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恋の病

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恋の病(こいのやまい)は『秘封霖倶楽部』のエピソードの一つ。2018年3月7日公開 pixiv

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あらすじ

霖之助は桐谷から彼女の弟・甲斐について相談を受ける。曰く、甲斐は不純異性交遊が禁じられている嵯峨之高校で幼馴染・愛理(あいり)と明白な交際関係を持っているにもかかわらず、教師から咎められないのが怪しいという。さらに、甲斐の部屋と桐谷の自室の両方から血塗られた成人向けの漫画本が見つかったといい、桐谷はその漫画の内容から自分が甲斐と愛理から命を狙われているのではないかと危惧していることを告げる。霖之助は愛理から「甲斐を生涯愛する」という特殊な用途を読み取るが、その場に居合わせた蓮子が愛理たちへ単刀直入に真意を問い質すと、甲斐たちは彼らの学校の裏サイトを見せ、その利用者たちが二人の破局を望んで漫画本を忍ばせたと説明する。そしてその後、甲斐たちの高校で彼の同級生が飛び降り自殺を遂げ、自殺した人物の鞄の中からは桐谷たちの部屋に置かれたものと同じような漫画本が、そして彼が飛び降りた場所である屋上には野良猫の死体とそこから搾り取られた血の入った器が発見された。加えて、甲斐は今回の事件が自殺ではなく血液による滑落死によるものだと語り、桐谷が甲斐たちを疑う余地はなくなったかのように思われた。しかし、後の食事の場で薫子が突然現れ、彼女もまたその事件が自殺ではなかったことについて意味ありげに触れると、後に霖之助もまたこの事件の背景について疑問を抱き始める。

そんな中、桐谷は甲斐たちに霖之助を恋人だと騙った流れで、清滝の空也滝 Wikipedia へ4人でダブルデートに赴くが、滝の上で刃物を持った藍沢という女子生徒に襲い掛かられる。すると、愛理は藍沢を躊躇なく滝壷へ投げ捨てる。裏サイトには利用者たちが愛理たちを滝の上へ誘導して突き落とそうと企てた会話が残っており、愛理はあくまでも藍沢が滝壷に誤って転落したのを止められなかったと警察の取り調べに対して述べる一方、甲斐は父親に学校での今後の立場を危ぶまれるも、教師からそれを保障される。

後日、霖之助の前に再び薫子が現れ、彼に手製の同人誌を手渡し、重ねて首の後ろにニキビが出来ていることを教える。同人誌には愛理の独白のような漫画が描かれており、漫画の中の愛理は好きな人と関係を持つために策略を巡らせて殺人事件を招いたり、他人の人間関係を変えたりしてきたことを延々と話す。その横には新聞の切り抜きが貼られており、愛理の話した内容と一致するような事件の記事が並ぶ。そして、そこには嵯峨之高校の飛び降り自殺の記事もあるが、それは愛理曰く自殺ではなく藍沢による他殺だった。愛理にとって藍沢は恋敵だったため、愛理は裏サイトを利用して藍沢に自身へ嫌がらせをさせるように仕向け、騒動に巻き込んだのだと語る。そして、最終的には空也滝の上に誘導し、転落させることで恋敵を安全に排除したという。霖之助は薫子の考察を愛理に対する過大評価だと考え、愛理に甲斐の人間関係をここまで詳細に把握できるはずがないと考えるが、首の後ろに盗聴器が仕掛けられていたことに気付き、愛理が盗聴によって情報を収集していたことを知る。

その後、霖之助は愛理が「恋の病」なる感染症の患者であるという結論に達する。彼女の策略によって人々が死んだのは、彼らもまた彼女の「恋の病」に感染したためだった。そして、自分が愛理にとって利用価値のない人間だと察した霖之助は、蓮子たちと沖縄旅行に出かけることになる。その間際に、霖之助は桐谷が「恋の病」に感染していることに気付くが、彼女を救う機会を完全に逃したまま旅行に出かけ、物語は幕を閉じる。

補足説明

  • 本編において重要な出来事になっている飛び降り自殺の死者の名前は、「増野」と書かれているところと「増田」と書かれているところがある。
  • 桐谷の弟の下の名前は「甲斐」だが、甲斐という漢字は基本的に姓である。
  • 薫子が愛理の手口を看破するのも、「恋の病」なる独自の感染症を霖之助が発見するのも、本編では両方とも非常に唐突な展開である。上のあらすじに書かれている通りで、何の経緯も脈絡もない。
  • 霖之助は桐谷の命が狙われていることを薫子の推理によって確信するも、結局桐谷を救うことができず、しかもそのまま旅行に出かけている。「並行異世界」同様、他人が命の危機に晒されていると知りながらも、旅行を最後まで満喫したのかどうかは定かではない。

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