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連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦編-15a

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匿名ユーザー

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○月×日 22:32 「13階段」内血の池地獄


『-----い』
『ニクい……』
「………?」

 聞こえてきた声に、ドクターは眉を顰める
 広い空間に響きだした、声

 …ちゃぷり
 血の池から、亡者達が顔を出してきた
 土気色の顔、腐り落ちていきつつある顔、完全に肉が落ちて骨だけの顔
 無数の顔が、姿を現す

『ニクい……13カイダンめぇ……!』
『どうしてボクをコロしたの?どうしてどうしてどうしてどうして……』
『13カイダンのヤロぉおおおおお!!!!コロしてやるコロしてやるコロしてやるコロしてやる……!!』

 響き渡るは恨みの声
 「13階段」への、亡者達の恨みの声
 それが、響き渡り空間を揺らす

「…なるほど、「13階段」の被害者達、ということか…」

 「13階段」を恨みながらも、「13階段」の能力で使役され、操られる憐れな存在
 …そんなところか

『H-360のヤロぉ!オレをはめやがったなぁあああ!!』
『Hめぇ……チクショオ、オレのノウリョクをあいつにオシえたなぁ!!』
「……む?」

 …おや?
 「13階段」を恨む者だけかと思ったら…あの黒服に対する恨みも混じっている?

「なるほど、彼は「13階段」に関わっていたようだからな…「13階段」の殺しにも、ある程度関わっていたか」

 ちゃぷり、ちゃぷり
 血の池を揺らし、亡者達はゆっくり、ゆっくりと…ドクターに近づいてくる
 亡者達の口からは…恨みだけではなく、死の間際の、最後の言葉まで漏れ出していた

『やめて、やめてよ……H-96、おネガい、やめて……タスけて…』
『ミノガしてくれよ!H-96!!お、オレタチ、イッショにソダったナカだろぉ!?』
『ナニをする、H-96……っ!まさか、「ソシキ」をウラギるのか!?』

 恨み、死の間際の言葉
 …心を侵し、生きる気力を奪わんとする声

「…H-96…?誰の事だ?」

 しかし、ドクターはその影響すら、ほぼ受ける事無く
 ただ静かに、せまり来る亡者達を観察しているのだった




to be … ?




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