注意事項
※悪意のある編集による荒らしを受けたため、BMS初心者向け解説の項目から単体ページへと移行いたしました。
こちらの記事はあくまで「BMS界隈が28年以上も存続している理由や背景とはなにか、そしてどのような状況が法的リスクを誘発するか」に関するBMS界隈の有志たちによる論考・考察に留まっており、法的な白黒等を決定づけるものではありません。したがって、この記事の内容を「絶対的な法的解釈」として扱わないでください。
コメントによる意見や情報提供については、荒らしが発生するリスクを考慮して、このページではコメント欄を設けておりません。何卒ご理解ください。
BMSの権利的な立ち位置と歴史について
※2026年09月24日時点の記事です。
「ビートマニアの練習をしたい。インターネットでもビートマニアを遊べるシミュレーターを作りたい」という旨の想いのもと、やねうらお氏(将棋AIやねうら王の開発者)とNBK氏によって1998年6月に誕生したプレイヤー『BM98』がBMSの歴史の始まりです。
BM98はBEMANI特許(特許第2922509号)が登録される前(BEMANI特許は1998年7月31日に出願、1999年4月に登録、2018年7月31日に保護期間の満了により失効)にできたこと、1からプログラムを構築して似せた「フルスクラッチの“クローン”なソフトウェア」というのが特徴的で、BMS界隈は今でこそ「グレー ≒ 黙認」という状態が維持されていますが、初期の界隈に対して当時の本家側は「黙認致しかねる」という姿勢であったことがやねうらお氏のブログによって語られています。ちなみに著作権的にグレーというユーザー側の認識は、2012年に本家系列の音ゲーSDVXにsiromaru氏のBMS作品『Absurd Gaff』が収録されたことで、界隈外でその認識が広まるきっかけとなっています。
90年代のBMS界隈はアニメ等の音声をサンプリングして音MAD風な楽曲とアニメーションに仕立てたものが多い「BMSA (BMS Animation)」、版権楽曲のmidiを使ったBMS作品の流通などオリジナル作品が少ない状況でした。しかし、midi取り締まり騒動によるmidi文化の衰退(通称:MIDI狩り)、BMSイベントやBMSレビューサイト「club Stubborn」誕生などによるオリジナル楽曲文化の浸透もあってBMSAもまた衰退し、1999年以降のBMS界隈は次第に「オリジナル楽曲を投稿するためのプラットフォーム」として扱われるようになりました。
そんなBMS界隈ですが、1999年以降で権利的な問題が全くなかったわけではなく、2004年にBMSプレイヤー『SSRMAX3DX』が仕様を本家に寄せすぎた結果、本家の知的財産権に配慮せざるを得ない騒動となり公開を停止した「SSRMAX事件」は当時の界隈では深刻な問題だったとして古参ユーザーの間で語り継がれています(SSRMAXシリーズは界隈では無かったもの、触れてはいけないものとして扱われています)。
2000年代以降のBMS界隈は
「BGMをただ流すだけのキー音なし作品やぶっこ抜き作品(例:本家の作品データを抽出してBMSでも遊べるようにする)は忌避される。特に本家関連のぶっこ抜き(いわゆる「解析BMS」)はタブー中のタブー」
「高クオリティな映像作品やイラスト作品でも無料で制作を引き受けるクリエイターがいる」
「そもそもBMS作品の制作に携わるにあたって制作費などのお金のやり取りはなるべく避けたほうがいいという暗黙のルールが界隈のユーザー側にもクリエイター側にも認知されている(このため、BMSと関わりのないクリエイターに依頼する際はBMS界隈が持つ性質を十分に伝えたうえで依頼しないとトラブルになるリスクがある)」
「たとえ優れたプレイヤーやプレイヤーのスキン、プラットフォームであっても集金行為は界隈のユーザーたちからの非難の対象になる」
「版権作品のBMS作品化に際して版権元に許諾を取りに行く(例:Zris氏主催のBMSイベント「Let's BMS Edit! 4」」
「同人音楽CDに対しておまけ感覚でBMS作品データを封入するのは基本的に問題ない」
「BMSプレイヤーを有償で頒布する、有償でプレイできるような構造にするのはアウト・界隈から非難の対象になる」
という、非常に異色な界隈となっています。
「BGMをただ流すだけのキー音なし作品やぶっこ抜き作品(例:本家の作品データを抽出してBMSでも遊べるようにする)は忌避される。特に本家関連のぶっこ抜き(いわゆる「解析BMS」)はタブー中のタブー」
「高クオリティな映像作品やイラスト作品でも無料で制作を引き受けるクリエイターがいる」
「そもそもBMS作品の制作に携わるにあたって制作費などのお金のやり取りはなるべく避けたほうがいいという暗黙のルールが界隈のユーザー側にもクリエイター側にも認知されている(このため、BMSと関わりのないクリエイターに依頼する際はBMS界隈が持つ性質を十分に伝えたうえで依頼しないとトラブルになるリスクがある)」
「たとえ優れたプレイヤーやプレイヤーのスキン、プラットフォームであっても集金行為は界隈のユーザーたちからの非難の対象になる」
「版権作品のBMS作品化に際して版権元に許諾を取りに行く(例:Zris氏主催のBMSイベント「Let's BMS Edit! 4」」
「同人音楽CDに対しておまけ感覚でBMS作品データを封入するのは基本的に問題ない」
「BMSプレイヤーを有償で頒布する、有償でプレイできるような構造にするのはアウト・界隈から非難の対象になる」
という、非常に異色な界隈となっています。
「決して合法ではないが、界隈内のユーザーとクリエイターによる自浄作用が強く働いている」のがBMS界隈の特色と言えます。
(※「そもそもBMS作品の制作に携わるにあたって制作費などのお金のやり取りは~」の理由については、さまざまな見方がありますが、「DM機能など外部から確認が困難な連絡手段であっても金銭のやり取りをした時点で、BMSというプラットフォームは商業的・営利的な側面を持った構造として成立してしまい、"本家の知的財産権を侵害しかねない"から」という見方が一般的とされています。
各社音ゲーへのBMS楽曲の移植については「楽曲単体を移植しているため、プラットフォームそのものに対して商業的・営利的な側面を直接的に付与しえない(※楽曲単体や付随する映像は一般的にBMSというプラットフォームでのみ成立するものではない(例:YouTube等に投稿された「BMS楽曲+MVのみ」の動画))から」などの肯定的な見方はありますが、これはあくまでBMSというプラットフォーム上で作品を成立させるための過程において"無償・非営利目的で制作していた"という事実があっての結果論であり、やはり黙認という前提があっての構造という部分は無視できません。
要は『BMSというゲームを作る・遊ぶ中に課金要素を持ち込むべからず』ということです。)
関連する文献
- BEMANI特許(特許第2922509号)に関する情報:https://patents.google.com/patent/JP2922509B2/ja
- やねうらお氏のBM98関連のブログ:https://bm98.yaneu.com/bm98/gamelab9904.txt
- 4Gamerによるやねうらお氏へのインタビュー記事:https://www.4gamer.net/games/001/G000183/20131222001/index_2.html
- AOiRO_Manbow氏の「BM98とBMSの今昔 (3)」:https://manbow.org/?p=57