○月×日 20:58 中央高等学校上空
----来たか
それは、翼をはばたかせて、雲の間から姿を現した
その巨大な姿が翼をはばたかせるだけで、周囲には嵐のような暴風が吹き荒れる
それは、翼をはばたかせて、雲の間から姿を現した
その巨大な姿が翼をはばたかせるだけで、周囲には嵐のような暴風が吹き荒れる
『---小さき友よ!これより、我はあの鉄の塊を撃墜する!!』
「わかった、だが、無理はするなよ!!」
「わかった、だが、無理はするなよ!!」
建物の屋上に居た友に声をかければ、友は即座に返事を返してきた
まだ、友の望みが叶うには、時間がかかりそうだ
ならば、自分はその時間稼ぎをするだけだ
まだ、友の望みが叶うには、時間がかかりそうだ
ならば、自分はその時間稼ぎをするだけだ
…友のしている事は、正しいか?
そんな事は、自分はわからない
どうせこの世界に、正しい事など何一つ存在しはしないのだろう
正しい事が存在するならば…己を信じてくれていた者達が殺し尽くされたのは、正しい事だったのか?否か?
その、答えなき迷宮に、また自分は落ちるだろう
そんな事は、自分はわからない
どうせこの世界に、正しい事など何一つ存在しはしないのだろう
正しい事が存在するならば…己を信じてくれていた者達が殺し尽くされたのは、正しい事だったのか?否か?
その、答えなき迷宮に、また自分は落ちるだろう
答えをくれた、友の為にも
自分は、この力を振るおうではないか
…この街を、壊さない程度に
自分は、この力を振るおうではないか
…この街を、壊さない程度に
---雲の間から姿を現したのは、巨大な鳥…に、見えた
暗闇の中、月明かりを半ば隠しながら現れたそれは、赤い羽毛を纏った鷲に似た姿をしていた
…しかし…その巨大さ以外にも、それを鳥と呼ぶ事に、やや抵抗を覚える部分がある
その、胴体に……巨大な、人の顔が浮かび上がっていたからだ
暗闇の中、月明かりを半ば隠しながら現れたそれは、赤い羽毛を纏った鷲に似た姿をしていた
…しかし…その巨大さ以外にも、それを鳥と呼ぶ事に、やや抵抗を覚える部分がある
その、胴体に……巨大な、人の顔が浮かび上がっていたからだ
「何だ、ありゃあっ!?」
「あれが、巨大飛行型都市伝説か…!」
「あれが、巨大飛行型都市伝説か…!」
ばさり、ばさり
暴風を生みながら翼をはばたかせ、それはロボに接近する!
暴風を生みながら翼をはばたかせ、それはロボに接近する!
「あちきにほいなん、およのまにこお」
その巨大な嘴と、人間の口が動き、意味不明な言葉を紡ぎだす
「これ…もしかして、逆さま言葉…?」
が、すぐにクーさんが、その言葉の正体に気づいた
巨大な鳥は、こう言っている
巨大な鳥は、こう言っている
『大きな者よ、何をしに来た?』
と
その巨大な鳥は……こう呼ばれる存在である
サンダーバード、と
アメリカで語られる存在だ
様々な原住民によって語られるその存在は、姿も、性格も、語られる話によって様々である
彼は、そんなサンダーバードの一羽だ
彼は、神に等しい存在として、語られてきた
様々な原住民によって語られるその存在は、姿も、性格も、語られる話によって様々である
彼は、そんなサンダーバードの一羽だ
彼は、神に等しい存在として、語られてきた
そんな存在が、何故、マッドガッサーの味方になどなっているのか?
…それは実のところ、マッドガッサーすら知らない…このサンダーバードだけが把握している事実である
それは、彼がその気にならない限り、決して語られないだろう
…それは実のところ、マッドガッサーすら知らない…このサンダーバードだけが把握している事実である
それは、彼がその気にならない限り、決して語られないだろう
とまれ
サンダーバードは、雄叫びを上げ、翼をはばたかせ続ける
空に、ゆっくりと暗雲が立ち込め始め…ゴロゴロと、雷でも落ちそうな音が鳴り始め
サンダーバードは、雄叫びを上げ、翼をはばたかせ続ける
空に、ゆっくりと暗雲が立ち込め始め…ゴロゴロと、雷でも落ちそうな音が鳴り始め
空での戦いが、始まろうとしていた
to be … ?