき妖艶さに様変わりして。

「でも安心して……もう、そんな事を考えなくていいから。」
「どういうこと……ッ!?」

その言葉に反応する暇も無く、小生は、己が身体の異常を自覚した。
――身体が熱い。胸の奥から広がる熱さが、小生の身体を包み込んでいる。
頭がクラクラする、意識が定まらない。

「……実はね、貴女が気を失っている間に、色々と打ち込ませてもらったわ。」
「……な、に……。」

夾竹桃が何を言っているか、わからなかった。
辛うじて分かるのは、小生の身体に何かが打ち込まれたこと。

「嫌なことを、何もかも忘れさせてくれる。――お・く・す・り。」

そして、その言葉は。小生にとって、全てが壊される最後通牒であり。
それを理解する暇もなく、小生のうなじに彼女の手が触れられ、小生はまるで自分のものではない甘い声を無意識に声を上げていた。


■ ■ ■

小生の心が、溶け出して、流れ落ちてゆく。

小生の信念も、矜持も、ドロドロに溶けて流れて消えて行く。

何も考えられない、でもどうしてこんなに心地よくて、気持ちいいのだろうか。

――忘れましょう、貴女を苦しませる何もかもを。

声が聞こえる、それは甘い、甘い誘惑。全てを忘れさせてくれる。甘美な言葉。

でも、小生には、小生には何もかも諦めきれない理由がある。

それを忘れてしまっては、先に逝ってしまった聖上やライフィセット殿。
今も生きているオシュトル殿に顔向けできない。
小生は八柱将ムネチカ、この先苦難が待ち受けようとも、小生は―――。

――でも、貴女は誰も守れなかったわよね

それを、言うな。言わないで、くれ。
分かっている、小生がそれを一番わかっている。
だから、それ以上は――。

『ムネチカ』
『ムネチカ』

聞き覚えのある、声が。
片方は大火傷で誰かすら判別できなくて。
もう片方は下半身と両腕が無く。
両者とも、血塗れで、虚ろな目で、小生を見ていて。

『熱い、熱いのじゃ』
『痛いよ、苦しいよ』

目を背けたくても、背けなかった。
これは小生が力及ばなかったから起こった悲劇で。
でも、これを真実だと小生は受け入れたくなくて。
逃げ出したくて。

『どうして』
『どうして』

二人が小生を見る。
やめてくれ、そんな目で小生を見ないでくれ。
許してくれ、許して欲しい。お願いだ、そんな目で見ないでくれ。
小生が悪かった、だから許してくれ、何でもする、償うために何でもする。
だから、だから―――。

『助けてくれなかったの(じゃ)?』

ああああああああああああああああああ





○私は失われ、誰も知らず、私の切望の痕跡もない。○





二人のぐちゃぐちゃになった死体を小生が見下ろしている。
小生の腕は悍ましい程に赤い液体で染まっている。
血管も臓腑も脳髄も何もかもが散乱した地獄の袋小路で。
唯一綺麗に切り抜かれら虚空の目玉だけが、小生を見つめている。


『許せない、死ねよムネチカ』


そんな声が、小生の耳にこびり付いた。
これを悪夢だと小生は信じたかった。
けれどこうなってしまったのは間違いなく小生のせいで。
この結果になったのも、これをしたのも間違いなく小生で。

――可哀想に。だから言ったじゃない。何もかも忘れて、私に身を委ねなさいって。

そうだった、小生はそうすればよかったのだ。
もう小生は誇り高き武人などではない、ただの役立たずの塵屑。
そんな塵屑なのだから、何もかも忘れてしまえばよかったのだ。
何もかも投げ出して、勝手に救われてしまえばよかったのだ。

――そう。それが貴女が救われる唯一の道だから。

ありがとう。それで小生は救われる。
ありがとう。これで小生を忘れられる。
ありがとう、これでわたしは、らくになれる。

――こちらこそ、ありがとう。これからはよろしくね、私の可愛い、新しい守護者ちゃん。愛して、あげるわね。

うれしい。こんなわたしをあいしてくれて
あなたのあいがあれば、わたしはいつまでもいきていけます
だからわたしを、すてないでください。
まもりますから、いつまでも。わたしのわたしの、ごしゅじんさま

―――夢から覚めて。
全てが終わった。
かつて鎮守の将と呼ばれた少女の面影は無く。
黒いセーラー服の小柄な少女を見つめ、艶美な表情を浮かべて。
ただ朦朧と、あまりにも甘い、熱の籠もった声で。

「ありがとう」

そう、囁いて。
夾竹桃は変わり果てたムネチカの姿を見下ろして。
その目は余りにも透き通って、何の感情も持たなくて。
それでも、本当に後悔しているような瞳で。

「どういたしまして。」

その言葉に何を思ったのか。
その心に何を秘めたのか。
それを明かされる事はなく。
夾竹桃の心のノイズは、跡形もなく消え去り、全てはいつもの通りに。




残った三両の内の一つ。未だ綺麗な内装が保たれている車内にて。
座席に寝そべりながら麦野沈利は思考する。

(もし今のベルベットのアレが、マジの絶対能力者に成っちまったってなりゃ。あのテミスとかいうクソババアは何を企んでやがる?)

麦野沈利もとい、かつてアイテムは一度、絶対能力者絡みの計画に関わったことがある。
その計画は破綻したものの、理論上可能というのは事実らしい。
だが、その過程をすっ飛ばして、ベルベットは恐らく絶対能力者へと変貌した。
考えうる予想はテミス側の技術提供に学園都市の科学者が関与していること、もしくはあのテミスという女が実は木原の関係者である可能性。

(どっちにしろこの殺し合い。今後碌な事にならねぇな……。)

何はともあれ、レベル6に必類するような存在が生まれてしまったのだ。明らかにパワーバランスは激変するであろう。その怪物が今のところ味方側である、と言う事実は気に障りさえすれど不幸中の幸い。

(だが逆を言えば……。)

あのベルベット然り、何かしらの形で高次の力を得られるチャンスが全参加者に与えられるという逆説的な理論にも達することが出来る。
簡単には行かないだろうが、別の視点に気づき、それを自覚できるならば、それこそが運命への分岐点となりうるだろう。

(……別の視点、ねぇ。)

よくよく考えればこの殺し合いに巻き込まれてからは見たことのない事象ばかりだ
シギル、業魔、魔術等々。理論や方式等はまるっきり違えど、何もかもが超常の力であるというのには代わりはない。

(……ん? まてよ……。)

そう、学園都市の自分からすれば魔術等などという方程式は例外だ。
ベルベットがそういう例外の力を融合させて生まれ落ちた産物とするならば。

(……最初から。)

最初から、この殺し合いは、そういう例外が起きるという前提で構築されたのではないのか?
前提として見世物でも良い。と言うよりもテミスという女がその類の人物であることはなんとなくわかる。
例外を最初から前提として構築された世界、例外の誕生を前提として配置された参加者たち。
生と死による勝者と敗者の振り分けにおいて、より絶対的な勝者と成りうるに必要なファクターの一つとして、絶対的な力も該当する。
バトルロワイヤルが蠱毒が前提の催しである、という案件は学園都市の能力者の実験でもありふれた事象だ。
だがもしそうだとしてこれは度が過ぎている。ベルベットの様なLEVEL6みたいな化け物が生まれるという脅威が、何をもたらすのか。それを主催側が理解していないはずはない。

(……もしかしたら。)

もしかすれば、テミスは本当にただの主催者であり。
ただ必要最低限の知識だけを与えられた使い勝手の良い表向きの進行のための駒に過ぎないとしたら。
生まれ落ちた脅威を、首輪で何とか出来る参加者としか認識出来ていないとしたら。
そのイレギュラーを、殺し合いを盛り上げるためだけど要因としか認識できていなかったとしたら。
そしてその事実を誰にも明かすこと無く隠しきり、この殺し合いを用いて『絶対能力者のような何か』を生み出そうとしているクソッタレが、もしも背後にいるとしたら。

(……あのガキとは一度話し合わねぇといけねぇな。)

夾竹桃。安倍晴明とやらと休戦協定を結び。なおかつ恐らくであるが、自分たちが気絶していた間に何かを知った可能性があるであろう毒使い。
彼女が知り得る真実と、己がたどり着いた仮説を擦り合わせる必要がある。

麦野沈利は知らないかもしれないが、プロデュースと呼ばれる団体のあるチームによってとある実験がなされていた。
置き去りを用いて、被験者の『自分だけの現実』は脳のどこに宿るのかを調べるため、クリスマスケーキのように脳みそを切り分けるなどの実証を行っていた。
被験体の四肢を切断しても能力は宿ったままなのか、腹部を切除しても能力は宿ったままなのか、
胸部は、延髄は、脳下垂体は、視床下部は、海馬、大脳や小脳は?












外部から死霊術師を呼び出してまで成果を出そうとしたチームが最終的にたどり着いたのは。
「霊魂と呼ぶべき何かが宿った肉体そのものに能力が宿る」というオカルト的な結論と、
「体が小さくなればなるほど能力の出力は落ちる」という発見であったという。

これもまた、知恵の神の憶測が当っている前提にあるが。
これにおける霊魂が、もしこの虚獄の舞台にに於けるインストール元の情報と同一であるのなら――。



※8両編成の無限列車の内5両が吹き飛びました。
※F-3のホテルの上層階が崩壊しました。

【F-4/昼/走行中の無限列車/一日目】

【ベルベット・クラウ@テイルズオブ※※※※※※※※】













深刻なエラーが発生しました。エラー箇所の修正が完了するまで暫くお待ち下さい。













【魔王ベルセリア@バトルロワイアル -Invented Hell-】
[状態]:疲労(小)、魔王化
[服装]:いつもの服装
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:他の参加者共を喰らって、主催共を喰らい、復讐のための力を貯める
0:――私は、魔王ベルセリアだ。
1:夾竹桃、麦野沈利と共に行動する。――まだ利用できる以上は――。
2:ライフィセットの名を騙る『悍ましい何か』は私の手で殺す
3:ブローノ・ブチャラティ、あの男は必ず殺す。
4:あの時戦った対魔士(オスカー)は殺す
5:牢獄で会った女(マギルゥ)に関しては保留
6:夾竹桃の提案に乗りまずは紅魔館(の図書館)に向かう
[備考]
※牢獄でのオスカー戦後からの参戦です
※3人でアイテムを結成しました
※恐らく『絶対能力者』へ到達しました。恐らく『その先』にも到達する可能性があります。
※異能力 『災禍顕現』を習得しました。本人の拡大解釈を以て穢れを様々な形として行使できる能力です。

【麦野沈利@とある魔術の禁書目録Ⅲ】
[状態]:全身にダメージ、疲労(大)
[服装]:いつもの服装(ボロボロ)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:『願いを叶える力』とやらを手に入れる
0:アイツ(ベルベット)に、何があった?
1:気に食わないが、ベルベット、夾竹桃と共に行動
2:今後のことについて夾竹桃と話し合いたい。自分の仮説が確かなら明らかにきな臭くなってきた。
3:絹旗とフレンダは見つけたら必ず殺す
4:夾竹桃の提案に乗りまずは紅魔館(の図書館)に向かう
[備考]
※アニメ18話、浜面に敗北した後からの参戦です
※3人でアイテムを結成しました
※ベルベットがLEVEL6に到達したと予想しています。

【夾竹桃@緋弾のアリアAA】
[状態]:衣服の乱れ、ゲッター線に魅入られてる(小)、夏コミ用のネタの香りを感じている。
[服装]:いつものセーラー服
[装備]:オジギソウとその操作端末@とある魔術の禁書目録Ⅲ、胡蝶しのぶの日輪刀@鬼滅の刃
[道具]:基本支給品、シュカの首輪、素養格付@とある魔術の禁書目録Ⅲ、クリスチーネ桃子(夾竹桃)作の同人誌@緋弾のアリアAA(現地調達)、薬草及び毒草数種(現地調達)、無反動ガトリングガン入りトランクケース@緋弾のアリアAA(現地調達)
[思考]
基本:間宮あかりの秘毒・鷹捲とゲッター線という未知の毒を入手後、帰還する
0:紅魔館(の図書館)に向かう。首輪の解析は図書館到着後
1:ベルベット、麦野と共に行動
2:神崎アリア及び他の武偵は警戒
3:ゲッター線の情報を得るためにゲッターチームから情報を抜き取ることも考慮
4:夏コミ用のネタが溜まる溜まる...ウフフ
5:なぜ書いた覚えのない私の同人誌が...?
6:……優秀な狛犬ちゃんをゲットしたわ。
[備考]
※あかりとの初遭遇後からの参戦です
※3人でアイテムを結成しました
※晴明からゲッター線に関する情報を入手しました
※隼人からゲッター線の情報を大まかに聞きました。
※『今の自分が本物ではない』という琴子の考察を聞きました。
※隼人・ビルド・琴子・リュージ・アリアと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。
※隼人からゲッター線について聞きました。どれだけの情報が供給されたかは後続の書き手の方にお任せします。

【ムネチカ@うたわれるもの 二人の白皇】
[状態]:衣服の乱れ、負傷(中)、精神崩壊、夾竹桃への忠誠心(絶大)、忘却(中)
[服装]:いつもの服装
[装備]:ムネチカの仮面@うたわれるもの
[道具]:基本支給品一色、大きなゲコ太のぬいぐるみ@とある魔術の禁書目録(現地調達)、
[思考]
基本:ごしゅじんさまにしたがう
0:………
[備考]
※参戦時期はフミルィルによって仮面を取り戻した後からとなります
※女同士の友情行為にも理解を示しました。
※画面越しの志乃のあかりちゃん行為を確認しました。 
※夾竹桃の処置の結果、何もかもを忘れて夾竹桃に付き従う忠犬になりました。恐らく今後ライフィセットが生きていると判明しても彼女の壊れた心は、よほどのことがない限りは戻らないでしょう。
















○ ○ ○

「やっぱり禄な事じゃなかったぁぁぁぁぁ~~~~!」
「我慢しろ。こうでもしなければ逃げられなかった。」

一人愚痴るフレンダを諌めながらも、ブチャラティはパラシュートで降り立った大地にて天を見上げて安堵する。
あの魔王は今の自分達では到底叶わない。
それも込みして逃走の一手を。希望への一手を打つことにしたのだから。

「そりゃ確かにあれに敵う気なんて全くしなかったけどさぁ~!」

それは、九郎と共に車内に待機し、ファスナーの隙間からあの魔王の姿を確認したフレンダからしても同意論であった。
まるで絵本やゲームの世界から飛び出してきたような、正真正銘のファンタジー的存在。
かれこれ暗部で行き始めてはや数年、麦野以上の埒外はフレンダとしても初めて目の当たりにしたのだから。

「……彼女への対策も重要だが、先ずは……。」
「はい。彼、ですね……。」

そうブチャラティが目を向けたのは、未だ九郎の隣で、悪夢に魘される様に気を失いながらも苦しむライフィセットの姿。
真っ二つになった身体は元に戻せたものの。両腕は欠損し、正体不明の黒い火傷痕による痛みに苛まれている。

「今の手持ちではこの少年の容態を何とかするには余りにも物が足りなさ過ぎる。……が、運がいいのや悪いのやら。どうやら、俺たちは病院の近くまで飛ばされたようだ。」

吹き飛ぶ列車からパラシュートにより落下し脱出した先はエリアE-6。
すぐ隣という場所ではないが、病院の姿が大きく見える程にはその近くにはいた。

「……急ぐぞ。この容態では少年の方は長くは持たんかもしれん。」

自体は一刻を争う。ライフィセットを蝕む黒い火傷が何なのかが分からない以上、病院という医療器具がはっきりしている場所でより有効な処置が可能な場所へ向かうしか無いのだ。

(結局、私の困難はまだまだ続くってわけよ……。)

急ぐブチャラティ、ライフィセットを背負い進む九郎を他所に。
フレンダの心境は余りにもげんなり、というか心痛そのものである。
間違いなく自身の支給品がこのチームの危機を救ったとは言え、また別の困難。
二度あることは三度あると諺でよく言われるが、もうこれっきりにしてほしいと、心の内から願うフレンダではあった。そして――

「………。」
「どうした、九郎?」
「……いえ、今は彼のためにも急ぎましょう。少し、あの彼女のことで気になることがありましたので。話は彼の容態が落ち着いた時にでも。」
「……わかった。」

桜川九郎。彼も、ファスナーからとは言え、魔王の姿を確認していた。
だが、彼のみが、彼だけが感じた、ある違和感。
それを今は奥に仕舞い込んで、ライフィセットの容態を何とかする為に急ぐしか無かった。


魔王ベルセリア。かつてベルベット・クラウであった怪物。
それは、ベルベットが異界の方式を理解し、実証したことで生まれ落ちた虚構である。
ベルベット自身がベルベット・クラウで或ることを否定し、生まれ変わることで誕生した現実へと変貌した虚構である。

実のところ、あれの変貌の絡繰は鋼人七瀬と似通っている。
鋼人七瀬は桜川六花が風潮した噂がSNSの有象無象の妄想力によって形付けられたものであり。
魔王ベルセリアは、ベルベット・クラウが己の存在を否定し、己が魔王である認識を以て異界の理論を確立・実証させた事で生まれた。
結局のところ、どちらも想像力の怪物という点においては何ら違いがないのである。

桜川九郎が気になったある事というのはそれだ。
鋼人七瀬の時と同じ様な、歪な感覚。
違うのは、歪まされたのと、自ら歪んだこと。最もそれをまだ桜川九郎は知らない。
異能力とは一種の妄想を現実に押し付ける力。
ならばその根本となる妄想を機能不全にさせればどうなるか。

故にもし、魔王ベルセリアが『ベルベット・クラウ』で或るという証明が出来るのなら。
魔法の方式を虚構とすることで、魔王からその妄想を取り払うことが出来るのなら。
魔王は魔王としての力を失い、ただのベルベット・クラウへと戻るであろう。

だが、鋼人七瀬とは訳が違う。
あれはかの想像力の怪物よりも、より現実味を増した魔王だ。
現実に降り立った幻想、第二の鋼人七瀬。幻想を現実へと塗り替え、妄想と憎悪を以て現実を塗り潰す、虚獄にて誕生した『虚構の獄姫』。
もしもあれを元に戻すならば、知も力も、そして嘘をも、総動員させて挑まなければならない。

Q.E.Dには未だ遠く。
さりとて世界は回る。
希望とも、絶望とも、どちらへも。

【昼/E-6/一日目】
【ブローノ・ブチャラティ@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風】
[状態]:疲労(小)、フレンダへの疑念(中)
[服装]:普段の服装
[装備]:
[道具]:不明支給品1~3、スパリゾート高千穂の男性ロッカーNo.53の鍵) サーバーアクセスキー
[思考]
基本:殺し合いを止めて主催を倒す。
0:ライフィセットの容態を何とかするため病院へ向かう
1:首輪の解析は後回しにして、仲間達との合流を目指すために池袋駅を目指す。
2:池袋駅への道中で高千穂リゾート、早乙女研究所を探索。
3:フレンダを警戒。彼女は何かを隠している。
4:あかり、高千穂、志乃、ジョルノ、カナメ、シュカ、レイン、キースの知り合いを探す。
5:カタリナ・クラエスがどのような人間なのか、興味
[備考]
※ 参戦時期はフーゴと別れた直後。身体は生身に戻っています。
※ 九郎、新羅と知り合いの情報を交換しました。
※ 画面越しの志乃のあかりちゃん行為を確認しました。 
※ 新羅から罪歌についての概要を知りました。

【桜川九郎@虚構推理】
[状態]:健康 静かに燃える決意、魔王ベルセリアに対する違和感
[服装]:ホテルの部屋着
[装備]:
[道具]:基本支給品一色、不明支給品0~3
[思考]
基本:殺し合いからの脱出
0:彼(ライフィセット)の容態を何とかするため病院へ向かう
1:あの彼女(魔王ベルセリア)、何か……?
2:フレンダは、念のため警戒。
3:岩永を探す
4:ジオルドを始めとする人外、異能の参加者、流竜馬、仮面の剣士(ミカヅチ)を警戒
[備考]
※ 鋼人七瀬編解決後からの参戦となります
※ 新羅、ジオルドと知り合いの情報を交換しました。
※ アリア、ブチャラティと知り合いの情報を交換しました。
※ 画面越しの志乃のあかりちゃん行為を確認しました。 
※ 新羅から罪歌についての概要を知りました
※ 魔王ベルセリアに対し違和感を感じました。

【フレンダ=セイヴェルン@とある魔術の禁書目録】
[状態]:全身にダメージ(小)、心痛、右耳たぶ損傷、頬にかすり傷。衣服に凄まじい埃や汚れ、腹下り(極小)。
[服装]:普段の服装(帽子なし)
[装備]:麻酔銃@新ゲッターロボ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、『アイテム』のアジトで回収できた人形爆弾×2他、諸々(その他諸々の内パラシュート3つと、入っていた全てのばくだんいし@ドラゴンクエストビルダーズ2は使用済み)。レインの基本支給品一色、やくそう×2@ドラゴンクエストビルダーズ2、不明支給品1つ(確認済み)、鯖缶複数(現地調達)
[思考]
基本方針:とにかく生き残る。現状は首輪の解除を優先するが、優勝も視野には入れている
0:病院に向かうしかない。と言うかあの怖いやつなんなの、麦野でも勝てる気がしなさそうなやつ、どうすりゃいいのよ!?
1:ブチャラティは要注意。ボロを出さないようにしないと。
2:煉獄の言う通りに竜馬と出会うことがあれば、謝る?
3:麦野たちと合流できればしたい...後々を考えると複雑な気分ではあるが。
4:あの化け物(ミカヅチ)から逃げる。絶対に関わり合いになりたくない。
5:彩声にちょっぴりの罪悪感。まあでも仕方ない、切り替えていこう
6:煉獄、死んじゃったんだ…
※フレンダの支給品の一つ、煙玉は使い切りました。

【ライフィセット@テイルズ オブ ベルセリア】
[状態]:気絶、穢れによる侵食(重大)、両腕欠損、全身のダメージ(大)
[服装]:いつもの服装
[装備]:ミスリルリーフ@テイルズ オブ ベルセリア(枚数は不明)
[道具]:基本支給品一色、果物ナイフ(現実)、不明支給品2つ(本人確認済み)本屋のコーナーで調達した色々な世界の本(たくさんある)
[思考]
基本:―――
0:(気絶中)
[備考]
※参戦時期は新聖殿に突入する直前となります
※異世界間の言語文化の統一に違和感を持っています。
※志乃のあかりちゃん行為はほとんど見てません。
※魔王ベルセリアによる穢れを受けた影響で、危険な状態です。このまま何の処置もせず放置しておけば確実に死ぬでしょう。







































虚構の牢獄より、新たに生まれ落ちた真実。

もしも、全てが嘘であっても、真実から生まれた誠の行動は、決して滅びはしない。

例えば、飼い主を失った青い鳥。
それでもなお、その絆は失われず、新たな翼を得て飛び立つ、氷華の戦乙女。

例えば、全てを失った復讐の魔王。
己を否定し、新たな己を再定義し、天上へ至る為の片道切符を手にした虚構の獄姫。

そして、もう一人。それに至る可能性に最も近き存在。
真実に狂い、愛に狂い、己が欲を定義し再確認した、或る参加者。

嘘から出た真、虚構より生まれし真実を得し者たち、新たな己を定義した者たち。

その可能性に至りしものを、敢えてこう呼ぼう。

真実覚醒者、と。









































































■ ■ ■

『-蛇足・観客席のあとがき-』


「……珍しい。もう二人は居ないと言うのに、私と同じくまだここにいたのかね?』
「……何? せっかくだから私の考えを聞かせて欲しい?』
「構わないさ、ここは観客席、本編とは切り離された場所だからね。』
「君の人生にも、私の計画にもなんら影響はない。安心したまえ。』
「だが興味深い。私の目指すものとは多少違えど、このようなものが見られるとは。』
「異界の魔術を認識を以て捻じ曲げ、到達手前までいくとはね。』


「だが、これは彼女にとっては不幸かもしれないね。』
「強制的な異界法則の適応、それが彼女自身に影響を及ぼさないわけがない。』
「いずれ、彼女が己が成立させた幻想に呑まれて、自らを失いかねないだろう。』
「己の存在意義を、己の存在を、己の願いをも、何もかも呑み込まれた先に。』
「彼女は真に天上に到達し、虚構は現実を殺すだろう。』
「はたしてそれは、誰にとってのすばらしいこと、なのだろうね?』












































































『魔王ベルセリアに関する重大な補足』
※ 『災禍顕現』を行使しすぎた場合、その末路として、ベルベット・クラウという情報が魔王ベルセリアに呑み込まれ消失する危険性を孕んでいます。
その場合、真に『魔王ベルセリア』と呼ばれる存在が、本当の意味で誕生することになるでしょう。

「すばらしいことだよ」

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法の書・外典【テイルズオブベルセリア】 投下順 病院戦線、終幕(後編)

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