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連載 - トイレの花子様-29

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トイレの花子様 29  将門さんの宴会の終わりとラーメン



ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞ ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ
頼んでおいたラーメンを、花子様とすする。

花「あっさり塩味はお酒飲んだ後には最適ね。これお店出せるわよ。でも…」

男「どうしたんですか?」

花「何か足りないのよね~。十二分に美味しいんだけど…。」

う~ん、と考える人っぽく悩み始める。個人的にはもの足りなさは感じない。
むしろ煮込んだりの時間とかを考えると、物理法則を無視したのではないかとすら思える。
作り立てなのに一晩寝かせた美味さのカレー的な感じだ。澄んだスープも手が込んでいることを証明してる。


メ「おそらくこれでしょう。」

器に入れられたのは一片のバター。それもなんか高そうだ。ってあれ?

花「そうそうこれこれ…って、メイド、貴女どこいってたのよ!?」

メ「古典的な反応ありがとうございます。いえ、ちょっとトイレにいっていただけです。」

花「アナタの分もあるわよ、伸びる前に食べてしまったら?」

メ「ええ、そうします。」

ずぞぞぞぞぞぞ
三人でラーメンをすすり始めた。





私達がラーメンを食べ終わる頃、武将が宴会の終わりを告げて立ち去った。
ずいぶんと早い幕引きだ。宴会なんだから深夜二時くらいまではやると思ったのだが。
それはそうと…

花「あれだけいっぱい来てたのに、あんまり知り合いを増やせなかったわね。」

男「花子様って、案外人見知り?」

花「うるさいわね。交友関係は狭く深く派なのよ。」

メ「遠まわしに男様がいれば良いと言ってることに気がつかないなんて、流石は駄犬ですね。」

花「この地域にあれだけいるんだから、そのうちイヤでもそっち系の知り合いは増えるわよ。」

ただ、そんな数少ない今日知り合った人物…花子さんとこの契約者といっしょにいた青年。
私は惹かれないけど、見た感じ、一般的に言えば笑顔の素敵な好青年だった。
そう、見た感じ。
その笑顔の下には、笑顔とは裏腹に人当たりの良いものでは無い何かを感じた。
そしてなんとなく自分と近い何か、ニオイというかなんというか。
私とは絶対的に違って、でも近似値的に同じ何か。
そういうモノを抱えてるような気がするのだけど…

???「……ま……さま………花子様…」

男「花子様。どうしたんですか?ボーっとして。」

メ「他の皆様も帰り始めましたよ。ついでに詰められるだけタッパーに料理を納めました。」

花「え?ええ。そうね、私達も帰りましょう。」

そんなにボーっとしてたのか。でもまぁ、気にしてもしかたないか。
同じものを持っていようがいまいがお互いに関係ないことだろうし…。
でもなんだろう?このザラついた感覚は…。
楽しかった宴会の余韻と僅かな不安を抱えながら家路に着いた。




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