「うん……あぁ、そうだ。東区のでかい体育館だってよ……悪ぃ、あんたが連絡できる相手に、極力伝えてくれ……その、御免」
黒服に、負荷をかけてしまっている
それにやや罪悪感を感じながら、青年は「はないちもんめ」の少女からの情報を伝えた
「首塚」の仲間には大体教えた
あとは、黒服の連絡網で流してもらえば、かなりの範囲に伝わるはずだ
携帯を切り、彼は小さくため息をついた
それにやや罪悪感を感じながら、青年は「はないちもんめ」の少女からの情報を伝えた
「首塚」の仲間には大体教えた
あとは、黒服の連絡網で流してもらえば、かなりの範囲に伝わるはずだ
携帯を切り、彼は小さくため息をついた
「ったく……本当、やっかいだよ、こいつらは…!」
とにかく、青年は「はないちもんめ」の少女と合流しようと走る
どうやら、彼女は東区にいるようだ
将門が感じ取った、何やら住宅地を一部吹き飛ばしやがったらしい力について、何かしらの手がかりくらいは知っているかもしれない
どうやら、彼女は東区にいるようだ
将門が感じ取った、何やら住宅地を一部吹き飛ばしやがったらしい力について、何かしらの手がかりくらいは知っているかもしれない
北区を抜け、東区に入り込んだ…その時
「………!!」
…とうとう
青年の前に…「夢の国」のパレードが現れた
蜂蜜好きのクマの親友のピンクの子豚のマスコットが、パレードを率いている
青年の前に…「夢の国」のパレードが現れた
蜂蜜好きのクマの親友のピンクの子豚のマスコットが、パレードを率いている
……体中を、悪寒が走りぬける
黒いパレードの姿に、トラウマが刺激される
幼い頃、あれに追い掛け回された恐怖がよみがえり…体が、震える
黒いパレードの姿に、トラウマが刺激される
幼い頃、あれに追い掛け回された恐怖がよみがえり…体が、震える
「……っざけんな」
そんな自分自身を、彼は叱咤した
震えている場合ではない
恐怖している暇など、自分にはないのだ
震えている場合ではない
恐怖している暇など、自分にはないのだ
「…どきやがれ、豚野郎がっ!!」
能力を発動する
黒いパレードが、体を焼かれて消滅する
笑顔でカットラスを構えているピンクの子豚に、彼は突進していく!
じゃらりっ
腰から下げていた銀のチェーンを手にとり…ひゅん!とピンクの子豚に向かって投擲した!
黒いパレードが、体を焼かれて消滅する
笑顔でカットラスを構えているピンクの子豚に、彼は突進していく!
じゃらりっ
腰から下げていた銀のチェーンを手にとり…ひゅん!とピンクの子豚に向かって投擲した!
「っ!?」
じゃらんっ!!
チェーンが、子豚の構えるカットラスに巻きついた
チェーンが、子豚の構えるカットラスに巻きついた
…じゅう
そのチェーンを伝い、熱が子豚を襲う!
そのチェーンを伝い、熱が子豚を襲う!
「--っ!?」
熱さを感じたのか、子豚がカットラスを放した
青年は、そのまま子豚に接近し…その顔面を、鷲掴みにする
じゃらんっ!!と
チェーンも、そのまま相手に巻きつけた
青年は、そのまま子豚に接近し…その顔面を、鷲掴みにする
じゃらんっ!!と
チェーンも、そのまま相手に巻きつけた
じゅうううううううううううううううっ
青年の手が触れている部位が
チェーンが巻きついている部位が、さらに激しく子豚を焼く
青年の体は、彼が身につけているシルバーアクセサリーは、今や全てが高熱を帯びた凶器と貸していた
激しい熱が子豚だけではなく、周囲のパレードも焼き続ける
チェーンが巻きついている部位が、さらに激しく子豚を焼く
青年の体は、彼が身につけているシルバーアクセサリーは、今や全てが高熱を帯びた凶器と貸していた
激しい熱が子豚だけではなく、周囲のパレードも焼き続ける
「…恐怖している暇はない。俺は、あいつの力になりたいんだからな…!!」
…大切な相手の力になりたい
それが、青年の力の原動力
「夢の国」への怒り
それが、青年の力の原動力
それが、青年の力の原動力
「夢の国」への怒り
それが、青年の力の原動力
己のトラウマなど踏みつけて