極・魔導物語 @ ウィキ

胡蝶の夢

最終更新:

nsdr2020

- view
だれでも歓迎! 編集

胡蝶の夢」(こちょうのゆめ)は『秘封霖倶楽部』のエピソードの一つ。2017年7月19日公開 pixiv

元ネタは同名の荘子の説話 Wikipedia 。これまた『怪談金玉袋』には到底採用されないだろうことが察せる地味な話と思われたが、しばらくの後に採用された( DIYUSIと胡蝶の夢 - ニコニコ動画 )。

- 目次

概要

この話自体はオチはおろか実質的な内容すら感じさせない。前半の支離滅裂な描写は同じ描写の反復などを多用して水増しかと思われるくらい意味の取れないものが長々と続く。また、これまでの話を掘り返す場面がいくつかあるが、それをどうするでもなく、今後に繋げるような描写も何もない。謎を生むだけの描写を書くだけ書いて何も解決させず、それでいて、パラレルワールドやら夢オチやらといった展開が繰り返されるのみ(ND曰く無間地獄のイメージが描きたかっただけらしい)。

過去の話の多くがパラレルワールドでの出来事であり、その後の話には繋がっていないという中で、進行中の話が奇跡的にそれらの過去の回に繋がるという内容のため、過去の回に思い入れのある読者に対してのファンサービス的な意味を持つ回とも考えられる。

あらすじ

霖之助は時間の流れが支離滅裂になっていることを感じ取るようになる。場所の繋がりも支離滅裂になり、行く先々で彼は虫食いになった桐谷や奇形化した駒田、無数に増殖した長谷田などと会う。それに伴い、彼の頭の中ではガリガリという音が徐々に強く響くようになっていき、やがて廃墟のような場所で祠と子猫を見つける。振り返るとそこにはもう一人の霖之助がおり、彼はその子猫が間もなく死んで土に還ると告げると、子猫はその通りに死亡する。

気が付くと霖之助は体育館で寝ていたが、蓮子たちに起こされると鏡に映った自分はサナギのような姿になっていた。そしてまた気が付くと今度は病室の中で、彼は人間とは思えない姿形となっており、医者や看護師に伴って現れた霖之助から蓮子と呼ばれる。曰くその蓮子は20年間昏睡状態で、暴れ出したところを取り押さえられ鎮静剤を打たれる。次に目を覚ますとまた病室の中だったが、今度は霖之助として友人たちに囲まれており、曰く彼は徹夜の飲み会で急性アルコール中毒を起こして入院しているところだという。しかし、それすらも夢だと気付いた霖之助は窓から飛び降りる。すると、見えていた地面を通り抜けて落ち続けた霖之助の頭は衝撃とともに弾け飛び、そこから現れた青虫が彼の脳を貪り食うのを見て、それがガリガリという音の正体だと分かる。青虫は変態して青白い胡蝶となると、霖之助は自分の意識がその胡蝶の一匹にあると気付く。そして、彼は他の胡蝶の放つ光を通して他人の記憶を感じ取り、それは過去の話との関連を匂わせる。また、自身の光からは人間の記憶が失われ、霖之助は胡蝶として群れて飛ぶことに喜びを感じるようになる。

しかし、かつて蓮子から預かっていた鈴の音をふと聞くと、そこから蓮子の記憶を通してメリーや霖之助自身のことを思い出し、彼は元の身体に戻る。蓮子に時間を聞くと、それまでの出来事を経験してきた間には20分しか経過していなかった。その後、紫との報告会で霖之助は夢にまつわるオカルト論を聞かされ、曰く夢とはパラレルワールドの自分を見るものだと言われているのだという。また、「胡蝶の夢」における自分たちの世界と胡蝶たちの世界は等しく存在しているのだといい、胡蝶は霖之助を巻き添えにしようとしたのだという。

タグ:

秘封霖倶楽部
+ タグ編集
  • タグ:
  • 秘封霖倶楽部
ウィキ募集バナー