チャラ男に受難をより
一言で言うならば、嫌な予感がした
自分は、そう言う勘ばかり当たってしまうから困る
自分は、そう言う勘ばかり当たってしまうから困る
「……将門公?」
将門の元に来て、その理由を発見し
かすかに、頭痛のようなものを覚えた
かすかに、頭痛のようなものを覚えた
「~~っく、黒服」
…そこには、メイド服を着せられた日焼けマシンの契約者の青年の姿が
幼い頃から、不思議と女性物の服が似合う子ではあったが、まさか21歳になった今でもそうだったとは
まぁ、それはどうでもいい
幼い頃から、不思議と女性物の服が似合う子ではあったが、まさか21歳になった今でもそうだったとは
まぁ、それはどうでもいい
「…将門公、何をなさっているので?」
「くくっ、まぁ、落ち着け。今回は我の発案ではないぞ?」
「……今回「は」?」
「くくっ、まぁ、落ち着け。今回は我の発案ではないぞ?」
「……今回「は」?」
どちらにせよ、この人も同罪か
黒服は小さくため息をつくと、青年に近づく
どうやら、メイド服姿で、酌の相手でもさせられていたらしい
その青年に、手を差し伸べる
黒服は小さくため息をつくと、青年に近づく
どうやら、メイド服姿で、酌の相手でもさせられていたらしい
その青年に、手を差し伸べる
「ほら、着替えましょう。あまり、他人に見られたい姿ではないのでしょう?」
「ぁ………」
「ぁ………」
こくり、青年は頷いて、こちらの手を取ってきた
くっく、と将門は楽しげに笑っている
くっく、と将門は楽しげに笑っている
「おや、似合っているだろう?」
「そう言う問題ではないでしょう。この子で遊ばないでくださいと、言った筈です」
「遊んでなどいないさ。可愛がってはいるがなぁ?」
「そう言う問題ではないでしょう。この子で遊ばないでくださいと、言った筈です」
「遊んでなどいないさ。可愛がってはいるがなぁ?」
まったく、この人と来たら…
「組織」がちょっかいを出すまで、「首塚」に篭りきりで、他者との契約など数百年に一度だったような人物(都市伝説)だ
久方ぶりに、様々な相手と接し、部下をもち、楽しんでいるのはわかる
だが、もう少し、部下で遊ぶのは勘弁してもらいたい
この青年は、将門の事を本当に信頼しているのだから
その信頼を、裏切らないで欲しいものだ
…青年の方は、こんな扱いを受けてもまだ、将門を信頼しているようではあるが
「組織」がちょっかいを出すまで、「首塚」に篭りきりで、他者との契約など数百年に一度だったような人物(都市伝説)だ
久方ぶりに、様々な相手と接し、部下をもち、楽しんでいるのはわかる
だが、もう少し、部下で遊ぶのは勘弁してもらいたい
この青年は、将門の事を本当に信頼しているのだから
その信頼を、裏切らないで欲しいものだ
…青年の方は、こんな扱いを受けてもまだ、将門を信頼しているようではあるが
「あ、その……く、黒服」
「もう、大丈夫ですからね」
「もう、大丈夫ですからね」
行きましょう、と声をかけると
青年は、あぁ、と小さく頷いて、素直にこちらに付いて来た
くっく、と背後から将門の笑い声が聞こえてきたような気がしたが…それを聞かない事にして、黒服は青年を連れて会場を出たのだった
青年は、あぁ、と小さく頷いて、素直にこちらに付いて来た
くっく、と背後から将門の笑い声が聞こえてきたような気がしたが…それを聞かない事にして、黒服は青年を連れて会場を出たのだった
「……父上、よろしかったのですか?」
滝夜叉の言葉に、あぁ、と将門は頷いた
先ほど、青年に注がせた杯の酒を口にしつつ…呟く
先ほど、青年に注がせた杯の酒を口にしつつ…呟く
「…般若を背負った相手と話すなど、道真公相手で充分だ」
「………は?」
「まぁ、気にするな」
「………は?」
「まぁ、気にするな」
…折角の、楽しい玩具だ
完全に取り上げられない程度に、完全に逃げられない程度に、思う存分遊ばせてもらおうではないか
もちろん、遊び方を提案されたならば、内容によっては今回のように乗ってやろうではないか
完全に取り上げられない程度に、完全に逃げられない程度に、思う存分遊ばせてもらおうではないか
もちろん、遊び方を提案されたならば、内容によっては今回のように乗ってやろうではないか
そんな事を考えながら、将門はまるで悪巧みでもしているかのように、低く笑うのだった
終わっておけ