「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-48p

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だれでも歓迎! 編集
「お~い、時間ないから一種類だけだけど、作ってやったぞ」
「あら、ご苦労様」

 ラーメンを作るよう命令してきた、トイレの花子さんらしき女性に、作ったラーメンを運ぶ青年
 女性の隣にいた少年が、首を傾げてきた

「…〆に出せって言ってたラーメンが出たって事は、そろそろ宴会は終了なのか?」
「多分、そろそろだと思うぞ」

 …正直、いつ終わるのか、は将門の気まぐれ次第なのだが
 もうそろそろ、だと思う
 何せ、時刻的にもうそろそろ、日付が変わる時刻が近づいてきている
 年齢が若い者には、そろそろ辛い時間帯だろう

「…っと、あのメイド服の女、どうした?あいつの分も作ってきたのに」
「あら、姿が見えないわね…まぁ、いいわ。そこに置いておいて」

 …伸びるかもしれないけど、と女性は呟く
 確かに、早く戻ってこないと、伸びるだろう
 まぁ、その時はまた、新しく麺を茹でてきてやってもいいが…
 ひとまず、役目は果たした
 そう考えて、この場を離れようとすると

「あなたは、そう言う物も作れたんですね」
「あ、黒服!」

 黒服に話し掛けれて、青年はそれもう、嬉しそうに振り返った
 多分、見る者が見れば、今の青年には犬耳と尻尾がついていて、尻尾がちぎれんばかりに振られているように見えるだろう

「いや、つっても麺から作る時間はなかったから、麺は出来あいのもんだぜ?一応、スープは出汁からとったけど…」
「それでも充分ですよ。本当に、あなたは料理が上手ですね」

 …褒められた
 それが、嬉しくてたまらない

 ……恐らく、黒服は知らないだろう
 青年が料理を夢中になって覚え出したのは、母親への反発も、もちろんあるのだが…
 調理実習で作ったカップケーキを黒服に分けて食べさせた時、黒服が「上手にできましたね」と褒めてもらえたのが嬉しかったからなのだ
 褒められる事に慣れていなかった青年は、それが嬉しくて嬉しくて
 だからこそ、もっともっと褒めてもらいたくて、料理を覚えていった

 こうやって、褒められるのが
 本当に、嬉しくてたまらないのだ

「黒服の分も、作ってくるか?麺、まだあるし:
「作っていただけるのでしたら、是非。出来れば、はないちもんめの少女の分も頼めますか?」
「あぁ、もちろん」

 黒服にも、食べてもらいたい
 我ながら、美味くできた、と思う
 だから……褒めてもらいたい

 そんな事を考えながら、青年は厨房に向かう
 …この日1日、災難続きで、なんとも厄日であったのだが
 それでも、この青年にとっては、誰かに褒めてもらえる事で、その日1日は、幸福な日になるのだ



 終わっておけ





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