…黒服が、「夢の国」の元へ向かおうとした、その時
携帯に、着信が入った
誰かと思いきや……「首塚」とあまりかかわりあいたくないからと、この会場には来ていない、同僚からである
どうしたのだろうか?
会場の外へ移動し、電話を受け取る
携帯に、着信が入った
誰かと思いきや……「首塚」とあまりかかわりあいたくないからと、この会場には来ていない、同僚からである
どうしたのだろうか?
会場の外へ移動し、電話を受け取る
「どうかなさいましたか?…………………え?「第三帝国」が?」
…その名前に、彼は表情を険しくした
「第三帝国」は、「組織」としても注意を払っている組織の一つだ
日本での活動報告はあまり聞かれないが、南米や南極では活発に活動し、「薔薇十字団」などと衝突している事も多いという
…その「第三帝国」が、何故、日本に…それも、この宴に参加している!?
「第三帝国」は、「組織」としても注意を払っている組織の一つだ
日本での活動報告はあまり聞かれないが、南米や南極では活発に活動し、「薔薇十字団」などと衝突している事も多いという
…その「第三帝国」が、何故、日本に…それも、この宴に参加している!?
「はい……はい、わかりました。将門公に、お話を通しておきます………あの方は、基本的に国内以外の組織に対して、何か嫌な思い出でもあるのかいい感情をもっていませんので……諦めてください。せめて、そのトラブルにこちらが巻き込まれないよう、祈るしかありません」
悲観的な声を出した同僚に、電話でそう告げて
黒服は、「夢の国」の元へ向かう前に、将門に今の話を伝えに行く事にした
黒服は、「夢の国」の元へ向かう前に、将門に今の話を伝えに行く事にした
…間に合えばいいのだが
そう、願いながら
そう、願いながら
「…悪いねぇ。ゆっくりさせられなくて」
…電話を切った後、その黒服は苦笑した
缶ビール片手に、携帯を見つめる
缶ビール片手に、携帯を見つめる
「いやね?俺だって、あんたを過労死させたくないんだけどさぁ……ぶっちゃけ、俺は「首塚」と接触したら死亡フラグまっしぐらな訳よ。かと言って、ゲデから「第三帝国」の使者が会場に入っちまったと報告されたら…「組織」としても「薔薇十字団」としても黙っておけないんだ、これが」
だから、あの生真面目な黒服に、その存在を伝えた
将門に気に入られている彼ならば、将門に直接、その存在を伝えられる
将門に気に入られている彼ならば、将門に直接、その存在を伝えられる
…それで、「第三帝国」がどうなろうと知った事ではない
「組織」の人間として、「薔薇十字団」の人間として
…「首塚」が「第三帝国」に友好的になられては困る
だから、接触させたくない
ただ、それだけなのだ
「組織」の人間として、「薔薇十字団」の人間として
…「首塚」が「第三帝国」に友好的になられては困る
だから、接触させたくない
ただ、それだけなのだ
「…ドクター、あんたみたいな美人な姉ちゃんは嫌いじゃあないが…こっちも、仕事なんでねぇ」
ここにはいない彼女に対し、そう、苦笑しながら
黒服Hは、もう何本目になるかわからぬ缶ビールを、また開けたのだった
黒服Hは、もう何本目になるかわからぬ缶ビールを、また開けたのだった
終わっておけ