「お~い、時間ないから一種類だけだけど、作ってやったぞ」
「あら、ご苦労様」
「あら、ご苦労様」
ラーメンを作るよう命令してきた、トイレの花子さんらしき女性に、作ったラーメンを運ぶ青年
女性の隣にいた少年が、首を傾げてきた
女性の隣にいた少年が、首を傾げてきた
「…〆に出せって言ってたラーメンが出たって事は、そろそろ宴会は終了なのか?」
「多分、そろそろだと思うぞ」
「多分、そろそろだと思うぞ」
…正直、いつ終わるのか、は将門の気まぐれ次第なのだが
もうそろそろ、だと思う
何せ、時刻的にもうそろそろ、日付が変わる時刻が近づいてきている
年齢が若い者には、そろそろ辛い時間帯だろう
もうそろそろ、だと思う
何せ、時刻的にもうそろそろ、日付が変わる時刻が近づいてきている
年齢が若い者には、そろそろ辛い時間帯だろう
「…っと、あのメイド服の女、どうした?あいつの分も作ってきたのに」
「あら、姿が見えないわね…まぁ、いいわ。そこに置いておいて」
「あら、姿が見えないわね…まぁ、いいわ。そこに置いておいて」
…伸びるかもしれないけど、と女性は呟く
確かに、早く戻ってこないと、伸びるだろう
まぁ、その時はまた、新しく麺を茹でてきてやってもいいが…
ひとまず、役目は果たした
そう考えて、この場を離れようとすると
確かに、早く戻ってこないと、伸びるだろう
まぁ、その時はまた、新しく麺を茹でてきてやってもいいが…
ひとまず、役目は果たした
そう考えて、この場を離れようとすると
「あなたは、そう言う物も作れたんですね」
「あ、黒服!」
「あ、黒服!」
黒服に話し掛けれて、青年はそれもう、嬉しそうに振り返った
多分、見る者が見れば、今の青年には犬耳と尻尾がついていて、尻尾がちぎれんばかりに振られているように見えるだろう
多分、見る者が見れば、今の青年には犬耳と尻尾がついていて、尻尾がちぎれんばかりに振られているように見えるだろう
「いや、つっても麺から作る時間はなかったから、麺は出来あいのもんだぜ?一応、スープは出汁からとったけど…」
「それでも充分ですよ。本当に、あなたは料理が上手ですね」
「それでも充分ですよ。本当に、あなたは料理が上手ですね」
…褒められた
それが、嬉しくてたまらない
それが、嬉しくてたまらない
……恐らく、黒服は知らないだろう
青年が料理を夢中になって覚え出したのは、母親への反発も、もちろんあるのだが…
調理実習で作ったカップケーキを黒服に分けて食べさせた時、黒服が「上手にできましたね」と褒めてもらえたのが嬉しかったからなのだ
褒められる事に慣れていなかった青年は、それが嬉しくて嬉しくて
だからこそ、もっともっと褒めてもらいたくて、料理を覚えていった
青年が料理を夢中になって覚え出したのは、母親への反発も、もちろんあるのだが…
調理実習で作ったカップケーキを黒服に分けて食べさせた時、黒服が「上手にできましたね」と褒めてもらえたのが嬉しかったからなのだ
褒められる事に慣れていなかった青年は、それが嬉しくて嬉しくて
だからこそ、もっともっと褒めてもらいたくて、料理を覚えていった
こうやって、褒められるのが
本当に、嬉しくてたまらないのだ
本当に、嬉しくてたまらないのだ
黒服にも、食べてもらいたい
我ながら、美味くできた、と思う
だから……褒めてもらいたい
我ながら、美味くできた、と思う
だから……褒めてもらいたい
そんな事を考えながら、青年は厨房に向かう
…この日1日、災難続きで、なんとも厄日であったのだが
それでも、この青年にとっては、誰かに褒めてもらえる事で、その日1日は、幸福な日になるのだ
…この日1日、災難続きで、なんとも厄日であったのだが
それでも、この青年にとっては、誰かに褒めてもらえる事で、その日1日は、幸福な日になるのだ
終わっておけ