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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-21

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匿名ユーザー

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黒服Hと呪われた歌の契約者 22

三面鏡の少女より)

 少女を連れて会場を出たドクター
 その後ろ姿を見送って…彼女は、やや憂鬱に俯いた

「……『薔薇十字団』…」

 …その名前は、彼女も知っている
 黒服Hが、何度か口に出した事のある組織だ
 そこがどんな組織なのか、彼女はよく知らない
 ただ、どうやら……黒服Hは、そちらにも、どの程度かわからないか関わっているようで

 彼女は不安なのだ
 黒服Hが「薔薇十字団」にも関わっているのなら…彼は、「組織」と「薔薇十字団」の二束の草鞋をはいている状態なのかもしれない
 …「組織」は、それを許してくれるか?

 彼女は不安なのだ
 いつか、黒服Hが裏切り者として認定されて、命を消されてしまいそうで
 彼は、それだけのことをやっているらしいのだ
 「薔薇十字団」との関わりを含め、はっきりとは口に出さないけれど
 …ただ、時折
 どこか冗談めかした様子で、こう言うのだ

『いつか、俺はどっかの誰かに消されるかもしれない。そうなったら、お前はどこかに逃げろ。「組織」なんてもんとは忘れて、どっかで平和に幸せに生きとけ。お前に死なれるのは嫌だしな』

 何故、そんな事を言うのか?

 理由を問いただそうとしても、いつも誤魔化されてしまう
 万が一の時の話だ、と黒服Hはそう言ってくるけれど

 何故だろう
 黒服Hが、いつだって、そう言った状況に備えているかのようで
 その為に、こちらにそんな事を言ってきているような
 そんな、気がして

「………そんな事、できる訳ありませんのに………」

 彼女は、小さく苦笑する
 そうだ、黒服Hが死んだならば…自分は、彼の仇を取りたい
 そして、返り討ちにあって死ぬならば、それはそれでいい
 仇を取れたとしても…その後に、自分は己の命を絶つだけだ

 自分にとって、一番の愛しい人
 その人がいない世界には、何の意味などないから

 あの人が地獄に落ちたならば、その時は
 自分もまた、あの人を追って、地獄に落ちよう

 …彼女はとっくに、その覚悟を決めているのだった



fin



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