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連載 - とある組織の構成員の憂鬱-39g

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匿名ユーザー

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「----ううん」
「お目覚めになられましたか?」

 かけられた声に、少女ははっ!?と一気に目を覚ました
 視界に飛び込んできたのは、黒服の顔
 そして、後頭部に感じる感覚は……膝?

 この状況は、即ち
 黒服に、膝枕されている?

「え、あ………え!?」
「ユニコーンの角の粉末を飲ませましたので…アルコール成分は、体内に残っていないはずですが」

 大丈夫ですか?と
 改めて、尋ねられて
 現在の状況がはっきりとつかめないまま、少女は頷いた

「…私…えぇと…?」
「覚えていませんか?」

 …何だろう?
 何やら、とても幸せな事があったはずなのに…覚えていない
 そして、何故だろう
 とても幸せな事のはずだったのだけれども、同時に、恥ずかしいような気がするのは
 思い出したいはずなのに、思い出したくないような
 そんな、奇妙な感覚を少女は覚える

「…アルコール成分、って言ったわね?」

 …とりあえず
 膝枕状態がどこか恥ずかしくなって、少女は体を起こした
 はい、と黒服は頷いてくる

「ジュースと間違えて、お酒を飲んでしまわれたようですね…甘い果実酒などもありましたから、そのせいでしょう」
「…そう、なのかしら?」

 首をかしげる少女の姿に、黒服は小さく苦笑してきた
 …酒を飲んだ、という記憶すら、ないのだが
 知らないうちに酔ってしまって、黒服に迷惑をかけてしまったのか?
 そう考え

「…覚えていなくて、申し訳ないんだけど。私、あなたに何かした?」

 と、そう、少女は黒服に尋ねた

 ………
 …………
 ……………

 沈黙が、場を支配する

「……いえ、何も」
「何故視線をそらすのっ!?」

 一体、何が!?
 何があったと言うのか!?
 聞きたいような、聞くのが怖いような…っ!?
 少女が、ややパニック状態になっていた、その時

「お?目、覚ましたのか?」

 ひょこりっ
 2人がいた部屋に、金髪の青年が顔を覗かせて来た

 …この部屋、調理場のすぐ隣の部屋だったのである
 青年としても、少女の事が心配だったので、すぐに様子を見られるよう、介抱場所として、黒服にこの部屋を教えていたのだ

「はい、酔いも醒めているようですし、大丈夫かと」
「そうか。良かったな」

 ほっとしたように笑う青年
 …その青年の、姿に
 何か、とてもいい事を、この青年に邪魔されたような予感がして
 少女は、やや剣呑に、青年を睨むのだった






終われ





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