「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦編-08

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匿名ユーザー

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○月×日 20:58 中央高等学校上空


 ----来たか
 それは、翼をはばたかせて、雲の間から姿を現した
 その巨大な姿が翼をはばたかせるだけで、周囲には嵐のような暴風が吹き荒れる

『---小さき友よ!これより、我はあの鉄の塊を撃墜する!!』
「わかった、だが、無理はするなよ!!」

 建物の屋上に居た友に声をかければ、友は即座に返事を返してきた
 まだ、友の望みが叶うには、時間がかかりそうだ
 ならば、自分はその時間稼ぎをするだけだ


 …友のしている事は、正しいか?
 そんな事は、自分はわからない
 どうせこの世界に、正しい事など何一つ存在しはしないのだろう
 正しい事が存在するならば…己を信じてくれていた者達が殺し尽くされたのは、正しい事だったのか?否か?
 その、答えなき迷宮に、また自分は落ちるだろう


 答えをくれた、友の為にも
 自分は、この力を振るおうではないか
 …この街を、壊さない程度に



 ---雲の間から姿を現したのは、巨大な鳥…に、見えた
 暗闇の中、月明かりを半ば隠しながら現れたそれは、赤い羽毛を纏った鷲に似た姿をしていた
 …しかし…その巨大さ以外にも、それを鳥と呼ぶ事に、やや抵抗を覚える部分がある
 その、胴体に……巨大な、人の顔が浮かび上がっていたからだ

「何だ、ありゃあっ!?」
「あれが、巨大飛行型都市伝説か…!」

 ばさり、ばさり
 暴風を生みながら翼をはばたかせ、それはロボに接近する!

「あちきにほいなん、およのまにこお」

 その巨大な嘴と、人間の口が動き、意味不明な言葉を紡ぎだす

「これ…もしかして、逆さま言葉…?」

 が、すぐにクーさんが、その言葉の正体に気づいた
 巨大な鳥は、こう言っている

『大きな者よ、何をしに来た?』

 と


 その巨大な鳥は……こう呼ばれる存在である

 サンダーバード、と

 アメリカで語られる存在だ
 様々な原住民によって語られるその存在は、姿も、性格も、語られる話によって様々である
 彼は、そんなサンダーバードの一羽だ
 彼は、神に等しい存在として、語られてきた


 そんな存在が、何故、マッドガッサーの味方になどなっているのか?
 …それは実のところ、マッドガッサーすら知らない…このサンダーバードだけが把握している事実である
 それは、彼がその気にならない限り、決して語られないだろう


 とまれ
 サンダーバードは、雄叫びを上げ、翼をはばたかせ続ける
 空に、ゆっくりと暗雲が立ち込め始め…ゴロゴロと、雷でも落ちそうな音が鳴り始め

 空での戦いが、始まろうとしていた





to be … ?



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