○月×日 20:55 学校町東区
「「うわぁぁぁぁぁぁ!!」」
ぶぅぅぅぅぅぅぅううううううううん!!!
黒こげた蝿の大群が、白装束の女性と幽霊の女性を追いかける
…幽霊である女性の方に、この黒こげた蝿の力は効力を発しないのだが、細かい事は気にしてはいけない
とまれ、二人は必死に逃げていた
黒こげた蝿の大群が、白装束の女性と幽霊の女性を追いかける
…幽霊である女性の方に、この黒こげた蝿の力は効力を発しないのだが、細かい事は気にしてはいけない
とまれ、二人は必死に逃げていた
その、二人の正面から
一人の女性が、歩いてきた
20代後半…いや、そう見えるが、実際は30代後半と言ったところか
少々若作りとも思える服装のその女性は、真正面から走ってくる白装束の女性や黒焦げの蝿の群れを気にする様子もなく歩いてくる
一人の女性が、歩いてきた
20代後半…いや、そう見えるが、実際は30代後半と言ったところか
少々若作りとも思える服装のその女性は、真正面から走ってくる白装束の女性や黒焦げの蝿の群れを気にする様子もなく歩いてくる
「っちょ、危な……」
白装束の女性が叫びかけた、その時
辺りが、白い光で包み込まれた
「…え?」
「あ、あれ…?」
「あ、あれ…?」
光が消えた時
黒こげた蝿の姿は、どこにもなかった
黒こげた蝿の姿は、どこにもなかった
ただ、真正面から歩いてきていた女性が二人をすれ違い……歩いていくだけだ
何が何だか、わからないまま…二人は、自分達を追ってきていたスパニッシュフライの群れの恐怖から、逃れていた
何が何だか、わからないまま…二人は、自分達を追ってきていたスパニッシュフライの群れの恐怖から、逃れていた
「…おや、随分と大きな鳥…本当、退屈しないねぇ?この街は」
女性は、中央高校の方向の空を見上げ、そう笑って
街中の騒ぎも何もかも、まるで気にした様子もなく
ただマイペースに、夜の街を歩いているのだった
街中の騒ぎも何もかも、まるで気にした様子もなく
ただマイペースに、夜の街を歩いているのだった
終わる