「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある組織の構成員の憂鬱-42

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 秋祭り終了より、一週間後
 その黒服は、仕事に復帰していた
 同僚たちからは「あぁ、こいつちゃんと休めてねぇな」と言う視線が注がれたのだが、この黒服としては、それなりに休んだつもりである
 こんなに長く休みを取らされたなど久しぶりで、若干落ち着かなかったくらいだ
 ようやっと、仕事に戻る事ができた

「よぉ、今日から復帰か?」
「はい、ようやく」

 声をかけてきた、髪が伸びる同僚に彼はそう答えた
 そうか、と同僚は笑い…声をひそめて言ってくる

「…マッドガッサーの話は、もう知ってるか?前に、お前が被害にあった奴」
「……聞いています。学校町に、戻ってきているそうで」

 宴会の会場に来た者の中にも被害者がいたらしい、と彼は宴会が終わった後に、契約者の青年から聞かされていた
 会場でそれがわかっていれば、ユニコーンの角の粉末を分ける事ができたのだが…
 すぎてしまったものは、仕方ない

「で、そのマッドガッサーの件と、それ以外で。悪い報告が」
「…悪い報告?」

 あぁ、と髪が伸びる同僚は頷く

「まずは、マッドガッサーに関する悪い報告。どうも、他の都市伝説と手を組んだらしい」
「…他の都市伝説と?」
「「組織」でわかっている範囲で、「13階段」と「爆発する携帯電話」と組んでいるらしい事がわかっている」

 「13階段」と「爆発する携帯電話」…
 どちらも、「組織」が危険視していた都市伝説契約者ではないか
 よりによって、その2人が…!

「それと、他の悪い報告。マレー半島で『ウパス』が出た」
「…っ!あの毒の木ですか?」
「あぁ。そのせいで、「組織」が保有している「ユニコーンの角の粉末」が、そっちの支部にほとんど持っていかれてな。今、こっちにほとんど残っていないらしい」

 ……それは、つまり

「マッドガッサーの攻撃で女性の姿に変えられた場合、直す手段がない?」
「あぁ。在庫が全部切れてるからな。新しく入ってくるのを待つしかない」

 困ったもんだよな、と同僚が肩をすくめてくる
 …なんと、悪いタイミングだろう
 直す手段があるかないかで、対策もガラリと変わってくると言うのに
 まだ、「征露丸」の在庫が切れていないだけ、マシとするか

「…マッドガッサーの動きに対して、「組織」はどう動いているので?」
「相手の全体戦力がわからんから、今のところは警戒みたいだな。上の連中、「夢の国」戦での被害がよっぽど堪えたのか、今回は慎重だ」
「…そうですか」

 むぅ…と、彼は考え込む
 あのマッドガッサーには、個人的にも少々恨みがある
 …それに、自分の契約者たちが被害にあわないかも、心配だ
 ……あとで、「薔薇十字団」経由かゴブリンマーケットで、「ユニコーンの角」が入手できないか、情報を集めないと…
 そうやって、彼が考え込んでいると
 ニヤリ、同僚は笑ってきた

「…あぁ、そうそう、マッドガッサーのあのガスだがな…解毒しなくとも、中和する方法、わかったぞ」
「……!確かですか!?」

 あぁ、と頷いてきた同僚
 こそこそと、彼に耳打ちしてきて

 ……その、内容に、彼は眉をひそめた

「…事実、なのですか?それは」
「あぁ。「恐怖のナポリタン」と契約している俺達の後輩が手に入れた情報だ、間違いないだろ」
「……彼女の能力ですか」

 なるほど、それなら信頼できるかもしれない
 ……しかし
 その方法は…ちょっと
 実行するのは、どうかと思われるのだが…

「…ま、まずは被害者にならないよう気をつけようや?お互い、な」
「……はい」

 それじゃあ、と同僚は彼から離れていく
 しゅるり、時折髪を伸ばしつつ、あちらも忙しそうだ

 ……さて
 自分も、マッドガッサー対策に加わらせてもらおう
 あの時の借りを返させてもらおうではないか


 「組織」でもっとも、過労死の危険を含んでいるのでは、といわれている黒服は
 秋祭り終了より一週間後、「組織」の仕事に完全復帰したのだった






to be … ?





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