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連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-20

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匿名ユーザー

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黒服Hと呪われた歌の契約者 20

三面鏡の少女より)

「にゃは~、おねーさ~ん」
「あら、どこに行って…あら」

 酔っ払っている様子の三面鏡の契約者を見て、呪われた歌の契約者は小さく苦笑した
 間違って飲んでしまったのか、それとも意図的なのか
 どちらにせよ、この状況を彼が見たら…喜ぶだろうなぁ、と考える
 問題は、二日酔いなど起こさないかどうか、という点が心配な事だ
 彼女たちの担当である黒服Hは、ユニコーンの角の粉末等の霊薬系都市伝説を自由に持ち出せる立場にはいない
 まさか、二日酔いの治療の為に、それを持ち出す事は不可能だろう
 …後で、黒服Dに会えたら、少し分けてもらおうか、と考る
 彼も今後は、「組織」からはそれを持ち出すことは出来ないが……「薔薇十字団」経由では手に入るだろうから、問題あるまい

「とりあえず、これ以上は飲んでは駄目ですよ?」
「みゃ~、これはじゅーすなのですにゃ~」

 …ううん
 この少女が抱きかかえているのは、どう見ても酒瓶なのだけれども…
 彼女が、少々困ったように、彼女を見つめていると

「…ふふふ~」

 にぱ~、と
 少女が、とても、とても楽しそうに、笑った

「…?どうかしたのかしら?」

 不思議そうに、彼女が首をかしげると

「え~~~いっ☆」

 っば!!!
 少女は、勢いよく、彼女のナイトドレスのスカートをめくりあげた!!!!!!

 …ここで、重要な…非常に、重要なことを、皆に説明しなければなるまい
 このシリーズを読んで下さっている読者諸君は既に知っているだろうが、この「呪われた歌」の契約者、どMである
 そして、なぜか黒服Hのようなど変態に惚れ込んでいるが為に、服の下はエロ下着だったり縄だったり全裸だったりするのだ、いつでも黒服Hがエンジン全開状態で戦えるように

 …今、彼女が身に纏っているナイトドレスは、腰から下はふわりと広がっているが、上半身は体にピッタリとフィットした、体のラインがよくわかるデザイン
 よって、ドレスの下が縄である事は「ありえない」、流石に縄だと目立ちすぎるから…まぁ、それはそれで彼女の場合悦びそうだがさておき

 ならば、彼女はドレスの下に、何を纏っているのか?

「………にゃ??」

 …答えは
 何も「身につけていない」
 即ち、ドレスの下は全裸である
 その状態で、スカート部分をめくったら、どうなるか?
 まぁ、スカートのめくれ具合にもよるだろう
 この場合、少女は、それはもう勢い良くスカートをめくった為に、かなりめくれたわけで即ち
 スカートの下は、周囲の人間にももろ見えだった訳で

「にゃー??おねーさん、その格好、風邪ひきませんー??」
「ふふっ、慣れているから大丈夫ですわ」

 かっくん、首を傾げてきた少女に、彼女はくすくすと笑う
 どMな彼女である、先ほどのような状況に陥っても悦ぶだけだ
 うにゃーん?と酔いが程よく回っている少女の頭を撫でてやりながら、彼女は穏かに笑みを浮かべているのだった



 …彼女のスカートがめくれた瞬間を、もろに見てしまった周囲の一部男性が、思い切り前屈みになっていたかもしれないが
 それは、彼女にとって、特に問題となる事ではないのだった





終わってしまえ



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