「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 三面鏡の少女・小ネタ-03

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小ネタその3 クリスマスの出来事~『もげろ』


男と女が溢れるクリスマスの夜
その熱さを冷ます心地良い風も、熱を持たない独り身には骨身に凍みる辛いものだった
特に女を何人も侍らせた男を見る度に、その冷たさから逃れようと心の奥底で嫉妬の炎がめらめらと燃え上がる
都市伝説と契約した自分の手には、自分のものも含めて周囲の嫉妬の炎がみるみる流れ込んでくるのが解る
凄まじいほどの熱量が篭ったその手を、ドアノブでも捻るかのように回す
「もげろ」
そう呟くのと同時に、女を侍らせていた男が不思議そうな顔をして――次の瞬間、悲鳴を上げる
彼のズボンの中で大事な部分が痛みも出血もなくポロリと取れてしまっていたのだ
女達が何事かと騒ぎ出すその様子を見ながら、『嫉妬で男の局部を切断する事件』――略称『もげろ』の契約者はほくそ笑む
「……ま、救急車とか呼ぶ前には元に戻してやるよ。一週間は使い物にならんだろうけどな」
くっくと喉を鳴らして、ぱちんと指を鳴らす
「自重しないで独り者を苦しめるカップルなんて、滅びちまえばいいんだ」
「やさぐれてるねぇ、そんなあなたにクリスマスプレゼ」
「もげろ」
「ごはぁっ!?」
目の前に立ち塞がったサンタクロースの姿をした胡散臭い存在が、股間を押さえて悶絶する
「もげるのがモテる男相手だけだと思うな? 普通に捻りもぐのは、痛みも無しにもぐより難しくはないんだ」
サンタクロースの袋から這い出してきた兄貴に対して、冷たい視線を向けながら手を捻る
「もげろ」
「ごふぅっ!」
やはり股間を押さえて悶絶し果てる兄貴
「独り身を襲う余裕があるならカップルでも襲ってろ、バカが」
そう言って『もげろ』の契約者は、長い髪をばさりと翻してジャケットの襟を正す
ラフで男性っぽい服装ではあったものの、胸、腰、尻のラインはどう見ても女のもの
「畜生……男が何だってんだ……寂しくなんかねぇよ」
やや涙声で鼻をすすりながら、クリスマス前に彼氏にふられた折に能力を手に入れた彼女は、独り寂しく繁華街へと消えていった

そして、彼女が立ち去った後
「うふぅん……新たなる世界の、メ・ザ・メ☆」
股間を捻りもがれた兄貴が、その体躯をくねらせながら立ち上がり、聖夜の新たな混沌となって夜闇へ飛び立って行った


『もげろ』の契約者
仕事が忙しくクリスマスが終わる頃まで仕事に明け暮れていた23歳新卒ビジネスウーマン
普段からボーイッシュなところがあり気も強かったせいか、クリスマス前に学生時代から付き合ってた彼氏にふられている

世界各地で起こる『嫉妬の末に交際相手の局部を切断する』という事件が元になった都市伝説
嫉妬する者が多く存在するほど嫉妬対象への効果は強力かつ多彩になる
通常時は視界内の男の局部に捻りもぐ程度の力しか無い
逆に嫉妬が集中した相手ならば、対象が何処に居ても触れられた感覚すら無く持ち去る事も可能
(ダメージが少ない方に力が必要なのは、痛みや外傷を無くすにはそれなりの力が必要なため)


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