「…そう言えば、さっきのあの呪文だが…ベート避けの呪文だな?よく知ってたな」
「うー!そうだよ、ベート避けの呪文ー!うーうー!」
「……ベート避けの呪文?」
「うー!そうだよ、ベート避けの呪文ー!うーうー!」
「……ベート避けの呪文?」
何それ?と首をかしげる契約者
そんな彼女に、赤い靴は説明してやる
そんな彼女に、赤い靴は説明してやる
「かつて、フランスでは、マリ・ヴェリテのような化け物じみたベートならともかく、通常のベートはそう珍しいもんじゃなくてな。牧童たちが唱えたベート避けの呪文、ってのが残っているんだ」
子羊と羊の首を絞めろ
子牛と子馬と雌ラバの首を絞めろ
我が家でなければどこへでも好きなところへ行け!!
子牛と子馬と雌ラバの首を絞めろ
我が家でなければどこへでも好きなところへ行け!!
「この呪文でベートを避けるー!うーうー!」
「まぁ、実際にはどれほどの効力があったか、わからないけれどね」
「まぁ、実際にはどれほどの効力があったか、わからないけれどね」
ベート、といっても、都市伝説的物ではなく、単純に人間の味を覚え、人間だけを襲うようになった人食い獣だっていたのである
その類には、この呪文は効かなかった事だろう
……しかし
相手が都市伝説のベートならば、話は別だ
後で、Tさんたちにもこの呪文について連絡すべきだろうか、と考える赤い靴
その類には、この呪文は効かなかった事だろう
……しかし
相手が都市伝説のベートならば、話は別だ
後で、Tさんたちにもこの呪文について連絡すべきだろうか、と考える赤い靴
「…ところで、赤い靴」
「何だ?」
「何だ?」
そうやって、考え事をしていたから
赤い靴は、契約者の声が随分と低くなっているのに、気づかなかった
赤い靴は、契約者の声が随分と低くなっているのに、気づかなかった
「あんたも、ベート避けの呪文を知っていたのよね?…どうして、今まで口にしなかったの?」
……契約者の、声に
はっきりとした怒気が混じっているのを、赤い靴は確かに感じ取った
はっきりとした怒気が混じっているのを、赤い靴は確かに感じ取った
「待て待て、落ち着け。まさか、マリ・ヴェリテのベートクラスにそれが効くとは思わなかったんだよ。あいつは歴代ベートの中でも、ジェボーダンのベートについて化け物じみているんだから」
「むしろ、そうだからこそ効く可能性があるんでしょうがっ!!事実、効果があったんでしょっ!?」
「むしろ、そうだからこそ効く可能性があるんでしょうがっ!!事実、効果があったんでしょっ!?」
がすっ!!と
突っ込みがてら、とび膝蹴りを喰らった赤い靴
がはっ!?とそのまま地に崩れる
突っ込みがてら、とび膝蹴りを喰らった赤い靴
がはっ!?とそのまま地に崩れる
そんな2人のじゃれあいの様子に、コアラショタはうー?と首をかしげ
その父親はあらあら、と苦笑して
滝夜叉はきひひひと笑って
誰一人、止めてはくれないのだった
その父親はあらあら、と苦笑して
滝夜叉はきひひひと笑って
誰一人、止めてはくれないのだった
今度こそ終わる