私の名は『エイズ・メアリー』。性病を運ぶ危険な女よ。
今日は彼氏のハリーと日本まで旅行に来たんだけどなんかはぐれちゃった。
「…暇だし、獲物でも見つけようかしら…」と、平日でも人はいそうなレストランへ来てみた。
今日は彼氏のハリーと日本まで旅行に来たんだけどなんかはぐれちゃった。
「…暇だし、獲物でも見つけようかしら…」と、平日でも人はいそうなレストランへ来てみた。
「いらっしゃいませー。ご注文は何に致しましょう?」
アラやだ、かっこいい。よし、今日の獲物はこいつに決まり。「あなた…でいいわ」
「…本当に、いいんですか?」「えぇ」…日本の男って、尻が軽いのね。
「よーし、店長はりきっちゃうぜー!」と、店長と名乗る男は厨房へと入って行った。
…?何か聞き間違われたみたい。でもおなかすいてるからいいか。
アラやだ、かっこいい。よし、今日の獲物はこいつに決まり。「あなた…でいいわ」
「…本当に、いいんですか?」「えぇ」…日本の男って、尻が軽いのね。
「よーし、店長はりきっちゃうぜー!」と、店長と名乗る男は厨房へと入って行った。
…?何か聞き間違われたみたい。でもおなかすいてるからいいか。
「店長、あの外人…」
「…え、マジで?」「…多分、貴方を…」
「でも普通に注文したし…」「そういえば今回のメニューは…?」
「……なんだが」「…じゃあ、コレのっけて…」
「…え、マジで?」「…多分、貴方を…」
「でも普通に注文したし…」「そういえば今回のメニューは…?」
「……なんだが」「…じゃあ、コレのっけて…」
「お待たせしました、店長の気まぐれ定食でございまーす!」
出てきたのはハンバーグ。上にニンニクのすりおろしと思われるものが乗っている。
…まぁいいわ。食べ終わった後にあの店長を誘い出して…フフフ…
そう考えてハンバーグを一口。…ちょっと変な味、かしら。でもまぁ食べられない味じゃないわね。
出てきたのはハンバーグ。上にニンニクのすりおろしと思われるものが乗っている。
…まぁいいわ。食べ終わった後にあの店長を誘い出して…フフフ…
そう考えてハンバーグを一口。…ちょっと変な味、かしら。でもまぁ食べられない味じゃないわね。
四口目を食べようとしたところで、私は体の異変に気付いた。
体のところどころに、赤い斑点ができているのだ。
…日本の料理が口に合わなかったのかな?そう思いながらも私は獲物に向かってハンバーグを食べ進める。
体のところどころに、赤い斑点ができているのだ。
…日本の料理が口に合わなかったのかな?そう思いながらも私は獲物に向かってハンバーグを食べ進める。
完食した。いつの間にか赤い斑点はなくなっていた。
「さて…」店長を誘い出そう。そう思い、私はテーブルを立とうとする。
「さて…」店長を誘い出そう。そう思い、私はテーブルを立とうとする。
が、動かない。体中に力が入らないのだ。
「どうだった…?地獄の食べ合わせの味は…?」
厨房から少女が出てくる。…和服に獣耳という格好で。
「貴方に食べさせたのは、犬肉のハンバーグに、ニンニク…この食べ合わせは韓国のほうで危険とされている…」
「…それを、何故私に食べさせるの?私は客よ…?」
「確かにあなたは客。でも貴方は敵…二つの意味で店長を狙ってる…私は、二つの意味で貴方を許さない。
店長を…奪わせはしない…そして、病気にはさせない…」
「…それを、何故私に食べさせるの?私は客よ…?」
「確かにあなたは客。でも貴方は敵…二つの意味で店長を狙ってる…私は、二つの意味で貴方を許さない。
店長を…奪わせはしない…そして、病気にはさせない…」
このコ…私の正体を見抜いている…!?
驚愕。だが同時に新たな恐怖が私の体を襲った。
…わたし、消えかけてる…!?
そう。足の先端から消えかけているのだ。…せめて、祖国で。そしてハリーと一緒に、死にたかったな…
意識がもうろうとしてきたところで、少女に言われたような気がする。
…わたし、消えかけてる…!?
そう。足の先端から消えかけているのだ。…せめて、祖国で。そしてハリーと一緒に、死にたかったな…
意識がもうろうとしてきたところで、少女に言われたような気がする。
「浮気は、よくないよ……?」
確かにそうだ。だが私、そして彼は人と「する」ことが仕事なのだ。だから彼の他人との行為を認めているし、彼も私の行為を認めている。
だが、私が本当に愛し、シたのは彼、ハリーだけ。ああ、ハリー。ごめんね。私が日本に行きたいなんて言い出したばかりに。
そんな後悔の念を述べながら、私は祖国とは遠く離れた地、日本で消滅した。
だが、私が本当に愛し、シたのは彼、ハリーだけ。ああ、ハリー。ごめんね。私が日本に行きたいなんて言い出したばかりに。
そんな後悔の念を述べながら、私は祖国とは遠く離れた地、日本で消滅した。
「……愛する者との…行為…」
私はいろいろと考えてはならないことを考えてるのかもしれない。だが、エイズ・メアリーの言葉を聞いてから、私の思考はそういうことに囚われてしまった。
「終わったか?」「ひゃあっ!」
いきなり声をかけられたので、性格に合わない声を出してしまった。まぁさっきまで考えていた人の声を聞いた、というのもあるのだが。
「どうした?顔赤いぞ?」「な、何でもない…とにかく終わったから仕事に戻る…」
そういって私は厨房へと戻る。厨房ではバイトが二人、金さんと新入りくんが雑談をしていた。
「…つまり、あなたの兄さんが骨格さんと契約している…のですか?」
「うん。あと人体模型ともね」
「そうですか…まだ、元気でいらっしゃるのですね…あのお二人は…」
なんだかなつかしんでいるような金さんたちに、私はいつものように言う。
私はいろいろと考えてはならないことを考えてるのかもしれない。だが、エイズ・メアリーの言葉を聞いてから、私の思考はそういうことに囚われてしまった。
「終わったか?」「ひゃあっ!」
いきなり声をかけられたので、性格に合わない声を出してしまった。まぁさっきまで考えていた人の声を聞いた、というのもあるのだが。
「どうした?顔赤いぞ?」「な、何でもない…とにかく終わったから仕事に戻る…」
そういって私は厨房へと戻る。厨房ではバイトが二人、金さんと新入りくんが雑談をしていた。
「…つまり、あなたの兄さんが骨格さんと契約している…のですか?」
「うん。あと人体模型ともね」
「そうですか…まだ、元気でいらっしゃるのですね…あのお二人は…」
なんだかなつかしんでいるような金さんたちに、私はいつものように言う。
「…早く、持ち場に戻って