秋祭り終了より、一週間後
その黒服は、仕事に復帰していた
同僚たちからは「あぁ、こいつちゃんと休めてねぇな」と言う視線が注がれたのだが、この黒服としては、それなりに休んだつもりである
こんなに長く休みを取らされたなど久しぶりで、若干落ち着かなかったくらいだ
ようやっと、仕事に戻る事ができた
その黒服は、仕事に復帰していた
同僚たちからは「あぁ、こいつちゃんと休めてねぇな」と言う視線が注がれたのだが、この黒服としては、それなりに休んだつもりである
こんなに長く休みを取らされたなど久しぶりで、若干落ち着かなかったくらいだ
ようやっと、仕事に戻る事ができた
「よぉ、今日から復帰か?」
「はい、ようやく」
「はい、ようやく」
声をかけてきた、髪が伸びる同僚に彼はそう答えた
そうか、と同僚は笑い…声をひそめて言ってくる
そうか、と同僚は笑い…声をひそめて言ってくる
「…マッドガッサーの話は、もう知ってるか?前に、お前が被害にあった奴」
「……聞いています。学校町に、戻ってきているそうで」
「……聞いています。学校町に、戻ってきているそうで」
宴会の会場に来た者の中にも被害者がいたらしい、と彼は宴会が終わった後に、契約者の青年から聞かされていた
会場でそれがわかっていれば、ユニコーンの角の粉末を分ける事ができたのだが…
すぎてしまったものは、仕方ない
会場でそれがわかっていれば、ユニコーンの角の粉末を分ける事ができたのだが…
すぎてしまったものは、仕方ない
「で、そのマッドガッサーの件と、それ以外で。悪い報告が」
「…悪い報告?」
「…悪い報告?」
あぁ、と髪が伸びる同僚は頷く
「まずは、マッドガッサーに関する悪い報告。どうも、他の都市伝説と手を組んだらしい」
「…他の都市伝説と?」
「「組織」でわかっている範囲で、「13階段」と「爆発する携帯電話」と組んでいるらしい事がわかっている」
「…他の都市伝説と?」
「「組織」でわかっている範囲で、「13階段」と「爆発する携帯電話」と組んでいるらしい事がわかっている」
「13階段」と「爆発する携帯電話」…
どちらも、「組織」が危険視していた都市伝説契約者ではないか
よりによって、その2人が…!
どちらも、「組織」が危険視していた都市伝説契約者ではないか
よりによって、その2人が…!
「それと、他の悪い報告。マレー半島で『ウパス』が出た」
「…っ!あの毒の木ですか?」
「あぁ。そのせいで、「組織」が保有している「ユニコーンの角の粉末」が、そっちの支部にほとんど持っていかれてな。今、こっちにほとんど残っていないらしい」
「…っ!あの毒の木ですか?」
「あぁ。そのせいで、「組織」が保有している「ユニコーンの角の粉末」が、そっちの支部にほとんど持っていかれてな。今、こっちにほとんど残っていないらしい」
……それは、つまり
「マッドガッサーの攻撃で女性の姿に変えられた場合、直す手段がない?」
「あぁ。在庫が全部切れてるからな。新しく入ってくるのを待つしかない」
「あぁ。在庫が全部切れてるからな。新しく入ってくるのを待つしかない」
困ったもんだよな、と同僚が肩をすくめてくる
…なんと、悪いタイミングだろう
直す手段があるかないかで、対策もガラリと変わってくると言うのに
まだ、「征露丸」の在庫が切れていないだけ、マシとするか
…なんと、悪いタイミングだろう
直す手段があるかないかで、対策もガラリと変わってくると言うのに
まだ、「征露丸」の在庫が切れていないだけ、マシとするか
「…マッドガッサーの動きに対して、「組織」はどう動いているので?」
「相手の全体戦力がわからんから、今のところは警戒みたいだな。上の連中、「夢の国」戦での被害がよっぽど堪えたのか、今回は慎重だ」
「…そうですか」
「相手の全体戦力がわからんから、今のところは警戒みたいだな。上の連中、「夢の国」戦での被害がよっぽど堪えたのか、今回は慎重だ」
「…そうですか」
むぅ…と、彼は考え込む
あのマッドガッサーには、個人的にも少々恨みがある
…それに、自分の契約者たちが被害にあわないかも、心配だ
……あとで、「薔薇十字団」経由かゴブリンマーケットで、「ユニコーンの角」が入手できないか、情報を集めないと…
そうやって、彼が考え込んでいると
ニヤリ、同僚は笑ってきた
あのマッドガッサーには、個人的にも少々恨みがある
…それに、自分の契約者たちが被害にあわないかも、心配だ
……あとで、「薔薇十字団」経由かゴブリンマーケットで、「ユニコーンの角」が入手できないか、情報を集めないと…
そうやって、彼が考え込んでいると
ニヤリ、同僚は笑ってきた
「…あぁ、そうそう、マッドガッサーのあのガスだがな…解毒しなくとも、中和する方法、わかったぞ」
「……!確かですか!?」
「……!確かですか!?」
あぁ、と頷いてきた同僚
こそこそと、彼に耳打ちしてきて
こそこそと、彼に耳打ちしてきて
……その、内容に、彼は眉をひそめた
「…事実、なのですか?それは」
「あぁ。「恐怖のナポリタン」と契約している俺達の後輩が手に入れた情報だ、間違いないだろ」
「……彼女の能力ですか」
「あぁ。「恐怖のナポリタン」と契約している俺達の後輩が手に入れた情報だ、間違いないだろ」
「……彼女の能力ですか」
なるほど、それなら信頼できるかもしれない
……しかし
その方法は…ちょっと
実行するのは、どうかと思われるのだが…
……しかし
その方法は…ちょっと
実行するのは、どうかと思われるのだが…
「…ま、まずは被害者にならないよう気をつけようや?お互い、な」
「……はい」
「……はい」
それじゃあ、と同僚は彼から離れていく
しゅるり、時折髪を伸ばしつつ、あちらも忙しそうだ
しゅるり、時折髪を伸ばしつつ、あちらも忙しそうだ
……さて
自分も、マッドガッサー対策に加わらせてもらおう
あの時の借りを返させてもらおうではないか
自分も、マッドガッサー対策に加わらせてもらおう
あの時の借りを返させてもらおうではないか
「組織」でもっとも、過労死の危険を含んでいるのでは、といわれている黒服は
秋祭り終了より一週間後、「組織」の仕事に完全復帰したのだった
秋祭り終了より一週間後、「組織」の仕事に完全復帰したのだった
to be … ?