三面鏡の少女 20 「ハロウィン小ネタ」
「トリック・オア・トリート!」
寒風吹き荒ぶ寒空の下、公園で元気に跳ね回る子供達の姿
その中の一人――見た目は小学校高学年ぐらいだろうか、毛皮のマントに狼の頭を模したフードを被った少年が少女の元に駆け寄ってくる
「こんにちはー、そういえば今日はハロウィンだっけ」
「そうそう、だからお菓子をくれないと悪戯をするぞー!」
「ごめんねー、図書館行くところでお菓子とか持ってないのよ。また今度……」
「それじゃあ悪戯だー!」
すぱっと振り上げられる少年の両手
舞い上がるは少女のスカート
子供達の視線に晒される青と白の三角地帯
「んにゃー!?」
「縞パンだー、でもお姉ちゃん相変わらずあんまり色気ないなー」
「色気とか子供が気にする事じゃないでしょ!? というか女の子のスカートめくったりしないの!」
「いいじゃん、俺は将来姉ちゃんと結婚するんだから。先払いって事で」
そう言って、楽しそうに笑いながらあっという間に逃げ出してしまう少年
「そんなの通用しないわよー!? 待ちなさーい!」
スカートの裾を正しながら、少女は真っ赤な顔で少年を追い掛ける
「結婚するんだから大目に見てよー。というか、むしろ俺が色々見るけどさ」
「見せないっ! 今日という今日はちゃんとおしおきー!」
公園の遊具を駆使した障害物競走状態に、少女は少年に全く追いつけない
そして数分後――息が上がりバテきった少女と、涼しい顔の少年の姿がそこにはあった
「お姉ちゃんまだまだ鈍臭いなー。でもそういうとこも好きだぜー」
余裕綽々で手にした缶ジュースに口をつける少年
そのジュースは――ファンタ・ゴールデンアップル
かつてその存在は都市伝説として語り継がれたもので、いつしか話題性のためか本当に発売される事となった清涼飲料水
少年の契約したその都市伝説の能力は『語り続けた事は真実となる』である
今はまだその力は小さく、長い時間を掛けなければ小さな事象すら発動しない、ある種の願掛け程度の能力しか無い
本当にこの力を使いこなす事ができれば、少年は世界を自由に改変できる事になるのだが――そんな事は全く思い浮かばないのは子供である故か
「俺、ちゃんと勉強して良い仕事に就いて、きっとお姉ちゃんを幸せにしてやるからさー」
「立派な大人になる頃には、あたしなんかきっとおばさんだってば」
「俺が10歳でお姉ちゃんが16歳だろ? 俺が大学出て22歳になってもまだ28歳、いけるいける」
「そんな年齢まで独り身だと思うなー!?」
果たして少女を射止めるのはこの少年なのか、はたまた別の誰かなのか
……もしかしたら一生独身だったりという選択肢も無くはないのだが
寒風吹き荒ぶ寒空の下、公園で元気に跳ね回る子供達の姿
その中の一人――見た目は小学校高学年ぐらいだろうか、毛皮のマントに狼の頭を模したフードを被った少年が少女の元に駆け寄ってくる
「こんにちはー、そういえば今日はハロウィンだっけ」
「そうそう、だからお菓子をくれないと悪戯をするぞー!」
「ごめんねー、図書館行くところでお菓子とか持ってないのよ。また今度……」
「それじゃあ悪戯だー!」
すぱっと振り上げられる少年の両手
舞い上がるは少女のスカート
子供達の視線に晒される青と白の三角地帯
「んにゃー!?」
「縞パンだー、でもお姉ちゃん相変わらずあんまり色気ないなー」
「色気とか子供が気にする事じゃないでしょ!? というか女の子のスカートめくったりしないの!」
「いいじゃん、俺は将来姉ちゃんと結婚するんだから。先払いって事で」
そう言って、楽しそうに笑いながらあっという間に逃げ出してしまう少年
「そんなの通用しないわよー!? 待ちなさーい!」
スカートの裾を正しながら、少女は真っ赤な顔で少年を追い掛ける
「結婚するんだから大目に見てよー。というか、むしろ俺が色々見るけどさ」
「見せないっ! 今日という今日はちゃんとおしおきー!」
公園の遊具を駆使した障害物競走状態に、少女は少年に全く追いつけない
そして数分後――息が上がりバテきった少女と、涼しい顔の少年の姿がそこにはあった
「お姉ちゃんまだまだ鈍臭いなー。でもそういうとこも好きだぜー」
余裕綽々で手にした缶ジュースに口をつける少年
そのジュースは――ファンタ・ゴールデンアップル
かつてその存在は都市伝説として語り継がれたもので、いつしか話題性のためか本当に発売される事となった清涼飲料水
少年の契約したその都市伝説の能力は『語り続けた事は真実となる』である
今はまだその力は小さく、長い時間を掛けなければ小さな事象すら発動しない、ある種の願掛け程度の能力しか無い
本当にこの力を使いこなす事ができれば、少年は世界を自由に改変できる事になるのだが――そんな事は全く思い浮かばないのは子供である故か
「俺、ちゃんと勉強して良い仕事に就いて、きっとお姉ちゃんを幸せにしてやるからさー」
「立派な大人になる頃には、あたしなんかきっとおばさんだってば」
「俺が10歳でお姉ちゃんが16歳だろ? 俺が大学出て22歳になってもまだ28歳、いけるいける」
「そんな年齢まで独り身だと思うなー!?」
果たして少女を射止めるのはこの少年なのか、はたまた別の誰かなのか
……もしかしたら一生独身だったりという選択肢も無くはないのだが
終われー