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連載 - 三面鏡の少女・小ネタ-02

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だれでも歓迎! 編集

小ネタその2 バイト青年の受難その後~If展開

この話より)

思考が一方に向けられていると、隙と油断はついてくるもので
今後について思案を巡らせていたバイトちゃんは背後から忍び寄る存在に気付いていなかった
「昨日仕掛けた兄ちゃん……今は姉ちゃんか、まあどうでもいいか。俺達の縄張りに転がり込んでたとは丁度いい!」
マッドガッサーは傍らに立つ女の肩をぽんと叩く
「頼んだぞ、きっちり仕留めろ」
「まかしとき! ウチに掛かればどんな奴でも一撃や! ただし……ウチの本のネタ、色々提供してもらうで!」
植え込みの中から飛び出した似非っぽい関西弁の女は、バイトちゃんに一瞬で肉薄すると手にした白い得物を神速で振るう
「往生せいやぁっ!?」
「なっ!?」
手にした棒で応戦しようとするが、重さやバランスの悪さからそれを振るう事は適わず

すぱぁんっ!

軽快な音を立てて顔面に命中したハリセンの一撃が叩き込まれ、それと同時にバイトちゃんの目から光が消える
「ウチの都市伝説『頭を強打すると記憶を失う』、キレは抜群やなぁ?」
くっくっくと悪い笑みを浮かべて女はポケットから取り出した小さなものを、バイトちゃんの口目掛けて指弾のように撃ち込む
仰向けに倒れた勢いで飲み下されたそれは――スパニッシュフライ
「よし、これで後は俺が刷り込みかつ惚れ込み対象になれば理想郷への第一歩に!」
「待ちいや、誰か来よった!」
「ちっ、大事なところで!」
二人は倒れたバイトちゃんを置いて、すぐさまその場から撤退していき
残されたのは、記憶が無い上にスパニッシュフライを飲み込んだ、男の服を乱れ着た一人の美少女だけだった


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