■概要
『BMS (Be-Music Source)』とは、K〇NAMI社の音楽ゲーム『beatmania (beatmania IIDX)』(通称:弐寺)によく似た同人音楽ゲームの名称です。
昔のBMS界隈では譜面フォーマット(.bmsファイル)に対して使われていた単語ですが、現在は"BMS作品(曲・譜面+映像or一枚絵)"および
BMS作品をプレイするためのソフトウェア(BMSプレイヤー)(通称:本体)に対して使用されるなど、広義なものとなっています。
昔のBMS界隈では譜面フォーマット(.bmsファイル)に対して使われていた単語ですが、現在は"BMS作品(曲・譜面+映像or一枚絵)"および
BMS作品をプレイするためのソフトウェア(BMSプレイヤー)(通称:本体)に対して使用されるなど、広義なものとなっています。
ちなみにBMS界隈では弐寺を"本家"と呼ぶ風潮があります。BMSについて「太〇の達人でいう太鼓〇ん次郎」と言われることがありますが、
BMSプレイヤーは1からプログラムを構築して仕様を似せた「クローン」にあたるため、権利的な立ち位置としては"グレー"となっています。
(そういった事情で本家から黙認されている以上、権利的に問題のあるBMS作品やBMSプレイヤー、BMSプレイヤーのスキンに対して、BMS界隈は非常に厳しい姿勢を取っています)
BMSプレイヤーは1からプログラムを構築して仕様を似せた「クローン」にあたるため、権利的な立ち位置としては"グレー"となっています。
(そういった事情で本家から黙認されている以上、権利的に問題のあるBMS作品やBMSプレイヤー、BMSプレイヤーのスキンに対して、BMS界隈は非常に厳しい姿勢を取っています)
■遊び方
譜面に配置されたオブジェクトに合わせてタイミングよく入力デバイスを叩くことで、クリアゲージを伸ばしていきます。
最終的にクリアゲージが一定以上に達していればクリアとなります。
最終的にクリアゲージが一定以上に達していればクリアとなります。
■BMSを遊ぶには
BMSをプレイするには以下の3つが必要になります。
- BMSプレイヤー(本体)
- BMS作品
- 入力デバイス(専用コントローラー(専コン) or パソコンのキーボード or MIDIキーボード)
入力デバイスは「専コン」と「パソコンのキーボード」が主流ですが、自分に合うものを選んでみると良いでしょう。
■BMSプレイヤー(本体)の入手
BMSプレイヤーの歴史は『BM98』から始まりましたが、今日まで有志によって数多くのBMSプレイヤーが開発されており、その時々で流行りの
プレイヤーが存在しました。現在の主流は『beatoraja』と『Lunatic Rave 2 (LR2)』の2種類ですが、主に判定の仕様で違いがあります。今から
BMSを始めたいという初心者の方には『beatoraja』の使用をオススメしますが、厳しめの判定を求めるのであれば『LR2』を使用しましょう。
プレイヤーが存在しました。現在の主流は『beatoraja』と『Lunatic Rave 2 (LR2)』の2種類ですが、主に判定の仕様で違いがあります。今から
BMSを始めたいという初心者の方には『beatoraja』の使用をオススメしますが、厳しめの判定を求めるのであれば『LR2』を使用しましょう。
先述した通り、初心者は基本的にbeatorajaを選ぶといいでしょう。しかし本体だけ手に入れても肝心のBMS作品がなければ意味がありません。
そこで、BMS作品と本体が同梱されたスターターパッケージです。以下のパッケージをダウンロードすれば手間なくBMSを遊び始められます。
そこで、BMS作品と本体が同梱されたスターターパッケージです。以下のパッケージをダウンロードすれば手間なくBMSを遊び始められます。
- BMS Starter Pack 2022...beatorajaと2018~2022年までの楽曲が同梱された、最新版のスターター。今から始める人はこちらの方がおすすめ。
- BMS Starter Pack 2009...Lunatic Rave 2と比較的古い楽曲が含まれるスターター。LR2の方を使いたい人向け。
古参ユーザー向け
- BM98 Kikuchan Version 3.33β Drink Edition....BM98本体が20年越しにアップデート。懐かしさを感じたい人はBM98 THE BESTの作品や、有志によって保管されたBMSAと共にお楽しみあれ。
本体はPCのスペックやプレイ環境によって最適なものが変わってくるので、遊び慣れてきた方は色々と本体を試してみると良いでしょう。
ここに本体の一覧があります。
ここに本体の一覧があります。
■BMS作品の入手
BMS作品とは最低でも、楽曲を構成する「音声ファイル」(BGMや、キーを押したときに鳴る音)と「譜面」で構成され、場合によっては
「BGA」 (Back Ground Animationの略。アニメーションやMVの類です)や「BGI」(一枚絵)が加わって成り立つものです。
「BGA」 (Back Ground Animationの略。アニメーションやMVの類です)や「BGI」(一枚絵)が加わって成り立つものです。
このBMS作品を探すのは楽しみでもありますが、面倒でもあります。特に古い作品ともなると、作者の活動終了やHPサービスの終了などによって
入手が困難です。以下のサイトを参考にすると、BMS作品を探す手間がある程度省けるので参考にしてみると良いかもしれません。
入手が困難です。以下のサイトを参考にすると、BMS作品を探す手間がある程度省けるので参考にしてみると良いかもしれません。
- BMS SEARCH...BMSのデータベースサイト。作者ごとに網羅的に作品が登録されており、中にはDLリンクが用意されている。
- THE BMS OF FIGHTERS Terminal...年に一回開催される、おそらく国内最大規模のBMSイベントのポータルサイト。
- BMSちゃん...最近公開されたBMSのリンクをツイートするbot。
- BMSサイトとか...BMS作者:サラダ油氏によるBMS作品の保管サイト。入手困難なBMS作品が数多く保管されている。
- GENOCIDE...BMSの難易度表(更新停止中)などがあるサイト。スターターパッケージ(2012版、2018版)を配布している。
- BMS Library...発狂BMSのパッケージや、個別にBMSを保管しているサイト。
- Package bms.ms...BMSイベントのパッケージを保管しているサイト。
- https://bms.kyouko.moe...イベントのパッケージ等を保管している。
- NEW GENERATION...現在も更新中の難易度表。ユーザーの投票によって譜面のレベルが評価されている。
- Wayback Machine(IA)...アーカイブサイト。URLを入力することでそのサイトの過去を調べることができ、数多くのBMSがここに眠っている。
- Internet Archive...有志によってパッケージや作者別の作品が保管されている。なかには入手困難なBMS作品を保管しているユーザーもいる。
- BMSクレクレ板...どうしても見つからないBMSをクレクレする掲示板。IAを使用しても見つからないときの最終手段として利用すること。
サイトによっては見つけ出すのに時間がかかるため、ページ内検索(PC:Ctrl+F)を活用しましょう。
■BMS作品を本体に導入する
※BMS作品を入手したら、真っ先にウイルスが紛れ込んでいないか、「Microsoft Defender」などでチェックをかけましょう。
BMS作品は基本的に圧縮ファイルになっているので、WinRARや7-Zipなどのファイル圧縮・解凍ツールを使ってファイルを解凍します。
BMS作品は基本的に圧縮ファイルになっているので、WinRARや7-Zipなどのファイル圧縮・解凍ツールを使ってファイルを解凍します。
解凍するまえに:ここで注意しておきたいのがダバァです。BMS作品を構成するファイル(音声ファイルなど)がフォルダに格納されていない
ことが原因で、解凍時に中身のファイルが散乱して「机の上に大量の書類をぶちまけてどれがどれだか分からない」ような状態になってしまうこ
とがあり、削除するのに大変手間がかかります。WinRARや7-Zipで圧縮ファイルを覗いたときにフォルダではなく大量のファイルが見えたら要注意。
ダバァ対策として「新規フォルダを作成→作成したフォルダに圧縮ファイルを入れて解凍する」のが確実です。
ことが原因で、解凍時に中身のファイルが散乱して「机の上に大量の書類をぶちまけてどれがどれだか分からない」ような状態になってしまうこ
とがあり、削除するのに大変手間がかかります。WinRARや7-Zipで圧縮ファイルを覗いたときにフォルダではなく大量のファイルが見えたら要注意。
ダバァ対策として「新規フォルダを作成→作成したフォルダに圧縮ファイルを入れて解凍する」のが確実です。
解凍したら、そのフォルダを本体に移動させます。使用する本体によってBMS作品を入れるフォルダが違うのでそれぞれの本体の説明書をご覧下さい。
■ファイル圧縮のすすめ
ファイル圧縮にはzip形式が盛んに使用されますが、zip形式は仕様上、圧縮後の容量が2GBを超えてしまうと中身が破損するおそれがあります。
BMS作品は入手性が不安定であり、有志による共有や保管が盛んに行われていますが、圧縮ファイルの中身が破損していては元も子もありません。
BMS作品は入手性が不安定であり、有志による共有や保管が盛んに行われていますが、圧縮ファイルの中身が破損していては元も子もありません。
そのため、rar形式(WinRAR)での圧縮をオススメします。rar形式はzip形式よりもコンパクトに圧縮できる場合が多く、圧縮後の容量が2GBを超えても破損しにくいです。
また、オプションでリカバリレコード(rr)を付加すれば、たとえ破損したとしても中身を修復できる場合があります。rrは3~6%の付加が一般的です。
rrの付加は長期保存に有効的な一方、付加して圧縮した際の容量が、付加せずに圧縮したときよりも大きくなってしまうデメリットがあります。
また、オプションでリカバリレコード(rr)を付加すれば、たとえ破損したとしても中身を修復できる場合があります。rrは3~6%の付加が一般的です。
rrの付加は長期保存に有効的な一方、付加して圧縮した際の容量が、付加せずに圧縮したときよりも大きくなってしまうデメリットがあります。
■キーボードで遊ぶ
初期設定では狭くて叩きにくいため、BMSプレイヤーの設定画面で対応するボタンにキーを割り当てて、叩きやすい配置にしましょう。
有名どころでは「皿は左shift、鍵盤は左からz/x/c/space/j/k/l」がありますが、その他構成を含めて一長一短なので、自分に合う配置を探してみましょう。
ちなみにBMSのキーボードの配置について、BMS作家のLeaF氏が配置例をいくつか解説しています。(ツイート)
有名どころでは「皿は左shift、鍵盤は左からz/x/c/space/j/k/l」がありますが、その他構成を含めて一長一短なので、自分に合う配置を探してみましょう。
ちなみにBMSのキーボードの配置について、BMS作家のLeaF氏が配置例をいくつか解説しています。(ツイート)
USB接続のキーボードでは仕様上、全押しに対応していないためPS/2接続のキーボードでプレイするのが望ましいですが、発狂譜面などの上級者向けの譜面をプレイしない
限りは特に気にする必要がないでしょう。(USB接続でも例外的に全押しに対応したモデル(Nキーロールオーバー)が存在しますが、高価なものが多いです)
限りは特に気にする必要がないでしょう。(USB接続でも例外的に全押しに対応したモデル(Nキーロールオーバー)が存在しますが、高価なものが多いです)
■専用コントローラを繋いで遊ぶ
快適に遊ぶにはIIDX専用コントローラを使って遊ぶのが良いでしょう。PS2の専用コントローラをPCに繋ぐ際は、PS2のコントローラ端子をPCに繋ぐ専用のコンバータを使います。
音ゲー用途にも遅延等の問題なく使えるコンバータはサンワサプライのJY-PSUAD11やエレコムのJC-PS101Uが有名です。ただ、現在では国内の主要な周辺機器メーカー製のコンバータはすでに生産終了しているので、中古品やノーブランド品しか出回っておらず、品質が安定していなかったり不具合が生じてもメーカーのサポートを受けられない可能性があります。
音ゲー用途にも遅延等の問題なく使えるコンバータはサンワサプライのJY-PSUAD11やエレコムのJC-PS101Uが有名です。ただ、現在では国内の主要な周辺機器メーカー製のコンバータはすでに生産終了しているので、中古品やノーブランド品しか出回っておらず、品質が安定していなかったり不具合が生じてもメーカーのサポートを受けられない可能性があります。
また、海外で自作のアーケードコントローラを販売してる人もいます。ほとんどのコントローラでアーケードと同じマイクロスイッチ式のボタンを採用しているので操作感や感度は良好、見た目もクール、接続端子はPS2コントローラとUSBどちらもあるのでCS版やPC版IIDXでもプレイできます。
しかし大きな打鍵音とコントローラの大きさや重さと値段で悩まされることになるでしょう。静音化の環境作り含めて腰を据えて挑む覚悟のある人はご検討を。
しかし大きな打鍵音とコントローラの大きさや重さと値段で悩まされることになるでしょう。静音化の環境作り含めて腰を据えて挑む覚悟のある人はご検討を。
■BMSイベントってなに?
BMSイベントは主に「評価制」と「非評価制」の2つに分けられます。
評価制:BMS作品に対して感想(インプレッション(インプレ))を投稿する、またはインプレと一緒に点数を付けることで順位を決める「コンテスト」形式のBMSイベント。(例:「BOF(U)/G2Rシリーズ」、「自称無名BMS作家が物申す!」など)
非評価制:イベント会場にBMS作品を登録してユーザーからインプレを貰う一方、順位をつけない。いわゆる「作品発表会」としての側面をもつBMSイベント。(例:「東方音弾遊戯」「BMSをたくさん作るぜ」など)
BMSイベントでインプレを投稿したり、点数を付ける際は必ずBMS作品をプレイしてからにしましょう。BMS作品とは"最低でも楽曲と譜面"、場合によってBGA(映像)やBGI(一枚絵)があって成り立つ作品です。
BMS作品をプレイせず楽曲を視聴しただけでインプレを投稿したり、点数を付けると、マナー違反や不正票として処分、最悪の場合はBMSイベントサイトへのアクセス禁止処分にされる場合があります。
BMS作品をプレイせず楽曲を視聴しただけでインプレを投稿したり、点数を付けると、マナー違反や不正票として処分、最悪の場合はBMSイベントサイトへのアクセス禁止処分にされる場合があります。
■楽曲だけでも楽しみたい
そんな方には以下のリンクからBMSの楽曲を楽しむことができます
- GroundbreakinG...BOF(U)/G2Rシリーズのアルバム化企画。BOF2009からスタートし、大ボリューム高クオリティなアルバムを無料で楽しめる。
- BE-MUSIC Special Selection...2018年からスタートした企画。その年の様々なBMSイベントから楽曲を収録した大ボリュームなアルバムを無料で楽しめる。
- 無名戦14コンピレーションアルバム『Re:14』...BMSイベント「第14回 自称無名BMS作家が物申す!」のコンピレーションアルバム。フリーDL。
- MUMEI Academy 2021 (無名戦18 & A-1 11th)コンピ企画...BMSイベント「無名戦18」「A-1 11th」のコンピレーションアルバム。フリーDL。
- Luminous Mini Album...日韓合作BMSパッケージ『Luminous Pack』のフリーウェブアルバム。発狂BMSで知られる『多重極展開』などが収録されている。
- Sunset...2025年9月7日にリリースしたBMSフリーWebアルバム。古今東西の作曲家が集まった豪華なラインナップで、BOF:NT優勝楽曲の『《Ж》(Convergence)』が収録されている。
BMS楽曲が収録されたアルバムをもっと知りたい方は...
- BMS楽曲収録アルバムまとめ...空読無 白眼氏運営のデータベースサイト。どのアルバムにどのBMS楽曲が収録されているかを知ることができる。
特定のBMS作品や、自分が持ってるBMS作品を音源化したい
- BMX2WAV...BMSをWAV音源やogg音源に変換するツール。
■「あっ、これBMS以外の音ゲーでもよく聞くやつだ」のコーナー
- 世界で最もサンプリングされたドラムソロ
アーメンブレイク(Amen Break)...The Winstonsの『Amen, Brother』にあるドラムソロパートの名称。(YouTube)
1.25倍速、1.5倍速で再生するとより聞き覚えのある感じがするかもしれない。
ちなみにAmen Breakが使用されたBMS作品としてCranky氏の『to the Heaven "Driven Beat remix"』(公式リメイク音源)や6yen氏の『on the sequence #3』、
xi氏の『Time files』、Bitplane氏の『M / O / O / N / D / I / V / E / R』(公式音源)などがある。
1.25倍速、1.5倍速で再生するとより聞き覚えのある感じがするかもしれない。
ちなみにAmen Breakが使用されたBMS作品としてCranky氏の『to the Heaven "Driven Beat remix"』(公式リメイク音源)や6yen氏の『on the sequence #3』、
xi氏の『Time files』、Bitplane氏の『M / O / O / N / D / I / V / E / R』(公式音源)などがある。
- 聴き馴染みしかないであろうハイハット
TR-909 Open Hi Hat...1983年にリリースしたRoland社のドラムマシンの名機、TR-909に内蔵されたハイハット音源。現在のDTMでも使用されるくらいには汎用性がある。(YouTube)
ちなみに2016年にはTR-909を再現したTR-09というドラムマシンが発売されている。
(例:Acid tune氏の『pathogenic organ』、syatten氏の『Evangelize』、narve (現:xarva)氏の『osmosis』(公式音源)、-45氏の『G e n g a o z o』(公式CD音源)など)
ちなみに2016年にはTR-909を再現したTR-09というドラムマシンが発売されている。
(例:Acid tune氏の『pathogenic organ』、syatten氏の『Evangelize』、narve (現:xarva)氏の『osmosis』(公式音源)、-45氏の『G e n g a o z o』(公式CD音源)など)