「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある組織の構成員の憂鬱-39k

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匿名ユーザー

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 一言で言うならば、嫌な予感がした
 自分は、そう言う勘ばかり当たってしまうから困る

「……将門公?」

 将門の元に来て、その理由を発見し
 かすかに、頭痛のようなものを覚えた

「~~っく、黒服」

 …そこには、メイド服を着せられた日焼けマシンの契約者の青年の姿が
 幼い頃から、不思議と女性物の服が似合う子ではあったが、まさか21歳になった今でもそうだったとは
 まぁ、それはどうでもいい

「…将門公、何をなさっているので?」
「くくっ、まぁ、落ち着け。今回は我の発案ではないぞ?」
「……今回「は」?」

 どちらにせよ、この人も同罪か
 黒服は小さくため息をつくと、青年に近づく
 どうやら、メイド服姿で、酌の相手でもさせられていたらしい
 その青年に、手を差し伸べる

「ほら、着替えましょう。あまり、他人に見られたい姿ではないのでしょう?」
「ぁ………」

 こくり、青年は頷いて、こちらの手を取ってきた
 くっく、と将門は楽しげに笑っている

「おや、似合っているだろう?」
「そう言う問題ではないでしょう。この子で遊ばないでくださいと、言った筈です」
「遊んでなどいないさ。可愛がってはいるがなぁ?」

 まったく、この人と来たら…
 「組織」がちょっかいを出すまで、「首塚」に篭りきりで、他者との契約など数百年に一度だったような人物(都市伝説)だ
 久方ぶりに、様々な相手と接し、部下をもち、楽しんでいるのはわかる
 だが、もう少し、部下で遊ぶのは勘弁してもらいたい
 この青年は、将門の事を本当に信頼しているのだから
 その信頼を、裏切らないで欲しいものだ
 …青年の方は、こんな扱いを受けてもまだ、将門を信頼しているようではあるが

「あ、その……く、黒服」
「もう、大丈夫ですからね」

 行きましょう、と声をかけると
 青年は、あぁ、と小さく頷いて、素直にこちらに付いて来た
 くっく、と背後から将門の笑い声が聞こえてきたような気がしたが…それを聞かない事にして、黒服は青年を連れて会場を出たのだった


「……父上、よろしかったのですか?」

 滝夜叉の言葉に、あぁ、と将門は頷いた
 先ほど、青年に注がせた杯の酒を口にしつつ…呟く

「…般若を背負った相手と話すなど、道真公相手で充分だ」
「………は?」
「まぁ、気にするな」

 …折角の、楽しい玩具だ
 完全に取り上げられない程度に、完全に逃げられない程度に、思う存分遊ばせてもらおうではないか
 もちろん、遊び方を提案されたならば、内容によっては今回のように乗ってやろうではないか

 そんな事を考えながら、将門はまるで悪巧みでもしているかのように、低く笑うのだった








 終わっておけ








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