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連載 - 悪魔の少女-01

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悪魔の少女 01


西洋独逸とある森

一人の男が立っていた。
その容姿は、普通の大学生の様に見えるが、顔には感情がなく左右の眼球が別々の方向を見ていた。
その男から、500m程離れた位置に神父のような恰好の男が向かい合う様に立っていた。

「。/〇-ー!※≧293.シjE5555!!!!!」

突然、大学生風の男が奇声を発し神父風の男に向かって走りだした。
その動きは、森の中を蛇行する様に不規則で、それでいてその目はほとんど前を見ていないという非常に不気味な走りであった。
また、その異常な走りにも拘わらず、まっすぐ走る陸上選手なみの速度で神父に接近していった。
だが、男が神父との間を半分も埋める事は出来なかった。
突如現れた人々によって、男は押さえ付けられたのだ。
その人々の姿は、白い衣服に身を包み、男や女、剣や弓矢を持つ者、様々な楽器を持つ者、さらにはその背に翼をはやしている者がいた。
おそらく、その姿を見た人は言うだろう。
「天使だ……」と。
多数の手で押さえ付けられてなお暴れる男に、白い集団の一人が近づき、手に持った十字架を男の頭に押し付けた。
「879!!!イG.114た!!!!!」
男は一度大きく声をあげた後、ぐったりとして動かなくなった。
「ふむ、終わりのようですね。」
神父がそう呟くと、白い人々は消え去り、森には二人の男だけが残された。
いや、その場にもう一人、神父に駆け寄る男が現れた。それに気付き、神父は男に声をかけた。
「おや、何故貴方がここに?」
「報告いたします。……………………逃げられ、ました……。」
「……わかりました。何処へ行ったのか調べなさい。」
「追うのですか?」
「当然です。『悪魔』を野放しにする訳にはいきません。」

*



ベルリン・テーゲル国際空港

国際空港という割に、小さな飛行場に、一人の少女がいた。
少女と言っても、大学一回生程度のもうすぐ女性と呼べる年齢である。
少女は、短髪の頭を掻きながら、日本語で呟いた。
「あ~あ、一人浄化されちゃったか。まあ、元々囮だしな。一人の犠牲で皆が助かるなら仕方ないよな。」
もしも、この場に「視える」人がいれば、少女が誰かに話しかけている事に気付いたかもしれない。
その時、彼女の周囲には、別の七十近い何かがうごめいていた。
腕時計で時間を確認した少女は、ゲートに向けて歩きだす。
「それじゃ、行こうか。日本に!」

そうして、「天使の援軍」の男に追われ、「悪魔憑き」の少女は学校町へと向かう。



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