【上田明也の協奏曲Ⅷ part b~祭(一日目)~】
秋祭りの一日目。
俺とメルは色々な修行を経てから日本に帰ってきていた。
「暇だな。」
「暇です。」
現在地は学校町郊外にある高級住宅地、貴人サンジェルマンの別荘を貸して貰っていたのだ。
都市伝説なのに世界中に別荘を持っているなんてどうかしている。
人間である俺は此処まで苦労しているというのに……。
この家の鍵を指に引っかけてくるくる回す。
「ああ、そうだ。マスター、祭りでも見に行きませんか?」
「祭り?ああ、そうだな。どうせ攻撃が来るのは二日目だしな。」
二日目からはもう遊ぶような真似も出来ないしな、偶にはこいつのワガママに付き合うのも良いだろう。
ベッドから起き上がるといかにも休日の大学生という服装を選んで着た。
メルにも周囲に紛れるような普通の子供の服を着せる。
この家には地下駐車場があるので車の汚れを気にせずに済む。
俺とメルは色々な修行を経てから日本に帰ってきていた。
「暇だな。」
「暇です。」
現在地は学校町郊外にある高級住宅地、貴人サンジェルマンの別荘を貸して貰っていたのだ。
都市伝説なのに世界中に別荘を持っているなんてどうかしている。
人間である俺は此処まで苦労しているというのに……。
この家の鍵を指に引っかけてくるくる回す。
「ああ、そうだ。マスター、祭りでも見に行きませんか?」
「祭り?ああ、そうだな。どうせ攻撃が来るのは二日目だしな。」
二日目からはもう遊ぶような真似も出来ないしな、偶にはこいつのワガママに付き合うのも良いだろう。
ベッドから起き上がるといかにも休日の大学生という服装を選んで着た。
メルにも周囲に紛れるような普通の子供の服を着せる。
この家には地下駐車場があるので車の汚れを気にせずに済む。
車をしばらく走らせると祭りの会場に着いた。
鍵をしっかりかけて車を離れる。
最初に目に付いたのは飴細工の店だった。
鍵をしっかりかけて車を離れる。
最初に目に付いたのは飴細工の店だった。
「マスター!あれ!アレ買いましょうよ!」
本当にこういうときは子供である。
やれやれといった風にお小遣いを与えて買いに向かわせた。
本当にこういうときは子供である。
やれやれといった風にお小遣いを与えて買いに向かわせた。
その間に周囲をぐるりと見渡してみる。
どうもかなりの都市伝説が潜んでいるらしい。
射的屋には黒服の男、炭酸飲料を売っているのは何時かのコーラ男、
それよりなにより………
どうもかなりの都市伝説が潜んでいるらしい。
射的屋には黒服の男、炭酸飲料を売っているのは何時かのコーラ男、
それよりなにより………
「鎧だ。」
西洋風の鎧を着た都市伝説とこの前会った俺の正体に気づいているらしい女。
人に囲まれているから不意打ちするなら今だろう。
しかしそれのせいで逃げ遅れれば困るのはこちら……。
そう思って襲いかかるのを躊躇っていると
「マスター!」
メルが帰ってきた。
「マスターの分も買ってきましたよ!」
手に持っているのは飴。
笛の形の飴だ。
これは中々気が利いている。
「ああ、あいつは何処に行った?」
「あいつって誰です?」
もう一度女の方を見るとすでに居ない。
まあ、今である必要は無いか。
西洋風の鎧を着た都市伝説とこの前会った俺の正体に気づいているらしい女。
人に囲まれているから不意打ちするなら今だろう。
しかしそれのせいで逃げ遅れれば困るのはこちら……。
そう思って襲いかかるのを躊躇っていると
「マスター!」
メルが帰ってきた。
「マスターの分も買ってきましたよ!」
手に持っているのは飴。
笛の形の飴だ。
これは中々気が利いている。
「ああ、あいつは何処に行った?」
「あいつって誰です?」
もう一度女の方を見るとすでに居ない。
まあ、今である必要は無いか。
その後はメルに連れられるままに綿飴を買いに行った。
「でね、マスター。私は緑の加速がこれから来ると……。」
「いいや、中速域が……。」
トン
メルと某カードゲームの話をしていて二人連れの子供にぶつかった。
中高生だろうか?
「おっと、すまんな。坊主。」
とりあえず謝った。
「くくくっ、選ばれし者はその程度のことは気にしない。」
「でね、マスター。私は緑の加速がこれから来ると……。」
「いいや、中速域が……。」
トン
メルと某カードゲームの話をしていて二人連れの子供にぶつかった。
中高生だろうか?
「おっと、すまんな。坊主。」
とりあえず謝った。
「くくくっ、選ばれし者はその程度のことは気にしない。」
妙な子供だなぁ?
もしかして都市伝説の契約者?
いやいや、流石にそこまで沢山の都市伝説が居るわけ無いか。
もしかして都市伝説の契約者?
いやいや、流石にそこまで沢山の都市伝説が居るわけ無いか。
「マスター!綿飴!綿飴有りました!一緒に食べましょう!」
屋台から走ってくるメル。両手一杯の綿飴。
「綿飴ねえ……、あれって原価がすごく安いんだぜ。
原料が砂糖ほんの一匙分だから5円未満かな?」
「え………。」
「そういえばもうこんな時間か、早く寝たいから帰るぞ。」
メルが何故か項垂れていたが気にしないことにする
屋台から走ってくるメル。両手一杯の綿飴。
「綿飴ねえ……、あれって原価がすごく安いんだぜ。
原料が砂糖ほんの一匙分だから5円未満かな?」
「え………。」
「そういえばもうこんな時間か、早く寝たいから帰るぞ。」
メルが何故か項垂れていたが気にしないことにする
「おや?」
家に帰ろうとしていた所で遠くから声が聞こえる。
「どうしたんですか?」
「カラオケ大会が有るなあ……、と。」
キャリアウーマン風の女性が残念な歌声を披露しているのが聞こえたのだ。
今出れば勝てるんじゃないか?
「おい、メル。ちょっと出てきて良いか?」
「え?良いですよ?ていうか顔がばれてるんだから出たら危なくないですか?」
「構わん、なんか滾ってきた。」
「そこまで言うなら止めませんけど……。」
家に帰ろうとしていた所で遠くから声が聞こえる。
「どうしたんですか?」
「カラオケ大会が有るなあ……、と。」
キャリアウーマン風の女性が残念な歌声を披露しているのが聞こえたのだ。
今出れば勝てるんじゃないか?
「おい、メル。ちょっと出てきて良いか?」
「え?良いですよ?ていうか顔がばれてるんだから出たら危なくないですか?」
「構わん、なんか滾ってきた。」
「そこまで言うなら止めませんけど……。」
俺はすかさず飛び入りで参加することを決意した。
曲が意外と色々ある。
「これだな。」
曲が意外と色々ある。
「これだな。」
一曲目は天体観測。
二曲目は桜。
二曲目は桜。
露骨に人気を取りに行ってみた。
「始めようかぁ天体観測!二分後に君が来なくと~も~♪」
「始めようかぁ天体観測!二分後に君が来なくと~も~♪」
わりと人気だった。
三位入賞をしてビール缶24本セットを手に入れたのだった。
明日、無事に帰ってきたらちょっとした宴会を二人でやろうかな?
なんて思いながら俺たちは車を家に走らせたのである。
三位入賞をしてビール缶24本セットを手に入れたのだった。
明日、無事に帰ってきたらちょっとした宴会を二人でやろうかな?
なんて思いながら俺たちは車を家に走らせたのである。
【上田明也の協奏曲Ⅷ part b~祭(一日目)~ fin】