ーーーーー頭が痛い
全く、何度も注意していると言うのに、彼と来たら…
全く、何度も注意していると言うのに、彼と来たら…
「ま、今回の事については、うっかりとこっちの問題でもあったんで。あんまり虐めないでやれや」
窓枠に腰掛、その黒服が笑う
しゅるり、髪を伸ばすその不気味な様子に慣れてしまった自分が嫌だ
しゅるり、髪を伸ばすその不気味な様子に慣れてしまった自分が嫌だ
「「組織」は都市伝説の存在を隠匿する存在でしょう?何故、あんな存在が野放しになっているので?訴えますよ?勝ちますよ?」
「あれは色んな意味で例外だ。上層部ですらコントロールできない最強変態だぞ。ぶっちゃけ俺はあいつに関わりたくない」
「変態、というのなら、あなたも同じでは」
「人類皆平等に変態だ。その考えでいけば、あいつは色々と突き抜けてる、色んな意味で」
「あれは色んな意味で例外だ。上層部ですらコントロールできない最強変態だぞ。ぶっちゃけ俺はあいつに関わりたくない」
「変態、というのなら、あなたも同じでは」
「人類皆平等に変態だ。その考えでいけば、あいつは色々と突き抜けてる、色んな意味で」
肩をすくめる黒服
つまりは、どうにもならないと言う事か
…ますます、頭が痛い
つまりは、どうにもならないと言う事か
…ますます、頭が痛い
「ま、そんな顔するなや。そいつも無事だったんだし、いいだろ?」
「…常に、無事ですむとは限りません」
「なぁに、意外と何とかなるもんさ」
「…常に、無事ですむとは限りません」
「なぁに、意外と何とかなるもんさ」
…勝手な事を
苦々しい表情で睨みつけてやれば、黒服は笑う
苦々しい表情で睨みつけてやれば、黒服は笑う
「そいつは、都市伝説契約者なんだ。俺達の側に、一歩足を踏み入れた存在だ…お前さんがコントロールできる範囲から、とっくにでちまってるよ」
あぁ、知っている
わかっている
でも、それでも
わかっている
でも、それでも
私は、身内から都市伝説の被害者を、出したくはないのだ
fin