「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦編-07

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匿名ユーザー

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○月×日 20:50 図書室


 ジャッカロープを抱きしめたまま、「爆発する携帯電話」の契約者は考える
 …マッドガッサーの計画が、うまくいけば
 まずは、学校町内で、自分達に悪意を向けてくる存在はいなくなる
 そうして、ゆっくり、ゆっくり、世界中を変えて…そうすれば、誰も自分達に悪意を向けては来ない
 自分達は、ずっと一緒にいられる

 …だが、同時に
 この作戦は酷く危険な賭けである事も事実だった
 成功確率は限りなく低く
 しかし、自分達は最早それにすがるしかなかったのだ

 どうせ、自分達は誰にも信じてはもらえない
 最初から、そう諦めていた
 だからこその、その計画
 信じてもらえぬならもらえぬで、それでいい
 ならば、自分達が世界の中心になってやる

 …これは、そんな計画なのだ

「…………」

 目の前の少女を見つめる
 自分などを、心配してくれて、ここまで来た少女
 マッドガッサー達以外で、初めて自分を助けてくれた存在

 少女は、マッドガッサー達を止めると言った
 だが、同時に、殺さないと約束してくれた
 もし、皆の命が危なくなったら助けてくれると…そう、言ってくれた

 真っ直ぐな眼差し、強い意思
 それを、真正面からぶつけられて

「………」

 ぴすぴすぴす
 ジャッカロープが、見あげてくる
 どうするのか?と、そう問い掛けるように

「…俺、は」

 ぽつり
 ゆっくりと、口を開く

「…皆に、死んで欲しくない……傷ついて、ほしく、ない」

 生まれてはじめての仲間
 生まれてはじめての友人
 生まれてはじめての……家族
 それを、自分は決して失いたくない

 ……そして
 自分などを心配してくれた、この少女にも
 少女と一緒に居るこの二人にも
 傷ついて欲しく、ないのだ

「皆と、離れたく、ない………誰にも、いなくなってほしくない」
「兄ちゃん…」
「………だから」

 顔を、あげる
 迷いは、完全に晴れた訳ではない
 だが、自分は………より、皆と一緒にいられる方法を、選びたい

「…皆、を、説得、する………そうした方が、きっと…ずっと、皆で一緒に、いられる」

 自分の声が、どこまで届くかは、わからないけれど
 だが、きっと…何もやらないよりは、マシなのだ

「…一緒に、いって、いいか……?皆が、戦うの…止めたい」

 じっと、少女を見つめて
 今度は、自分が意思をぶつける
 少女と同じ、曲げぬ事のできぬ………己の、意思を






to be … ?


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