私が目を覚ますとそこは柔らかなベッドの上だった。
私の記憶は飛行機の上で途切れている。
バミューダトライアングル?とか言う都市伝説だった。
マスターに指示されるまま私は奴に突っ込んでそして………
私の記憶は飛行機の上で途切れている。
バミューダトライアングル?とか言う都市伝説だった。
マスターに指示されるまま私は奴に突っ込んでそして………
そうだ。
思い出した。
私は消滅してしまったんじゃなかったのか!?
思い出した。
私は消滅してしまったんじゃなかったのか!?
ガバ!
ベッドから身を起こす。
部屋には誰もいなかった。
「マスター!どこですかマスター!」
まず最初に契約主を捜した。
彼が居なくてはどうにもならない。
部屋には誰もいなかった。
「マスター!どこですかマスター!」
まず最初に契約主を捜した。
彼が居なくてはどうにもならない。
コンコンコンコン
ノックが4回鳴る。
……とりあえず入って貰うか。
「入ってください。」
そういうと入ってきたのはメイドさんであった。
「誰ですか?あとこの部屋は……」
誰かというとメイドである。
「メル様、お目覚めになられたようですね、私はサンジェルマン様の使いの者です。」
「サンジェルマン?マスターの言っていた方ですか?」
飛行機でのマスターとの会話を思い出す。
あの後、マスターはどうにかしてサンジェルマンとやらの居る所に辿り着いたのか?
「今は貴方の御主人である上田明也様とお部屋でご歓談なさっております。
先程は日本刀の話で盛り上がっておりましたね。」
「マスターは何処にいるんですか?そのサンジェルマンという人の所に連れて行ってください!」
……とりあえず入って貰うか。
「入ってください。」
そういうと入ってきたのはメイドさんであった。
「誰ですか?あとこの部屋は……」
誰かというとメイドである。
「メル様、お目覚めになられたようですね、私はサンジェルマン様の使いの者です。」
「サンジェルマン?マスターの言っていた方ですか?」
飛行機でのマスターとの会話を思い出す。
あの後、マスターはどうにかしてサンジェルマンとやらの居る所に辿り着いたのか?
「今は貴方の御主人である上田明也様とお部屋でご歓談なさっております。
先程は日本刀の話で盛り上がっておりましたね。」
「マスターは何処にいるんですか?そのサンジェルマンという人の所に連れて行ってください!」
ベッドからばっと起き上がる。
そこで気づいたのだ。
自分の服がボロボロだということに。
こんな服ではとてもじゃないが人前には出られない。
そこで気づいたのだ。
自分の服がボロボロだということに。
こんな服ではとてもじゃないが人前には出られない。
「あの~……。」
「着替えならそちらのクローゼットにございます。
手伝いましょうか?」
「………お願いします。」
残念ながら私は和服の着付けなどできないのだ。
「着替えならそちらのクローゼットにございます。
手伝いましょうか?」
「………お願いします。」
残念ながら私は和服の着付けなどできないのだ。
十数分後
苦労したが手伝って貰ってなんとか着ることに成功した。
「それではこちらです。」
え、あ……、はい。
ついて行くのだが割と歩きづらい。
案内されたのは巨大な琥珀で出来た扉の部屋だった。
「それではこちらです。」
え、あ……、はい。
ついて行くのだが割と歩きづらい。
案内されたのは巨大な琥珀で出来た扉の部屋だった。
「ご主人様、メル様を連れて参りました。」
「はっはっは、来たか?」
「やっと起きたか、メル。」
「はっはっは、来たか?」
「やっと起きたか、メル。」
小さなテーブルでは二人の男がハンバーグを食っていた。
どちらも背が高いせいか4~500g位ありそうなハンバーグが普通に見える。
どちらも背が高いせいか4~500g位ありそうなハンバーグが普通に見える。
「私の手料理だよ!久しぶりの客人だからゆっくり召し上がってくれ!」
「いや、すまねえなあ、Mr.サンジェルマン。寝てたら腹減っちまってたんだ。」
普通に会話しちゃってる。
かたやくしゃっとした黒髪で切れ長の瞳をした和風な青年。
かたや美しい金髪を綺麗にセットした大人の男。
……ありじゃね?
何がって、いやほら……うん。
「ありだわ。」
私の隣に居るメイドさんも同類だったらしい。
「いや、すまねえなあ、Mr.サンジェルマン。寝てたら腹減っちまってたんだ。」
普通に会話しちゃってる。
かたやくしゃっとした黒髪で切れ長の瞳をした和風な青年。
かたや美しい金髪を綺麗にセットした大人の男。
……ありじゃね?
何がって、いやほら……うん。
「ありだわ。」
私の隣に居るメイドさんも同類だったらしい。
「メル、こっちに来い。伯爵からお話があるそうだ。」
私もマスターに呼ばれて席に着いた。
しかし何故マスターは和服にはつっこまないんだ!?
いくらなんでもいきなり服装が変わったというレベルじゃないぞ!
ていうか服が和服ばっかりっておかしいだろ!
……ちょっと褒めてくれるかな、とか期待してないんだからね。
私もマスターに呼ばれて席に着いた。
しかし何故マスターは和服にはつっこまないんだ!?
いくらなんでもいきなり服装が変わったというレベルじゃないぞ!
ていうか服が和服ばっかりっておかしいだろ!
……ちょっと褒めてくれるかな、とか期待してないんだからね。
席に着くとサンジェルマン伯爵が私に話しかけてきた。
「お嬢さん、私は日本が好きでねえ。
日本の伝統的な衣服や、伝統的な食事、その他諸々の日本文化を学んでいるんだよ。
スシ、フジヤマ、ゲイシャ、どれも素晴らしいね!
この日本語もなかなか決まっているだろう?」
どうやらこの人の趣味らしい。
「え……、はい。すごく上手だと思います。」
確かに上手だった。
今でもマスターに日本語の発音が下手と言われる私も見習いたい。
「お嬢さん、私は日本が好きでねえ。
日本の伝統的な衣服や、伝統的な食事、その他諸々の日本文化を学んでいるんだよ。
スシ、フジヤマ、ゲイシャ、どれも素晴らしいね!
この日本語もなかなか決まっているだろう?」
どうやらこの人の趣味らしい。
「え……、はい。すごく上手だと思います。」
確かに上手だった。
今でもマスターに日本語の発音が下手と言われる私も見習いたい。
「Mr.サンジェルマン、そろそろ本題を。」
「おお、そうだったね。不死の私と違って君らの時間はあまりにも少ない。」
「マスター、本題ってなんですか?」
「ああ、飛行機の時点で話しただろ?Mr.サンジェルマンとの契約だ。」
とんでもないこと言うなあ……。
まあマスターなら……、この人とでも契約できるような……。
「おお、そうだったね。不死の私と違って君らの時間はあまりにも少ない。」
「マスター、本題ってなんですか?」
「ああ、飛行機の時点で話しただろ?Mr.サンジェルマンとの契約だ。」
とんでもないこと言うなあ……。
まあマスターなら……、この人とでも契約できるような……。
「そのお願いだがね、無理だよ、上田君。私は誰とも契約する気は無い。」
はっきりと断られた。
「頼む、確実に夢の国や組織に勝てる力が欲しい。」
「そもそもすでに君の器が限界だ。解っているだろう?」
器?器ってなんなのだろう?素直に聞いてみることにした。
「すまない、Mr……。」
「あの……、マスターの器ってなんなんですか?」
マスターも器について知らないらしい。
はっきりと断られた。
「頼む、確実に夢の国や組織に勝てる力が欲しい。」
「そもそもすでに君の器が限界だ。解っているだろう?」
器?器ってなんなのだろう?素直に聞いてみることにした。
「すまない、Mr……。」
「あの……、マスターの器ってなんなんですか?」
マスターも器について知らないらしい。
「ああ……、そこの説明から必要だったか。
そもそも二つ以上の都市伝説との契約には人間ごとの許容量みたいな物があるんだ。
その許容量を超える都市伝説とは当然契約できない。」
そもそも二つ以上の都市伝説との契約には人間ごとの許容量みたいな物があるんだ。
その許容量を超える都市伝説とは当然契約できない。」
「へぇ……。」
マスターもその辺りは知らなかったらしい。
マスターもその辺りは知らなかったらしい。
「上田君、君の器は私が見てきた人間の中でも一番ではないが、かなりだね。」
「一番って誰なんだい?」
「アレキサンダー大王、軽く見積もって君の十倍以上ある。」
「…………。」
マスターの心が折れる音がした。
かわいそうなので頭を撫でてやる。
「一番って誰なんだい?」
「アレキサンダー大王、軽く見積もって君の十倍以上ある。」
「…………。」
マスターの心が折れる音がした。
かわいそうなので頭を撫でてやる。
コホン、とサンジェルマン伯爵が咳払いする。
「二人とも、話を戻すよ?
上田君の器は大きいが、それ以上にハーメルンの笛吹きが容量を食っている。
メルちゃんが悪い訳じゃない。
元々、ハーメルンの笛吹きというのはそれだけ巨大な物なのだ。
大抵の人間が契約と共に心を食われてしまう筈なんだ。
上田君から今まで都市伝説として行った事についてはもう聞いているが、
本来ならば普通の人間はもうそろそろ正気を完全に失って
子供を攫って殺すだけの存在に成り下がっている筈だよ。
相性もあるのだろうがこれはわりと珍しいことだ。」
「二人とも、話を戻すよ?
上田君の器は大きいが、それ以上にハーメルンの笛吹きが容量を食っている。
メルちゃんが悪い訳じゃない。
元々、ハーメルンの笛吹きというのはそれだけ巨大な物なのだ。
大抵の人間が契約と共に心を食われてしまう筈なんだ。
上田君から今まで都市伝説として行った事についてはもう聞いているが、
本来ならば普通の人間はもうそろそろ正気を完全に失って
子供を攫って殺すだけの存在に成り下がっている筈だよ。
相性もあるのだろうがこれはわりと珍しいことだ。」
私ってそんなに扱いづらいの?
新事実である。
「うーん、ifの話だから気を悪くしないでくれよ。Mr.サンジェルマン。
無理矢理あんたと契約を成立させたら俺はどうなるんだ?」
新事実である。
「うーん、ifの話だから気を悪くしないでくれよ。Mr.サンジェルマン。
無理矢理あんたと契約を成立させたら俺はどうなるんだ?」
悩む私を無視して話は続く。
ていうかマスターよ、私一人じゃ駄目なのか?
それ程頼りないのか私……。
鬱だ!鬱だぞヤッホォ~イ!
ていうかマスターよ、私一人じゃ駄目なのか?
それ程頼りないのか私……。
鬱だ!鬱だぞヤッホォ~イ!
「少なくとも、君は君じゃなくなる。そこの彼女ごと私に飲み込まれるだろうね。」
その言葉に冗談などといった物は感じられない。
訥々と述べられる単純な事実。
「そうか、すまない。」
「君が謝る事じゃないよ、私は少々生きすぎた。だから暇なんだ。
暇だからこそ君を助けようとも思ったしね。」
「となると、仕方がないか。Mr.サンジェルマン。
俺はさっき話したとおり学校町で大きな戦いを控えている。
そいつが終わったらまたここに来るよ。もうしばらくしたら此処を発つ。
あんたから先程貰った二つのプレゼントは大事に使わせて貰うぜ?」
プレゼント?私が来る前に二人で何をしていたのだろうか?
立ち上がるマスター。
「まぁ待て、確かに私は君と契約はできない。それは間違いない。
だがまだ君の力になることは出来る。」
引き留めるサンジェルマン。
訥々と述べられる単純な事実。
「そうか、すまない。」
「君が謝る事じゃないよ、私は少々生きすぎた。だから暇なんだ。
暇だからこそ君を助けようとも思ったしね。」
「となると、仕方がないか。Mr.サンジェルマン。
俺はさっき話したとおり学校町で大きな戦いを控えている。
そいつが終わったらまたここに来るよ。もうしばらくしたら此処を発つ。
あんたから先程貰った二つのプレゼントは大事に使わせて貰うぜ?」
プレゼント?私が来る前に二人で何をしていたのだろうか?
立ち上がるマスター。
「まぁ待て、確かに私は君と契約はできない。それは間違いない。
だがまだ君の力になることは出来る。」
引き留めるサンジェルマン。
「私と契約が出来ないのはもう一つ理由が有るんだ。
ハーメルンの笛吹きと私では都市伝説としての属性が違いすぎる。
疫病と厄災を運ぶ鼠を操る能力と幸福をもたらす子供を連れ去る能力。
この二つの能力と私の不老長寿は相性が悪いんだ。」
解説キャラとして定着するであろうサンジェルマン伯爵。
再び語り出す。
「相性が……悪い?」
「ああ、能力がかけ離れているせいで同時に契約することが出来ない。
互いに拒否し合ってしまうからね。能力が近くてもリスキーには違いないんだ。」
「成る程……、相性が良くて、それ程大きくない奴ならば俺も契約できるというのか?
でも俺はこいつ以外と下手に契約してそのリスクとやらを増やす気は無いぞ?」
それならそうと言えば良い物の……、素直に私に言えない辺りが愛い奴よのう。
「そういうと思ったよ。
まず君との相性が良い都市伝説は操作系であることが解っている。
更に、メルちゃんの能力は本来もっと大きな物だ。
ここから導き出される答えは一つ。
メルちゃんの本来の力を少し引き出してやれば良い。
得意な操作系以外の都市伝説での戦闘に習熟する必要は無いだろう?」
ハーメルンの笛吹きと私では都市伝説としての属性が違いすぎる。
疫病と厄災を運ぶ鼠を操る能力と幸福をもたらす子供を連れ去る能力。
この二つの能力と私の不老長寿は相性が悪いんだ。」
解説キャラとして定着するであろうサンジェルマン伯爵。
再び語り出す。
「相性が……悪い?」
「ああ、能力がかけ離れているせいで同時に契約することが出来ない。
互いに拒否し合ってしまうからね。能力が近くてもリスキーには違いないんだ。」
「成る程……、相性が良くて、それ程大きくない奴ならば俺も契約できるというのか?
でも俺はこいつ以外と下手に契約してそのリスクとやらを増やす気は無いぞ?」
それならそうと言えば良い物の……、素直に私に言えない辺りが愛い奴よのう。
「そういうと思ったよ。
まず君との相性が良い都市伝説は操作系であることが解っている。
更に、メルちゃんの能力は本来もっと大きな物だ。
ここから導き出される答えは一つ。
メルちゃんの本来の力を少し引き出してやれば良い。
得意な操作系以外の都市伝説での戦闘に習熟する必要は無いだろう?」
私の本来の力……、病を運び、人々を消し去った力。
いつの間にか消えてしまった力。
失われた力………。
それのことだろうか?
いつの間にか消えてしまった力。
失われた力………。
それのことだろうか?
「あれを復活させるには知名度も何もかも足りないのでは?」
「そうですよ、大体私の力ってなんなんですか?」
「メルちゃん、いやハーメルンの笛吹き、もしくはペイルライダー。
君がハーメルンで何をしたか、もう一度思い出させてやるよ。
私はサンジェルマン伯爵、不老不死の存在にして時の旅人だ。
君が町一つ消し去った所も……見ていたさ。
「そうですよ、大体私の力ってなんなんですか?」
「メルちゃん、いやハーメルンの笛吹き、もしくはペイルライダー。
君がハーメルンで何をしたか、もう一度思い出させてやるよ。
私はサンジェルマン伯爵、不老不死の存在にして時の旅人だ。
君が町一つ消し去った所も……見ていたさ。
「そして上田君よ。一週間、時間をくれ。
君たちのことを鍛える時間が必要だ。」
君たちのことを鍛える時間が必要だ。」
「待ってくれ、俺たちは本来明日にでも戦わなくちゃいけないんだぞ?」
「任せてくれ、君たちは一週間後、明日に届けてやろう。
時間旅行なんて貴重な経験だゾ☆一週間全力で頑張ってくれよな!
時間旅行なんて貴重な経験だゾ☆一週間全力で頑張ってくれよな!
「「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!?」」
「それと上田君の修行はさっき渡したあれだけで十分だ。メインはメルちゃんの修行。
だから上田君は彼女を全力で支えてやってくれ。」
「あ、ああ……。」
だから上田君は彼女を全力で支えてやってくれ。」
「あ、ああ……。」
かくして私とマスターの一週間の修行が始まるのであった。
しかしこの修行が後に私達の生死を分けることなどまだ誰も、それこそ時の旅人しか知らないのである。
【上田明也の協奏曲Ⅷ~メルの夜想曲Ⅱ・秋祭り一日目~ fin】
しかしこの修行が後に私達の生死を分けることなどまだ誰も、それこそ時の旅人しか知らないのである。
【上田明也の協奏曲Ⅷ~メルの夜想曲Ⅱ・秋祭り一日目~ fin】