黒服Dとの会談から
…小さく、黒服はため息をついた
そして、将門の元へと向かう
そして、将門の元へと向かう
「…聞こえていましたか?」
「あぁ、大体は」
「あぁ、大体は」
膝の上に少年を座らせ、将門は杯を手に…やや、機嫌はよろしく無さそうだ
黒服は、そんな将門の様子に小さく苦笑する
黒服は、そんな将門の様子に小さく苦笑する
…昔、手を貸してくる、とか言いながら、逆に彼を利用し、害した存在がいたらしかった
それが、国外の組織であったが為に…将門はどうにも、国外の組織に対してはあまりいい顔をしない
向こうの言葉など、はたして信じてくれるだろうか?
それが、国外の組織であったが為に…将門はどうにも、国外の組織に対してはあまりいい顔をしない
向こうの言葉など、はたして信じてくれるだろうか?
「うー?だいさんてーこく、学校町に来てる?うー??」
かくん、と
少年は、首を傾げてきた
将門は、その少年の頭を撫でてやりながら答える
少年は、首を傾げてきた
将門は、その少年の頭を撫でてやりながら答える
「そのようだぞ。お前は、どう思う?」
「うー?………うー」
「うー?………うー」
お菓子の箱を手に、少年はしばし、思案するような顔をして
--------きひひひひっ、と笑った
「…僕等の邪魔をしないなら、放置してもいいんじゃない?僕等の邪魔をするんだったら、僕等の敵になるような事をして来るようだったら……容赦なんてしなくてもいいけどさ。きっひひひひひひひひひ」
「ふむ、そうだな」
「ふむ、そうだな」
ぽふぽふと、将門は少年の頭を撫でる
うー!と少年は嬉しそうに笑って…あの無気味な笑いは、既に消えていた
うー!と少年は嬉しそうに笑って…あの無気味な笑いは、既に消えていた
「お前たち「組織」は、奴らにどう接するつもりだ?」
「…警戒、ですかね。「組織」の南米支部が、「第三帝国」と「薔薇十字団」の抗争に巻き込まれた事がありまして……一応は、慎重に行くでしょう」
「…警戒、ですかね。「組織」の南米支部が、「第三帝国」と「薔薇十字団」の抗争に巻き込まれた事がありまして……一応は、慎重に行くでしょう」
できる事ならば、この国で、この街で、抗争を起こして欲しくない
黒服としては、そう願わざるを得ない
黒服としては、そう願わざるを得ない
この街は、集まりすぎている
都市伝説が生まれやすい土地柄だ…他の組織が興味を持つのもわかるのだが
組織が集中すれば、トラブルが起こりやすいのも、事実なのだから
都市伝説が生まれやすい土地柄だ…他の組織が興味を持つのもわかるのだが
組織が集中すれば、トラブルが起こりやすいのも、事実なのだから
「うー、大丈夫だよ!」
にぱ、と
思案する黒服に、少年は笑ってくる
思案する黒服に、少年は笑ってくる
「…何かあったら、将門様が何とかしてくれるからね。きひひっ」
「うむ、そうだぞ」
「……お願いですから、あなたにはあまり動いて欲しくないのですが」
「うむ、そうだぞ」
「……お願いですから、あなたにはあまり動いて欲しくないのですが」
黒服はかすかに胃痛を感じつつ、そう告げた
…将門に直接動かれては、周囲への被害が甚大すぎる
こちらのそんな悩みなど知らぬとでも言うように…いや、知っている癖に、将門は楽しそうに笑ってきた
うーうー、少年も一緒に笑う
…将門に直接動かれては、周囲への被害が甚大すぎる
こちらのそんな悩みなど知らぬとでも言うように…いや、知っている癖に、将門は楽しそうに笑ってきた
うーうー、少年も一緒に笑う
「うー、将門様、僕、お姫様のおねーちゃんのところ行ってくるー!」
「うん?そうか?では、行くといい」
「うん?そうか?では、行くといい」
っぴょん、と
将門の膝を飛び降り、少年はてちてちと畳を降りて駆けて行く
…あぁしている様子は、歳相応の子供なのだが
あの、どこか不気味さすら感じられる笑いは、一体何なのだろう?
困惑している様子の黒服に、将門はくっく、と笑ってみせる
将門の膝を飛び降り、少年はてちてちと畳を降りて駆けて行く
…あぁしている様子は、歳相応の子供なのだが
あの、どこか不気味さすら感じられる笑いは、一体何なのだろう?
困惑している様子の黒服に、将門はくっく、と笑ってみせる
「面白い奴だろう?あの少年の勘はよく当たる。信用してもよいと思うぞ?」
「…あの少年もまた、あなたのお気に入り、ですか」
「あぁ、そうだな」
「…あの少年もまた、あなたのお気に入り、ですか」
「あぁ、そうだな」
くっく、と将門は楽しそうに笑う
「首塚」における将門の側近は、様々な理由があるだろうが、誰もかれもまさかどのお気に入りだ
あの少年は…恐らくは、強い霊感を気に入られたのだろう
もしくは…あの変貌振りでも、気にいられたか
「首塚」における将門の側近は、様々な理由があるだろうが、誰もかれもまさかどのお気に入りだ
あの少年は…恐らくは、強い霊感を気に入られたのだろう
もしくは…あの変貌振りでも、気にいられたか
「お前も、さっさとこちら側にくれば良いのになぁ?」
「先日も申し上げましたが…私は、「組織」を内側から変えていきたいのです。そちらに付く訳にはいきません」
「---くっかかかかかかか!!まぁ良いわ。その強情さ…気に入っているぞ?」
「先日も申し上げましたが…私は、「組織」を内側から変えていきたいのです。そちらに付く訳にはいきません」
「---くっかかかかかかか!!まぁ良いわ。その強情さ…気に入っているぞ?」
…正直、気にいられてもあまり嬉しくないのだが…
どう返したらいいものか、黒服が困っていると
どう返したらいいものか、黒服が困っていると
「将門様、お酒お持ちしました……あれ?黒服?」
どうしたんだ?と
日焼けマシンの契約者が、首を傾げてきた
日焼けマシンの契約者が、首を傾げてきた
「いえ、将門様に、少々お話が」
「…ふぅん?」
「…ふぅん?」
首をかしげながらも、青年は将門の元に酒を置く
…くくくっ、と
将門が、また笑ったものだから
黒服は、また、嫌な予感がした
将門が、また笑ったものだから
黒服は、また、嫌な予感がした
「へ?…わわっ!?」
「くくっ…本当に、今日のお前は甘い匂いがするなぁ?」
「くくっ…本当に、今日のお前は甘い匂いがするなぁ?」
何故、自分の嫌な予感は当たるのか?
将門は、青年の腕を掴み強引に引き寄せた
倒れこんだ青年を抱きかかえるように腰に手をやり…楽しげに笑って、青年を見つめている
青年は、訳がわからないのか、きょとんとしている
将門は、青年の腕を掴み強引に引き寄せた
倒れこんだ青年を抱きかかえるように腰に手をやり…楽しげに笑って、青年を見つめている
青年は、訳がわからないのか、きょとんとしている
「…どうだ?いっそ、お前も」
「………将門公?」
「………将門公?」
…まったく、このお方と来たら
つい先日、釘をさしたばかりだと言うのに
こちらの声に、将門はますます楽しそうに笑ってきた
つい先日、釘をさしたばかりだと言うのに
こちらの声に、将門はますます楽しそうに笑ってきた
「黒服?……将門様?」
「くくくっ、まぁ、気にするな。まだ、調理すべき物があるのだろう?行くといい」
「あ、あぁ、はい」
「くくくっ、まぁ、気にするな。まだ、調理すべき物があるのだろう?行くといい」
「あ、あぁ、はい」
首をかしげたまま、青年は将門から離れていく
……しばし、沈黙が場を支配した
……しばし、沈黙が場を支配した
「まったく、あなたと言うお方は…」
「おやぁ?男娼の一人も持ってはいけないか?」
「今の時代を考えてください」
「おやぁ?男娼の一人も持ってはいけないか?」
「今の時代を考えてください」
…まったく、困ったお方だ
確かに、一時期日本では、男娼を抱える事もステータスのひとつだったが…
今は、そんな時代ではない
時代錯誤な考えにあの青年を巻き込まないで欲しい
確かに、一時期日本では、男娼を抱える事もステータスのひとつだったが…
今は、そんな時代ではない
時代錯誤な考えにあの青年を巻き込まないで欲しい
くくくくっ!と
黒服の反応に、将門はますます笑うばかりだ
黒服の反応に、将門はますます笑うばかりだ
「あぁ、許せ。本気で言った訳ではないからなぁ?」
「……冗談でも、やめてください。お願いですから」
「……冗談でも、やめてください。お願いですから」
「…くくくくっ、相変わらず面白い奴だ」
新たに杯に注いだ酒を口にしながら、将門は笑う
あの黒服は、からかうと面白い
特に、あの青年や…先ほど、自分の元へと下ってきたあの少女を引き合いに出せば、面白いほど反応する
あの黒服は、からかうと面白い
特に、あの青年や…先ほど、自分の元へと下ってきたあの少女を引き合いに出せば、面白いほど反応する
あの黒服にとって、契約者であるあの2人は
…いや、契約するよりも、前から
あの2人は、護るべき存在なのだ
だからこそ、こちらのからかいにあそこまで反応する
…いや、契約するよりも、前から
あの2人は、護るべき存在なのだ
だからこそ、こちらのからかいにあそこまで反応する
……からかいすぎると、先日のように鬼を見る羽目になるから、ほどほどにする必要があるが
新たな玩具の扱い方を覚え、将門は楽しく、酒を口にするのだった
終わってしまえ