「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ハーメルンの笛吹き-18a

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【20時20分、学校正門前にて】】
ガシャン!
ガシャン!
二つの銃に弾丸を籠める。
一つは拳銃
もう一つはサブマシンガン
腰には二本の小刀。
一本は槍をそのまま刀にしたような都市伝説「村正・蜻蛉切」
一本はとあるナイフショップで仕入れた只のナイフ

少々重たいが自分の能力の性質上激しく動くと言うことはない。
そうだ、問題無い。
「メル、場所はここで間違いないか?」
「はい、橙さんの話によればここで問題無いはずです。」

俺こと上田明也と都市伝説「ハーメルンの笛吹き」はとある高校の正門前に立っていた。
同居人の話によるとここでマッドガッサーとその他の都市伝説との最終決戦が行われるらしい。
この前、組織の黒服との戦いで車がお釈迦になってしまったので新しく買った赤いフィアット500でここまで来た。
渾名はトポリーノ、つまり二十日鼠だ。これも気に入った。
更にデザインが秀逸で堪らない。
サンジェルマンに買ってきて貰った甲斐が有ったというものだ。
ていうかフィアットが好きなのだ、ルパン的な意味で。
ビートルは性能が心許ないし。

「さて、今回は車が割と重要、安全に全て終わらせたいから。」
「マスター。」
「なに?」
「戦いってあの学校の中で行われるんですよね?」
「ああ、そうだね。」
「私達は行かないんですか?」
「そうだね、行かないね。」
「うわぁ……、戦闘してる感0じゃないですか。」
「今回敵はあの学校の中に潜伏しているんだろ?だったら罠なんてそれこそ星の数ほど仕掛けられているだろうに。
 だったらまずは相手をあぶり出せるに越したことはない。
 今回使うのはこれだ。」

パカリ

俺が車中に置いてあった箱を開けるとその中には小型カメラを付けた鼠が居た。
「なんですかこれは。」
「盗撮に使うカメラ付き鼠、バッテリーは一応4時間保つ。
 ちなみにこのパソコンで映像は見られるぞ。
 これを使って校舎内部の状況を探りつつ状況によって俺達が校舎になだれ込めば良かろう。」
ノーパソを取り出してメルに見せつける。
「橙さんに手伝って貰えばいいじゃないですか。罠とか。」
「駄目だ、あいつの能力はまだ制御にさえ苦しんでいる。
 戦闘に使えるレベルじゃない。最低限ここでの戦闘があるってことを探らせるので今のあいつは限界だ。」
「お~、その優しさを他人にも見せればどうにかなるだろうに。」
「うるせえ、行くぞ。」

息を思い切り笛に吹き込んだ。

ピィ~~~~!

学校町全体に響き渡る笛の音。
それにつられて現れる鼠、鼠、鼠。
「さぁ行け、エリート鼠共。ちゃんと他の鼠を指揮するんだぞ。」

箱の中に居た鼠も解き放たれる。


「今回の作戦はこうだ。
 まずは鼠であることを利用して一階、二階の換気扇をそれぞれ突破させる。
 これによって全ての階に同時に攻撃を仕掛けるのだ。
 恐らく学校の色々なところにマッドガッサーの仲間は分散しているだろうから
 もし見つけた・見つけられたとしても数に物言わせて襲いかかれば大丈夫だろう。
 一階、二階、全ての場所から同時に潜入を果たしたら敵を見つけ次第そこに軍団を集中させる。
 鼠は敵が戦意を失ったところで攻撃をやめさせる。 
 一番大事なのはマッドガッサーをとっつかまえる事で殺すことではない。
 ok?
 ちなみに鼠を動かすと同時にこの学校の周りを車で動き回りながら指示を出す。
 少しでも相手からの不意打ちに対応できるようにしたい。」
「了解しました。」

午後8時25分、作戦開始だ。

黒い黒い鼠の群が校舎に押し寄せる。
これだけ派手にやれば気づかれるとは思うがまあ構うまい。
これだけの数なら自分の身は守れても校舎への侵入は防ぐことは出来ない。
鼠をできるだけ分散させて全方位から学校の敷地内に向けて走る走る走る走る走る走る。
「ハーメルンの笛吹き、戦闘形態その1『軍団(レギオン)』、見せてやろうか。」
「マスター、鼠達が一階と二階に侵入成功しました。
 かなりの数の鼠が敵に潰されているようですけれども校舎内にはカメラ鼠5体、普通の鼠が100体です。
 内訳ですけれども一階に普通鼠60体、二階に40体ですね。
 校舎外にはカメラ鼠が3体、普通鼠は150体です。」
「カメラの方はこっちで見ているから安心してくれ。
 おや……?これ見てくれよメル。」

パソコンを覗いていると食堂の辺りで面白いシーンに出くわした。

「まぁ、とりあえず、君達はあいつの仲間なんだよね?………それじゃあ」

 ごぽりっ
 ペットボトルから、コーラが溢れ出す

あれは見覚えのあるコーラ男

「今は、僕の敵だね!」

 ごぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
 螺旋状に、物理法則を無視して飛び出したコーラが、男性と少女に向かって襲い掛かる

 突如現れた光の壁が、襲い掛かるコーラを防いだ

「わぁ、凄い、そんな事ができるんだね」

 くすくす、笑いながら楽しそうにコーラ男は告げている

「--っぶね!?っちょ、どうなってんだ!?」
「…様子がおかしいな。操られているのかもしれない」

あれは恐らくコーラ男、そしてもう一人は……誰だ?
しかしこれチャンスかもな……。
この騒動に乗じて組織の人間を倒すことが出来るんじゃないか?
特にあのコーラ男は相手が面倒だ。
今殺しておけば少しは楽になるだろう。

「行け、鼠達。あのコーラ男の隙を突いて食い殺してやれ!」
鼠達はコーラ男に群れをなしてではなく、
出来る限り分散してコーラで一気に溶かされづらくしながら襲いかかった。

―――――同時刻、小体育館近辺

「チッ!!何なんだこいつらぁ!」

マリ・ヴェリテのべートは大量の鼠に悩まされていた。
潰しても潰しても現れる鼠の群。
そのどれもが明確な殺意と悪意を以て向かってくる。
大量の悪意には慣れている。
数を頼みに数を頼りに自らを排除しようとする悪意の群、群、群。
だがこれは少々おかしい。
向かってくるのは軍団なんだが悪意は一つ。
たった一人の人間がたった一つの悪意を向けてきている感覚。
おかしい、何かがおかしい。
そもそも鼠達の動きに統制が取れすぎているのだ。
そうか……。

「気づいたかな?」
中央区の学校の周りをぐるぐると車で周りながらパソコンをのぞき込む。
先日戦った人狼が俺の鼠に囲まれていた。
学校に放ったカメラ鼠は10体、しかし校舎内部に居るのは5体。
あの人狼の傍に居るカメラ鼠は一体、水飲み場の辺りに隠れて戦闘の様子をこちらまで中継している。

カメラ越しに目が合う。

ガシィ!

カメラ鼠が捕まる。
良い勘してやがる。

「おい、このカメラを見ている奴。」
人狼は言葉を続ける。
「てめえ……、叩きつぶす。」

「楽しみにしているよ、狼野郎!」
パソコンで指令を送るとその直後、カメラは爆発して映像は途絶えてしまった。
細かく指令を出せない以上もはや鼠であいつは倒せないだろう。
奴に使ったせいで鼠は30匹ほど居なくなったが……問題は無い。


赤いフィアットは未だに走り続けている。
夜の校舎で
月の光を浴びて

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