黒服Hと呪われた歌の契約者 22
(三面鏡の少女より)
少女を連れて会場を出たドクター
その後ろ姿を見送って…彼女は、やや憂鬱に俯いた
その後ろ姿を見送って…彼女は、やや憂鬱に俯いた
「……『薔薇十字団』…」
…その名前は、彼女も知っている
黒服Hが、何度か口に出した事のある組織だ
そこがどんな組織なのか、彼女はよく知らない
ただ、どうやら……黒服Hは、そちらにも、どの程度かわからないか関わっているようで
黒服Hが、何度か口に出した事のある組織だ
そこがどんな組織なのか、彼女はよく知らない
ただ、どうやら……黒服Hは、そちらにも、どの程度かわからないか関わっているようで
彼女は不安なのだ
黒服Hが「薔薇十字団」にも関わっているのなら…彼は、「組織」と「薔薇十字団」の二束の草鞋をはいている状態なのかもしれない
…「組織」は、それを許してくれるか?
黒服Hが「薔薇十字団」にも関わっているのなら…彼は、「組織」と「薔薇十字団」の二束の草鞋をはいている状態なのかもしれない
…「組織」は、それを許してくれるか?
彼女は不安なのだ
いつか、黒服Hが裏切り者として認定されて、命を消されてしまいそうで
彼は、それだけのことをやっているらしいのだ
「薔薇十字団」との関わりを含め、はっきりとは口に出さないけれど
…ただ、時折
どこか冗談めかした様子で、こう言うのだ
いつか、黒服Hが裏切り者として認定されて、命を消されてしまいそうで
彼は、それだけのことをやっているらしいのだ
「薔薇十字団」との関わりを含め、はっきりとは口に出さないけれど
…ただ、時折
どこか冗談めかした様子で、こう言うのだ
『いつか、俺はどっかの誰かに消されるかもしれない。そうなったら、お前はどこかに逃げろ。「組織」なんてもんとは忘れて、どっかで平和に幸せに生きとけ。お前に死なれるのは嫌だしな』
何故、そんな事を言うのか?
理由を問いただそうとしても、いつも誤魔化されてしまう
万が一の時の話だ、と黒服Hはそう言ってくるけれど
万が一の時の話だ、と黒服Hはそう言ってくるけれど
何故だろう
黒服Hが、いつだって、そう言った状況に備えているかのようで
その為に、こちらにそんな事を言ってきているような
そんな、気がして
黒服Hが、いつだって、そう言った状況に備えているかのようで
その為に、こちらにそんな事を言ってきているような
そんな、気がして
「………そんな事、できる訳ありませんのに………」
彼女は、小さく苦笑する
そうだ、黒服Hが死んだならば…自分は、彼の仇を取りたい
そして、返り討ちにあって死ぬならば、それはそれでいい
仇を取れたとしても…その後に、自分は己の命を絶つだけだ
そうだ、黒服Hが死んだならば…自分は、彼の仇を取りたい
そして、返り討ちにあって死ぬならば、それはそれでいい
仇を取れたとしても…その後に、自分は己の命を絶つだけだ
自分にとって、一番の愛しい人
その人がいない世界には、何の意味などないから
その人がいない世界には、何の意味などないから
あの人が地獄に落ちたならば、その時は
自分もまた、あの人を追って、地獄に落ちよう
自分もまた、あの人を追って、地獄に落ちよう
…彼女はとっくに、その覚悟を決めているのだった
fin